愛知県東海市荒尾町にお住まいのお客様から、「エアコンが水漏れしている」というご相談をいただきました。
さっそく現場へ伺いエアコンの調査を行ったところ、室内機のフィルターがホコリなどの汚れで目詰まりしているということが分かりました。フィルターが目詰まりをしていると冷風が設定温度よりも低くなってしまうことがあります。冷やしすぎることによって内部で結露水が多く発生し、水漏れをしてしまうのです。
今回はフィルターの汚れが原因ですので、フィルターを洗って綺麗にすれば水漏れが直ります。お客様は普段エアコンの掃除をあまり行っていなかったということでしたので、フィルターだけでなくエアコン本体の掃除も行うことにしました。
フィルターを取り外す前に、まずはエアコンの電源プラグをコンセントから抜き、エアコンの外部やフィルターの周りに掃除機をかけて軽くホコリを吸い取っておきます。フィルターの周囲をある程度綺麗にしておくことで、フィルターを取り外す際にホコリが飛び散るのを予防できます。
次にフィルターを室内機から取り外し、フィルターの外側から掃除機をかけてホコリを吸い取ります。その後、水でフィルターを丸洗いをして日陰に干しておきます。
フィルターを乾燥させている間に前面パネルも取り外し、水洗いをしておきました。前面パネルもフィルターと同様に日陰で干して乾燥させます。
エアコンの吹き出し口も掃除していきます。まずは固く絞った雑巾で吹き出し口の周りを全体的に拭いて綺麗にします。そして吹き出し口のルーバーを手で回し、家庭用中性洗剤を付けた布で拭きます。洗剤の成分がエアコン内部に残らないよう、固く絞った雑巾で水拭きをし、仕上げに乾拭きをしておきます。
洗った部品が乾燥したら元通りに取り付けていく作業に移ります。エアコンは精密な電子機器ですから部品に水気が残っていると故障をしてしまうこともあるため、部品がしっかりと乾燥しているのを確認してから取り付けます。
すべて元通りに取り付けたら、電源プラグを差し込みます。電源プラグを差し込んでエアコンをすぐに稼働させると故障をしてしまう可能性があるので、1時間ほどは稼働させずそのままにしておきます。
1時間ほど経ったら、電源を入れて送風運転を30分ほど稼働させて乾燥させます。エアコン内部の水気は故障の原因にもなりますが、カビの増殖にも繋がる可能性があります。冷房や暖房では水分が発生してしまうので、必ず送風を使って乾燥させます。
しっかりと乾燥させることができたら、これでエアコンの掃除作業が完了です。最後に、エアコンが正常に動作することをお客様にも確認していただきました。
スタッフの声
エアコン内部のホコリやカビの予防をするには?
エアコンの内部にホコリが溜まったりカビが繁殖したりすると、故障や不具合を引き起こしてしまうことがあります。例えば今回のように室内機が水漏れをしたり、冷暖房が効かなくなったりしてしまいます。このような事態にならないようにするには定期的な掃除が大事なのですが、普段のエアコンの使い方にも気を付けてみましょう。
まずは、冷房を使うときは設定温度を高めにしましょう。そうすることでカビの発生を防止することができます。
また、エアコンを稼働させてから10分ほど窓を開けて換気をしておけば、カビを部屋の外へ追い出すことができます。
エアコンを使っていないときは部屋の窓を開けてこまめな換気をしましょう。換気はカビの予防にもホコリの量を減らすことにも効果的です。さらに、エアコンを使わない季節でも月に1回は送風運転で湿気を飛ばしておくことも良いでしょう。