【電気スイッチの種類】壁の埋め込み照明スイッチなどの種類を紹介!

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家の中には、主に照明用として壁などに埋め込まれる形でスイッチが取り付けられています。

実は、この電気スイッチには様々な種類があり、スイッチを交換したい、修理したいといった場合、スイッチの種類を知っておくことで、部屋のレイアウトにあったものや、機能性のあるものなど、選択肢が広がります。

今回は、住宅に多く取り付けられるスイッチの種類をご紹介します。

目次

スイッチは作動の仕組みで種類が分かれます

住宅用に設置されるスイッチは大まかに、

  • 片切りスイッチ(2路スイッチ)
  • 3路スイッチ

という、2種類の仕組みに分けることができます。

これらの名称の違いは、スイッチの作動の仕組み (電気回路構造の違い) が深く関係しています。

片切りスイッチ(2路スイッチ)

片切 (タンブラ) スイッチ 画像

片切りスイッチとは、「1つの回路をオン・オフにする機能をもったスイッチ」のことです。

住宅に設置される一般的なスイッチの種類で、上記の画像のようなスイッチがこれに該当します。照明や換気扇などで使われることがあります。

片切りスイッチには、上記画像のように黒色の目印や、ランプなどの目印があり、スイッチをその目印の方に押すと「オン」、目印のない方に押すと「オフ」など、「オン」と「オフ」の方向が予め決められています。配線用ブレーカーなどはこのタイプになっていることが多いと言われています。

スイッチの中でも、最もポピュラーでありシンプルな構造で、直感的な操作性が昔から人気です。また最近流行りのワイドタイプの押しボタン式スイッチなど種類が多いのが特徴です。おしゃれなデザインの商品も多数ある為、自分に部屋にぴったりのスイッチが見つけられるはずです。

片切りスイッチの1種であるタンブラースイッチ
片切りスイッチの1種であるタンブラースイッチ
片切りスイッチの1種であるトグルスイッチ
片切りスイッチの1種であるトグルスイッチ

3路スイッチ

3路スイッチ 画像

3路スイッチは、1つ照明などを2箇所のスイッチで行う際に用いられる回路構造の種類です。

分かりやすく実例を挙げると、1階と2階を結ぶ階段に照明があったとします。
その照明のオン・オフを1階にあるスイッチでも、2階にあるスイッチでもしたい… といった場合に、この回路構造が使われます。

また、階段だけに限らず、廊下や大きい部屋などに取り付けることによって、スイッチの利便性が発揮されます。

スイッチ自体の特徴としては、スイッチをどちらに押してもオン・オフができるようになっているため、上記画像のように明確なオン・オフの印などが付いていないことがほとんどです。

この他にも、3箇所以上で照明のオン・オフを行う場合には、4路スイッチという回路構造のスイッチが用いられます。

両切りスイッチ

上記の2種類のスイッチが主流ですが、スイッチを取り付ける場所によっては、「両切りスイッチ」という種類のものが設置する場合があります。

先程の両切りスイッチが1つの回路をオン・オフするのに対して、両切りスイッチは2つの回路を利用して電気のオン・オフを行います。
両切りスイッチをオフにすることは、完全に電気を遮断することになるので、漏電する危険性が非常に低いです。

両切りスイッチは主に、200Vなどの大きな電圧がかかる回路 (IH調理器具やエアコン周りなど) や漏電リスクが高い場所 (台所やお風呂など) のスイッチとして取り付けられることが多いです。

スイッチの様々な種類と用途

片切りスイッチや3路スイッチという名称は、電気スイッチがどういった電気回路の構造で、オン・オフを行っているかの種類分けのためのものでした。
次は、電気スイッチ自体にどんな種類のものがあるのかについてです。

家庭などに設置されるスイッチには主に、

  • パイロットスイッチ
  • ホタルスイッチ
  • タイマースイッチ
  • 調光スイッチ
  • プルスイッチ
  • センサー付スイッチ

などが挙げられます。

それぞれの特徴などを解説します。

パイロットスイッチ

パイロットスイッチ 画像

パイロットスイッチは、スイッチをオンにした時に、内蔵しているランプが光るスイッチです。

ランプが光るので、視覚的にスイッチがオンなのかオフなのかが分かりやすく、消し忘れ予防のためにスイッチが入っているのか分かりにくい換気扇やトイレなどによく使われます。

オンの時に光るため、別名「オンピカスイッチ」とも呼ばれています。部屋の中ならデザイン性の高いものやクラシカルなスイッチが好まれる傾向にありますが、外観よりも利便性の点からこのスイッチを選ぶ方もいます。

ホタルスイッチ(ほたるスイッチ)

ホタルスイッチ 画像

ホタルスイッチは、パイロットスイッチとは逆に、オフの時に内蔵ランプが光るスイッチです。蛍のように光ることからホタルスイッチと呼ばれています。

夜間などの暗い時に、スイッチがどこにあるかが分かるようになっているので、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、バリアフリーとして設置されることもあります。実際に光があるため、スイッチがどこにあるのか一目でわかり、機器が動作しているのも離れている場所で確認することができ、消し忘れを防止できるのがメリットです。

また、オフの時に内蔵ランプが光るので、別名「オフピカスイッチ」と呼ばれています。デザインが豊富なのもそうですが、ランプの色にも幅があります。最近では緑だけでなくオレンジや白もある為、部屋の雰囲気に合わせた商品を選ぶのがよいでしょう。

タイマースイッチ

タイマースイッチ 画像

タイマースイッチは、所定の時間、期間が経過すると、オン・オフにする機能をもったスイッチです。

よく聞く、「遅れスイッチ (遅れ消灯、自動消灯スイッチ)」などもこの種類に入ります。
タイマースイッチの種類には遅れスイッチの他にも、

  1. 自動点灯スイッチ
  2. 換気扇スイッチ

など、主に3種類あります。

自動消灯スイッチ

遅れスイッチ、遅れ消灯スイッチなどと呼ばれるスイッチの種類で、一定時間、時間が経過してからオフになる機能をもっています。

使用される場所としては、後述する換気扇や門灯、玄関の照明などが挙げられます。

照明や換気扇の消し忘れ防止に便利なスイッチです。

自動点灯スイッチ

前述の自動消灯スイッチとは逆に、一定時間、期間が経つとスイッチがオンになる機能をもっているのが、この「自動点灯スイッチ」です。

点灯する時間を、夕方や夜などの暗くなる時間に設定しておくことで、防犯対策として一役買ってくれるスイッチです。

使用箇所も、同じく玄関照明や門灯などが多いようです。

換気扇スイッチ

換気扇用のスイッチ

普段はあまり気になりませんが、換気扇はスイッチを切った後もしばらく動き続けています。

時間が経ってから電源がオフになるので、機能的には自動消灯スイッチと変わりありませんが、トイレや浴室、台所の換気扇 (レンジフード) のスイッチは、換気扇スイッチと呼ばれています。

調光スイッチ

調光スイッチ 画像

調光スイッチとは、照明器具の1つである調光器に対応した照明などとセットで設置されるスイッチです。生活の場面に応じて部屋の明るさ、照明の光量を調節することができます。

機能としては、スイッチに付いているつまみ (ダイヤル) やパネルを回したり、スライドすることで、光量を調節することができます。

つまみやパネルでの操作は、自分好みに微調整することが可能なので、気分やシーンに合わせての使い勝手がよく、人気のスイッチです。最近ではリモコン式照明が増えあまり見なくなりましたが、最新の調光つまみ付きホタルスイッチなども販売されているので購入を検討してみてもいいかもしれません。

調光スイッチを設置する前に確認

調光スイッチを設置するためには、照明器具などが調光機能に対応しているかの確認が必須です。

LED照明や蛍光灯には、調光できるものと、できないものがあります。
現在使用している照明が調光機能に対応していない場合は、対応したものと交換する必要があります。

調光機能に対応していない照明器具と調光スイッチを併用すると、電球の破損や思わぬ事故に発展する可能性があります。
調光スイッチを設置する際には、照明器具の確認をするようにしましょう。

プルスイッチ(引きひもスイッチ)

プルスイッチ 画像

プルスイッチは、主に照明器具に取り付けられるスイッチで、一般的な右や左を押すスイッチとは違って、ひもを引くことによってオン・オフを行うスイッチです。

高い場所にあるスイッチや防水タイプのスイッチになるとこのスイッチが使われることが多いです。個室の照明や、台所の照明 (キッチンライト) などに取り付けられることが多いです。病院などのナースコールにも押すスイッチや引きひもスイッチがあるのを見たことがある方はいらっしゃるでしょう。

センサー付きスイッチ

センサー付きスイッチ 画像

センサー付きスイッチとは、スイッチに内蔵されたセンサーによって、人が通ったり周囲が暗くなったりした際に、自動で照明のオン・オフをする機能 (人体感知センサー) をもったスイッチです。

自分でオン・オフする必要がないだけでなく、照明などの消し忘れということもなくなるため、省エネにも効果があると言えます。
センサーの種類の中には、周囲の明るさを感知する機能をもったものもあり、一定の明るさがあるときは人が近くを通っても照明が点灯させないこともできるようです。

また、人を感知するということもあり、玄関や門などに設置することで防犯対策にも繋がります。

その他のスイッチ

ここまでは、家などに設置される一般的な電気スイッチの種類をご紹介しました。

ここからは、普及率、認知度ともに高いものではありませんが、これから注目なスイッチをご紹介したいと思います。

スマートフォンと連携できるスイッチ

スマートフォンと連携できる家電が多く登場していますが、照明などのスイッチもスマートフォンと連携することができます。

無線LANやWi-Fiの設置が必須にはなってしまいますが、連携させることによって、照明の光量調節はもちろん、タイマー機能や各照明ごとの点灯、消灯、状態を確認することができます。

出先などで、照明などの消し忘れが気になった場合でも、スマートフォンを見れば一目瞭然です。

防水スイッチ

屋外にスイッチを設置する場合、屋内用のものを設置してしまうと、雨やほこりなどによって漏電、故障の原因になることがあります。

そこで重宝するのが、防水スイッチです。
屋外に設置されるスイッチは、ほとんどがこの防水スイッチです。

コンセント一体型スイッチ

コンセント一体型スイッチ 画像

コンセント一体型スイッチは、その名の通りスイッチとコンセントが一緒になっているスイッチです。

主な使い方ですが、掃除機などを使用する際にいちいちしゃがまなくても、スイッチの位置にコンセントがあることによって負担を減らすことできるアイデアスイッチです。

スイッチの設置・交換には電気工事士の資格が必要です

ここまで、さまざま種類のスイッチをご紹介してきましたが、スイッチの設置、または、スイッチの交換などには、電気工事士資格が必要になります。

スイッチを設置、交換するということは、スイッチと繋がっている電気配線に対する作業が発生します。
電気配線の工事作業には、感電などのリスクもありますし、きちんとした施工を行わないままスイッチを使用すると、火災などの大きな事故も起こりえます。

スイッチの設置や交換をご希望される場合は、電気工事業者などに工事依頼をしましょう。

まとめ

今回は、電気スイッチの種類についてご紹介しました。

手動が当たり前だった電気スイチも、現代では自動でオン・オフができたり、スマートフォンと連携して使用することもできます。

生活の中で不便だったことも、電気スイッチの種類を知ることで便利に変わるかもしれません。
さまざまな種類のスイッチの中から、部屋や利便性などを考慮して、自分にあったスイッチを選んでみましょう。

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