動力とは何か?電力との違いから三相200v導入の注意点まで詳しく解説します
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『動力』という言葉を聞いたことはありませんか?
もし、あなたが何か事業をなさっているのなら、『動力プラン』について知ることで電気代を下げられるかもしれません。
実は、電気を使うために電力会社と結ぶ契約には、いくつかの種類があります。
みなさんが一般家庭で使っている『電力』に対し、店舗などでは『動力』と呼ばれる方法を選ぶことができます。
動力プランで契約をすると、基本料金や電力の単価が変わります。
しかし、ただ動力で契約するだけで電気代が安くなるわけではありません。
そこで、動力について知ることで、自分にとってどちらが良いか検討してみましょう。
この記事では、電力との違いや動力を導入する方法について解説しています。
動力とは?
動力とは、【三相200V】の契約で電気を使うことです。
業務用の【動力】に対し、家庭用は【電灯】と呼ばれ【単相100V・200V】で契約をしています。
まずは、電力(電灯)と動力の違いから確認していきましょう。
電力と動力の違いは?
動力と電灯の違いについては以下の動画で詳しくご紹介していますので簡単にご紹介させていただきます。
家庭用の電力プランの特徴は2つあります。
・基本料金が安い
・電力量が増えるほど料金は割高になる
そのため、電力の大きい電化製品を長時間使うと、電気代は高くなります。
これに対し、業務用の動力プランの特徴は逆になります。
・基本料金が高い
・電力の単価が安い
そのため、電気をたくさん使うほどお得になる仕組みです。
動力プランであれば、業務用の大きな設備やモーターなどの機械も使うことができます。
逆に、電気をあまり使わない店舗の場合は、家庭用の電力プランのままで良いでしょう。
単相と三相の違いとは
「電気の『単相』と『三相』とは?『単相』は一般家庭向けの家電製品に電気を送る際に利用する方法であり、例えばマンションや一戸建ての家電製品に適しています。一方、『三相』は業務用の大型電気機器に電気を送る際に利用する方法であり、工場や事務所の工作機械やポンプなどに用いられます。サインカーブの本数で区別され、単相は1本、三相は3本の波形を持ちます。これらの方式は、電源の安定性と効率に影響を与え、特に工業分野での選択が重要です。」
単相の電圧は100Vと200Vの2種類ある
一般家庭で使われている電気は、単相100Vか200Vのいずれかです。一般的なコンセントの差込口が2つ穴になっているのは単相100Vで、3つ穴になっていると単相200Vです。
単相200Vは単相3線式といって、芯線が3本(上下の電圧線と真ん中の中性線)通っており、中性線といずれかの電圧線間の電圧が100V、上下の電圧線間の電圧が200Vになります。つまり、単相200Vに対応している建物は電圧が100Vと200Vのどちらも使えるというわけです。
それに対して、単相100Vは中性線と電圧線が1本ずつしかなく、使える電圧は100Vだけです。200Vの電気機器を使いたい場合は、配線工事が必要になります。
最近は、最初から単相200V対応の建物が増えています。もし、建物が単相200Vに対応していなくても、電柱からは単相200Vの電気が来ていることも多いので、簡単な配線工事で使える可能性が高いでしょう。
なお、100Vも200Vも電気料金単価は変わりません。使用する電気製品の電気使用効率を計算して選ぶことをおすすめします。
電力(ワット) = 電圧(ボルト) × 電流(アンペア)
たとえば、500Wの電力を得たい場合の計算式は、次のとおりです。工場やオフィス、住まいでのエネルギー使用量を最適化するために、単相200Vでは200V × 2.5A = 500W、単相100Vでは100V × 5A = 500Wとなります。つまり、同じ消費電力でも、単相200Vのほうが単相100Vの1/2の電流で済みます。これにより、コスト削減やエネルギー効率の向上が期待できます。公式ホームページで提供されるサポート情報やカタログを活用し、より詳しい知識を得て、エネルギー管理を高めましょう。
単相100Vと200Vの違い
項目 | 単相100V | 単相200V |
---|---|---|
方式 | 単相2線式 | 単相3線式 |
電圧 | 100ボルト | 100ボルト/200ボルト |
芯線の数 | 2本 | 3本 |
同時に電気が流れる電線の数 | 2本 | 2本 |
コンセントの差込口 | 2つ穴 | 3つ穴 |
主な使用用途 | 小型の電化製品全般 | 大型エアコン・衣類乾燥機・オーブン・IHクッキングヒーター |
電気プランを動力に変える申請
例えば飲食店などでは、業務用の電化製品をたくさん使います。業務用エアコン、業務用冷蔵庫、業務用オーブンなど、これらは【三相200V】対応が多いため、動力プランで契約する必要があります。どの電力会社も動力プランを導入するための方法は同じですが、今回は東京電力管内の申請について解説します。三相交流や単相交流の違い、メリットとデメリットについても触れます。また、動力プランの設定に必要なフォームや申請書類の一覧、必要な条件なども詳しく説明します。これにより、安心して電力プランの契約ができるように案内します。
単相コンセントに流れる電流は「交流」
電気には「交流」と「直流」がありますが、コンセントに流れるのは交流電気です。交流電気はプラスとマイナスが交互に入れ替わるため、家電のプラグを差し込む際に向きを気にする必要がありません。これは多くのOA機器や冷房装置などにも当てはまります。一方、直流電気はプラスとマイナスが固定されており、乾電池を使用する際には向きが決まっています。プラスとマイナスが1秒間に入れ替わる回数を周波数といい、日本では50ヘルツと60ヘルツの2種類が存在します。例えば、東日本の北海道電力や東京電力のエリアでは50ヘルツ、西日本の中部電力や九州電力のエリアでは60ヘルツです。全国で使われる電力サービスは、様々な地域や施設で馴染みのあるものとなっています。これはエネルギーの効率的な利用やCO2排出削減など、環境への配慮から重要なポイントです。
日本の周波数は2種類
【東日本】=50ヘルツ
北海道電力、東北電力、東京電力の管轄エリア
【西日本】=60ヘルツ
中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力の管轄エリア
大手電力会社の三相200Vプラン料金:基本料金と低圧電力プラン
北海道から沖縄まで、全国の大手電力会社が提供している三相200Vプランの料金は以下のとおりです。全国の大手電力会社が提供する動力プラン「低圧電力」プランの料金を見ていきましょう。すべて、契約電力50kW未満が対象のプランです。これらのプランは、多様なタイプの施設や用途に対応できるよう設計されています。例えば、ガスや医療機器、産業用コンプレッサー、建築現場の照明や換気設備などに利用されます。また、固定資産税や耐震基準を考慮したリフォームやリノベーションにも最適です。新規の注文住宅や賃貸マンションにも適用可能で、エネルギーの効率的な利用が期待されます。
電力会社 | 基本料金(1kWあたり) | 電力量料金(1kWhあたり)夏季 | 電力量料金(1kWhあたり)その他季 |
---|---|---|---|
北海道電力 | 1,343.10円 | 28.93円 | 28.93円 |
東北電力 | 1,300.89円 | 27.22円 | 25.77円 |
東京電力 | 1,138.46円 | 27.49円 | 25.92円 |
中部電力 | 1,178.74円 | 17.09円 | 15.54円 |
北陸電力 | 1,226.50円 | 26.09円 | 25.03円 |
関西電力 | 1,100.84円 | 14.43円 | 12.95円 |
中国電力 | 1,147.85円 | 26.98円 | 25.69円 |
四国電力 | 1,183.71円 | 25.98円 | 24.54円 |
九州電力 | 1,023.23円 | 17.27円 | 15.58円 |
沖縄電力 | 1,392.37円 | 31.99円 | 30.60円 |
動力プランのメリットで電気代を抑えよう
三相も交流電気で、3本の電線すべてに同時に電気が流れます。そのため、2本の電線を使う単相に比べて、より大きな電力を得ることが可能になります。三相の電気は電圧が200ボルトなので、「三相200V」と呼ばれます。この三相200Vの電気を提供するプランを、「動力プラン」または「低圧電力プラン」といいます。
三相は大きな電力を使えるので電気料金も高いのでは?と思われるかもしれません。実はその逆で、三相の1kWhあたりの電力量単価は単相よりも割安です。
東京電力の動力プラン「低圧電力」と一般家庭向けの「従量電灯」プランの電力量料金の単価を比較してみましょう。この比較は、株式会社東京電力の出典から得たもので、先日行われた展示会で注目されました。「従量電灯」プランでは通常の電力量料金がかかる一方、「低圧電力」プランでは価格が割安で、節電能力も高いためメリットが大きいです。一般的に、特殊な技術や性能を求める場合、このプランは非常に便利です。
電力量料金(1kWh) | 東京電力 「従量電灯」プラン | 東京電力 「低圧電力」プラン |
---|---|---|
最初の120kWhまで | 29.80円 | 【夏季】27.14円 |
120kWh~300kWhまで | 36.40円 | 【その他季】25.57円 |
120kWh以上 | 40.49円 | 【その他季】25.57円 |
電力から動力に切り替えたい!
「動力プランの方が安くなりそうだから切り替えたい!」と思っても、すぐに変更できるわけではありません。
電力会社に連絡して、動力プランに切り替える理由を伝える必要があります。
さらに、動力【三相200V】を接続するための電気工事が必要です。
電気プランを動力に変える申請
例えば飲食店などでは、業務用の電化製品をたくさん使います。
- 業務用エアコン
- 業務用冷蔵庫
- 業務用オーブン
これらは【三相200V】対応が多いので、動力プランで契約する必要があります。
基本的に、どの電力会社も動力プランを導入するための方法は同じです。
今回は、東京電力管内の申請について解説していきます。
動力プラン対象になるか確認
まずは、申請する前に自分が動力プランの契約対象か確認しましょう。
条件①電気需給約款[低圧]に該当する
(契約期間1年以上で東京電力より低圧電気供給を受ける、もしくは受けている)
条件②東京電力管轄内で電気の需給を受ける事業者、もしくは動力が必要な機械を使用する場合
申請に必要な書類を確認
申請に必要な書類は契約プランの種類や、建物によって変わります。
- 負荷設備契約→負荷設備仕様書
- 動力プランの契約変更→動力プラン契約電力変更申込書
- 回路契約→回路契約申込書
- 建物内に複数契約がある集合住宅など→平面図+幹線系統図
【申込書の記入例】で確認できます。
東京電力TEPCOへの申し込みはWEBから!
東京電力の場合は、HPの『でんき工事コーナー』から申し込むことができます。
ただし、利用するためにアカウントを作成する(基本情報を登録する)必要があります。
アカウントを作成したら、でんき工事コーナーにログインして必要書類を添付しましょう。
申請から受付完了まで1週間
WEBから申請すると、受付が完了するまで1週間ほどかかります。
動力に切り替える電気工事は受付が完了してからになるので、動力プランの申し込みは早めに済ませておきましょう。
動力切り替え工事
動力に切り替える工事は、配線を変更したりするので『電気工事士』の資格が必要です。
三相200Vと単相を使う際にも注意点がございます三相200Vから単相100Vへの変換はできない?リスクと対策をプロが解説より詳細に紹介しておりますので是非ともご参照ください。
また、必要書類の記入も素人には難しいため、最初から専門業者に相談した方が良いでしょう。
『DENKI110』では【年中無休】で対応いたしますので、電話やメールでお気軽にご相談ください。
適用開始日に注意!
東京電力の場合は、契約プランの受付完了後の次の検針日か、翌月の検針日から適用になります。
詳細はインターネット、もしくは契約内容の通知書で確認することができます。
プラン変更の適用開始日は東京電力が決定するため、申込者の希望日とは異なる可能性があります。
切替日や料金については内容通知書で確認した上で、疑問がある場合は東京電力に問い合わせてみましょう。
東京電力の問い合わせ先
【電話番号】0120-995-113(契約プランについて)
受付時間:月曜~土曜 9時~17時 (休祝日・年末年始除く)
まとめ
ここまで、『動力と電力の違い』や動力を導入する方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
業務用の設備や、電力の大きい電化製品を長時間使う場合など、電気を多く使う方は【動力プラン】で契約をしましょう。
基本料金は高くなりますが電力の単価は下がるため、電気料金の総額を抑えることができます。
ちなみに【動力プラン】は契約した設備しか使うことができません。
家庭用の電化製品を使う場合は、今までの電力プランも必要になります。
「うちの場合はどうなんだろう…」と疑問に思った方は、専門業者に相談してみましょう。
『DENKI110』なら【年中無休】で【即日対応】いたします。
また、【お見積もりも無料】ですので、お気軽にお問い合わせください。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
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