古いエアコンは電気代が高い傾向にありますが、最新のエアコンに買い替えることで
毎月の電気料金を大幅に削減することができます。
引越しやエアコンの故障を機に新品エアコンに買い換えるご家庭が多く、毎年3月頃からエアコン工事業者の繁忙期が始まります。多くの電力を必要とするシーズン中は、
不具合が起こるリスクも高くなるため、突然修理が必要になり困るケースは少なくありません。
エアコンの交換を検討されている方は、なるべく早く取り付け工事の依頼をされることをおすすめします。
この記事では、
シャープ ルームエアコン(AY-P22DH)新規取付の工事事例をもとに、エアコン取り付け工事の方法と作業内容を解説します。
お客様よりエアコンの新規取り付けのご依頼
今回は、
お引越しを機にエアコン設置をされるお客様より、新規取り付けのご依頼をちょうだいしました。
お客様のお住まいは賃貸物件で、以前の入居者さんの時にエアコンを設置したものの、古い機種で退去後に故障していることが判明。お客様がご入居される際に、エアコンを買い換えることになりました。すでに不動産会社を通して
大家さんに許可を得られているとのことです。
大家さんの許可が取れており、エアコン設置に特に問題がなさそうな物件ということも分かっています。さっそく、エアコン工事スタッフがお客様のご自宅に訪問しました。
エアコン取付工事の前に現地調査を実施
お問い合わせの際に、取り付ける商品は
お客様がご購入済みとお伺いしておりました。
工事の準備を揃えて訪問にあたりましたが、念のため事前に現地調査を行いました。現地調査といっても難しいものではありません。取り付けるエアコンの能力・仕様と設置環境が合っているか、追加工事の有無についての確認です。
追加工事とは、新しいエアコンを取り付ける基本的な作業(標準工事)に
プラスして行われる工事のことです。
具体的には以下のケースが該当します。
- 壁の材質が特殊(コンクリート、土壁)
- 室外機を地面やベランダ意外に設置する
- 配管用の穴がない(もしくは開け直し)
- 配管に化粧カバーを取り付ける
- エアコン専用コンセント(専用回路)がない
- 3階以上でエレベーターがない
今回は上記の3つ目に該当しましたので、追加料金が発生します。
シャープのルームエアコン「AY-P22DH」を取り付け
ここでは、シャープのルームエアコン「AY-P22DH」の取付工事について、詳しい工事内容をご紹介していきます。
エアコン新規取り付けの工事内容
1.作業の準備と部屋の養生
はじめに、汚れや傷を防止するため部屋の養生を行います。
エアコン設置工事では、脚立やカッター、六角レンチ、ニッパー、ドライバーなどさまざまな工具を用います。また、床にエアコンを置くこともあるため、
できるだけ厚みのあるシートを敷いて養生します。
2.配管用の穴を開ける
エアコンの配管を通すには、配管穴が必要です。今回の物件はすでに配管穴が開いていましたが、新しいエアコンの据付板を仮付けしてみたところ、位置が合いませんでした。
コアドリルで壁に穴を開け、不要になった既存の穴は
パテとテープで塞ぎました。
3.エアコン据付板を取り付ける
壁にエアコン本体を取り付けるために、付属の据付板を取り付けます。
付属の木ネジやアンカーなどで固定していきますが、壁の素材によってベストな施工方法が変わります。
今回のように、下地のある石膏ボードの場合、ボード厚の2~3倍の長さのネジを使用して取り付けます。一般的には30mm以上です。
4.室内機を壁に取り付ける
左配管の場合、ドレンホースとドレンキャップの付け替えを行います。
内外接続電線、冷媒配管、排気ホースを接続したら、まとめてテーピングします。
室内機を持ち上げて配管類を壁穴に通したら、据付板にかけて固定します。配管穴はパテでしっかりと埋めておきます。
5.冷媒配管の接続と電線の接続
冷媒配管は、接続する際に加工を行う必要があります。配管を切断した後、
切断面のバリ取りとラッパ状に広げるフレア加工を行います。
左配管の時は、室内機に接続する際に曲げ加工を行い、配管穴の向きに合わせます。室外機に冷媒配管を繋ぐ時は、電飾カバーを取り外し、
二方弁と三方弁の2か所に接続します。
内外接続電線は電源部のふたを外して端子台に接続します。
6.真空引き(エアパージ)を行う
配管内の余分な水分や空気を抜いてガスを解放するため、真空引き(エアパージ)を行います。
真空引きの手順は次の通りです。
①真空ポンプに三方弁のサービスポートとゲージマニホールド(圧力計)を接続する。
②Loを全開にし、真空ポンプを運転します。
15分程度でゲージが「-0.1MPa」になるので、運転を止めて2~3分置き、ゲージの針が戻らないことを確認します。
③二方弁の弁棒を反時計回りに90℃開き、配管接続部のガス漏れ検査を行います。
④チャージホースを外し、二方弁と三方弁を全開にします。
⑤サービスポートのキャップをトルクレンチで締め、二方弁と三方弁のキャップを締めます。
⑥室外機周辺汚ガス漏れ検査を行います。
7.試運転を行う
エアコン専用コンセントに電源プラグを差し込み、電源を入れ、
冷房と暖房を各15分ずつ運転させます。
お客様にもお立会いいただき、異常がないことを確認したら、設置工事の全工程が終了します。
上記以外のエアコンの修理やトラブルがあれば「
【トラブル別でわかりやすい】エアコンの故障と修理方法│料金表あり」も合わせてご確認下さい。
シャープ エアコン「AY-P22DH」の機能と特徴
エアコンの人気メーカー・シャープ。シャープAY-P-DHシリーズ「AY-P22DH」の機能と特徴をご紹介します。
- +-のイオンで空気をきれいにするプラズマクラスター送風運転
- 0.5時間単位で24時間後まで予約できるタイマー機能
- 約50%の節電効果がある電力ひかえめ運転
- プラズマクラスターイオンでカビを抑制する内部清浄運転
また、シャープ以外のエアコンも対応実績があります。詳しい概要は
日立のエアコンの工事例をご確認下さい。
エアコンの取り付け時間や工事費用はどれくらいかかる?
「エアコンの取り付けにどれくらいの時間がかかる?」「工事費用はどれくらい?」とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。
まず、エアコンの取り付け時間ですが、標準工事の場合は
1台につき1時間30分程度を目安としてください。2台以上のエアコンを取り付ける場合は
台数分の時間がかかります。
追加工事が必要な場合は、作業内容にもよりますが、2時間以上かかることがあります。追加工事の範囲が広い場合、
丸一日かかるケースもありますので、心配な方は取り付け業者と日程の相談を行いましょう。
次に、エアコンの工事費用ですが、
2万円~4万円が相場といわれています。この金額はあくまでも新規取り付け時の工事料金ですので、取り外しが必要な場合などでは追加費用がかかると考えておきましょう。
弊社『DENKI110』の工事料金につきましては、
「【エアコン取付工事】料金いくらかかる? コア抜きや隠蔽配管、高所作業も紹介」をご参照ください。
エアコン取り付け業者をお探しのお客様はDENKI110にお問い合わせください
今回は、
シャープ ルームエアコン(AY-P22DH)新規取付の工事事例によるエアコン取り付けの方法、エアコンの取り付け時間や工事費用についてご説明しました。
エアコンの設置工事は作業に慣れたプロでも1時間以上を要します。室内機を壁に取り付けたり室外機を地面に置いたりするだけでなく、配管加工や電線の接続、真空引きなど専門的な作業がいくつもございます。
ご自分で工事をされた失敗したという実例も多くあるため、無理をせず専門業者に依頼しましょう。
DENKI110では、
エアコンの新規取り付けや交換、修理などあらゆる作業に対応しております。エアコン取り付け業者をお探しのお客様は
DENKI110にお問い合わせください。
参考サイト: DENKI110(電気工事) ※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
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