漏電とは、文字通り電気が通常の流れから外れて漏れる状態を指します。家電製品や電気器具類、電気配線などの電気を使用するものや場所で、想定の電気回路以外のところへ電流が流れると「漏電」しているという状態になります。
電気・電流を使用するものや場所は、この漏電が起こらないように「絶縁処理」が施されています。この絶縁処理に何らかの不具合が起こると、電気回路が正常に回らなくなり漏電を起こします。
漏電とは、文字通り電気が通常の流れから外れて漏れる状態を指します。家電製品や電気器具類、電気配線などの電気を使用するものや場所で、想定の電気回路以外のところへ電流が流れると「漏電」しているという状態になります。
電気・電流を使用するものや場所は、この漏電が起こらないように「絶縁処理」が施されています。この絶縁処理に何らかの不具合が起こると、電気回路が正常に回らなくなり漏電を起こします。
漏電は目に見えませんが、発生時はなんらかの症状が出ることがあります。以下の症状は、漏電の疑いがあるので注意が必要です。
・ブレーカーがすぐ落ちる、ブレーカーが上がらない
・家電製品を触ると痺れる、ビリビリする
・雨が降ると停電する
・コンセントが焦げる、発火した
・前の月と比べて電気使用量が急激に増えた(電気代が上がった)
漏電は時に命の危機にも繋がるような事故を起こします。上記のような症状があった場合、すぐに漏電調査を行いましょう。
また、漏電ブレーカーが落ちる原因や対処法をこちらにまとめたので、併せてご参照ください。
漏電の原因の大半が、「電気配線」または「家電製品」にあります。建物の中を通る電気配線や家電製品がなんらかの不具合を起こし、電気回路が正常に回らなくなり漏電します。
電気配線や家電製品の不具合で考えられるのは、電気配線や家電製品に行われている「絶縁処理」の不備です。電気配線や家電製品には「絶縁体」というものが取付けられ、漏電しないように対策が取られています。この絶縁体が傷ついたり、取れてしまうとそこから電気が漏れ、漏電を起こしてします。
電気配線や家電製品の絶縁体が傷つく原因は様々あります。中でも、
・配線の劣化や断線
・配線工事(電気工事)の不備、欠陥
・絶縁体(絶縁テープ、ケーブル、ビニル)の劣化や破損
・アース線の不適切な取付け
・電気配線、家電製品の水濡れ(雨漏りなど)
・害虫やネズミなどの生き物による配線破壊
・コンセント周りの埃の蓄積(トラッキング現象)
が考えられます。
電気配線やコードの不具合により漏電している場合は、その不具合箇所の修理や交換、回路の切り離しで漏電を解消できます。
配線に亀裂や断線が生じている場合、絶縁テープによる補強や配線そのものの交換を行います。写真のケースでは、電源コードが焼き切れ、プラグ部分が取れていました。その箇所から漏電を引き起こしていたので、プラグと配線部分を交換し、破損しやすい箇所を絶縁テープで補強しました。
家電製品の内部配線や、電源ケーブル・コードが破損していた場合も、上記の修理方法で漏電を解消します。
家電製品からの漏電でもう一つ考えられるのが、アース処理の不備です。アース線に劣化や破損があった場合や、そもそもアース処理を行っていない場合に、家電からの漏電や感電を引き起こします。この場合は適切にアース処理を行うことで、漏電が解消されます。
家電製品のアースは、漏電防止のために取付けられています。家電にアースがついていたら、必ず取り付けるようにしてください。
トラッキングにより漏電が起こった場合は、たまった埃の掃除や焼けたコンセントの交換を行います。また、プラグにトラッキング防止加工を行う、コンセントカバーを取付け埃を防ぐなどの処置も有効です。
コンセントが抜けやすい、中の配線が断線している等がある場合も、漏電の原因になります。こういった場合は、コンセントの交換や配線の修理、交換を行います。
雨漏りが原因による浸水で、屋根裏や壁・柱の配線や、コンセント周りが濡れると漏電を引き起こします。この場合、雨の侵入経路を塞ぎます。屋根であれば屋根の、壁であれば壁の修理を行うことで、漏電の原因を解消します。家の修繕は電気修理業者ではなく、屋根修理業者の対応になることがほとんどです。弊社であれば、屋根修理専門の担当スタッフが在籍しているので、雨漏りによる漏電にも対応することができます。
雨漏りにより配線が腐食してしまった場合は、配線の修理・交換も行います。
漏電が起こると、人体や周囲に様々な影響を及ぼします。特に、感電と火災は注意が必要です。
漏電が生じた際、冷蔵庫や洗濯機、コンセントに触れると体にビリっと電流が走ります。漏電の程度により、「少し痺れる程度」から「体に障害が残る」もの、最悪の場合「感電死」してしまうなど様々です。
特に、水まわりでの漏電は危険です。濡れた手で洗濯機や電気コンロを触ったり、コンセントにプラグを差し込むと、水が電気を通し感電の被害を高めます。
漏電でもう一つ怖いのが火災です。近年「トラッキング現象」などでも有名になってきていますが、漏電箇所から発火することが多々あります。
トラッキングは、コンセントから起こる出火です。コンセントとプラグの隙間に埃が溜まり、湿気を帯びると漏電が発生します。この漏電部分が放電を続けると炭化し、発火するというものです。トラッキングによる火災では、全国でも死傷者が数多く出ています。
トラッキング以外にも、漏電による火災は起こります。外や壁・柱を伝う電気配線が劣化し発熱すると、その配線に接していた壁や柱が炭化し、発火ことがあります。木造やトタン板・モルタルなどの燃えやすい材質を使っている建物は、漏電火災が起こりやすいため注意が必要です。
定格感度電流が漏電を感知し「①漏電ブレーカー」が落ちたら、まずは分電盤の「②アンペアブレーカー」が「入」になっていることを確認します。確認できたら、「すべてのブレーカー(①漏電ブレーカー③回路用ブレーカー)」を一旦切ります。
次に、「①漏電ブレーカー」を「入」にし、「③回路用ブレーカー」を1つずつ「入」にしていきます。漏電などの問題があるブレーカーを「入」にすると、「①漏電ブレーカー」が切れます。切れたところに原因があるため、これで漏電箇所の特定ができます。
弊社のような電気工事業者が漏電調査や漏電修理・工事を行う場合は、「メガテスター」と呼ばれる機械を使います。「漏電テスター」「絶縁抵抗計」と呼ばれ、絶縁抵抗(電流の流れる回路の絶縁性)を測定・数値化する機械です。絶縁抵抗が通常よりも低い場合、漏電が考えられます。メガテスターは、分電盤に取り付けて計測を行うほか、コンセントなどの電気の通っている場所に直接差し込んでも使えます。
漏電の場合、まずは分電盤から調査していきます。
まずは分電盤のブレーカーを全部切り、分電盤を開きます。次に、中のアースや1次側、2次側結線にメガテスターの電極を差し込んで行きます。数値を確認しながらすべての回路を調査して、漏電箇所を特定します。
リビングのブレーカーに問題が見られた場合は、リビングで使っている家電製品からの漏電が考えられます。キッチンならキッチン、2階なら2階という具合です。漏電箇所が特定できたら、問題の部屋へ行き、家電製品やコンセントを調べて漏電原因を特定します。
漏電流用 クランプメーター |
負荷用 クランプメーター |
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見た目 | ||
アンペア数 | 0.60mA~600.0A | 1.0A~999.9A |
測定可否 | 可能 | 不可 |
クランプメーターを使って漏れ電流を調べることもできます。 ちなみにクランプメーターは流れている電流のアンペア数を図るための道具です。本記事含め他サイトでもクランプメーターを使って漏電を調査する記事がありますが、 そもそも漏電している際は漏電ブレーカーが落ちている、あるいは漏電ブレーカーを落として調査しなければならないため、クランプメーターを使用する事ができません。加えて漏電の調査の根拠は絶縁抵抗値の規定が定められているため、クランプメーターで漏電を調査することはありません。
実際の現場で漏電を調査する時はクランプメーターは使用せずメガテスター「メガー」と呼ばれる測定器を使用して調査します。(電気保安協会等で行っている調査ではクランプメータを使うケースがあるみたいです。) クランプメーターを使った漏れ電流の調査方法に関して少し掘り下げますが、クランプメーターには負荷測定用クランプメーターと漏れ電流測定用クランプメーターの2つがあります。 漏れ電流のような微量なアンペア数は負荷電流用のクランプメーターでは測定が困難であるため、 漏れ電流測定用のクランプメーターを活用してください。
クランプメーターの具体的な活用法ですが、クランプメーターを左図のように挟み込みます。電気機器に正常に流れる電流はL相に流れる電流とN相に流れる電流は同じ大きさで、方向が逆になっています。 クランプメーターはこの2つの電流を同時に測定しますので、相殺されて0Aになります。しかし、絶縁部や接地部分から漏れ電流がある場合はL相に流れる電流とN相に流れる電流のアンペア数に差分が生じるため、 A数が相殺されず0Aになりません。規定として1mA以上の差分が生じる場合は許容できない漏電であると判断されています。この際は漏電の調査を依頼しなければなりません。
500v用 メガテスター |
1000v用 メガテスター |
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見た目 | ||
用途 | 直流750v、交流600v以下の低圧電路 | 直流750v、交流600v以上の高圧電路 |
使用電圧 | 125v、250v、500v | 250v、500v、1000v |
メガーは絶縁抵抗計と呼ばれ、主に絶縁体が持つ絶縁抵抗【Ω】の高さを調査するための道具です。Ωが高ければ高いほど電気を外に漏らすことはありません。ですが、経年劣化などによって絶縁体の持つ絶縁抵抗【Ω】が全くなされていない状態では単位が0Ωに近づきます。絶縁抵抗値の許容範囲に関しては後述してますのでご参照ください。また、メガーは電気の流れていない導体「電気回路」に電気測定器や電源から電圧を加える印加電圧という方法を活用して漏れ電流を調査します。ですから、メガーを使用する際は予めブレーカーを落としておく必要があります。
メガテスターには低圧電路の場合は500V、高圧電路の場合では1000Vのタイプがあります。半導体を使用した機器などがある場合は500Vメガーを使用できないケースもあるのでその時には電路電圧に近い電圧で測定します。電圧は以下をご参照ください。 ・100V電路の場合:125V ・200V電路の場合:250V ・400V電路の場合:500V
メガーの具体的な活用方法ですが、左の図をご参照ください。 ①分電盤側の子ブレーカーの漏電している箇所の白線(L相)黒線(N相)を引出します。 ②白線(L相)黒線(N相)通しをワニクチクリップで短絡します。 ③メガー側の黒リードをアース側に接続します。 ④赤リードを電源側に接続して測定ボタンを押します。 測定中は大きな電圧がかかるので、手が触れないように注意しましょう。 測定後は回路内の残った電荷を放電します。静電容量の大きい回路は、測定時に印加したメガーの測定電圧により電荷が残り、感電の恐れがありますので放電が必要です。アース端子にクリップを接続した状態で測定ボタンを押さずにピン型プローブを被測定回路に当てれば放電完了です。
電路の使用電圧 | 電圧 | 絶縁抵抗の許容範囲(Ω) |
---|---|---|
300v以下 | 単相100v、単相200v | 0.1MΩ以上 |
300v以下 | 三相200v | 0.2MΩ以上 |
300v以上 | 三相400v | 0.4MΩ以上 |
内線規程や電気事業法58条で絶縁抵抗値は、左のように定められています。 従って、規定に届かない絶縁抵抗の場合は漏電が起きていると判断できます。
アース線は、電化製品から不要になった電気を地面に安全に流すための線です。この線があることで、電化製品から電気が漏れても、その電気を地面に逃がし、感電するリスクを減らせます。
また、雷が落ちた際に電化製品に流れ込む大量の電流による漏電の危険も減少します。
これらの理由から、電化製品を使用する際はアース線の接続が非常に重要です。もしアース線が装備されていない、または使用しているコンセントにアース端子がない場合は、電気工事の専門業者にアース工事を依頼することをお勧めします。
特にエアコンなどの大きな電化製品では、アース接続の有無が安全に大きく影響します。適切なアース接続を確保するため、信頼できる業者に依頼することが重要です。
水分は漏電の一般的な原因のため、電気設備や電子機器の近くに水がないように注意することが重要です。例えば、デスク周りに飲み物を置く際は、電気機器から距離を保ち、水分が機器にかからないようにしましょう。
また、加湿器などの水分を発生させる機器は、電線やコンセントの近くへの設置を避けるべきです。さらに、手が濡れている時は、コンセントに触れないことが重要です。
もし建物に雨漏りなどの水周りの問題があれば、速やかに修理を行うことが漏電リスクを減らす鍵となります。このような防止策を講じることで、電気設備の安全性を確保できます。
「たこ足配線」は、電源タップや三角タップを使用して多重に接続することで、漏電の危険性を増加させる可能性があります。一つのコンセントから供給可能な電流の最大容量は15アンペア(A)に制限されており、たこ足配線を行うと、この限度を超えて電流を消費するリスクがあります。
これにより、コンセントや電線が過熱し、最悪の場合、漏電や火災の原因となることがあります。安全を確保するためには、電源タップの過度な使用を避け、複数の電気機器を一箇所で同時に使用しないことが重要です。過熱を防ぐためにも、適切な容量を守り、安全な電気の使用を心がけましょう。
定期的な電気機器とコンセントの周囲の清掃は、安全に使用する上で非常に重要です。ほこりが蓄積され、そこに湿気が加わると電気が通りやすくなり、漏電のリスクが高まります。
多くの場合、電気機器そのものはこまめに掃除していても、コンセントの周辺や電気コードの清掃は見落としがちです。これらのエリアも定期的に掃除して清潔に保つことで、ほこりが溜まることによる漏電や電気火災の危険を軽減できます。定期的な清掃を通じて、安全な使用環境を維持することが重要です。
漏電している箇所が判明したら、その部屋にある家電製品のプラグをすべて抜き、「漏電している回路を特定する方法」と同じ手順を繰り返します。電気が漏れている可能性があるので、プラグを抜くときはゴム手袋などを必ず使いましょう。
なお、この方法で漏電ブレーカーが落ちなければ家電製品に問題があります。家電製品が漏電していた場合、修理に出すか買い替えをすれば業者を呼ぶ必要はありません。これにより、電気料金の高騰を防ぎ、家庭の電力消費を最小限に抑えることができます。自力で解決するための知識を増やし、最終的には専門家に依頼することなく問題を解決する便利な方法です。以上の手順を参考にして、最適な解決策を見つけてください。
電気保安協会は全国に拠点があり、電力会社から業務を委託されている機関です。連絡をすれば無料で漏電の調査を行ってくれますが、点検や調査が主な業務のため、修理や工事などには対応していません。
そのため、調査で漏電していることが発覚した場合、修理ができる業者に改めて連絡しなければならず、二度手間になる可能性もあります。さらに、金属の腐食や塩害による損傷が発見された際には、専門の修理業者に見積もりを依頼する必要があります。見積もりの際には、つながりのある業者や希望する予算を考慮して選びましょう。
専門業者であれば、費用はかかりますが漏電の調査から修理まで行ってもらえます。ただし、料金が明確でなかったり、対応が遅い業者なども存在します。経験が浅く、いい加減な修理や工事をされるケースもあるので業者選びには注意が必要です。
迷ったときは、漏電を専門に扱っている業者を選びましょう。また、専門業者は動物や小動物が原因の漏電も対応でき、予防や防犯対策も一括して提供してくれます。適切な業者を選ぶことで、短期間での問題解決と安心を得ることができ、費用対効果も高くなります。口コミやレビューを参考にし、信頼できる業者に依頼することを推奨します。
漏電の修理を行うためには、「電気工事士」の資格を取得している必要があります。無資格で修理を行うと法律違反にあたるため注意が必要です。特に家屋やビルなどで漏電が発生した場合、火災や感電などの大変危険な事態を引き起こす可能性があります。自力で修理しようとすると、施工ミスや基礎知識の不足から解決に至らないことも多いです。
漏電が発覚した瞬間、専門業者に依頼することが絶対に必要です。業者の資格の有無はホームページで確認でき、作業のやり方や費用の相場も提示されています。また、充電器やLED照明、ダウンライトなどの設備の故障も専門業者に任せるのが無難です。安全と安心のために、必ず資格を持つ専門業者に修理を依頼し、適切な対応を心掛けましょう。
症状(状態) | 作業内容 | 修理料金 |
---|---|---|
基本調査費用 | 測定器を使わない調査・目視だけの調査 | 無料 |
基本調査費用 | 測定器を使う調査、実作業を伴う調査 | 5,500円 |
測定器調査 | 測定器を用いて数値で異常箇所を特定する。 | 3,300円~ |
分解調査 | 設備、器具を分解する。 | 3,300円~ |
分電盤内調査(15回路未満) | 分電盤内を測定器調査し漏電している回路を特定する。 | 6,600円 |
分電盤内調査(15回路以上) | 分電盤内を測定器調査し漏電している回路を特定する。 | 9,900円 |
漏電箇所特定調査(1回路) | 漏電回路内で漏電している原因を特定する調査。 | 16,500円~ |
高所作業(2.5m以上) | 作業箇所が2.5m以上の高さになる場合。 | 14,300円~ |
天井上作業 | 天井上の隠蔽箇所での作業。 | 要相談 |
床下作業 | 床下の隠蔽箇所での作業。 | 16,500円~ |
壁面作業 | 壁中での隠蔽箇所での作業。 | 16,500円~ |
開口作業 | 隠蔽部の配線調査をする前作業。 | 要相談 |
絶縁処理 | 漏電箇所に電気が流れないようにする。 | 3,300円 |
小ブレーカ交換 | 小ブレーカの交換作業。 | 11,000円~ |
漏電ブレーカ交換 | 漏電ブレーカの交換作業。 | 16,500円~ |
各種器具交換作業 | 漏電している器具の交換。 | 6,600円~ |
通線作業(露出) | 電線の引き直し。 | 1,650円~ |
通線作業(隠蔽) | 電線の引き直し。 | 3,300円~ |
モール作業 | 電線をカバーするモール設置する。 | 1,100円~ |
整線作業(ステップルインシュロックなど) | 垂れたり、外れたりしないように固定する。 | 3,300円~ |
整線作業(サドルなど) | 垂れたり、外れたりしないように固定する。 | 5,500円~ |
コンクリートビス穴開け | 下地がコンクリートの場合にビス穴を事前に開ける作業。 | 3,300円~ |
コンクリート通線用穴開け | 新線など引き直す際に通線用の穴を貫通させる作業。 | 11,000円~ |
※料金例に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なります。
漏電の修理を依頼するときは、費用をできるだけ抑えるためにも複数の業者から相見積もりを取りましょう。修理費用は安ければ安いほど良いとは限りません。業者の実績や過去の利用者の口コミも考慮した上で、信頼できる業者への依頼をおすすめします。
例えば、ショートやスイッチの故障に対応する業者を紹介するサイトもありますので、参考にするとよいでしょう。特に、通話料無料の業者や、見積りを無料で提供してくれる業者を利用すると、コストを抑えつつ安心して依頼できます。納得できる業者を見つけるために、情報収集と比較を徹底しましょう。
取手市白山にお住まいの方から、「ブレーカーが落ちる」「元ブレーカーを入れると、一箇所だけ落ちる」といってご相談をいただきました。
早速お伺いし問題のブレーカーの漏電調査を行いました。分電盤のカバーを取り外し、問題のブレーカーにメガテスターを接続。メモリを確認すると、数字に異常が見られました。
今回はSANWAのアナログ絶縁抵抗計を使用しました。メモリのバーが上下に二段ありますが、漏電の場合は下の段を見ます。左から0で、右に行くに連れて数字が増えていきます。60に近づけば近づくほど異常性が高く、問題も深刻です。
ブレーカーを測定したところ、40くらいのところにメモリが来ていました。このブレーカーを電源としている部分に漏電の可能性があります。調べたところ屋外電源のブレーカーだったので、早速屋外に出て調べてみました。
屋外に一箇所だけ電源を確認したので、こちらのコンセントを調べました。コンセントが古く緩み、すぐに取れてしまうような状態になっていました。
配線部分に多少の腐食も見られたので、配線と防水コンセントへの交換を行いました。取り付け後数値を確認し、問題なく作業は終了しました。
コンセントの修理と交換を行いましたが、漏電を起こすほどの劣化ではありませんでした。そのまま放置すると重大なトラブルを引き起こす原因となるので、今回は修理をさせていただきました。
根本解決を行うため、さらに調査を行いました。こういった場合考えられる本当の原因は、コンセントに刺さっているプラグです。
コンセントに刺さっていたプラグの一方に、絶縁テープの腐食を確認しました。長年の風雨で劣化し、水が内部のコードに染み込んでいました。ここから漏電を起こしていたようです。
屋外電源やコードにはこの手のトラブルが多くなっています。対策として、腐食した絶縁テープを剥がし新しいものを巻き、その上から防水テープを貼って補強しました。
最後に屋内へ戻り、ブレーカーの測定を行いました。漏電が解消されている場合、数字は左の0を指しているはずです。
問題のブレーカーにメガテスターを接続したところ、数字は0になっていました。漏電の問題は解消できたようです。ブレーカーを上げてみましたが、落ちることはありませんでした。
ブレーカーが落ちる原因や対処法はこちらに記載しましたので併せてご参照ください。
漏電は直接目に見えないところで発生しているのでとてもわかりにくいものです。電気代が異常に高くなったりする場合もあります。しかしそれは軽度の症状です。トラツキングなどの発生により最悪の場合には火災を発生させることもあります。これまでは何も起こらなかった電化製品の使用時、頻繁にブレーカーが落ちる場合は要注意です。思い当たる節があれば、早めに連絡をください。早急に検査を行いましょう。調査の結果、何もなければ安心して使えます。何かあれば、早急に修理ができます。安心して生活するためにも是非、ご一考ください。
突然ブレーカーが上がらなくなった、停電したなどのトラブルにいつでも対応します。
夜間に突然電気がつかなくなるトラブルは、とても不安ですよね。そうした不安をすぐに解消するため、弊社スタッフは各エリアを巡回しています。突然の「もしも」のトラブルにも、いち早く駆けつけられるよう努力しています。
今回のお客様は、屋外電源のみの不具合でした。比較的、切迫した状況ではありませんでした。しかし、漏電はとても危険な電気トラブルです。漏電箇所からの発火も十分考えられます。今回のように早い対応が重要です。
屋外電源の場合、漏電の発見が遅れることが多々あります。今回のようにブレーカーが落ちたことにより気付くケースもありますが、知らないうちにコンセントやコードが燃えていた、焦げていたといった事例も少なくありません。
屋外電源を使用している方は、月に1度チェックをしましょう。コンセントや刺さっているプラグを目視するだけで構いません。
コンセントの差込口がゆるくて困っている人は多いです。この問題は、電気機器の不安定な接続によるリスクを増加させ、最悪の場合、火災や漏電の原因となることがあります。まず、自宅のコンセントを確認し、差込口がゆるい場合は電力の供給が不安定になるため、すぐに専門業者に調べる方法を依頼することが重要です。迅速な対応が安全を確保する鍵となります。さらに、タコ足配線を避け、適切な電流容量を守ることで、コンセントや電線の過熱を防ぎましょう。また、2023年の最新技術を取り入れた安全ブレーカーを設置することもおすすめです。これにより、過電流や漏電を早期発見し、自分や家族の安全を守ることができます。ビジネスや住宅の管理には、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。特に身近な存在であるコンセントの状態を常に把握し、問題があれば早期に修理を行いましょう。
劣化や焦げなどの不具合があったら、早めに弊社に限らず、電気工事業者へご連絡ください。
横浜市のお客様
今回は神奈川県横浜市のオフィスで会社経営をされているK様より、ご依頼をいただきました。 K様からいただいたお問い合わせ内容は「オフィスの漏電ブレーカーが落ちているので、漏電調査をしてほしい」というものでした。K様のお話によると、オフィスの一部の照明は点灯しているが、一階の電気がほとんど使用できないとのことです。漏電ブレーカーとは、電流の漏れを検出して回路を自動的に遮断する機器です。電気が漏れてしまう原因は、電気製品の不具合や配線の絶縁劣化などが可能性として考えられます。電気を使用できないと非常に不便なので、なるべく早く来て修理してほしいというご要望をいただきました。対応可能なスタッフが現場へ急行しました。
現場に到着し、早速調査を開始しました。通常、漏電修理は一度すべてのブレーカーを落とし、漏電ブレーカーを「入」にしてから「回路用ブレーカー」というものを一つずつ上げていきます。問題のある個所を上げると漏電ブレーカーが落ちるので、漏電個所を特定できます。
しかし、今回は回路用ブレーカーを上げずとも勝手に漏電ブレーカーが落ちてしまいました。この場合、漏電ブレーカーそのものが故障している可能性があります。そのため、新しい漏電ブレーカーを発注して古いものと交換しました。交換後、オフィスのすべてのフロアで正常に電気が使用できるようになりました。