エアコン仕組みと構造上おこりやすい冷房・暖房トラブル

作業費6,000円~対応中!
エアコン

エアコンは、涼しい風や暖かい風を室内に送ることができる、どんな季節も活躍してくれる頼もしい空調家電製品です。 寒いときには暖房を運転してあたたかくし、暑いときには冷房を運転して涼しくしてそのつらい季節を乗り切ることのできる、「家庭の必需品」ともいえるでしょう。 では、そのエアコンというのはどうやって温風や冷風を作り出しているのでしょうか。涼しい風のみを送る扇風機や、温風のみを送るファンヒーターなどと違い、エアコンはその両方をこなすことできる万能品です。そして、そんな万能な品だからこそ、「うまく起動しない」、「風がなかなか来ない」などの劣化や故障とは別の不具合というのが起こりやすいため、こまめな手入れが必要になります。

本項では、そんなエアコンの構造上、起こりやすいトラブルについてまとめました。 エアコンが動かないのは“故障が原因”とすぐに考えてしまう気持ちはわかりますが、まずは下記を見たうえで、本当に故障なのか、エアコンの構造上で不具合がでているのか確認をしてください。

エアコンは空気の熱を交換することで機能する

まずは、エアコンの仕組みについて解説していきます。
エアコンは、エアコン本体と室外機の二つがセットで初めて機能します。
この二つの機器はパイプによってつながっており、その中には、冷媒というガスが巡回しています。 冷媒は空気の熱だけを吸収し、エアコン・室外機に内蔵された熱交換器によって吸収した熱を放出するというエアコンに必要な役割を持ちます。
下の図では冷房を運転しており、室内の熱を吸収した際冷媒がその熱を室外機まで運び、室内の熱を追いだした後、次の室内の熱を運ぶためパイプを通って室内に戻っていくのがわかります。

エアコンのイメージ

エアコンの風は冷房の場合は室内、暖房の場合は外気から熱を吸収します。それを「コンプレッサー」という室外機にある圧縮機で高温にし、熱交換機から放出しています。これにより、熱を奪われた風が冷風となり、熱の少ない冷気はあたたかい温風になります。

エアコンのイメージ

こちらの図でも冷房を運転しており、約30℃の熱を吸収したのち室外機の熱交換機から熱を放出しやすくするために圧縮機によって80℃の高温となっています。 外気にでた熱は60℃の熱風となり、残った熱は圧力弁によって温度が低下し、再度室内の熱交換に向かいます。(暖房の場合は逆の巡回をおこないます)

エアコンの仕組み上、起こりやすい問題

エアコンの仕組みはご理解いただけたでしょうか? エアコンは以上のような仕組みで、室内に冷風や温風を送っています。 ですがこのようなエアコンの仕組み上、「起こりやすい問題」というのがいくつかあります。 それは自身の力で解決できるものから、業者が必須になるものがあるので、まずは下記の状況を可能な限り確認してみましょう。

①冷媒がないと熱交換できないので冷えない/暖まらない

冷媒がガス欠などの原因でが少なくなる。または冷媒がなくなると、空気の熱を吸収する物質がなくなり、エアコンを起動しても部屋を冷やす・暖めることができなくなります。 ガス欠を見分ける方法は様々ですが、自身でも確認できる簡単な方法が二つあり、エアコン本体内部のフィルターを取ると鉄製のギザギザの部品「熱交換器」に霜がついている場合、エアコン本体からガス漏れを起こしている可能性が高く、室外機の細いパイプに霜がついている場合、室外機からガス漏れを起こしている可能性が高いです。
どちらのガス漏れも運転して約20分ほどで霜が付きはじめるので、その際は専門の業者に依頼しましょう。ガス欠はほとんどエアコン設置時の施工ミスが原因の場合が多いので、無料で修理していただけることが多いです。

エアコンのイメージ

②ドレンホースが詰まるとドレンパンの水が排水されないので本体から水が滴る

エアコンのイメージ

エアコンの室内機から発生するドレンパンの水は、本来ドレンホースという室外へ伸びた専用のホースを通じて流れていきます。しかしその水とともにエアコンが吸い込んだ部屋のホコリや汚れなど、エアコンが空気の入れ替えの際に吸い込んだものも一緒に流れていきます。

エアコンのイメージ

それらの汚れがドレンホース内でたまってしまい詰まってしまうことがあります。汚れの詰まりによって水の流れがせき止められ、エアコンの本体まで逆流してしまい、水漏れを起こします。
この詰まりの原因であるよごれを取り除くことで解決します。
掃除機などを使って自身で取り除くことが可能ですが、自己責任でお願いします。自身がない場合は業者に依頼してください。

③室外機が異常に熱を発すると、システム保護のために停止する

夏場によく起こるものとして、エアコンの室外機が一定以上の熱を持ちはじめると、エアコンと室外機のシステムを守るために保護回路が自動的に機能を停止することがあります。

エアコンのイメージ

たとえば、室外機にカバーをかける、まわりに多くの物が置かれたりしていると室外機が新鮮な外気の風を吸い込み、室内の空気の熱を放出することができなくなります。そのため室外機が異常を感知してエラー停止します。
原因として考えられるのは、室外機周辺に風の流れを悪くするものが置かれている可能性が多いです。このような場合に停止してしまったときは、室外機のまわりのものを一定距離(約30㎝ほど)まで離し、風通しを良くすることで改善される場合があります。
もし本体のランプが点灯したりなどのエラーが出てしまい、エアコンも室外機も完全に停止してしまった場合、リモコンで一度エアコンの運転を切り、再度運転を開始する。またはエアコンのコンセントを一度抜いた後、再度差し込んでみてください。

④暖房運転中に無風状態になる

夏場と対照的に、冬場に起こるエアコンの問題もあります。 エアコンの暖房は、室外機の熱交換器(アルミフィンのこと)を氷点下まで冷やすことで室内機から温風を出す仕組みとなっています。

エアコンのイメージ

ですが、外の天気が雨や雪など湿度が多いような条件で暖房運転を続けていると、室外機の熱交換器に霜や氷がついてしまいます。エアコンの暖房の場合は、室外機の配管内部を流れる冷媒ガスの作用によってアルミフィン部の温度は0℃以下にまで低くなっているため、フィンに付着した水分はそのまま凍ってしまいます。それが長時間続くと室外機のアルミフィン全体が氷で覆われてしまうという状況になってしまいます。このようなメカニズムで室外機に霜がついてしまうと暖房能力が落ち、エアコンから温風を出すことができなくなってきます。

エアコンのイメージ

この症状を防ぐための方法がほぼすべてのエアコンに備わっており、その機能が「霜取り運転」と呼ばれるものです。
霜取り運転は室外機についてしまった霜や氷を溶かすための機能で、一旦室内の暖房を停止します。
この時の室内へ送るエアコンの風は、微風または停止になるため、温風はでません。」室外機もコンプレッサーの動く音はしますが、ファンが停止していることが多いです。 霜取り運転が終了するのは運転を始めてから約10分ほどであり、終了しているあたりには霜が溶けて液状化し、室外機から水が出てきます。
この処理が終了すれば、普段通りエアコンを使用できるようになります。
稀に、暖房を開始する段階で室外機に霜がついたままになっている場合、先に霜取り運転をおこなってから暖房が開始される場合もあります。

⑤熱交換器に汚れ・ほこりがたまると、エアコンの効きが悪く、異臭がする

エアコンは室内の空気を吸い込み、風として吹き出すという仕組みで成り立っています。

エアコンのイメージ

この空気を吸い込んだ際に、一緒に目に見えない細かい塵なども吸い込んでおり、エアコンの中に入った塵はフィルターで一度せき止められますが、さらに細かい塵はフィルターのわずかな網目を通り抜けます。この細かい塵はエアコンの中にとどまり、やがて、時間の経過とともに塵は汚れの集団になります。そして汚れの集団がエアコンの熱交換器にたまることになります。
熱交換器に塵や汚れがたまってしまうと、エアコンを運転した際に風と一緒にほこりや目に見えない細かい汚れのかけらも吹き出し口から放出することになり、エアコンの風の送風が悪く、異臭を放つ風を送ることになります。

エアコンのイメージ

フィルターや熱交換器の正面外部は自身でも清掃することが可能ですが、エアコンの裏側、熱交換器の内部の清掃をする場合高い専門知識を要するので、エアコンの内部清掃をおこなう場合は業者に依頼することをおすすめいたします。

即“故障”と判断せずに…

我が家に一台は設置されているであろうエアコン。そんなエアコンが日常で使用していたものと違う動作をしたりや運転自体ができないなどしてしまったら、まず“故障”と疑ってしまう方も少なくありません。ですが部品の劣化や故障が原因のものとは異なり、ホコリや汚れの詰まり、室外機の配慮など、自身のエアコンの取り扱いによって起こる、エアコンの構造上による不具合の可能性もあります。いずれも故障という段階というわけではありませんが、不具合があるままエアコンを運転し続けていると、エアコンが動作しない、部品が壊れるなど本当の意味でエアコンが故障し、ホコリや汚れを含んだ風の放出によって自身や周りの人の体調も悪くしてしまう恐れもあります。 まずはエアコンの故障を防ぐ一種の“予防”だと思って、エアコン内部のフィルターや熱交換器の外部の掃除、室外機に置いてあるものを離したりなど、自身ができることを可能なだけおこなってみてください。
掃除などしても改善しなかったり、上記の不具合が当てはまらない場合ほかの原因があるか、すでにどこかの箇所が故障している可能性が大きいので遠慮なさらず業者にお電話ください。
また、エアコンの清掃業者もいるので、単純にエアコンや室外機の内部、その他の箇所をきれいにしてもらうことも可能です。一見お金の無駄使いと思われがちかもしれませんが、自身で掃除するよりも外側も内側も確実にきれいになるうえ、エアコン故障の予防にもつながります。