夏場に欠かせないエアコンですが、しばらく使っていると「冷えが悪いな」「冷風が出ていない気がする」といった経験はありませんか?冷えが悪いと、不便ですしエアコンの故障なのではないかと焦りますよね。しかし、エアコンの冷えが悪くなる原因には故障以外にも様々な物があります。今回の記事では、実際にあったエアコントラブルをもとに、エアコンが冷えなくなる原因から対処法までを解説していきます。
また、今回はエアコンが
冷えないケースを紹介致しますが、それ以外にも不調になるケースがあります。下記にエアコンで起こりやすい事象を記載しますので合わせてご確認下さい。
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エアコンが冷えないトラブル
神奈川県鎌倉市のお客様から、エアコンが冷えないため調査してほしいとのご依頼がありました。5年ほど使用しているエアコンで、電源は付くものの、冷風が出ていないそうです。5年使用のものであれば、エアコンの寿命ではなく、他に原因がありそうです。何が原因で冷風が出なくなってしまったのかを確認するために、ご自宅に訪問しました。
ガス不足を確認
お客様のご自宅にてエアコンを調査したところ、冷媒ガス不足を確認しました。冷媒ガス不足の場合は、冷媒ガスをチャージすることで改善できます。現場にてガスチャージを行い、作業完了です。
エアコン【RAS-5623D(W)】にガスチャージ
エアコン【RAS-5623D(W)】にガスチャージをしていきます。
ガスチャージに必要な器具
まず、ガスチャージに必要な器具を揃えます。ガスチャージに必要なものは、チャージする冷媒ガスボンベ、ガスの量を測定するためのチャージングスケール、真空引きを行うための真空ポンプや圧力計がセットになったゲージマニホールド、器具と室外機を繋ぐためのチャージングホースです。
真空引き
器具の準備ができたら、最初真空引きという作業を行います。真空引きとは、室内機や配管の内部にある空気や水分を除去するための作業です。室外機と真空ポンプをチャージングホースで繋ぎ、バルブを開いたら真空ポンプの電源を入れます。10分から15分真空ポンプを運転させたままにし、ゲージ圧が-0.1MPaまで下がったら電源を切ります。真空ポンプの電源を切ってもゲージ圧に変化がなければ、真空が保たれています。これで真空引きの完了です。
ガスチャージ
冷媒ガスをチャージする際、そのガスの量はエアコンの機種によって決められています。そのため、チャージングスケールを使用しながら慎重に行う必要があります。チャージングスケールに冷媒ガスボンベを乗せたら、ゲージマニホールドとガスボンベを接続し、室外機のバルブにつなぎます。バルブを開けるとガスがチャージされます。
試運転
規定量の冷媒ガスがチャージできたら、ゲージマニホールドのバルブとボンベのバルブを閉めます。接続していたチャージングホースを外したら、エアコンを稼働させてみて、冷風がきちんと出ているかの確認をします。しっかりと冷房の効きを確認できたので、これで冷媒ガスチャージ作業の完了です。
今回はガス補充のみで復旧しましたが、上記の事象以外にもエアコンは様々な原因で不調になり得ます。エアコンの様々な起因や料金をまとめてありますので、合わせてご確認下さい。また、合わせて東芝エアコンの不調についてもご確認下さい。
エアコン【RAS-5623D(W)】の特徴
今回ガスチャージした【RAS-5623D(W)】は、東芝のルームエアコンDシリーズです。【RAS-5623D(W)】は主に18畳用で、小スペースで設置できるコンパクトさと、シンプルで快適なエアコンとして人気です。また、お手入れのしにくいエアコン内部を綺麗に保ってくれたり、就寝中は体温リズムに合わせて温度をコントロールしてくれたりと、便利な機能が搭載されています。
弊社では上記以外の東芝製のエアコンの実績がございます。詳しい概要は下記の関連記事をご確認下さい。
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エアコンが冷えない時の対処法
エアコンが冷えない原因には、今回の事例のような冷媒ガス漏れ以外にも複数あります。どのようなことが冷えないトラブルの原因になるのか、またその対処法についても解説していきます。
冷媒ガス漏れ
まずは今回の事例のように冷媒ガスが漏れたり、不足してしまった場合です。そもそも冷媒ガスとは、簡単に言うと空気を冷やしたり温めたりするためのガスで、エアコンには欠かせません。そして、通常であれば冷媒ガスが不足することはないのです。劣化や破損など何らかが原因で、冷媒ガスが漏れたり不足してしまうとエアコンが上手く冷えなくなります。冷媒ガス漏れが原因の場合は、ガスチャージをすれば改善します。業者に依頼すると2万円前後の費用がかかりますが、冷媒ガスは引火しやすく作業には危険が伴うので、プロに任せるのがおすすめです。
冷媒ガス漏れを確認する方法
冷媒ガスが漏れているのかを簡単に確認できる方法が2つあります。1つ目は、エアコンを稼働させたときに室外機の下の配管に霜が付いているかを確認することです。冷媒ガスが漏れていると室外機の配管に霜がつくことが多いです。霜ではなく水滴だけが付着している場合は、ガス漏れの心配はないでしょう。2つ目は、検知液を使ってみることです。ガスが漏れているかを確認するための専用の検知液が販売されており、それをガスが漏れていそうな部分に吹きかけると分かります。ガスが漏れている場合には泡が噴き出します。検知液はホームセンターやインターネットで購入できるので、ガス漏れが心配なときには使ってみてください。
フィルターの汚れ
次に、フィルターの汚れです。エアコンのフィルターは空気の通り道なので、汚れやホコリも溜まりやすいです。その汚れやホコリを放置してしまうと、フィルターの目が詰まり、上手く空気の循環が行えなくなることによって、エアコンの冷えが悪くなります。この場合にはフィルターの掃除をすることで改善できます。フィルターのお手入れは簡単ですが、汚れがフィルターだけにとどまらず、エアコン内部にまで溜まってしまっている場合にはフィルターの掃除だけでは解説できませんので、業者にクリーニングを依頼してキレイにしてもらいましょう。エアコンはこまめな掃除が大切です。
部屋広さがあっていない
エアコンには、そのエアコンに適切な部屋の広さが決められています。その広さ以上の部屋にエアコンを設置してしまうと、部屋全体を冷え切らすことができず、エアコンの効きが悪いと感じてしまいます。この場合は、部屋の広さにあったエアコンを設置し直すか、サーキュレーターを使って空気の循環をさせるかで改善できます。サーキュレーターは家電量販店やホームセンター、インターネットで3,000円~で購入できるので、エアコンを買い替えるよりも先に導入してみるのもおすすめです。
室外機の環境が悪い
室外機は、室内の温かい空気を外に排出する役割を持っています。そのため、室外機の設置場所が壁に挟まれた場所や直射日光が当たる場所だったり、室外機の周辺に物が置かれていたりすると、上手く空気を排出できずに、エアコンの冷えが悪くなってしまいます。室外機の場所が悪い場合には、業者と相談して移動を検討するのもおすすめです。室外機の周りにものが置かれている場合には、掃除をして室外機の周りをキレイに保つようにしましょう。
エアコン関連で困ったことがあればDENKI110へ
エアコンの効きが悪いと感じたときには、まずフィルターの掃除をしてみるのがおすすめです。掃除をしてみても効きが戻らない場合には、業者に連絡して一度点検してもらいましょう。DENKI110では、エアコンの修理や交換取り付け、クリーニングまで幅広くエアコントラブルに対応しています。年中無休即日対応しておりますので、エアコン関連で困ったことがあればいつでもDENKI110へご連絡ください。
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