
電気メーターとスマートメーターとは?役割から分かるメリットデメリットを解説!


以前に新聞配達をしていた筆者は、集金業務のときに、住人が在宅か?不在か?を玄関の近くにある電力メーターで判断していました。電力メーターの円盤が勢いよく回っているときは「住人が在宅しており電気を使っている」と判断できるので、遠慮なく呼び鈴を数回押すことで、住人が気づいて出てきてくれました。近年では、デジタル表示のスマートメーターが普及してきたので、そんなこともできなくなりましたが。
スマートメーターの普及率は、2020年3月の時点で75.2%であり、住宅の4件のうち3件が導入済みです。2024年までに全国の全世帯、全事業所に導入予定のスマートメーターですが、導入する利点はどんなことが考えられるのでしょうか?
今回は、電力メーターとスマートメーターの違いや、スマートメーターを導入する利点を詳しく解説させていただきます。
電力メーターとは?

電力量計、電力メーターもしくは電気メーターと呼ばれることもあります。設置された住宅の電気の使用量を測定し、その使用量に応じた電気代が請求されます。月ごとの使用量を把握するため、毎月検針員が巡回してメーターの数値を記録する必要があります。
法律上、計量が正しく行われているかを確認する必要があり、有効期間(メーターにより5~10年)を超えて使用することは法律違反です。そのため、住人が不在の場合でも、了承なく新しいメーターへの交換作業を実施することがあります。有効期限切れのタイミングで、スマートメーターに変更されるケースも多いでしょう。この交換作業時には、住宅内が停電することなく、メーターの交換を完了させることが可能な場合もあります。
スマートメーターとは?

スマートメーターは、通信機能を備えた次世代の電力量計です。住宅ごとの電気使用量を計測する以外にも、多彩な機能を備えています。
通信機能を搭載
携帯電話回線や特定小電力無線Wi-SUN、電力線通信を利用した通信機能を搭載しています。これにより、検針員の巡回が不要となります。
電気の使用量を30分ごとに計測
従来は検針員による記録から、月ごとの電気使用量が把握できましたが、スマートメーターは30分ごとに電気の使用量を常に計測します。これにより、それぞれの住宅での電気を使用する傾向を把握することができるので、より適した供給サービスを受けることができます。
ブレーカーの機能がある
アナログ式電力メーターを使用していた時の、アンペアブレーカーの機能をスマートメーターが搭載しています。これにより導入後は、分電盤に設置されていたアンペアブレーカーは外されることが多いです。対応は、各電力会社により異なります。アンペアブレーカー以下の漏電ブレーカーや子ブレーカー(配線用遮断器)は、引き続き利用できます。
スマートメーターに移行するメリット、デメリット
通信機能により、現地に行かずに遠隔で操作できるようになった、スマートメータのメリットを見ていきましょう。気にならないことが多いと思いますが、デメリットもあります。
検針員の訪問が不要
アナログ式電力メーター使用時は、月に一度の検針員による検針が欠かせませんでしたが、通信機能のあるスマートメーターでは、遠隔からの自動検針が可能なので、検針員が訪問する必要がありません。電力メーターの設置場所の都合で、検針時の立ち会いが必要だったケースも、その手間を省くことができます。
契約アンペア数の変更が簡単
従来では、契約アンペア数を変更するとき、アンペアブレーカーも同時に交換する必要がありました。スマートメーター移行後は、通信機能を利用して遠隔から現地の契約アンペア数の設定を変更できます。遠隔からの操作なので、作業に立ち会う必要もありません。
電力会社によっては契約する際に、契約アンペア数を選ばないような、最低料金制を採用している場合もあります。(関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力など)このような電力会社では、そもそも「契約アンペア数の変更」自体が不要なケースもあります。
契約アンペア数と漏電ブレーカー
契約アンペア数を変更するとき、漏電ブレーカーの交換が必要な場合があります。上記イラストのように単相3線式の電路に30Aの漏電ブレーカーが設置されている場合、赤相側に30A、黒相側に30A、まで使うことができ、合計で60A使用できます。<例>のように、赤相側に20A、黒相側に20A流れて合計40Aを使っていてもこの漏電ブレーカーは動作しないのです。契約アンペア数を変更するとき、漏電ブレーカーの選定や交換は、信頼のできる業者さんに相談しましょう。
停電時も自動で復帰する
電気の使い過ぎで契約アンペア数を超えてしまった場合、従来では、落ちてしまったアンペアブレーカーを手動で復帰する必要がありました。スマートメーターには、ブレーカー機能も搭載されており、電気の使い過ぎで、その内部ブレーカーが落ちた場合、約10秒後に自動で復帰してくれます。夜間の停電時も、暗闇の中を手探りで分電盤の場所を探す、といった手間が省けます。
消費電力の大きいエアコンなどは、一度停電して電源が落ちた後、電源が再度投入されると、スタンバイ状態や電源OFFの状態になることが多いです。なので、再びブレーカーが落ちることは少ないでしょう。
電力会社によっては「アンペア数の容量による契約」がないので、その場合はスマートメーターで停電させることはありません。停電した場合は、従来通りメインブレーカーを手動で復帰しましょう。
電気使用量を細かく把握できる

太陽光発電や蓄電池、電気自動車などを利用する住宅では、電気の使用量や電流値などのデーターをスマートメーターから得ることにより、より効果的に省エネを行うことができます。HEMS(住宅用エネルギー管理システム)と呼ばれるシステムを採用することで、パソコンやタブレットでも「電気の見える化」が可能になります。
スマートメーターへ移行後のデメリット
現状でスマートメーターへ移行後のデメリットは2つ考えられます。
1つ目は、電気を使いすぎてスマートメーター内のブレーカーが落ちたとき、自動で復帰する回数に制限があるということです。電力会社により条件は異なりますが、東京電力であれば、30分の間に10回停電すると、自動復帰しなくなります。これは、漏電や機器の故障の可能性があると判断されるためで、事故や火災を防ぐためでもあります。自動復帰されなくなったら、電力会社に連絡して復旧してもらいましょう。その前に、ご自宅の安全確認もお忘れなく。
2つ目は、情報漏洩です。例えば、30分ごとの電力使用量のデータが外部に漏れた場合、「今の時間帯は留守にしている」と第三者にばれてしまう危険があるということです。電力会社側でも充分なセキュリティー対策がとられていると思いますが、気になる人は、各電力会社のホームページを確認するようにしましょう。
メインブレーカーの変更が必要な場合は業者に依頼しよう
スマートメーターの導入は、各電力会社により順次行われています。ご自身で電力会社を乗り換えたときに、まだスマートメーターが導入されていなければ、優先的に交換作業を実施してもらえるでしょう。導入時には、工事会社から電話連絡があり、立ち合い不要で費用も発生しない交換作業が終ると、作業完了のお知らせが届きます。パソコンやタブレットで、ご自宅の電気の使用状況を確認できるようになるので、一度試してみてください。
スマートメーターへ移行後に、契約アンペア数を変更する場合は、分電盤のメインブレーカーの交換が必要な場合もあります。すみやかに、信頼のできる業者さんに相談するようにしましょう。
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