エアコンのコンデンサートラブル!交換タイミングや注意点を解説
エアコンっていうものは、必需家電品になっていますよね。夏の熱いときには絶対ですし、冬場の暖房や季節によって除湿をしたりと大活躍しています。また、送風の機能だけを使って換気してみたりという使い方もあります。便利であるからこそ、壊れたりすると大変なことになります。
エアコンにとって最も大切な部分がコンデンサーです。このコンデンサーに異常が起きた場合、交換して修理を行うということは先ず無いでしょう。コンデンサーの交換を行うのであれば、買い替えた方が安いということが多いのです。
家庭で使っているエアコンに不調が出てきたら、それはエアコンそのものを交換してしまうという方法が最も適切な場合も多いものです。では、果たしてどのようなタイミングでそれを見極めて、判断をすればよいのでしょうか。それをお話して参りましょう。
エアコンの交換サイン
エアコンに限った話ではありませんが、なにものであっての寿命というものがあります。では、エアコンの寿命とはいったいどれくらいなのでしょうか。目安としては、エアコンを作っているメーカーでどのように考えているかということがあります。
概ねの場合、メーカーではエアコンの標準的に使用期間を10年としているところが大半です。でも、これは標準的な使い方をした場合の目安です。当然、10年以上使っていることもありますし、もっと早く交換することだってあるでしょう。特に大きく変わってくるのは、メンテナンスをきちんと行っているかどうかということです。
それを行うことで標準期間に近づくことは納得ですますよね。各メーカーもそのあたりの感覚で交換部品の保有期限を設定しています。つまり、この10年間というのは修理交換部品を責任をもって保有している期間と考えてもよいでしょう。
しかし、製造した年からカウントしていますので、5年前に製造されたものを格安で購入したというような場合は、そこがスタートではないことを分かっておくことが必要です。エアコンの部品交換して修理するよりも、新しく買い替えることを進めているのは販売戦略だと考える方もおおいのですが、そうとも言い切れないのです。
なぜなら、近年はエコであることが大前提となっていますので、買い替えによって消費電力が減り結果的に電気代の節約という点で帰って効果的になることも有るのです。
修理代は思っているよりも高い
壊れたのであれば、先ず修理をしようと考える方もきっと多いことでしょう。
しかし、その費用によっては果たして部品交換をして修理した方が良いのかを考えなければならないことも多々あります。では、果たしてどのくらいかかってしまうものでしょうか。あくまでも平均の話ですが、各症状別にみていくと次のようになります。
- 本体不作動 基盤交換で20,000円~30,000円
- リモコン不作動 リモコン交換で8,000円~10,000円
- 室外機不作動 基盤交換で20,000円~30000円
- 冷却機関の修理の場合 80,000円以上
- エアコンガス漏れ ガス補充で25,000円程度
- 冷却機関に関わる修理の場合 80,000円以上
- 室内機のファンが回らない 基盤交換で25,000円
- ファンのモーターの交換 20,000円
- ドレンホースのつまりや水漏れ 10,000円~30,000円
- ルーバーが動かない 10,000円~25,000円
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
おおよその金額でもかなり高額になってしまうことがお分かり頂けたのではないでしょうか。
しかし、これだけではありません。出張料金として、5,500円程度が加算されます。原因が1つであれば良いのですが、2つ3つと重なっていた場合には軽く10万円コースになってしまうことも有ります。コンデンサーの交換となると、見積もりして貰ってから始めて金額が分かるという感じになってしまうくらいです。
壊れる前の点検も費用がかかる
車であれば、通常は2年に一度は車検を受けなければなりません。これは法律で決まっていることですから絶対にするのですが、エアコンなどの家電製品にはこういったものがありません。普段から定期的な点検を受けていると故障なども起きにくいと思えるのですがその費用とはどれくらいかかるものでしょうか。
こちらも平均値ですが、点検の費用として3,300~5,000円。これに出張料金が加わります。更に摩耗部品の交換などがあると、10,000~15,000円加算といったところでしょうか。点検の費用として、20,000円程度はかかってきます。これを車検と同じように2年に一回行っていた場合、こちらも10年間という標準的な期間使った場合でも100,000円の費用が発生します。
それでいて、10年過ぎた後でも故障は無いのかというとそうではありません。修理した場合の保証は、該当するところに限って3~6ケ月の保証という場合が最も多いのであまり期待はできないでしょう。Aという部品を交換して、次の日にBという部品が壊れたとしても別の部品ですから保証の対象とはならないのです。
エアコンのトラブルが起きたら買い替えが妥当?
修理をしたり、専門的にメンテナンスをしてもらうということが10年間で100,000円かかってしまうとすれば、10年に届かないうちに定期的に買い替えるという選択も出てくることに気が付かれたのではないでしょうか。
しかも、エアコンは次々と新タイプのものが発売されています。この新タイプの特徴はエコで電気の使用量が少なくて済むということは前にもお話したと思います。10年前のエアコンと最新式のエアコンを比較すると、使用電力が半分以下になっているということも珍しい事ことではありません。
例えば、年間で50,000円がエアコンで消費されている電力と仮定してみましょう。1年で50,000円だった電気料金が、25,000円になったとします。新しいエアコンを150,000円で購入したとしても、6年間でもとが取れることになります。もし、10年間使い続けた場合100,000円を節約したことになります。
しかも、ご家庭に果たしてエアコンは何台あるのでしょうか。一度、ご自宅のエアコンの台数と月々の電気料金を見比べてみると良いでしょう。
エアコン不調のサイン
電化製品は、いきなり動かなくなってしまうこともありますが、何らかの不調を知らせるサインが見受けられることもあります。
コンプレッサーやコンデンサーなどのエアコンの心臓ともいえる部分に不具合が見受けられるようなら、早めに修理に出すことが大切です。
特にエアコンはこの不調の前兆サインがわかり易いので次のようなことがあったら、早めの対策をとっておくことで最悪の事態を回避することも出来るでしょう。
おかしな音がする
室内機・室外機ともに内部からおかしな音がしたら、故障の前兆であることが予測されます。特に顕著な例としては、室外機からのガラガラ音です。室外機は普段は目につかないものですが、エアコンを動かすために一番大切が部分です。
ここから異常な音が聞こえているということは、最も過酷な動作を行っている場所に異常が起きかけているということです。室外機が正しく設置されているのに、おかしな音が聞こえている場合はすぐに対応しておくことが大切です。
室内機から水滴が落ちる
エアコンを使うと、冷房と除湿が同時に行われるものが多くあります。これは室内の快適さを上げるために除湿も同時機能させていることが多いためです。でも、除湿した筈の水滴が室内機から落ちているとはどういったことなのでしょうか。
それは、内部に汚れが溜まっていることが予測されます。汚れが溜まってしまい、本来は排水されるべきものが排水されていないのです。表にあるドレンホースから排水されていないような場合、内部でかなり汚れが溜まっていると考えるべきでしょう。
きちんと排水されなかった水分は不必要にエアコン内部に滞留したために電気系統の配線腐食などを引き起こすことがあります。また、漏電などの原因になることもありますので注意しておくことが必要です。
各種動作ができない
ある程度古くなってくると、本来はするべき動作が出来なくなってしまうという現象を見ることもあります。リモコンで操作しているときにその動作が行われなかった場合、最初に考えるのはリモコンの電池切れでしょうか。電池を交換して改善すればそれで問題はありません。
しかし、電池を交換してもちゃんと動かない場合は異常のサインです。本体にある操作パネルで作動出来るのであれば、それを確認しましょう。特に真夏の炎天下のときなどにそういった現象が起きやすいので季節の変わり目にチェックしておくと前もっての対策にもなります。
室内機の凍結
エアコンの室内機が、凍結していることがありますがたいていの場合は冷媒漏れが原因です。
エアコンでは期待になった冷媒がコンプレッサーで圧縮されて、高温高圧の気体になります。この気体が室外機の熱交換で熱を放出することで液体に戻ります。熱い液体を冷やす凝縮器であるコンデンサーを通って減圧機へと送られます。
ここでのエアコンの熱交換機や配管などから冷媒が漏れてしまうと循環が上手くいかずに室内機のフィンに氷や霜がついてしまったり、ひどいと凍結するトラブルに繋がります。
室内機の凍結が見受けられるようなら専門業者にお願いして修理してもらいましょう。
ブレーカーが落ちてしまう
エアコンを始動させると、ブレーカーが落ちてしまうという場合はまさに非常事態です。他にも多数の家電製品を使用しているのであれば、いったん全てのコンセントを抜いてからエアコンを始動させてください。これでエアコンが普通に使えたのであれば、良いのですかがそれでもブレーカーが落ちる場合は、内部ショートや漏電の可能性を考えなければなりません。
コンデンサーやコンプレッサーなどのエアコンの心臓部に異常のある場合は何度やっても、ブレーカーが落ちてしまうことがあります。このような場合はもはや素人がどうこうできるレベルではなくなっていますので、早急な修理か買い替えのどちらかを選択することとなります。
ブレーカーが落ちる原因や解決法等はこちらに記載しましたので併せてご参照ください。
精密化したための盲点
生活の快適さを求めたことになって、エアコンが弱くなってしまった点もあります。それは、CPUによる集中制御を行っていることです。単純に冷やす・温めるというだけであればさほど負担はかからなかったのですが、細かい設定を自由に行えるようにするために高精度にCPUが搭載されているモデルなどは、その情報処理量が多すぎて一時的にフリーズしてしまうことがあります。
エアコンが故障したのではなく情報の処理が追いつかないのです。こういった場合は、コンセントを抜いて通電していない状態を10分程度待ちます。改めて通電させて起動したときに異常がなかったら、心配しなくとも良いでしょう。それでも、おかしい場合はやはり故障していると考えざるをえません。
エアコンの使い方
エアコンの使い方といっても、取扱い説明書を読むとかそういったことではありません。エアコンの使い方ひとつで、寿命の伸ばすことも反対に縮めてしまうことも有るのです。
同じように考えていても、使い方ひとつで大きく変わってくるのですから、正しい使い方でエアコンに負担をかけないようにしてみませんか。
慣らし運転
慣らし運転というと、使う前に少しだけ動かしてみるということを思い浮かべるのではないでしょうか。意味合いとしては近いのですが、エアコンの場合は少し違います。エアコンを使うときというのは、普通の家庭であれば、夏と冬に限定されるのではないでしょうか。
もっとも、中には夏しか使わないというご家庭も有るかもしれません。エアコンは空気を循環させるものですから、当然ですが通風させるスペースが空いています。ここは、エアコンを使っていないときでも、埃などが入っていくのです。
シーズンオフから次のシーズンまで、半年以上もそのままにしておいたらどれほどの埃が溜まるでしょうか。半年間だれも出入りしなかった倉庫などを考えると想像がつきますよね。埃の詰まったままでエアコンを動かすと、機器に負担がかかるのは当たり前です。月に1度くらい数分て良いので、慣らし運転をすることでそういったことも防げるようになります。
エアコンのコンデンサーに負担を掛けない運転をする
エアコンにとって過酷な運転とはどのような使い方であると思われますか?もっとも過酷な運転は温度差を一気に縮めようとする場合です。特に夏季にはこの使われ方が多くなります。外気温と室内温度の差が5℃以上ある場合は、かなり大きな負担がかかります。
真夏に帰宅したら、一気にエアコンで冷やしたいという気持ちは分かるのですが、エアコンにも負担がかかる上に実は冷える時間を更に伸ばしているのです。夏場は、先ず帰宅したら窓を開けて室内にこもった熱気を外へ逃がします。出来るなら、換気扇や扇風機も活用すると良いでしょう。
エアコンの効率の良い運転の仕方
室内の熱気が抜けてから、窓を閉めてエアコンを始動させます。これで素早く、そしてエアコンに負担をかけずに涼しい部屋に出来るのです。エアコンの室外機の周りにも余計なものを置いてないかも確認しましょう。室外機も通風性の良い条件があってこそ、本来の力を発揮できるのです。
春先や秋にも使い方を考えましょう。冷房と暖房がひっきりなしに切り替わるような運転もエアコンに負担をかけてしまいます。一度、電源を切って改めて作動させるなどの使い方をすれば、エアコンも長持ちするばかりでなく省電力にも役立ちます。
エアコンの修理か買い替えかの判断に悩んだら
エアコンは決して安い買い物ではありません。コンデンサーを含め多種多様な精密機器の集合体なのです。
ですが、うまく使うことでその性能を更に発揮させることができるものでもあります。部品交換による修理も、定期的買い替えもその方によって正しい答えは違っていることでしょう。今回のお話で、貴方がお困りになったときに考える一つの方法として役立てて頂けるなら幸いと思っております。
またエアコン故障での修理に悩んだら弊社『DENKI110』ではエアコンのコンデンサー含む故障や、他のエアコンのトラブルなどにも対応しています。急なエアコンの不具合などで悩んだら『DENKI110』にお気軽にご相談下さい。
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