
甲斐市内で対応した電気修理の事例
甲斐市でのトラブル事例
キッチンのコンセントが焦げてしまった
山梨県甲斐市西八幡にお住まいのお客様から、「キッチンのコンセントがいつのまにか焦げたようになっている。このまま使用するのは恐いので、見てほしい」というご相談をいただきました。
お客様のご都合をお聞きして、訪問日時を決めました。また、念のため、弊社がお伺いするまでは、問題のコンセントは使わず、延長コードなどを利用して別のコンセントをお使いいただくようにお願いしました。

お客様のご自宅は、新しい感じの戸建住宅です。早速、コンセントを見せていただきます。問題のコンセントは、カウンターキッチンのカウンターの下部に設置されている2個口のものです。お客様のおっしゃる通り、コンセントのプラスチック部分が焦げて茶色くなっており、わずかですが溶けたような形跡もあります。
念のため、ブレーカを確認しましたが、漏電には至っていないようです。

コンセントのプラスチックケースを外して、内部を確認します。内部は完全に焦げてしまっています。
恐らくこのコンセントの使用中は、相当の熱を帯びていたものと思われます。そのまま使い続けていると火災に起こしてしまう危険性もありますので、この段階で気づいて良かったです。
作業としてはコンセントの交換を行えば解決となるのですが、今回はコンセントの形状が特殊なものだったため、当日の工事ができませんでした。というのも、通常の2個口コンセントは縦に2つ並んでいるのが一般的ですが、こちらのコンセントは横に2つ並んでいるタイプのもの。部材を取り寄せて、後日、あらためて交換作業に伺うことになりました。

お客様のものと同じ横並びタイプのコンセント(パナソニック製 WF2039AK)を手配し、再びお客様宅を訪れて、コンセントの交換作業を行いました。
今回、コンセントが焦げた原因は、使い過ぎによるものと思われます。お客様にお聞きしたところ、電気ポット、オーブントースター、コーヒーメーカー、炊飯器、ホットプレートなど、お食事時にはこちらのコンセントを使う頻度がとても高いとのこと。ひとつのコンセントからタコ足配線などでたくさんの電化製品を使用すると、ブレーカが落ちないまでも、コンセントに負荷がかかり、熱を帯びて焦げてしまうということがあります。お客様にもご説明し、使い方のアドバイスをさせていただきました。
これで作業完了です。
スタッフの声
コンセントの使い過ぎってどういうこと!?
今回のケースは、電気の使い過ぎによってコンセントが焦げてしまったという事例でした。この”使い過ぎ”について、もう少し詳しくご説明しましょう。
通常のご家庭は、電気の使用量に応じて契約アンペアがあるのはご存知のことと思います。分電盤の大きなブレーカに30Aとか50Aなどと書かれていますね。これはご家庭で使える電気の総量なのですが、電気は分電盤の安全ブレーカの数に比例して、いくつかの回路に分かれています。その1つぶんの回路の容量は、契約アンペア数に関わらず、おおむね20Aに設定されています。さらに1つのコンセントやスイッチは、おおむね15Aに設定されています。
つまり、1つのコンセントでは15A以下しか使ってはならないのが原則なのです。もしも1つのコンセントで20A以上使用してしまうと、安全ブレーカが落ちるので、使い過ぎていることを認識できます。しかし、15〜20Aの使用の場合は、コンセントの容量は超えているにも関わらず、安全ブレーカが落ちないため、知らず知らずのうちにコンセントに大きな負荷をかけてしまうというわけです。タコ足配線が危険だというのもそのためです。コンセントに負荷がかかれば発熱し、それが続けば、今回のような焦げにつながり、さらには火災を招いてしまうという危険が潜んでいます。ご注意ください。
また、コンセントが発熱するそのほかの原因としては、コンセントの劣化による接触不良や、挿しっ放しのコンセントにホコリが溜まり、それが熱によって発火してしまうケースなどもあります。
弊社ではコンセントの交換はもちろん、増設・移設などにも対応いたします。コンセントまわりのお困りごとはぜひ弊社にご連絡ください。