エアコンの冷房が効かない場合はリセット!ぬるい原因を教えます!
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エアコンの冷房が効かないと暑い夏の日は辛いです。そんなときエアコンをリセットすると問題が解決することがあります。エアコンが冷えない原因はいくつか考えられますが、一般的なものを紹介します。
エアコンの異音や不調の原因と対処方法を理解することは快適な室内環境を保つ上で非常に重要です。定期的なメンテナンスと適切な使用はエアコンの性能を長持ちさせる鍵です。エアコンの冷房が弱いと感じたらこれから解説するポイントをチェックして快適な夏を過ごしましょう。
エアコンの冷房が効かない原因は?
エアコンがうまく働かない背景には、意外な原因があることが多いです。下記の項目を確認して該当する箇所がないか確認してみてください。
エアコンの冷房が効かないならリセット!
エアコンが冷えない一つの原因は、リモコンの設定ミスかもしれません。間違ったモードに設定されているか、温度設定が意図したより高い場合があります。また、室外機に問題がある場合もあります。室外機の周囲が塞がれたり、汚れが溜まっていると、熱交換能力が低下し、冷却効率が落ちることがあります。
エアコンの冷房がぬるいと感じた時、まずリモコンをチェックし、設定を見直しましょう。それから、室外機の状況を確認し、風通しを良くするために周囲の障害物を取り除いたり、定期的に清掃しましょう。
それでも問題が解決しない場合は、エアコンをリセットすることをお勧めします。リセットは、エアコンを切ってから電源を再度入れることで、初期状態に戻り、不具合が解消されることがあります。リセット方法はメーカーの説明書を参照するか、サポートセンターに問い合わせましょう。
リセットのやり方
どのメーカーのエアコンでも共通のリセット手順を以下に示します。
- 1.エアコンの運転を停止します。
- 2.1から10分間、時間を置いた後、電源プラグを抜きます。
- 3.電源プラグを抜いた状態で1から10分間放置します。
- 4.電源プラグをコンセントに差し込みます。
- 5.エアコンの運転を再開します。
時間の幅を1から10分と設定しているのは、エアコンのメーカーによって推奨されている時間が異なるためです。10分間時間を置くことで、より確実にリセットが行えます。この手順を試してエアコンの温度調整などが正常に戻れば、無事解決です。しかし、この手順を踏んでも問題が解消しない場合は、エアコンの故障が考えられるため、メーカーや専門家に相談しましょう。
また、リモコンについて補足説明します。一部のリモコンにはリセットというボタンがありますが、これはほとんどの場合、リモコン自体の設定をリセットするためのものです。エアコン本体のリセットにはこのボタンの使用は有効ではありません。問題解決のためには、前述した電源プラグを用いた手順で行うリセットを試してください。
リモコンの電池を変えてリセットボタン
エアコンの冷房機能が期待通りに働かない場合、リモコンの電池を新しくすることは一般的な解決法です。エアコンをリモコンで操作する際、電池切れは様々な不具合の主な原因となることがあります。たとえば、前回「除湿」や「省エネ」など特定のモードを選択していた場合、その設定が維持され、冷却が不十分に感じることがあります。
電池を新しいものに交換した後、リモコンのリセットボタンを押すことも効果的です。リモコンのモデルによってはリセットボタンがカバー内に隠れているため、確認が必要です。専用のリセットボタンがない場合は、電池交換後に特定のボタンを組み合わせてリセットしてみてください。
しかし、エアコンやリモコンのメーカーや機種によってリセット方法が異なるため、具体的な手順については取扱説明書を参照し、正確な操作をすることが重要です。
パナソニックのエアコンなら「冷房チェック運転」
パナソニックのエアコンで冷房効果が感じられない場合、その原因を特定するために冷房チェック運転という機能が役立ちます。リモコン操作を通じてこの機能が利用できます。対象は2013年モデル以降のエアコンで、この機能は不具合解明に有効です。
冷房不調の診断では、まずエアコンを停止します。次に、リモコンをエアコンに向けリセットボタンを5秒間長押しします。運転ランプが緑色に点滅したら、チェック運転を開始します。この検査には約10~13分かかり、完了時に通知音で結果を報告します。
結果の判断方法は以下の通りです。
- 「ピッピッピッピッピッ」の音がする場合、冷媒ガス不足による冷房不良の可能性が高く、専門業者への連絡が必要です。
- 「ピーピーピー」の音は、主な原因がフィルターの詰まりであることを示し、掃除で解決することがあります。
- 通知音がない場合は、運転モードの変更やフィルターの清掃、室外機周辺の確認によって問題が改善される可能性があります。
このチェック運転と音の通知は約3分で自動的に停止しますが、早めに停止させたい場合はリモコンの停止ボタンを押してください。この手順でエアコンの冷房不良の原因を迅速に特定し対処できます。
リセットしてもぬるい風しか出ない場合に確認すべき事
解消されない場合はリモコンの設定、フィルターと室外機の汚れ、そして室外機が遮られていないかを確認してみてください。それでは、これらのポイントがエアコンの冷却機能にどのように影響するのか解説します。
リモコンの設定のミス
エアコンがぬるい風を出す原因として、リモコンの設定ミスが考えられます。多くのユーザーが知らずに、冷房ではなく除湿や送風、省エネ運転、静音運転、快眠運転などの特別な運転メニューを選択しています。これらのモードはエアコンの動作を制限し、風量を弱めるため、結果としてぬるい風を感じる原因になります。
特に自動運転モードでは、室内が快適な温度に達した後は活動を抑え、送風モードでは冷暖房機能が停止するため、風がぬるく感じられます。この状況を改善するためには、リモコンのモード設定を「冷房」に変更し、冷房・暖房時に風量を「強」に設定し、温度設定を調節してみましょう。
これでぬるい風の原因が解消しない場合、他にエアコンの不調の原因があるかもしれませんので、プロへの相談が推奨されます。
フィルターの汚れが溜まっている
エアコンを快適に使い続けるには、フィルターの汚れに注意が必要です。長期間フィルターを掃除していないと、ほこりやごみが原因で空気の流れが阻害され、エアコンの性能が低下します。この状態は、エアコンから満足な冷暖房が得られない原因になります。
正しいフィルターの掃除方法は、まず掃除機で表面の汚れを吸い取ることです。その後、フィルターをエアコンから取り外し、さらに掃除機で細かいゴミを徹底的に除去します。汚れが頑固な場合は、水で丁寧に洗い流し、陰干しして完全に乾燥させます。日常的なメンテナンスとして、2週間に一度の頻度でフィルターを清掃することを推奨します。
このようにすることで、エアコンのパフォーマンスが向上し、無駄な電力消費を抑えられます。
室外機の汚れが溜まっている
室外機を掃除しないと、エアコンの風温に影響します。室外機は空気調節の重要な役割を持ち、効率は室外機の清潔さに大きく依存します。エアコンが冷たい風を吹かない場合、主な原因は室外機のアルミフィンの汚れです。
アルミフィンは温度調節のための金属の薄板が密集している部分です。定期的な清掃で汚れを除去することは、エアコンの効率を保つ上で重要です。
室外機がふさがれてしまっている
エアコンの室外機周辺に物を置き過ぎると、熱の放出が十分に行えず冷却効果が損なわれます。特に、室外機のアルミフィンが塞がれると運転効率が大幅に落ち、結果としてエアコンの冷えが不十分になることがあります。
このため、室外機の周囲は常に清潔に保ち、物置や不要なもので空間が塞がれていないかを定期的にチェックし、空気が自由に流れる状態を維持することが大切です。
何をしても改善されない時に考えられる原因
通常のメンテナンスや簡単な対処で改善されないとき、さらなる注意が必要な問題が起こっている可能性が高いです。特に、冷媒ガスの漏れ、室外機のコンプレッサーの劣化、エアコンの老朽化はエアコンの不調の主な原因です。これらは簡易なメンテナンスでは解決困難で、修理や最悪交換が必要になることがあります。
冷媒ガスの漏れ
エアコンの不調の典型的な原因として冷媒ガスの漏れがあります。この冷媒ガスは室内機と室外機を繋ぐ重要な役割を果たし、空気を冷やしたり温めたりする機能を持っています。
しかし、配管が劣化するとひびや穴が生じ、冷媒ガスが漏れてしまい、エアコンの性能が著しく低下します。漏れにより冷暖房の効果が不十分になり、室内の快適性が保てなくなります。
このような場合の修理には、平均で27,000円から50,000円の費用がかかりますが、設置環境や購入後の年数によってはさらに費用が増えることもあります。冷媒ガスの漏れが疑われる時は、速やかに専門の技術者に相談し、適切な対処を行うことが重要です。
室外機のコンプレッサーの劣化
エアコンの室外機にあるコンプレッサーは、冷媒ガスを圧縮し加熱する重要な部品です。この役割を果たし、さらに室外機の熱交換器で熱を放出し、低温の空気を室内へ送る仕組みにより快適な冷房を実現します。
しかし、コンプレッサーが劣化するとこの一連の作用がうまくいかず、結果的にエアコンがぬるい風を送る原因となります。過剰な使用や不適切な環境下での使用は劣化を早める可能性があります。修理費用が高額になることも多いため、劣化したコンプレッサーの交換やエアコン自体の買い替えを考えることが大切です。
エアコンが古い
エアコンの寿命は平均で約10年ですが、長く使うとその性能に大きな影響が出ます。経年劣化により、内部の部品が摩耗し、汚れが蓄積し、冷却機能の低下や異音といった問題が発生します。
特に使用期間が10年を超えるエアコンでは、これらの問題が顕著になります。古いエアコンを利用し続けることは、効率の悪化だけでなく、電気代の無駄遣いにもなります。
さらに、最新のエアコンは省エネ性能が高く設計されており、長期的に見れば買い替えによる経済性のメリットも大きいです。したがって、エアコンが古くなり機能的な問題が見られる場合は、修理ではなく、新しいモデルへの買い替えをおすすめします。これにより、電気代の節約にもつながります。
エアコン電送部の不具合
エアコンの電送部に起こる不具合は、冷却能力の低下やエアコンの完全停止など、使用者に大きな影響を与えます。この不具合は、基板の故障や配線の損傷だけでなく、時に外部からの影響、たとえば停電によっても引き起こされます。停電が原因で電送部に生じた一時的な問題は、エアコンの正常な制御を阻害します。
この場合、エアコンが正しく機能していないと感じたら、最初に再起動を試すことが効果的です。しかし、それでも状況が改善されないなら、基板や配線に問題がある可能性が高いので、専門の技術者による診断と修理が必要です。
エアコンの不調の原因はさまざまですが、特に電送部のトラブルは専門知識が必要なので、プロの手を借りることが最も確実な方法です。
修理の依頼をする前に実施すること
エアコンがうまく動かない、異音がするなどの問題がある場合、修理業者に依頼する前に、自分で対処できるかもしれません。エアコンの多くの問題は、ユーザーが簡単に解決できるものです。
異音や不調がある場合は、これらの点をまずチェックしてみてください。
室内機のフィルターを外して掃除する
室内機のフィルターには、使ううちに塵や花粉、ペットの毛がたまり、エアコンの性能に影響します。これらの不純物のせいで、エアコンの冷暖房効果が落ちたり、時には異音がすることもあります。そこで、フィルターを定期的に清掃することは、エアコンの性能維持に欠かせません。
清掃時は先に室内機の前面パネルを開き、フィルターを外します。外したフィルターには、見て分かるホコリがついていることが多いので、最初に掃除機で除去します。フィルターがとても汚れている場合は、液体中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗ってきれいにします。
洗った後のフィルターは、カビを防ぐために、よく乾かすことが大切です。軽く水を切って、直射日光の当たらない日陰で乾かしましょう。
室外機周りに物がないか確認する
エアコンの性能維持には、室外機周辺の環境がとても重要です。風で運ばれた物体が室外機を覆っていたり、設置した日よけが飛ばされて直射日光が当たっていないか定期的に確認しましょう。
室外機の周囲に草花や家具、ゴミがないようにし、障害物のない清潔な状態を維持することで、エアコンの冷却効率を向上させることができます。室外機の周囲を常に清掃し、十分な空気の流れを保つことは、エアコンの効率的な稼動に欠かせません。
エアコンのリセットする、電源プラグを抜く
エアコンがうまく機能しない時は、システムのリセットを試すのが解決策です。具体的には、本体の電源コードを数分間(推奨は5分程度)抜いておき、その後再び挿し込んでエアコンをリセットします。
この手順により、システム内の一時的なエラーや障害を解消し、エアコンが正常に動作することが期待できます。これはエアコンが突然正常に動かなくなった際に、迅速に試せる簡単な方法です。
より効率よく部屋を冷やす方法
エアコンの異音や不調を解決し、部屋を効率よく冷やす方法をご紹介します。暑い夏にエアコンが部屋を十分に冷やせないと感じる方が多いですが、これはエアコン自体の問題だけでなく、冷却効率の悪さが原因です。ここでは、効率的に部屋を冷やしエアコンの負担を軽減する方法を解説します。
カーテンで日光を遮る
夏場、直射日光が部屋に入ると温度が大幅に上昇し、エアコンを効率よく使う上での障害となります。この問題に対処するため、日光が直接窓に当たる時間にカーテンやブラインドを閉めることが推奨されます。
遮光カーテンや反射フィルムを用いることで、室内温度の上昇をさらに抑え、結果としてエアコンの冷却効率を向上させ、電気代の節約にもつながります。このシンプルな対策により、夏の厳しい暑さの中でも快適な室内環境を保つことができます。
サーキュレーターを使用する
エアコンを利用する人にとって、部屋全体を効率よく快適な温度に保つことは重要です。サーキュレーターを使用すると、エアコンの冷たい空気を部屋中に均等に分散させられます。外見は扇風機に似ていますが、サーキュレーターの主な役割は空気の循環です。これにより、エアコンの効果を高めつつ、電力消費を節約できます。
サーキュレーターを置く場所はその効果に大きく影響します。最適な設置方法としては、エアコンから出る冷気を狙って送風する向きに設置することです。つまり、エアコンの風を直接受けない位置で、上向きに風を送る設定が理想です。
エアコンの修理代が高い・機種が古い場合は買い替えを検討
エアコンの異音や不調に直面した際の修理か買い替えかの決断は非常に重要です。古くから使用しているエアコンでは冷媒ガスの漏れやコンプレッサーの劣化があり、修理費用が高くなることが多いです。
例えば、約7万円で購入したエアコンを7年間使用した後に6万円の修理費用が発生した場合、わずか1万円を追加するだけで新しいモデルに買い替える選択が賢明です。
さらに、10年以上前のモデルでは部品の生産終了により修理が不可能な場合もあります。また、修理費用がそれほど高額ではない場合でも、古いエアコンは将来的にさらなる不具合のリスクが高いため、新しいエアコンへの投資を検討すべきです。
まとめ
この記事では、エアコンが冷えないかぬるいと感じる場合の原因と対処法について紹介しました。エアコンが機能しない主な原因は、フィルターの汚れ、冷媒ガスの減少、配線や部品の故障です。
これらの問題に対応するには、定期的なクリーニングと時にはリセットや専門業者によるメンテナンスが必要です。適切な節電方法を取り入れることでエアコンの寿命を延ばし、結果として快適で健康的な室内環境を維持できます。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
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