エアコンが効かないなら再起動!リセット方法や節電方法を教えます

エアコン

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最適な室温で快適に過ごすためにはエアコンの正常な動作が不可欠です。しかし、時にエアコンが上手く効かなかったり異音がしたりすることもあります。これら問題は適切なリセット方法を行うことで解決できます。本記事では、エアコンが上手く効かない時の対処法や節電方法について説明します。

目次

エアコンが効かないならリセット

エアコンが効かないならリセット

リセット方法

エアコンを使用していると、想定外の異音や不調を経験することがあります。このような時、効果的な対処法の一つがエアコンのリセットです。ただし、リセットの方法はエアコンのメーカーやモデルによって異なりますので注意してください。

リセットのやり方

エアコンの不具合を簡単に解消するリセット方法を解説します。様々なメーカーのエアコンで共通して利用でき、特別な技術や工具は必要ありません。以下の手順に従い、エアコンの異音や不調を解消しましょう。

リセットの方法

  1. 1.エアコンを停止し、完全に電源をオフにします。
  2. 2.電源プラグをコンセントから1~10分程度抜いて放置します。この時間はメーカーによって推奨されている所要時間が異なりますが、10分間抜くことをお勧めします。この間、エアコンは内部的にリセットされます。
  3. 3.規定の時間が経過したら、電源プラグを再度コンセントに差し込みます。
  4. 4.エアコンを再度運転します。

この手順は、不具合が発生した時に最初に試すべき非常に簡単な対処法です。

また、リモコンに「リセット」というボタンがある場合がありますが、これはリモコンをリセットする機能であり、エアコン本体のリセットには直接影響しません。そのため、エアコン本体の不調に対処するには、電源の抜き差しによるリセットが有効です。

パナソニックのエアコンなら冷房チェック運転で確認できる

2013年モデル以降のエアコンには冷房機能が正常に動作しているかを確認できる便利な機能、冷房チェック運転が搭載されています。この機能を活用することで、エアコンからぬるい風が出るなどの問題をユーザー自身が簡単に診断できます。

冷房チェック運転の手順

エアコンのリセットから冷房運転のチェックまで、具体的なステップをわかりやすく説明します。エアコンが発する異音や不調を抱えるユーザーに効果的な診断方法を紹介します。

  1. 1.エアコンの運転停止 まず、冷房チェック運転を始める前にエアコンを停止します。冷房や暖房など、どのモードであっても運転を停止することが第一歩です。
  2. 2.リモコンのリセット 次に、リモコンをエアコン本体に向け、本体リセットボタンを細い物を使って約5秒間押し続けます。本体から「ピッ」という音がしたら、ボタンから手を離します。
  3. 3.冷房チェック運転の開始 エアコン本体の運転ランプが緑色に点滅し始めたら、冷房チェック運転を開始します。この時点で、エアコンは内部のチェックを自動で開始します。運転時間は通常10~13分間で、この間にエアコンは冷房機能に特化した診断を行います。
  4. 4.結果通知の待機 チェックが完了すると、通知音が鳴り、これを聞いて異常の有無を判断します。結果によっては、専門のメンテナンスが必要になることもありますが、まずはこの簡易診断から始めてみましょう。

重要ポイント

  • 冷房チェック運転を行う前に、必ずエアコンの運転を停止してください。
  • リセット操作は、細い物を使って正確に行うことが大切です。
  • チェック運転の時間や結果通知の音に注意しながら、エアコンの状態を把握してください。

エアコンの異常を感じた際は、まずはこの方法で確認してみてください。詳細なチェックが必要な場合は、メーカーや専門の修理業者に相談することをお勧めします。

結果の確認方法

点検や掃除の結果は、エアコンまたはリモコンに表示されるエラーコードやお知らせ音で確認できます。エラーコードが表示された場合は、マニュアルやインターネットを利用して、具体的な原因と対処法を確認してください。また、特定のエラーコードが出た場合は、プロの技術者に相談することをおすすめします。

お知らせ音による判別方法は以下の通りです。

お知らせ音:冷媒ガスが不足している可能性が高く、冷房が効かない状況です。業者による点検や修理が必要です。
ピーピーピー:フィルターの目詰まりが原因で、冷房効果が低下しています。フィルターを掃除してみましょう。
音がならない:運転モードの変更やフィルターの掃除、室外機周辺のスペースの確保で改善することがあります。

お知らせ音や運転ランプの点滅は約3分で自動的に停止します。冷房チェック運転やお知らせ音をすぐに停止させたい場合は、リモコンの停止ボタンを押しましょう。

リセットしても効かない場合

リセットしても効かない場合

エアコンのリセット操作後も不具合が改善しない場合、それ以外に可能性があります。リセットでは解決できない問題をどのように特定し、対処すべきかについて説明します。

リモコンの設定が誤っている

エアコンが期待通りに動かず、ぬるい風しか出ない場合、リモコンの設定を疑うべきです。現代のエアコンには省エネ運転や静音運転、快眠運転といった多彩な運転メニューが搭載され、これらが室温や風量に大きく影響します。

特に、「冷房」や「暖房」のモードの切り替えを忘れたり、適切でないタイマー設定が有効になっていることで、期待した効果が得られないことがあります。また、自動運転モードでは室内の温度が設定値に達すると風量が自動調整され、冷やす・温める強弱が感じられにくくなります。さらに、送風運転中は空気を循環させるだけで、冷暖房の効果は期待できません。

このような状況に対処するためには、リモコンの設定を見直しましょう。具体的には、「冷房」または「暖房」設定で風量を「強」にし、温度設定を調整して試運転をすることが効果的です。これにより、エアコンが適切に機能しているかを確認でき、依然としてぬるい風しか出ない場合は、別の問題があると考えられます。

フィルターが汚れている

フィルターが汚れている

長期間掃除していない場合、ほこりやごみでフィルターが目詰まりしていると風量の低下やエアコンの効率の悪化、異音の原因になる可能性があります。下記の手順に従って実施してみてください。

フィルター掃除の手順は以下の通りです。

  1. 1.最初に掃除機でフィルターの表面の汚れを吸い取ります。
  2. 2.次にフィルターを慎重に取り外します。この手順はほとんどのエアコンで簡単にできます。
  3. 3.取り外した後、さらに掃除機で細かいほこりを吸い取ります。
  4. 4.それでも汚れが残っている場合は、水で洗い流します。ただし、水洗い後は完全に乾燥させることが重要です。湿ったまま取り付けると、カビや不快な臭いの原因になります。

定期的な掃除がポイントです。おすすめは2週間に1回程度の掃除です。この習慣をつけることで、エアコンの性能を維持し、快適な室内環境を保つことができます。

室外機が汚れている

室外機が汚れている

エアコンを使用する際、意外と見落とされがちな室外機の掃除です。室外機は空気を温めたり冷やしたりする重要な役割を持ちます。そのため、室外機を定期的に掃除しないと運転効率が落ち、エアコンの冷暖房効率も低下します。特にエアコンの風が思ったほど冷たくない、または暖かくないと感じた場合、室外機のアルミフィンの汚れが原因かもしれません。

アルミフィンは薄い板状の金属が並んでおり室外機の背面や側面に位置しています。この部分が汚れると熱交換の効率が下がり故障の原因にもなるため掃除は非常に重要です。

掃除の手順

  1. 1.室外機の電源を切ります。
  2. 2.柔らかいブラシを使ってアルミフィンの汚れを優しくこすり落とします。
  3. 3.水で汚れを洗い流します。

注意点として室外機は非常にデリケートな機器です。掃除の際にはアルミフィンを傷つけないよう丁寧に作業を行ってください。また、万が一掃除をしても効果が見られない、または故障していると疑われる場合は早急にプロの交換や修理を依頼することをおすすめします。

室外機の周りに物がある

室外機の周りに物を置くと、エアコンの運転効率が悪くなります。空気の循環が悪いと、熱の排出がスムーズに行えず、エアコンの効果が低下します。エアコンの室外機周りには、空気が自由に流れるためのスペースが必要です。具体的には以下の点に注意しましょう。

  • 室外機のアルミフィンが塞がれていないかを定期的にチェック
  • 室外機の周囲には最低60cmの空間を確保する

これにより、空気の流れが改善され、エアコンの性能維持につながります。室外機の周りに物が置かれている場合は、早めに移動させてエアコンの効率的な運転を実現しましょう。

何をしても変わらない場合に考えられる原因

何をしても変わらない場合に考えられる原因

上記の方法でもエアコンが正常に機能しない場合は、根本的な問題が発生しているかもしれません。下記の項目に参考に確認してみてください。

冷媒ガス漏れ

エアコンの効率を低下させる主要な原因の一つは冷媒ガスの漏れです。冷媒ガスは室内機と室外機の間で循環し、空調効果を生み出します。このガスが漏れると、エアコンは冷却能力を発揮できず、部屋を適切に冷やしたり暖めたりすることができません。冷媒ガスの漏れは時に異音の原因にもなります。

冷媒ガスが漏れる主な理由は配管の劣化です。経年劣化や物理的ダメージによって、配管にひびが入ったり穴が開いたりし、これが漏れの原因になります。この問題を解決するためには、漏れた冷媒ガスを補充し、破損した箇所を修理する必要があります。

修理費用は様々ですが、一般的には27,000円から50,000円程度です。ただし、エアコンの設置場所や使用年数によって、費用は高くなることもあります。修理時には経験豊富な技術者に相談することを推奨します。

室外機のコンプレッサーの不調

コンプレッサーは冷媒ガスを圧縮して高温にする重要な役割を担っています。冷房を使用する場合、この高温の冷媒ガスは室外機の熱交換器を通過し、外へ熱を放出後、減圧機で冷却され室内へ送られます。

コンプレッサーの劣化や不調は、このプロセスに支障をきたし、結果としてエアコンの冷却性能が低下します。具体的には冷媒ガスをうまく高温や低温にできず、エアコンがぬるい風しか出さなくなることがあります。

コンプレッサーが原因でエアコンの性能が落ちた場合、修理または交換が必要ですが、これは高額な費用がかかることがあります。特にコンプレッサー自体の交換は、新しいエアコンを購入するよりもコストが高くなることがあります。そのため、コンプレッサーに異常を感じた場合は、早めに専門の業者に相談することをお勧めします。

エアコンの機種が昔の物である

エアコンの機種が昔の物である

エアコンの機種が古い場合、性能の低下や早期劣化の可能性が高まります。特に10年以上使用されているモデルに比べ、現行のエアコンは効率性が高く故障のリスクも低いです。古い機種では異音や不調の原因となります。

古いエアコンは現代のモデルと比較して効率が悪く、同じ冷暖房効果を得るためにはより多くの電力を消費します。新しいエアコンに更新することで、長期的に電気代の節約につながります。

そのため、修理よりも性能向上や電気代の節約を目指した新しいモデルへの買い替えをおすすめします。

エアコンやリモコンの故障や不具合

エアコンやリモコンが正常に動作しない場合、故障の可能性があります。リモコンに不具合がある場合は、電池交換やリセットが有効ですが、それでも改善しない場合は次の方法で故障を確認できます。

  1. リモコンの光を確認する
  • スマートフォンやデジタルカメラのレンズにリモコンを向け、ボタンを操作します。
  • 光が見える場合は正常、見えない場合は故障している可能性が高いです。
  • 故障をより正確に判断するため、複数のボタンを試してください。
  1. エラーコードをチェックする
  • リモコンやエアコン本体に表示されるエラーコードを確認します。
  • 故障の内容と対処法は取扱説明書に記載されています。
  • エラーコードが点滅した場合は、電源プラグを抜いて数分後に再度接続してみましょう。
  1. 応急運転ボタンの利用
  • 室内機の前面パネルを開け、応急運転ボタンを探します。
  • ボタンの位置は機種によって異なるので、操作前に取扱説明書を確認してください。
  • 応急運転ボタンを押し、冷房または暖房が正常に機能するか確認します。

修理代が高い・機種が古い時は買い替えもアリ

修理代が高い・機種が古い時は買い替えもアリ

エアコンが異音や不調を示した際、一般的に修理が考えられます。しかし、冷媒ガスの漏れやコンプレッサーの劣化などで、修理費用が高額になるケースもあります。このような状況では、新しいエアコンへの買い替えが賢明な選択になることがあります。

買い替えを検討すべき状況は以下です。

  • 修理費用が新品購入費用に近い、あるいはそれ以上になる場合
    例えば、7万円で購入して7年使用したエアコンが故障したとき、修理費用が6万円かかるとしたら、わずか1万円追加するだけで新品に買い替えることができます。この場合は、買い替えが経済的です。
  • 機種が古く、部品の入手が難しい、または不可能な場合
    10年以上使い続けているエアコンでは、部品の製造が終了している可能性があります。また、修理が可能だとしても、老朽化による様々な問題が発生するリスクが高まります。

新しいエアコンへの買い替えメリットは以下です。

  • 省エネ性能の向上: 最新のエアコンは省エネ効率が高く、電気代を節約できます。
  • 快適な機能の充実: 快適さを追求した様々な機能が搭載されています。

結論として、コンプレッサーの劣化やその他の高額修理が必要な場合、さらに機種の古さによる部品入手の難しさがある場合には、新しいエアコンへの買い替えが最も賢明な選択です。このことを念頭に置き、故障したエアコンの修理か買い替えかを検討しましょう。

よくある質問

エアコンのコンセントを抜くのは節電になる?

エアコンを長期間使用しないとき、コンセントを抜くべきかという疑問は多くの方が持ちます。エアコンの待機電力が約2.4Wも消費することから、節電目的で長期間使用しないときはコンセントを抜くことが良いと結論付けます。特に、夏場だけ使用して冬場は使用しない方や、冷房のみで過ごす方には、節電につながります。

ただし、再使用時の注意点が重要です。長期間電源を切っていた場合、エアコンを再び使用する前にはいくつかの手順を踏む必要があります。エアコンのコンセントを挿入した後、すぐに運転を開始しないでください。これは、エアコンの冷媒が冷媒寝込み状態にあるため、すぐに運転を開始すると室外機のコンプレッサーに負担をかけ、故障の原因となるからです。

コンセントを挿入した後、4~8時間は運転せず待機させることが推奨されます。この時間は、室外機のコンプレッサーが通電され、冷媒を適正な状態に戻すために必要です。節電のためコンセントを抜いていた場合、使用再開時には一日程度コンセントを挿入した状態で置くことで、エアコンの寿命を安全に延ばすことができます。

まとめ

エアコンが発する異音に悩まされている方は少なくありません。この記事では、パキパキという音をはじめ、エアコンから発生するさまざまな異音の原因と対処方法を詳しくご紹介しました。

エアコンの異音が発生する原因は複数あり、それにはエアコン内部の汚れや部品の劣化、故障が挙げられます。定期的な清掃やメンテナンスを心掛けることで、多くの問題を未然に防ぐことが可能です。しかし、自分での解決が難しい場合は、遠慮なく専門家へ相談しましょう。

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