エアコンのコンプレッサーとは?役割やトラブルも合わせて解説

エアコン
皆さんは、ルームエアコンのコンプレッサーとは何かご存知でしょうか。 エアコンが故障した際に業者に点検してもらい「コンプレッサーの修理が必要」といわれた経験のある人もいると思います。 エアコンのコンプレッサーは、家庭用のエアコンだけでなく、カーエアコンにも用いられています。コンプレッサーは「圧縮機」を意味しており、空気や冷媒(エアコンガス)などの気体を圧縮するのに必要な部品です。家のエアコンも車のエアコンも、コンプレッサーがなければ正常に作動しません。 この記事では、エアコンのコンプレッサーとは何か、役割やトラブルの症状、日頃からできる故障対策などを併せて解説します。
目次

エアコンのコンプレッサーとは?どんな役割がある?

エアコンのコンプレッサーとは、室外機に内蔵されている圧縮機のことです。冷媒(エアコンガス)を圧縮し、気体の温度を調整する役割を持っています。 例えば、冷房時の働きです。冷房では、エアコンが室内の熱を集め、冷媒によって冷たくなった風が部屋に送られます。コンプレッサーは、室内の熱を圧縮し、室外機から屋外に放出するため、冷媒を「気化→液化→気化」と循環させています。ちなみに、コンプレッサーが圧縮した冷媒は、高温かつ高圧な状態になっています。 暖房時には、屋外の冷たい空気を圧縮し、高温にした状態で部屋に送り出すため、冷媒を循環させています。 エアコンの消費電力の80%は圧縮機にあるとされているため、コンプレッサーの性能が高い製品ほど省エネ性が高いといえます。

コンプレッサーに起こるトラブルとは?

コンプレッサーに起こるトラブルは、「コンプレッサーの役割」に関するものとなります。具体的には、次のような役割があります。
  • 冷媒の圧縮:エアコン内の冷媒ガスを高圧状態に圧縮し、高圧・高温の状態にする
  • 冷媒の移動:圧縮した冷媒ガスを室内ユニットと室外ユニット間で循環させる
  • 圧力制御:エアコンの制御システムに基づき、必要な圧力を維持するために適切な回転数で動作する
コンプレッサーは、エアコンに取り込んだ空気から熱を奪ったり運んだりするため、冷媒(エアコンガス)と密接に関わっています。そのため、エアコンにとってのコンプレッサーは、生き物にとっての心臓と同じといっても過言ではありません。 このようにエアコンを稼働させるのに重要なパーツであるコンプレッサーですが、長く使用していると何らかのトラブルが起こることがあります。以下で、コンプレッサーに起こるトラブルの症状をご紹介します。

回らなくなる

エアコンを運転させると、通常はコンプレッサーが回る音(ブーンという振動音)がします。 コンプレッサーの一般的な寿命は10年程度です。10年以上使用しているエアコンは、経年劣化で錆びや摩耗、歪み、ひび割れなどが生じ、コンプレッサーが回らなくなることがあります。それ以外にも、小石やゴミ、虫などの異物が詰まって回らなくなることがあります。 室外機は庭やベランダなどに設置されることが多いため、異物が入り込みやすいです。年に1回を目安に、ご自分で室外機の掃除を行いましょう。 常に振動にさらされているコンプレッサーは過酷な環境にあるといえます。沿岸地域ですと、塩害の影響で室外機が錆びやすく、コンプレッサーも例外ではありません。沿岸部の方は、耐塩害仕様のエアコンを検討してください。

冷えない・温まらない

エアコンが冷えない・温まらない時は、冷媒ガス漏れやエアコンの汚れが原因として考えられます。 配管の亀裂や接続部の劣化によるガス漏れであれば、不具合箇所を修理してエアコンガス充填を行うことで問題は解決します。しかし、コンプレッサー自体にひび割れなどが起きている場合、エアコンガスを補充しても再度ガス漏れを起こす可能性が高いです。コンプレッサーの修理や交換が必要になります。 エアコンの汚れが原因の場合、エアコンフィルターの掃除をすれば大抵は解決します。しかし、ホコリやカビがエアコン内部に蓄積している場合、分解洗浄しないと汚れが完全に除去できません。エアコンの寿命を延ばすためにも、1~2年に1回はプロにクリーニングを依頼しましょう。

異音がする

室外機から通常とは異なる異音がする場合、音の種類でトラブルの原因を特定できます。
  • 「カタカタ」「カチカチ」
送風ファン周辺の汚れや変形が原因です。ホコリや落ち葉、ペットの毛などの詰まりが考えられるため、室外機の掃除をすることをおすすめします。
  • 「カラカラ」「コツコツ」
送風ファン周辺にゴミや異物が詰まっている可能性があります。小石や金属片など、硬いものが詰まっていると考えられるため、室外機を分解して異物を取り出す必要があります。
  • 「カチン」「カシャン」
室外機から何かがぶつかるような音がする時は、コンプレッサーやモーターなどのパーツが故障している可能性があります。エアコン修理の専門業者に点検を依頼しましょう。

コンプレッサーが故障したら…修理と買い替えどちらがお得?

万が一、コンプレッサーが故障したら、エアコンの修理を行うか買い替えをするかで迷われる方が多いと思います。ここでは、コンプレッサーが故障した時に修理と買い替えのどちらがお得なのか、3つの基準で解説します。

①エアコンの使用年数で考える

エアコンの寿命は、コンプレッサーの寿命とほぼ同じ。一般的に、買い替えの目安は10年といわれています。 というのも、エアコンのように毎日使用する家電製品は、長く使用しているとどうしても経年劣化が起きやすいです。1つの部品を交換して修理しても、すぐに別の部品の交換が必要になるケースも多々あります。 また、各メーカーが定める「補修用部品の最低保有期間」は9~10年程度です。この期間を過ぎると、修理用部品の在庫がなく、修理が難しくなります。 以上を踏まえ、エアコンの使用年数が10年以上の場合は「買い替え」がお得です。 ただし、メーカー保証(最長5年)の期間内であれば、無料修理に対応してもらえる可能性があるため、修理も選択肢に入ります。

②エアコンの修理費用で考える

エアコンのコンプレッサーの修理費用は10万円以上かかります。安い料金とはいえないため、修理するよりもエアコンを買い替えた方がお得なケースもあるでしょう。 特に、古いエアコンを使用している場合、複数の部品が同時期に故障する可能性も考えると、修理費は高額になります。エアコンの購入価格と修理費用を比較し、予算と照らし合わせてみてください。

③省エネ性や電気代で考える

10年前のエアコンと現在のエアコンとを比べると、現在のエアコンの方が圧倒的に省エネ性に優れています。省エネ性の高さは、電気代節約にも繋がります。 最新モデルでは、機種によって省エネ機能はもちろん、リモコンやスマホアプリで電気代の目安を確認できるものもあります。電気代の節約を期待するのであれば、修理よりも買い替えの方がお得です。 関連記事:エアコンの寿命は何年?壊れる前に確認する方法を教えます!

日ごろからできるコンプレッサーの故障対策

コンプレッサーを少しでも長持ちさせるためにも、日頃からできる対策をおこなうのがおすすめです。故障対策とはいえ、そこまで難しいものではありませんので、ぜひ心がけてみてください。

定期的にメンテナンスする

定期的なメンテナンスは、エアコンの正常な動作を維持するために重要です。エアコンの取扱説明書に従ってフィルターの掃除や交換を行い、冷却フィンを清掃することでコンプレッサーの効率を向上させることができます。また、定期的に専門家によるメンテナンスを依頼するのもよいですね。

エアコンを適切に使用する

エアコンを効果的かつ安全に使用するためには、適切な使用方法を守ることも大切です。というのも、エアコンの設定温度を適切に調整し、連続運転時間を制限することでコンプレッサーの負荷を軽減できるからです。また、部屋の適切な絶縁や断熱もエアコンの効率に影響を与えるため、断熱材の補修や窓の遮光対策などを検討すると良いでしょう。

適切な冷媒量を確保する

エアコンの冷媒ガス量は正確な量であることが重要です。冷媒の過剰や不足はコンプレッサーに負荷をかけ、故障の原因となる可能性があります。冷媒の補充や漏れのチェックは専門家に依頼しましょう。

部屋の空気を適切に換気する

室内の湿度や温度が上昇しすぎると、コンプレッサーへの負荷が増え、故障のリスクが高まります。室内の換気や適切な空気循環を確保するために、ドアや窓を開けるなどの対策を取りましょう。

適切に設置する

エアコンの設置にも注意が必要です。コンプレッサーはエアコンユニットの一部として室外に設置されていますので、適切な場所に設置し、十分な空気の循環と排熱を確保する必要があります。

エアコン修理や点検のご依頼はDENKI110まで!

この記事では、エアコンのコンプレッサーとは何か、役割やトラブルなどを解説しました。 エアコンコンプレッサーは経年劣化でさまざまなトラブルが発生する恐れがあります。10年以上使用しているエアコンは修理に対応できない可能性があるため、買い替えも検討しましょう。 最新機種のエアコンは省エネ機能が充実しており、電気代節約にもメリットがあります。この機会に、古くなったエアコンを新しいものに交換しませんか? 「コンプレッサーに不具合が生じた」「エアコンを点検してほしい」などのご相談、ご依頼は、DENKI110までお申し付けください。お客様のご希望に沿った最適な対処方法をご提案します。 参考サイト:DENKI110(電気工事)

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


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