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茨城県水戸市宮町の店舗より、「お店で使用している提灯のコードが破損してしまったので交換・修理をお願したい」とのご依頼を頂きました。詳しくお話しを聞いたところ、店舗内で複数個の提灯が繋がっているタイプの照明を使われているようで、その配線が途中で切断されそうになっているとのことです。
このまま電源を入れてしまうと漏電などの危険があるためプラグを抜いてお待ちいただくようにお願いして現場に急行しました。

店舗に到着してすぐに状況を確認すると、提灯は天井付近にズラッと並んで設置されており、それらを繋いでいる配線の一部が断線しかけていました。銅線が見える状態になっているため、もしも通電状態で触れてしまったとしたら感電してしまいます。
お店の方によると普段は提灯を外すことは無く、今回は設置された状態のままモップでホコリを落とそうとしたところコードに引っかかって切れそうになってしまったとのことです。断線しかけていることから考えると、相当強い力がかかったか、もしくはコード自体が経年劣化している可能性もありますね。

提灯を取り外して修理にあたりたいところですが、店内をぐるりと取り囲むように設置されていますので全てを外すと時間がかかってしまいます。また、万が一配線が劣化していると、取り外し及び取り付けに際してかかる力によってさらに断線してしまう可能性もありますので、設置されたままの状態で作業に入ります。

まず断線しかけた配線をニッパーで切断し、被覆を剥いで銅線を露出させます。配線に絶縁用の収縮チューブを通してから圧着端子を取り付け、圧着。反対側の配線も同じように繋いでから収縮チューブで覆い、ドライヤーで熱を与えて収縮させます。
これで断線部分の修理は完了です。

今回の断線が配線の経年劣化によって起こったとすると、再びどこかで同じように断線が起こる可能性があるかもしれませんし、すでにどこかで起こっているかもしれません。念のため提灯の配線全体を確認していきましょう。
コード内部での断線は目視できないため目視できる範囲で配線を点検していくと、ビニール被覆から銅線が見えているような箇所はありませんでした。また通電後に配線が熱を持っている様子もなく、現状では安全に使うことができそうな状態と判断させて頂きました。
配線全体の点検をもって、今回の作業は終了となりました。

今回のような高所の照明器具は、寿命の長いLED照明を使用されることが推奨されています。
従来の蛍光灯は寿命が短く6,000～12,000時間程度となりますが、LEDは40,000時間と長持ちします。毎日10時間程度点けたとしても、10年以上持ちます。専門業者に依頼する費用を考えると、LEDの方が安くつくと思われます。
LEDは高いというイメージがありますが、最近は普及にともないかなり安価になりつつあります。
今回はご提案に留まりましたが、もしLEDへの交換を希望されることがありましたら、また弊社にご相談いただければと思います。