
床暖房は後付けできる?注意点からDIYのコツまで徹底解説


現在使っている暖房器具の嫌な所は何ですか?
「顔だけ熱くて、足元は冷たい…」や「風に当たりたくない」、または「燃焼させている臭いが嫌!」などではありませんか?
『床暖房』にすれば、それらの問題は解決できます。
ただし、床暖房を後付けすることは可能ですが、設置方法や設備の種類が多いため、どれを選べば良いか迷ってしまいます。
また、床暖房を設置する場合の問題点は2つあります。
- 設置費用が高い
- 向いてない住宅がある
適当に設置しても「効果が薄く、電気代もかかるため使っていない…」なんてことになりかねません。
ですから、床暖房で失敗しないためのポイントを確認しておきましょう。
この記事では、床暖房の後付け方法や注意点について解説しています。
床暖房とエアコン

『エアコン』は省エネ性能が高く、暖房器具として一般家庭でも人気があります。
しかし、エアコンは上から暖かい空気を送るため、どうしても熱が上に溜まってしまいます。
もちろんサーキュレーターなどで部屋の空気をかき混ぜて、暖かい空気を部屋中に送ることはできますが、足元が寒い感覚は続きます。
足元を温めるためには、エアコンより『床暖房』の方が効果的です。
そんな床暖房にも『メリット』と『デメリット』があります。
床暖房のメリット
床暖房には主に3つのメリットがあります。
- 部屋全体が温まる
- 場所をとらない
- 風を起こさない
体がポカポカしてくる暖かさが床暖房の魅力です。
床暖房のデメリット
床暖房のデメリットも主に3つあります。
- 初期費用が高い
- 種類を選ぶのが難しい
- 部屋全体が温まるまでに時間がかかる
設置する住宅やお部屋に合わせた方法を選ぶ必要があり、初期費用は他の暖房器具に比べて高くなります。
床暖房を後付けする方法

床暖房を後付けする方法は、大きく分けて2種類あります。
- 床を張り替える
- 床の上に乗せる
また、床暖房の設備も2つに分けられます。
- 電熱線
- 温水
さらに温水式の床暖房の場合は、必要な『給湯設備』も大きく3つに分けられます。
- 電気
- ガス
- 灯油
灯油はランニングコストが低いですが、定期的に給油する必要があるため選ばれることは少ないです。
床暖房を設置する前に、お部屋に合わせて組み合わせを決める必要があります。
床暖房リフォーム

まずは『床を張り替える』方法から説明します。
- 現在の床を剥がす
- 床暖房の設備を入れる
- 新しい床を張る
作業はこの順番で行います。
床暖房の設備についても簡単に解説します。
電熱線
電気で発熱するシートを敷いて、上から床を張ります。
特徴は、主に4つあります。
- 費用は8畳で約30~90万円
- 狭い範囲でも設置可能
- 温まるまでに時間がかかる
- ランニングコストは高め
温水
床下に配管を設置して、温水を流す方法です。
- 費用は8畳で約40~100万円
- 給湯設備が別で必要になる
- 温まるまでの時間が早い
- ランニングコストは低め
給湯設備を追加する場合は、さらに費用がかかります。
直貼りの床暖房

床暖房のパネルを『現在の床の上から張る』方法です。
床を剥がす必要が無いので、工事期間も短く費用も安くなります。
- 費用は8畳で約40~70万円
- 床暖房にした場所と段差ができる
高齢者や子供がいる場合は注意が必要で、段差を無くす工事もできます。
床暖房の設備【電熱線・温水】もどちらか選ぶことができます。
DIYで床暖房を取り付けできる?
床暖房は、自分で取り付けることも可能です。
手順は『床を張り替える』方法と同じです。
きちんと温水が通ることを確認して、新しい床を上から張れば完成です。
自分で床暖房を設置するための、床材と配管がセットになった『DIYパック』も市販されています。
床暖房を後付けするときの注意点

床暖房だけで空気を暖めるには時間がかかります。
そのため、断熱性や気密性が低い住宅では熱が逃げてしまうので、床暖房だけで部屋全体を暖めるのは効率が悪くなります。
その結果、エアコンなどと併用する必要があり、光熱費が余分にかかってしまいます。
床暖房を効率良く使うためには、二重窓や断熱材などのリフォームも一緒に考えると良いでしょう。
また、床下に暖房設備がある場合、簡単に修理や入れ替えはできませんが、床暖房の寿命は30年以上と言われています。
温水の給湯設備について
『温水式』の床暖房の場合は、給湯設備が必要です。
『電気』か『ガス』のどちらかを選ぶのが一般的です。
まず共通の注意点として、寒い地域の場合は『不凍液』と呼ばれる凍りにくい液体を使います。
一般的に、不凍液は約10年で交換が必要になります。
次に給湯設備の種類について、簡単に解説します。

電気(ヒートポンプ)
電気でお湯を沸かす場合は、エネルギー効率の良い『ヒートポンプ』と呼ばれる仕組みを使います。
床暖房に使う場合は、専用の給湯器を追加で設置する必要があります。
現在エコキュートをお使いの場合は、床暖房に対応していれば接続できるかもしれません。
しかし、使うお湯の量が増えるので足りなくなる可能性があります。
また、ガスに比べると初期費用は高くなります。
ガス
ガスの場合は、『都市ガス』と『プロパンガス(LPガス)』に分かれます。
基本的に『都市ガス』の方が料金は安いです。
ガスでお湯を沸かす場合は、使える量に制限が無いので安心です。
その上、電気に比べて初期費用を抑えることができます。
また、熱を効率良く使う『エコジョーズ』などの給湯器もあります。
まとめ

ここまで、床暖房の後付け方法や注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
床暖房を後付けする前に、確認しておくことはいくつかあります。
- 施工方法
- 床暖房の種類
- 温水式の場合は給湯設備
- 初期費用
- ランニングコスト
しかし、床暖房には『暖かい部屋で快適に過ごせる』という大きなメリットもあります。
床暖房には種類がたくさんあるため、自分で比較して決断するのは難しいです。
そんな時は専門業者に相談してみましょう。
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また、床暖房についてのご相談にもお答えいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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