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下妻市高道祖にお住いのお客様から、家庭用エアコンの修理依頼を頂きました。
ご自宅のエアコン2台で不具合が生じているようで、1台目はスイッチを入れると風は吹き出してくるものの冷気ではないため全く冷えないとのこと。もう1台は電源が入らない状態で、室内機のランプが点滅してしまっているようです。
お話を聞いた限りではどちらも修理が必要な状態のようですので急いでご自宅へお伺いしましょう。

現場に到着し早速1台目の点検作業に入ります。「冷房運転で冷風が出ない」という状態のようなので冷媒ガスの漏れが疑われるため、初めにガス漏れチェックを行います。
まず初めはガス漏れが発生する頻度の高い室外機から調べます。側面のパネルを外して配管を露出させジョイント部分からの漏れを確認したところ、特に問題は見られませんでした。次に室内機を調べると熱交換器の一部に霜が付いているのを発見しました。どうやらここからガスが漏れていたようですね。
霜の様子を見たお客様が「そういえば以前氷が落ちてきたことがある」とおっしゃっていたので、今回ご連絡を頂くよりも以前から徐々にガスが漏れていたようですね。

熱交換器からのガス漏れなので、これを修理するためには室内機の全部品を分解して熱交換器を交換する必要があります。
まず室内機を壁から取り外して丁寧に分解していきます。こちらのエアコンは様々な機能が搭載されているようで複雑な作りになっており、通常でも分解するのに時間を要するのですが、こちらはさらに時間がかかりました。取り外した熱交換器を見るとかなりホコリが詰まっており、これがガス漏れを引き起こした可能性も無きにしもあらずと言えそうです。
新しい熱交換器をセットして再び元通りに組み立て、壁面に設置します。真空引きをした後に冷媒ガスを充填し、正常に運転していることを確認して作業終了です。

さて、次は「電源が入らないエアコン」の修理です。
お客様によると、「スイッチを押しても電源が入らずランプは点滅した状態で、しばらくするとこのランプも消えてしてしまう」とのこと。ブレーカーを切ってから数分後に再度電源を入れるなど何度か試されたようですが、特に状態は変わらなかったそうです。
こちらのエアコンについて調査したところ室内機が止まった後も室外機がしばらく動いており、この状況から室外機のトラブルが予想されました。室外機のパネルを外して内部を調べたところ制御基板に劣化が認められたため、後日新品に交換させて頂いたところ正常に動くようになりました。

エアコンのガス漏れの原因には、大きく三つの問題が考えられます。一つ目は、引越しでエアコンを取り付ける時や、エアコンを移動するときなど、取り付けミスによってガス漏れが起こる事があります。その時は、エアコンを取り付けた業者に点検や修理を依頼するとよいでしょう。二つ目は、エアコンの熱交換機器や室外機などが腐食することで、パイプに穴が開いてしまい、ガス漏れが発生することがあります。三つめは、引っ越しや、掃除等で配管接続部を無理に動かすと、接続部分が変形したり破損したりすることがあります。そうなると、その部分からガス漏れして、エアコンの効きが悪くなってしまいます。どうしても動かさないといけない時は、無理に力を入れずに優しく動かしましょう。