アース付きコンセントに交換
茨城県神栖市息栖のお客様
茨城県神栖市息栖にお住いのお客様より「車庫内にあるコンセントをアース付きのコンセントに交換したい」とのご連絡を頂いたようで、ご自宅へお伺いして作業を行うことになりました。
近年様々なメーカーが電気自動車を取り扱うようになり、まだまだガソリン車には及ばないものの徐々にシェアが拡大してきました。ガソリン車を動かすにはガソリンを給油する必要があるように、電気自動車を走らせるためには電気を充電する必要があります。ここ最近では様々な場所で充電スポットを見かけるようになったもののまだまだ十分とは言えないため、やはり電気自動車の購入と充電設備の設置はセットとして考えることになります。
通常のコンセントを使って充電することができれば手間はありませんが、かなりの電力を使用するためどうしても専用コンセント(EV用の200Vコンセント(アース付き))が必要となるため、電気自動車の普及に伴って「屋外に200Vコンセントを」というご依頼をしばしば頂くようになりました。
今回のお客様も「車庫内のコンセントをアース付きに」ということなので恐らく電気自動車への買い替えに伴って電気工事が必要になったのでしょう。
お伺いする前に改めて確認の連絡をさせて頂いたところ、やはり電気自動車を充電するためにアース付きのコンセントが必要になったとのことです。
通常のコンセントを一般的なアース付きのコンセントに交換する場合と、電気自動車用のコンセントに交換する場合とでは作業が異なってきます。本来であれば現地調査を行ってから工事に入りたいところですが、遠方ということもあり今回は調査無しでお伺いします。前もって設置場所や分電盤の状況についてお話を伺った上で必要となりそうな部品及びEV・PHEV充電用の屋外コンセントを用意し、現場に向かいました。
現場に到着後、車庫内の既設コンセントを見せて頂いたところ通常の屋外用防水コンセントが設置されていました。こちらをEV・PHEV充電用のコンセントに交換していきます。
分電盤の定格容量に余裕がない場合は新たにブレーカーを増設する必要がありますが、こちらのお客様宅の場合は定格容量に余裕がありEV充電用コンセントに配線を分岐させることが可能でした。
さらにi配線を確認すると200Vでも問題なく使用できる太さのケーブルが通っており、交換の必要は無さそうです。将来電気自動車に乗ることを考えた上で電気工事がされているような感じですね。
将来を見越して家を建てることはなかなか難しいものですが、こちらのお客様の場合は「準備」を上手く活用できたようです。
続いて車庫内にEV・PHEV充電用コンセントを設置しますが、この充電用コンセントは「アース」接続されている必要があります。
何気なく使っている「アース」ですが、実はかなり重要な役割を果たしています。アースをしておけば万が一漏電した電化製品に触れてしまったとしても電気が地面に流れていくため感電することはありませんが、アースが無い場合は感電して命に関わる事態となる可能性もあります。
家庭内ではエアコン・電子レンジ・洗濯機のように電力使用量が多い電化製品はアース接続する必要がありますが、電気自動車の充電も同様に多くの電力を使用するため、当然アースされていなければなりません。
分電盤の中にあるアース端子の接続を確認してから屋外のコンセントに配線を繋ぎ、これで作業は終了です。あとは電気自動車の納車を待つだけですね。
今回は車庫内に元々コンセントがあり、分電盤に余裕もあり、さらに初めから太めの配線が通されていたため、充電用コンセント設置が短時間で終えられました。先を見越した電気工事が大いに役立ちましたね。
スタッフの声
アースを活用して電気から体を守りましょう。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジのように水気のある場所で使用する電化製品は感電の危険が高いためアースをしておく必要があります。アースをしておけば万が一漏電していても感電する心配が無く、また健康に悪影響があると言われている電磁波を無駄に浴びることもありません。
重要な「アース」ですが、アースがあるのに使っていないというご家庭を時々見かけます。繋ぎ方が分からない、繋がなくても良いと思っていた等々、様々な理由でアースが生かされていない場合があり、とてももったいなく思います。万が一の備えなので、電化製品が正常に機能していればアースの出番はありませんが、「もしも」のために正しく接続しましょう。
今回のお客様は電気自動車用のコンセント(アース付き)への交換というご依頼でした。電気自動車の購入にあたり、「充電は自宅のコンセントから延長コードを伸ばせば良いかな」と考えていらっしゃる方も多いようですが、やはり電気自動車の充電のように電力使用量が大きい場合はアースが絶対に必要で、さらに短時間で充電するためには100Vよりも200Vの専用コンセントが適しているため、充電スポットの設置工事が必要になってきます。
「同じコンセントなのだから使い回せるでしょ?」と思わず、用途に合わせて使い分けていきたいですね。