コンセントは和製英語だった?海外で通用する正しい英語を教えます
生活に馴染み深い単語の1つである電気のコンセントですが、そんなコンセントは和製英語ということをご存じでしょうか。実はコンセント表現する別の英単語がある上に、コンセントというまったく別の意味になる単語がありますので、注意が必要です。
こちらの記事では、本来コンセントは英語でなんと表記されるのか、コンセントの単語の意味について合わせて解説します。
コンセントは英語で何?
コンセントを英語で書くと、”Socket(ソケット)“と”Outlet(アウトレット)“の二種類が一般的に使われています。
まずOutlet(アウトレット)は電気の出口を指す言葉で、Socket(ソケット)はコンセントを指す穴がある所を示す言葉ですので、少しだけ用途や意味合いが異なるのが特徴です。
“Outlet”
訳)電気の出口
“Socket”
訳)コンセントを指す穴
どちらを使っても間違えではありませんが、アウトレットの方がソケットよりも広義的にコンセントを示しているため、どちらを使えば良いかわからなくなったらアウトレットを利用した方が無難でしょう。
例文としてはこちらになります。アウトレットの部分をソケットにしても意味は伝わりますが、下記のようにコンセントのある場所を探す際にはアウトレットを利用した方が自然です。
“Where is an outlet?”
訳)コンセントはどこですか?
また、コンセントの指す穴の意味でplug(プラグ)も利用できます。
ソケットはどちらかというとコンセントの穴のある所全体を指していますが、プラグの場合は、コンセントを指す穴単体を示す単語ですので、ソケットよりも少し意味が狭まります。
他の単語と合わせて利用されることも多いため、例文を見てみましょう。
“There is no empty socket to plug my kettle into.”
訳)コンセントはあるけど開いている穴がない?
“There is no outlet to plug my kettle into.”
訳)部屋にコンセントそのものがない
このように、同じ文章にコンセントを意味する単語が2つ使われることも珍しくありませんが、少しだけ単語の意味合いが異なります。
イメージとしてはOutlet(アウトレット)>Socket(ソケット)>plug(プラグ)と認識すると分かりやすいでしょう。
部屋の中にコンセントがあるとします。
それぞれの単語の意味を部屋を用いて考えると、アウトレットは部屋全体のコンセントのこと、ソケットは部屋の中のコンセントのある場所、プラグは部屋の中のコンセントのある場所の、さらにコンセントを指す穴のことを指します。
アウトレットからプラグに行くにつれて、コンセントのピンポイントを指す意味合いだということが分かるかと思います。
使い方や使うタイミングによっても意味合いが異なるケースもあるため、英単語としてコンセントを使う際には上手に使い分けてみてください。
本来のコンセント(consent)の意味
コンセント(Consen)の本来の意味は、同意や承諾といった意味で、電気のコンセントの意味合いはまったくありません。
海外の方にコンセントはどこかという意味合いでコンセントを使うと、許可を得る文章に聞こえてしまうこともありますので、「何に対して許可を求めてきたんだろう?」と驚かれてしまう可能性があるでしょう。
一般的に、特定の行動や提案について自発的かつ明確な同意を示すことを指します。この言葉は、法的な文脈や倫理的な取り決め、個人の権利などさまざまな分野で使用されます。
たとえば、医療の分野では、患者が医療処置や手術に同意することが重要です。同様に、法的な契約や合意においても、各当事者が自らの意思で同意することが求められます。同意は、相手方が自由意志で合意することができたという前提のもと、信頼性や効力を確保するために非常に重要な概念です。
海外の医療現場でコンセントという単語がでてきた際に、日本語の意味のコンセントと勘違いしてしまわないように、覚えておくと良いでしょう。
「コンセント」という和製英語が生まれた理由は?
「コンセント」は和製英語で、英語の “”consent”” とは異なります。これは、日本で独自の意味で使われるようになった言葉です。コンセントが「電源の差し込み口」を指す言葉として一般的に使用されているのは、以下の歴史的背景があります。
日本では、電気製品の普及が進む中で、欧米とは異なる形状や規格の電源差込口が使用されていました。欧米では「outlet」や「socket」が一般的ですが、これらの言葉が日本語に直訳されてもあまり馴染まなかったことから、日本独自の言葉が使われるようになりました。
日本でアウトレット聞くと、イメージとしてはアウトレットショッピングモールを想像してしまう方が多いでしょう。ソケットに関しては何のことかまったくピンと来ないという方も珍しくありません。
和製英語は日本人にとって耳馴染みが良く、自然と定着した言葉です。
「コンセント」も、もともと「consent」から派生した言葉ではなく、日本の言語環境で電源差込口を指す言葉として、使いやすくなるように造られた和製英語となります。これが定着し、自然と広く使われるようになりました。
所説ありますが、大正時代に日本に入ってきた「concentric plug」と呼ばれる同心円型の器具からコンセントという言葉が生まれたようです。
コンセントに限らず、和製英語はこのように国内での言いやすさを優先して使われ始めた者が現在に定着しているケースが珍しくありません。
コンセントの場合は特に独自に進化を進めたタイプの単語ですので、海外でもコンセントを使っても伝わらないため使い方には気を付けましょう。
コンセント関連で悩んだときにはプロに相談
このように、コンセントは日本語と英語で大きく意味が異なりますので、使い方には注意が必要です。1口にコンセントと言っても、日本と国内ではプラグの形も異なり使えない場合も少なくありません。
国内と海外では同じコンセントでもその違いからトラブルがおきるケースも多く、海外から日本に移住したばかりの海外の方がコンセント関係で困ったことになる場合も多いのです。
コンセントの悩みは早めにプロに相談しないと危険!
「コンセントがなぜか使えなくなった」「コンセントから煙が出ている」など、コンセント関連で困ったことがあればプロに依頼することが大切です。
状況によっては火災などの大きなトラブルに繫がる場合もあるため、できるだけ早めに相談をしましょう。
とはいえ、コンセントに関する悩みが相談出来る業者はたくさんあります。
自分のトラブルを解決できる業者に依頼をしないと、トラブルが解決しないままお金を支払うなんてこともあるため、気を付けないといけません。
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