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三郷市高洲にお住まいのA様から「家庭用エアコンの風は出るけど温まらない」「冷房運転に切り替えても冷えない」とお困りのご相談をいただきました。A様は「ガス抜けでしょうか？」と原因のお心あたりがあるようでしたので「ガス抜けの可能性もあります」とご返答させていただきました。

早速、現場にお伺いすることに。問題のエアコンは室内機が3階にあり、室外機は1階に置いてある状態でした。

詳しくお話しをお伺いしたところ、「3階の屋根に太陽光パネルを付けた際、業者が室外機を3階から1階におろした」「そのあと暖房が効かなくなった」とのことです。
さらに、暖房が効かなくなったエアコンはまだ新しいものだったため、寿命による劣化は考えにくいと判断できました。

ご状況からみても、ガス漏れの可能性がもっとも高いかな、と思い調査させていただくことに。

風も出ている上、温度設定などにも問題がなかったため、室内機のフィルターを見させていただきました。フィルターに汚れや埃が溜まっていることも、エアコンの能力が落ちる原因の一つとなるからです。
しかし、フィルターは綺麗に掃除されており、特に問題はなさそうです。

室外機の調査に移り、周辺に物が置かれていないか、直射日光に当たっていないかを確認しました。こちらに関しても問題なさそうだったので、15分程度運転を行ったのち、細いパイプ部分を確認しました。薄らと霜が付いているのが分かったため、ガス漏れと特定することができました。

今回のケースでは、室外機を移設したときのフレアナットの締め方が緩かったのが原因でガス漏れしてしまったようです。再度ガス漏れを起こさないように、しっかりと留めさせていただきました。

室外機のバルブを、高圧・低圧ともに開き、ガスの残量を確認しました。
「シュー」という音とともにわずかに吹き出したため、ガスを回収しました。その後、冷媒の種類と適正量を室外機に貼られているシールから読み取ります。

ガスを注入する前に、室内機・室外機・銅管内を空っぽの状態にするため真空引きを行います。「マニホールド」と呼ばれる道具を使用し、空気を抜いていきます。真空引きが終わったら、再度マニホールドを使ってガスチャージを行います。指定量まで入れたら完了です。

3階の室内に戻り、暖房運転させてみると、徐々に室内が暖まっていくのを確認できました。また、念のため冷房運転に切り替えてみましたが、きちんと冷たい風が出てきました。