蓮田市の
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埼玉県蓮田市黒浜にお住いのＫ様より、「ブレーカーから火花がでて、分電盤がとけたので修理してほしい。」とのご連絡をいただきました。まずは、火災を防ぐためにも、火花が出た問題のブレーカーに繋がっている電気機器をすべて取り外してもらい、早速、電気工事士の資格を持ったスタッフがご依頼の場所に駆けつけ、調査を開始いたしました。

分電盤には、電気を安全に使用するために必要なアンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーなどがあり、電気の容量のチェックや屋内配線の安全確保などの役目をしています。
アンペアブレーカーは、過剰な電気をシャットアウトし、漏電ブレーカーは建物内の配線や電気器具の漏電を素早く感知し、自動的に電気を遮断します。また、安全ブレーカーは電気の行き先を配線ごとに守り、使い過ぎて過電流が流れた場合に電気を自動的に遮断します。
この様に大変重要な役割である分電盤の中にあるブレーカーから火花が出て、分電盤がとけているという状況は、いつ火災が起こってもおかしくない危険な状況にあると判断し調査しました。

分電盤を見ると、安全ブレーカーとケーブルが焼け焦げており、その周りの分電盤も熱でとけていました。これは、ブレーカーのケーブル固定ねじが緩んだための接触不良による事故であると判断しました。
固定ねじが緩むことと、ブレーカーの焦げとの関係性は、接触面積の問題で、ねじが緩いと銅板同士の接触がうまくいかなくて、完全に接触しない為に、その面積は少なくなり不安定になります。つまり、ねじに緩みがあれば、その部分は抵抗が大きくなり、同じ電流に対して、発熱量が増加し加熱します。それが、ブレーカーの焦げに繋がるという事になります。

修理としては、ブレーカーの交換と、配線端子が焼けているので、線の交換でよいのですが、今回の場合は、分電盤もとけており、経年劣化ということも含め、分電盤を新しいものに一式取り換えることを提案しました。一般的に、分電盤の寿命は平均13年と言われています。しかし、Ｋ様の御家庭では30年以上も使用しており、火災の原因にもなる非常に危険な状況である事を説明し、キチンと見積もりを出し、ご納得していただいた上で、工事に取り掛かり、安全に設置し完了いたしました。なお、今後も安心して電気を使えるように、分電盤の定期点検を受けていただきますようにご案内させて戴きました。