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埼玉県八潮市大曽根にお住まいのお客様より、「冷房が冷えなくなってしまった。恐らくガス欠だと思う」というご相談をいただきました。
なぜガス欠だとお思いになるのかをお尋ねしたところ、「庭で作業していて室外機を動かしてしまった。それ以来、エアコンの調子が悪い。そこで、インターネットで調べて、ガス欠が疑わしいと思った」とのこと。室外機を動かしてしまったことと症状から確かにガス欠が有力ですので、エアコンのメーカーと型番をお聞きし、交換用のガスと機材をご用意してお伺いすることになりました。

八潮市大曽根のお客様のご自宅は、2階建ての戸建です。問題のエアコンは1階のリビングに設置されているもので、室外機は庭に置かれています。
状況を伺うと、庭でご主人が小さなお子様とサッカー遊びをしていて、室外機を動かしてしまったとのこと。「室外機を動かしてはいけないことを知りませんでした」と苦笑いのご主人です。
リビングのエアコンのスイッチを入れると、送風はあるものの、風が冷たくなりません。しばらく運転を続けていると、室外機に霜が出ていました。これは間違いなくガス欠の症状です。

次に室外機の配管を調べます。すると、配管接続部のフレア部が緩んでいることがわかりました。フレアは配管の密閉性を保つための加工方法で、お客様が室外機を動かした際に、この配管の繋ぎ目に隙間ができて、冷媒ガスが漏れたことが予想されます。
ガスを充填する前に、フレア加工をやり直して、配管を密閉します。

次にガスチャージの準備として、真空引きという作業を行います。マニホールドという機材を室外機に接続して、いったんエアコン本体、室外機、配管内のガスや空気を抜き、真空にしていきます。
真空引きが終了したら、いよいよガスの充填作業です。マニホールドに冷媒ガスのタンクを接続し、計測器を見ながら、指定量までガスをチャージしていきます。ガスチャージが終わったら、作業は完了です。

最後にエアコンのスイッチを入れ、お客様に冷房が効いているかどうかを確認していただきました。
お客様からは「7月中旬の夏真盛りのこの時期に、冷房が使えなくなって困っていました。すぐに直してもらえて助かりました」と感謝の言葉をいただきました。さらに続けて「これからは室外機は動かさないように注意します」とのことでした。