【洗濯機の修理】電源が入らない・脱水できない故障トラブルの原因や対処方法・自分で修理できるかなどを解説

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家電修理

洗濯機は日々の生活に欠かせない家電です。

そんな洗濯機が故障してしまったら、とても不便ですよね。

また、洗濯機は決して安い家電とは言えません。
そこで気になるのが、修理なのか買い替えなのかです。

修理と言っても、業者に依頼したほうがいいのか、または、自分で直せるものなのかも判断がしづらいかと思います。

今回は洗濯機の、

  • 故障に繋がる不具合とその原因
  • 故障修理について
  • 修理か買い替えか
  • 長く使い続けるためには

など、上記4点を中心に洗濯機の故障、修理について詳しく解説していきます。

故障に繋がる不具合とその原因

ドラム式洗濯機 イメージ画像

まずは、洗濯機にありがちな不具合と、その原因についてです。

洗濯機の故障は、ちょっとした不具合が出ている間は普段の使用に影響がなく、そのまま放っておいてしまい、突然動かなくなってしまう… といったパターンが多いようです。

しっかりと不具合、故障する前の初期症状の原因を特定して対処することで、 完全に動かなくなってしまうことを防ぐことができます。

異音がする

洗濯機のトラブル、不具合で多いのが、「洗濯機使用時に異音がする」です。

異音がする主な原因としては、

  1. 小石や小銭といった異物が入り込んでいる
  2. 洗濯物の量が多すぎる
  3. 洗濯機のベルトが劣化・緩んでいる
  4. モーターの劣化
  5. 排水ホースが詰まっている

などが挙げられます。

「異音がする」不具合への対処方法

洗濯機の内部 画像

異音がする場合の対処方法としては、まずは、 洗濯機内、洗濯槽などに異物が入り込んでいないか確認することです。
また、上記写真、洗濯機内の底部にある「パルセーター」という円形の部分にも、こうした小さい異物などが入り込みやすく、取り外しての確認が必要と言えます。

異物が入り込んでいる以外にも、 単純に一度に洗濯する量が多すぎるという場合もあります。
洗濯機は、メーカーや機種によって一度に洗濯できる量が決められています。

日常での使用頻度が多いこともあり、中々きちんと洗濯容量を守る… といったことは難しいかもしれませんが、故障を防ぐため、何より長く使えるようにするためにも、こうした使用条件はできるだけ守るようにしましょう。

上記2点を改善したにも関わらず、異音がする場合は、洗濯機内の機械的な問題があるかもしれません。

ベルトやモーターの劣化、緩みといった不具合は、洗濯機の分解や部品の交換といった作業が発生する場合がほとんどです。
部品に関しては、個人で購入することが可能ですが、取り付けや修理作業は専門的な知識が必要となります。

個人でできる改善を行っても、不具合が解消されない場合は、業者などに修理依頼をするようにしましょう。

洗濯途中・排水途中で止まってしまう

洗濯機からはみ出した洗濯物 イメージ画像

洗濯・排水途中で止まってしまう不具合は、ご自身で対応、改善できる場合も多いです。

まずはそれぞれ、下記の原因、対応、改善を行ってみて、それでも改善されない場合は、修理、買い替えが必要になります。

洗濯途中で止まってしまう場合

洗濯途中に洗濯機が止まってしまう場合は、 洗濯物を入れすぎている、洗濯物がかたよっているなどの原因が考えられます。

まずは、洗濯物が規定の量を超えて入っていないかや、かたよっていたら均一になるように直すなどの対応をしてみましょう。

排水途中で止まってしまう場合

排水途中で洗濯機が止まってしまう場合は、排水ホースや排水口などの排水経路にゴミやヘドロといった異物が溜まっていることが考えられます。

まずは、排水ホースや排水口などの掃除を行いましょう。

脱水できない

脱水ができない、脱水具合が悪い、脱水エラーが起きるなども、洗濯機の不具合でとても多いです。
この不具合も、基本的には洗濯物のかたよりが原因だと考えられます。

また、かたより以外にも、

  • 排水口
  • 排水ホース
  • 糸くずフィルター

などに溜まった汚れが原因の場合もあります。

まずは、上記の箇所に汚れが溜まっていないかを確認して、汚れていたら掃除をしましょう。

これらの対処を行っても脱水されない、脱水エラーが出る場合は、 内部の機械に問題があるかもしれません。
洗濯機の分解や内部機器の交換などの修理が必要になりますので、業者などに修理依頼をしましょう。

故障の際の修理について

洗濯機の内部 イメージ画像

では、洗濯機が完全に故障してしまった場合、どう対処したらいいのかをご紹介します。

後述しますが、洗濯機の修理費用は決して安いものではありません。
自分でも対処できる故障なら、わざわざ業者やメーカーに修理依頼はしたくないと思います。

まずは、修理依頼をする前に、自分で故障原因を診断する方法を解説していきます。

エラーコードや表示から診断する

最近の洗濯機は、故障やトラブルが起きると原因などをエラーコードとして液晶画面に表示される仕組みになっているものがほとんどです。

このコードはメーカーや機種によって異なる場合がありますが、洗濯機に付属の取り扱い説明書にコード一覧とそのコードが示す意味などが記載されているはずです。
また、説明書を紛失してしまった際にも、メーカーのホームページなどでコードの一覧が見れます。

洗濯機の故障が疑われる場合は、このエラーコードや表示がされていないかを確認して見ましょう。

大手メーカーの洗濯機取り扱い説明書の一覧ページ

洗濯機を販売している大手メーカーの、機種や取り扱い説明書一覧が見れるページを集めました。

下記のメーカーの洗濯機にエラーコードが表示された場合や、取り扱い説明書の紛失時などに、参考にしてください。

こうしたエラーコードなどを確認してみて、自分で対応できそうなものか判断することも、1つの方法だと言えます。

修理が必要な場合

エラーコードを確認してみて、どこが故障しているかが分かったとします。

しかし、どこまでが自分で対処ができて、どこから専門的な修理が必要なのかはエラーコードだけでは分かりません。

ここからは、修理が必要な故障をご紹介します。

洗濯機内部の制御基板に問題がある場合

回路基板

洗濯機を制御している内部基板に問題がある場合は、洗濯機を分解しての修理が必要になります。

基板故障に多い症状としては、

  • 電源が入らない
  • エラー音やエラーコードが頻繁に鳴る、表示される
  • 運転途中で電源が切れてしまう

などが挙げられます。

しかし、これらの症状は内部基板の誤作動が原因の場合がありますので、1度コンセントを入れ直してみましょう。

それでも、こうした症状が改善されない、また、先程紹介した不具合対処方法を行っても改善されない場合は修理依頼をしましょう。

洗濯機内部の部品が故障、劣化している場合

洗濯機内部の部品、例えば、モーターや給水・排水バルブなどが挙げられます。

内部の部品故障に多い症状としては、

  • 洗濯機運転時の異音
  • 排水ホースや排水口の掃除を行ったが、尚も水漏れが改善されない

といったものが挙げられます。

こういった部品が故障、劣化している場合は、本体を分解しての部品交換を行わなければならないので、メーカーや修理業者に修理依頼をしましょう。

また、給水バルブについては自分で交換することもできます。
予算も、バルブ自体が1,500円から3,000円ほどなので、その他の工具を揃えても大体4,000円から5,000円ほどで交換することができます。

しかし、給水バルブの交換は、さらなる水漏れなどのリスクが伴います。

また、 メーカーによっては個人で洗濯機の修理を行った場合 (ネジを外し、洗濯機の中身を開くなど) 、メーカー保証の対象外となってしまうこともあります。

DIYやこうした作業に自信のない方は、無理をせず、修理業者に依頼しましょう。

洗濯機修理を依頼する

工具 イメージ画像

洗濯機の修理を依頼する選択肢として

  • メーカー
  • 購入した家電量販店
  • 修理業者

の3つが挙げられます。

1つ目のメーカーは、お使いの洗濯機のメーカーに修理依頼をする方法です。

この場合は、メーカーの保証期間に注意です。

洗濯機のメーカー保証は、どのメーカーであっても概ね購入から1年となっています。
この1年の間は、メーカーから無料で保証を受けることができます。

しかし、1年以上保証期間を延ばす場合は、その期間に応じた保証を別途付けなければなりません。

また、メーカーの洗濯機修理などに必要な部品を保有しておく期間も決まっており、発売から7年程度となっています。

それ以上の期間が経過すると、メーカーでも修理に必要な部品を用意することが困難となり、修理不可となってしまうので、こういった場合は買い替えとなってしまいます。

2つ目の購入した家電量販店についてですが、この場合もメーカーと同じく長期保証といった形で保証サービスを行っています。

先程のメーカー保証の場合は、保証期間が1年と短かったのに対して、家電量販店の保証は大手量販店(ヤマダ電機、ケーズデンキなど)では、加入料無料、洗濯機本体の代金が30,000円以上の場合はメーカー保証込みで3年、洗濯機本体の代金が50,000円以上の場合はメーカー保証込みで5年などの長期保証を行っています。

3つ目の修理業者の場合、修理代金は全額自己負担という形になってしまいますが、即日で対応をしてくれるところが多く、メーカーなどの保証が切れてしまったが、どうしても修理して使い続けたいという方にはおすすめです。

洗濯機修理費用の相場

洗濯機の修理にかかる費用の相場は、故障状態や故障箇所にもよります。

故障箇所が内部基板や駆動部といった機械的な部品の場合、費用相場は 10,000円から30,000円となります。

また、故障箇所が排水ホースや給・排水弁といった部品の場合、費用相場は 5,000円から18,000円となります。

上記の修理代は、あくまでも目安です。

ここで注意すべき点が、修理業者などに依頼した場合、上記のような修理費用にプラスで、出張費用や技術料といった料金が加算されることです。

修理か買い替えかを悩んだら

本とはてな イメージ画像

ここまで、洗濯機の修理についてご紹介しました。

ですが、中には「修理するより買い替えたほうがいいのではないか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

ここからは、洗濯機が故障してしまった際に修理をした方がいいのか、買い替えた方がいいのか悩んだ時に判断するポイントを2つほどご紹介します。

メーカーの部品保有期間

先程もご紹介した通り、メーカーの修理に必要な部品保有期間は、 7年ほどです。

メーカーの洗濯機修理の作業はほとんどが部品交換による修理なので、この期間を過ぎてしまっている場合は部品の用意ができず、修理不可となってしまいます。

こうした場合は、買い替えが必須だと言えるでしょう。
しかし、生産当初から故障の問い合わせが相次いでいるなど、特殊なケースではこの期間を過ぎてもメーカーが部品を保管している場合もあります。

まずは、故障状況やエラーコードなどを確認して、メーカーの相談窓口に問い合わせてみるのがいいかもしれません。

洗濯機の寿命

修理か買い替えかで1番考慮するべき点が、洗濯機の寿命についてです。

洗濯機の寿命は一般的に、 6年から8年と言われています。

もちろん、洗濯機を使用する頻度など、使い方によってはこれより短くなったり、長くなることもあります。

修理か、買い替えかで判断に困った場合は、使い始めて何年経過しているかなども、考慮するようにしましょう。

洗濯機を長く使い続けるには

洗濯機は、家電の中でも安価なものではありません。

不具合や故障しないのはもちろん、できるだけ長持ちさせたいものです。

ここからは、洗濯機を長持ちさせる方法などをご紹介します。

洗濯物を入れすぎない

先程もご紹介した通り、洗濯機にはメーカー、機種によって一度に洗濯できる量が決まっています。

この定量を超えて洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯機内部のモーター部分などに負荷がかかり、早期の劣化や故障に繋がります。

普段から、一度に洗濯する量を意識するとともに、家族が多い場合などはなるべく洗濯容量の大きいものを購入するようにしましょう。

洗濯機本体や本体周りの部品を正しく設置する

洗濯機は安定した運転をするために、壁から離す距離や水平に設置するなど、設置条件が決まっています。

また、給・排水ホースなどが設置時に折れ曲がっていたり、つぶされていたりすると、後々水漏れなどの原因になります。

洗濯機を新規で購入する際や、交換する際には、こういった設置条件にあった洗濯機を購入して、正しく設置されているか確認しましょう。

洗濯機はこまめに掃除する

洗濯槽の掃除 画像

洗濯機内部には、洗濯物から出たホコリやゴミが溜まりやすく、水を使用するのでカビなども発生しやすいと言えます。

洗濯槽やフィルター部分はこまめに掃除するようにしましょう。
また、忘れがちな給・排水口の掃除なども、つまりや水漏れの原因となりやすいので、必ず行うようにしましょう。

洗濯機掃除の頻度

洗濯機は、掃除すべき箇所がいくつもあり、結構な手間と時間、頻度が要求されます。

大変ではありますが、長持ちさせたい家電として、なるべく守るようにしましょう。

  • 洗濯槽は月に1回、塩素系洗濯槽クリーナー、または酸素系クリーナーを使って掃除する
  • 排水口周りや防水 (洗濯) パン周りは日頃からホコリが溜まらないようにする
  • 給水口・排水口は月に1~2回、配管クリーナー (パイプユニッシュなど) を使って掃除する

また、上記のお手入れ以外にも、年に1回クリーニング業者による洗濯機の掃除もおすすめです。

普段の掃除では手の届かなかった場所や汚れが溜まっていても気付きにくい場所などを、キレイに掃除してもらえます。

洗剤は適量を使用する

洗濯にしようする洗剤は、多めに入れると泡立ちが増すことから、よく落ちるイメージを持っている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、洗剤は適量以上を入れると 水に溶けにくくなり、溶け切らなかった分は固まって洗濯機内に残ることになります。

洗剤の溶け残りが洗濯機内に残ると、カビや雑菌などが繁殖してしまう原因になります。
また、洗剤を多く入れることによって、衣類が傷んだり、色落ちしてしまったりと、衣類の劣化を早めます。

洗濯機にも、衣類にも悪い影響が及んでしまうので、洗剤の入れすぎには十分注意が必要です。

洗濯機修理を自分でやってみる

洗濯機の状態を確認し、マニュアルに記載の方法を試しても、洗濯機が作動しない場合は、故障している可能性が高いです。

洗濯機のトラブルには、大きく2つのタイプがあります。それは水まわり、具体的には排水・脱水・給水と、洗濯機の動作をコントロールする制御基板です。故障はかならずしもどちらか1つのタイプだけではなく、両方で発生していることもあります。

どちらのタイプの故障なのかは、水まわりの確認から順を追っていくことであきらかになります。順を追う必要があるのは、故障のタイプを消去法で導いていくためです。きちんと手続きを踏まえていくことで故障箇所を正確に特定していきます。

ただし、いくつかの故障にかんしては部品の交換が発生するため、自前での修理は難しくなります。交換用のパーツを販売している民間ショップもありますが、洗濯機の部品は基本的に互換性が乏しいため、よほど正確な知識がないかぎりはおすすめしません。

パーツの交換が必要になった場合は、各メーカーのサポート窓口に連絡するか、修理業者に連絡をとりましょう。その際、洗濯機の型番情報が必要になるので、メモしておくことをお忘れなく。

用意するもの テスター、ドライバーセット、作業スペース

テスター
電圧や電流を測定するための計器「テスター」は電化製品修理に欠かせないアイテムです(写真は株式会社オーム電機のデジタルテスター普及型。株式会社オーム電気ウェブサイトより転載)

修理に取りかかる前に、あらかじめそろえておきたい道具があります。まず導線を確認するためのテスター。導線とは配線コードに断線や接触不良が起こっていないかを確認するための道具です。電化製品の状態を確認するための、もっとも基本的なツールの1つです。

ドライバーセットは、電動のものを準備しましょう。手回しのドライバーでもかまいませんが、作業効率を考えると電動のものを用意しておきたいところです。

そして最後は作業スペースです。動かさずに作業できる場合はその場で作業となりますが、洗濯機の修理を行うなら洗濯機背面にもまわる必要があります。洗濯機を挟んで前面背面両方に人が入るスペースのため、ある程度広さのある作業空間が必要となります。重たい洗濯機は、移動させるのも一苦労でしょう。けれど移動しておかないと、作業に対し十分な成果が得られません。

なお、洗濯槽に水や衣類が残っている場合、作業前にすべて外に取り出しましょう。水を出す際には石油ポンプを利用すると効率よく作業できます。バケツなどによるくみ上げでは底面に水が残ります。目視できる範囲の水を汲みだせても、見えない部分やホースなどに水は残っています。床にはあらかじめバスタオルや、浅めのトレーを準備しておきましょう。

排水トラブルのチェックポイント

縦型洗濯機の排水弁
排水トラブルでは排水弁などを確認します。写真は縦型洗濯機の例。赤い枠で囲まれた箇所が排水弁

洗濯機の故障のうち、もっとも多いのが排水トラブルです。全体のおよそ7、8割を占めるともいわれています。排水、つまり洗濯機の水槽から水が出ていかないときは、

 1 排水トラップ
 2 排水ホース
 3 排水弁

の順に状態を確認していきます。

まず排水トラップです。排水トラップは洗濯機からのびたホースを通じて水が流れていく、その流れ口にあたる部分になります。洗濯で生じた糸くずなどが堆積するとここが詰まります。結果、排水が行われなくなります。洗濯機のホースを取りはずしてトラップに水を注ぎましょう。トラップに詰まりが発生していれば水は流れません。その場合、速やかに詰まりを解消します。

つぎに排水ホースです。ホースに折れや曲がりがないか確認します。通常、洗濯機を設置するのは狭い空間内です。そのため、設置時にホースが壁面と接触して不用意に折れ曲がることがあります。結果、水の流れが悪くなり、排水の障害となります。折れや曲がりをただすと、水が流れるようになります。

加えて、子ども用の靴下やハンカチ、ブラジャーのカップなどが洗濯時にホース内に流されて詰まることもあります。確認するには排水ホースの全体を見る必要があります。縦型洗濯機の場合、背面の金属パネルを外します。ドラム式洗濯機は前面下部カバーとその下にあるパワー基板を外します。いずれもネジをつかって固定されているので、取りはずしたネジは作業完了後に元通り取りつけられるよう、どの箇所にどのネジが使用されていたのかをメモに残しましょう。これはほかの場所でカバーなどを取り外すときも同じです。とくに制御基板周辺につかわれているネジの着脱時には注意してください。誤ったネジを取り付けると基板を傷つけます。

排水ホースに異物が詰まっている場合、詰まりの発生場所はホースの内部に影ができます。そのため目視で確認することができます。ローポンプなどを用いて、詰まりを解消してください。

最後に確認するのが排水弁です。洗濯機の排水弁は電動モーターによって制御されています。このモーターに動作不良が発生してしまうと、弁の開閉が正常に行われないため排水がされません。モーターの状態を確認するにはテスターを利用します。モーターを動かすための配線を取りはずしてテスターに接続します。接続したら洗濯機を脱水モードで回します。このとき100ボルトの導通が確認されれば制御基板から電圧がかかっていることになり、モーター故障の可能性が濃厚となります。逆に導通が確認されなければ制御基板に故障の原因がある可能性が高まります。排水弁は、縦型洗濯機は本体背面に、ドラム式洗濯機はパワー基板の奥に設定されています。

排水弁用電動モーターが故障している場合には交換が必要です。

脱水トラブル

ドアスイッチとストップスイッチ
ドアスイッチとストップスイッチは脱水トラブルの原因になりがち。縦型洗濯機なら本体上部奥側に(写真左の赤枠)、ドラム式洗濯機ならドアストップの位置に(写真右の赤枠)にあることが多い

脱水は洗濯が終わった衣類から水分を減らす工程です。洗濯槽を回転させて遠心力を利用して水分を振り切ります。排水は行うものの脱水機能が動作しない場合、フタスイッチとストップスイッチの異常が考えられます。

フタスイッチは洗濯機のフタが閉まっていることを確認するセンサーです。フタが開いたまま稼働すると危険なため、センサーがフタの閉まりを感知しないと洗濯槽は回転しません。ストップスイッチは洗濯槽の揺れを検知するセンサーです。洗濯槽が地震など異常な揺れを検知した場合、安全のために自動で運転をストップさせます。

2つのスイッチの状態を確認するにはテスターをつかいます。縦型洗濯機の場合、スイッチは上部奥側のカバーを外した位置に設置されています。カバーを外し、それぞれのスイッチをテスターに接続して導通を確認してください。導通があればスイッチが生きていることになり、制御基板のトラブルがわかります。

ドラム式洗濯機では、ドアスイッチは洗濯機前面のカバー下にあるドロアロックセンサーのなかに組みこまれています。ドラム式洗濯機の前面カバーを外すためには、一般的に下部上部のカバーを外す必要があります。そのため大がかりな作業になります。ここでもテスターを使用し導通を確認してください。ドラム式洗濯機がここに異常発生した場合、制御基板の故障ではなく、ドアロックセンサーの単体での故障となります。

いずれのセンサーも故障した場合はパーツの交換が必要です。

給水トラブル

洗濯機に添付されている配線図
水位センサーなどの設置位置は洗濯機によって異なります。そういうときは洗濯機に添付されている配線図を見るとどこを調べればいいかの助けに。写真はシャープ社の縦型洗濯機ES-TG830の配線図

洗濯槽に水が貯まらない、貯まった水が予定水位より少ない、もしくは注水が止まらないなどの給水トラブルの原因は、水位センサーの異常です。水位センサーは洗濯槽の下部とチューブを介してつながっています。洗濯槽に水が貯まるとチューブ内の圧力が変化するため、ここから水位を感知しています。チューブに汚れが付着したり、水位センサーに青錆が付着すると、センサーが正常に機能しなくなります。

水位センサーの状態を確認するには、直接見る必要があります。水位センサーが設置されている場所は、洗濯機の機種により異なります。見当違いに作業を行うのは非効率的です。まずは洗濯機に添付されている配線図を確認しましょう。センサーのおおよその場所がわかります。基本的に、縦型洗濯機は本体上部のカバー下に設置されています。比較的確認しやすいでしょう。ドラム式洗濯機の水位センサーは、洗濯槽の後方に設定されています。確認するには背面の金属パネルを取り外す必要があります。ドラム式洗濯機の背面パネルを外すには、先に本体を覆っているカバーをすべて取り外す必要があります。

水位センサーそのものが劣化している場合は交換が必要です。チューブに付着した汚れは掃除により機能が回復することもあります。チューブ、水位センサーともに異常が見られなければ、制御基板の故障を疑います。

制御基板

制御基板
洗濯機の頭脳が制御基板。縦型洗濯機の場合は本体上部手前に設置されていますが、ドラム式洗濯機の場合は本体前面上部と下部に、それぞれ表示基板とパワー基板とにわかれて設置されています。写真はドラム式洗濯機のパワー基板

洗濯機全体の動作をつかどっているのが制御基板です。縦型洗濯機では本体上部前面に基板があります。ドラム式洗濯機には2つの基板があり、本体上部前面には表示基板が、本体前面下部にはパワー基板があります。表示基板が各種洗濯モードなどの操作指令を出し、パワー基板はそれを洗濯機の各パーツに伝える、車にたとえれば表示基板が運転手、パワー基板がエンジンの役割を果たしているといえるでしょう。

これまで見てきたように、基板の故障を最初から疑う必要はありません。ほかの部分の故障を検証する過程で、基板の故障も浮き彫りになるためです。ただし、本体の電源プラグがきちんとコンセントに差しこまれているにもかかわらず電源が入らない場合は、制御基板の故障を考えてください。またドラム式洗濯機の場合は基板が2つあるため、どちらが一方は正常に動いているのに全体として機能しないこともあります。電源は入るのに操作ができない場合は。表示基板に異常が発生している可能性があります。故障がパワー基板に起こっているときは電源が入りません。

いずれの基板も、故障の際は交換対応になります。

主要メーカーの洗濯機修理窓口

ご自身で修理が難しい場合は、各メーカーへお問い合わせください。
※2018年12月1日現在の情報です

日立の洗濯機修理問い合わせ窓口

0120-3121-68(フリーダイヤル) / 0570-0031-68(有料)
月曜~土曜 午前9時~午後7時
日曜・祝日 午前9時~午後5時30分
日立の家電修理相談/受付窓口

東芝の洗濯機修理問い合わせ窓口

0120-1048-76(フリーダイヤル) / 0570-0570-33(有料)
月曜~土曜 午前9時~午後6時
日曜・祝日 午前9時~午後5時
東芝の洗濯機・衣類乾燥機お客様サポートはこちら

パナソニックの洗濯機修理問い合わせ窓口

0120-878-554(フリーダイヤル) / 03-6633-6700(有料)
月曜~土曜 午前9時~午後7時
日曜・祝日 午前9時~午後5時30分
パナソニック修理ご相談窓口はこちら

シャープの洗濯機修理問い合わせ窓口

0120-02-4649(フリーダイヤル) / 0570-550-447(有料)
月曜~土曜 午前9時~午後8時
日曜・祝日 午前9時~午後5時
※年末年始を除く
シャープ修理相談窓口はこちら

最後に

今回は、洗濯機の故障修理についてご紹介しました

洗濯機は家電製品の中でも、使用頻度の高いものなので、故障や不具合が起きた際には焦ってしまうかもしれません。
また、エラーコードなどを確認して自分で対処しても、故障の症状が改善されない… といった状況もありえます。

そういった際には、メーカーの保証や購入したお店の保証内容、期間などを確認した上で、メーカーや修理業者などに修理依頼をしましょう。

また、故障を防ぎ、なるべく長持ちさせるためにも、日頃から洗濯機のお手入れや使用方法などを意識してみることが重要だと言えるでしょう。