「エアコンの効きが悪くなった」と感じたことはありませんか?エアコンの効きが悪くなると、エアコンが故障してしまったのではないかと焦りますよね。しかし、エアコンの効きが悪くなる原因は、本体の故障以外にもさまざまです。今回の記事では、実際にあったエアコントラブルをもとに、原因から解決方法まで詳しく解説していきます。
エアコンの効きが悪いトラブル
東京都大田区のお客様から、エアコンの効きが悪いため点検してほしいとのご依頼がありました。エアコンは稼働するものの、冷たい風が出てこないそうです。何が原因でエアコンの効きが悪くなっているのかを確認するために、お客様のご自宅に訪問しました。
フィルター汚れが原因
お客様のご自宅にて、エアコンのガス圧を確認するも問題はなく、室外機も合わせて確認しましたが異常はみられませんでした。そこで室内機の内部を点検したところ、フィルター内に汚れを確認しました。そのため、フィルターの清掃を実施しました。清掃後にエアコンの正常動作を確認できたのでこれで作業は完了です。
エアコン【RAS-AW22C】の清掃
エアコン【RAS-AW22C】の清掃を行っていきます。
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フィルターを取り外す
作業に入る前に必ずエアコンの電源を切り、コンセントも抜いておきます。コンセントを抜いたら、エアコンの前面パネルを開けて、フィルターを外す前に一度フィルターやその周りのホコリを掃除機で吸い取ります。いきなりフィルターを外してしまうと、外した衝撃でフィルターに付いたホコリが落ちてしまうからです。そうなると床までホコリが散ってしまい、作業が大変になります。ある程度ホコリを吸い取れたらフィルターを取り外します。フィルターを取り外す際、無理に外すと歪んだり破れたりと破損の原因になるので、ゆっくりと外すようにしましょう。
フィルターの表側を掃除する
ホコリの多くは、フィルターの表側に付着しているため、まずは表側を綺麗にします。表側から優しく掃除機でホコリを吸い取っていきます。このとき、裏側から掃除機を使ってしまうと、逆にホコリがフィルターの目に詰まってしまうので裏表を間違えないように注意しましょう。
裏側を水洗いする
表側のホコリが取れたら、続いて裏側を水洗いできれいにしていきます。水洗いのときは、掃除機のときとは逆でフィルターの裏側から水をかけます。水洗いすることで、掃除機では取り切れなかった細かいホコリを流せます。水洗いでも落ち切らなかった汚れは、水で薄めた洗剤と小さなブラシを使って洗っていきます。
フィルターを乾燥させる
きれいにフィルターを洗えたら、乾いたタオルを2枚使ってフィルターを挟むようにして水分を拭き取っていきます。濡れたままのフィルターを取り付けてしまうと、エアコン内でカビが増殖する原因となるので、しっかり乾燥させてからエアコンに取り付けます。
フィルターの取り付け
乾燥したフィルターをエアコンに取り付けます。エアコンを稼働させてみて、正常動作を確認できたため、これで作業完了です。
【RAS-AW22C】の特徴
今回清掃した【RAS-AW22C】は日立のルームエアコン、白くまくんシリーズです。白くまくんシリーズはシンプルなデザインと、無駄のない機能で人気のシリーズです。また、設定した時間だけ運転を行う「タイマー予約機能」や室内機のカビの発生を抑制できる「内部クリーン運転機能」、リモコンが故障などで使えなくなったときに運転や停止ができる「応急運転機能」など、便利な機能が搭載されています。
エアコンが冷えなくなる原因は?
今回の事例では、フィルターの汚れがエアコンが冷えなくなった原因でした。しかし、フィルターの汚れ以外にもエアコンが冷えなくなる原因になり得ることがあります。どのようなことが原因となるのか、ひとつずつ見ていきましょう。合わせて改善方法についても説明します。
エアコン内部の汚れ
まずはエアコン内部の汚れです。特にフィルターやファンは、空気の通り道なので汚れが溜まりやすいです。汚れやホコリが溜まって、フィルターが詰まることにより、エアコンの効きが悪くなるのです。この場合には、エアコン内部の掃除によって改善できます。フィルターの清掃は簡単にできますが、フィルターやファンだけにとどまらず、さらに奥にまで汚れが溜まってしまっている場合には、業者に依頼してクリーニングしてもらいましょう。こまめな掃除が大切です。
冷媒ガス不足
冷媒ガスとは空気を冷やしたり温めたりするガスのことで、エアコンには欠かせません。通常であれば冷媒ガスが不足することはないのですが、配管の劣化や破損などによって冷媒ガスが漏れてしまうことがあります。冷媒ガスが漏れて不足したり、切れるとエアコンの効きが悪くなったり冷えなくなります。この場合は、業者に依頼して一度点検してもらいましょう。冷媒ガスが漏れていたら、ガスチャージをすることによって改善します。
室外機の環境
室外機は、室内の温かい空気を排出する役割があります。そのため、室外機の周りに物が置かれていたり汚れが溜まることにより、上手く空気を排出できなくなってエアコンの効きが悪くなってしまう場合があります。この場合は室外機の周りにある物をどかしたり、掃除をすることで改善します。また、室外機の設置場所が悪いという場合もあります。室外機が壁に挟まれていたり、直射日光が当たっている場合などです。この場合も熱が排出されにくくなると考えられています。設置場所が悪い場合は、業者に相談して室外機の移動も検討してください。
部屋が広すぎる
エアコンにはそれぞれ、冷房が効く適切な部屋の広さが決まっています。その適切な広さよりも広い部屋にエアコンを設置してしまうと、部屋全体を冷やすことができず、冷えが悪いと感じてしまうでしょう。引っ越し先にエアコンを移設した場合に多いケースです。この場合は、部屋の広さにあったエアコンに買い換えるのが良いでしょう。
エアコン内部の故障
エアコン内部の機械にひとつでも不具合が起きれば、エアコンは正常に運転できなくなります。上記4つが原因ではなさそうな場合は、エアコン内部の故障を疑いましょう。この場合は業者に依頼して点検してもらい、原因を突き止めてもらうと良いです。原因が分かれば、そのまま修理や交換をお願いしましょう。
エアコン関連で困ったことがあればDENKI110へ
エアコンの効きが悪くなったなと思ったら、まずはフィルターが汚れていないかを確認して、汚れていたら掃除してみてください。それでもエアコンの効きが良くならない場合には、業者に依頼して点検してもらいましょう。DENKI110では、エアコンの修理からお掃除まで幅広く対応しています。お気軽にご相談ください。
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