エアコンの四方弁とは?仕組みや構造と故障原因について解説
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エアコンの四方弁の仕組みと故障原因について解説します。
エアコンは長年使用すると故障に直面することがあります。特に四方弁は重要な部品であり、その故障はエアコンの運用に大きな影響を与えます。四方弁はルームエアコンで、冷房時は室外機、暖房時は室内機へ冷媒ガスを切り替える役割があります。一年中エアコンの性能を維持するためには、四方弁の正常な動作が不可欠です。
しかし、故障原因は内部の汚れや摩耗、電子部品の不具合、冷媒ガスの漏れなどが考えられます。日立のようなブランドのエアコンでも四方弁の故障はあり得ます。故障が疑われる場合、圧縮機など他の部品に異常がなくても、効率的な冷房や暖房が行えない症状が出ます。
修理が必要な場合、費用が心配な方もいます。日立のエアコンは、冷媒回路の保証期間が5年以内であれば無償修理が可能です。ただし、期間外だと修理費が発生するため、定期的なメンテナンスが重要です。
四方弁の役割と故障原因を理解することはエアコンの長寿命化に必要です。故障時の修理費用を減らすためにも、保証期間内の対処が賢明です。メンテナンスや修理に関心がある方は、四方弁に留意して快適な空間を保ちましょう。
また、よくあるエアコントラブルは下記の関連記事をご参照下さい。
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エアコンの四方弁とは?役割を紹介
エアコンは、冷房と暖房を切り替えることで一年中快適な室内環境を提供しています。この機能を支える四方バルブとは、圧縮機からの冷媒の流れを調整し、冷房モードと暖房モードの切り替えに必要な室外機部品です。
四方バルブは、四つの方向に冷媒の流れを制御する役割を持ち、圧縮機から室内熱交換器へ、室外熱交換器への適切な冷媒の流れを可能にします。冷媒は室内で熱を吸収し室外に放出するか、室外から熱を吸収して室内に放出することで、エアコンは冷房と暖房を実現します。
四方バルブがあることで、夏は涼しく、冬は暖かい室内を保てます。ほとんどのエアコンは、室外機内に四方バルブを設置しており、耐久性に優れていますが、このバルブが故障すると冷暖房の切り替えができず、エアコンの効率と機能に影響を与えます。
エアコンに搭載された四方バルブは、私たちの快適な空間を支えていますが、見えない部分で重要な役割を果たしています。暖房で温まらない、または冷房で冷えない症状が出た場合、四方バルブの故障も疑うことが大切です。定期的なメンテナンスで四方バルブを含むエアコンをチェックすることは、安心して長く使用するために不可欠です。
四方弁の仕組みと構造・故障による不具合の紹介
エアコン四方弁の冷房除湿運転時のガスの流れ
エアコンは、室外機内の四方弁が冷房運転と暖房運転を適切に切り替えることで、私たちが快適な室温を得るために重要な役割を果たしています。四方弁は、冷媒回路を適切に切り替えるための中心的な部品です。冷房時には冷媒が冷房回路を通り、暖房時には暖房回路を流れるように、四方弁が動作します。具体的には、四方弁の電磁コイルに電気を流すことで活性化し、オンの状態では暖房回路に冷媒が流れるよう切り替えます。電気が流れないオフの状態では、自然と冷房回路を経由します。
エアコン四方弁の暖房運転時のガスの流れ
しかし、四方弁が固着すると、切り替えが阻害され、エアコンは暖房運転にも関わらず、冷房回路のまま動作し、結果として室内には冷たい風しか吹き出さなくなります。四方弁の固着や電磁コイルの故障はエアコンにエラーコードを表示させ、最終的には動作停止に至ることが多いです。ただし、故障が検知されエラー表示が出るまでには時間がかかることもあり、その間、不具合に気づかずに使用を続けるケースもあります。
エアコンを使用していて暖房運転時に冷たい風が出るような状況が生じたら、これは四方弁の不具合の兆しである可能性が高いです。このような状況に遭遇した際には、すぐに専門家に相談し、適切な点検や修理を行うことで、エアコンのトラブルを未然に防ぐべきです。また、経年劣化による不具合を最小限に抑えるため、定期的なメンテナンスが大切です。エアコンの四方弁の知識を深め、いざという時のために情報を備えておくことが、快適な室内環境を保つために役立ちます。
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四方弁の故障や交換の費用相場
エアコンを常に最適な状態で使用するためには、四方弁の適切な切り替えが重要です。正常に動作すれば暖房と冷房の切り替えがスムーズに行えますので、四方弁の故障にはすぐに対応する必要があります。一般的に故障のサインが現れた場合、専門の技術者による正確な診断が必要です。残念ながら、四方弁が故障した際には交換するしか対策がありませんが、費用が気になるところです。そこで、この記事では四方弁交換にかかる費用相場を解説し、エアコンの故障や適切な対応策についてお話しします。
エアコンの四方弁では、主に以下の二つの部品が故障することがあります。電磁コイルが故障するケースと、四方弁本体が故障するケースです。修理料金の相場を以下の表にまとめました。
故障部品 | 修理料金の相場 |
---|---|
電磁コイルの故障 | 10,000円~30,000円 |
四方弁本体の故障 | 80,000円~170,000円 |
※上記の修理費用の相場は、メーカーサポートに依頼した場合の大体の金額です。
また、価格意識も重要です。購入時に比較的低価格だったエアコンの場合、修理費用が新品を購入する価格と変わらない可能性もあります。そのため、修理を行うか新しいエアコンに切り替えるかを検討する必要があります。
幸いなことに、エアコンの保証期間中であれば修理費用が無料になることもあります。特に冷媒回路には、多くのメーカーが5年間の保証期間を設けていますので、故障した四方弁が保証期間内であれば費用を心配することなく修理を依頼できます。
四方弁のトラブルは早期発見が重要であり、快適なエアコンライフを送るためにも正しい知識と対処法を身に付け、賢く対応しましょう。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
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