エアコンのスイッチを入れても「暖かくならない・冷えない」というトラブルは比較的多く起こります。しかし、真夏や真冬にエアコンが使えないとなれば体調に影響する可能性もあるので、早急に対処しておきたいところですよね。
エアコンから温風や冷風が出ず効きが悪いとき、本体の故障も考えられますが、それ以外が原因ということも少なくありません。本記事では、弊社に寄せられたご依頼から、エアコンの効きが悪いというトラブル事例を紹介します。
エアコンの温風が弱いトラブル
先日、お客様より「エアコンの温風が弱い」というご相談をいただきました。設置されているエアコンは東芝の【RAS-401JD】で、発売から10年以上経過している機種でした。
故障の可能性も考えられますが、お客様は点検をご希望でしたので、日程を調整してご自宅へお伺いすることになりました。
エアコン内部の汚れが原因
エアコンから暖かい空気や冷たい空気が出ないとき、さまざまな原因が考えられます。エアコンの効きが悪い場合には、以下のような原因が考えられます。
- 温度設定が間違っている
- エアコンの能力と部屋の広さが合っていない
- 取り付けに不備がある
- 冷媒ガス漏れしている
- フィルターや内部にホコリが溜まりすぎている
- 室外機周りに物を置いている
- 室外機に直射日光が当たっている
今回のお客様の場合、長年使われているエアコンの効きが悪くなったということなので、「部屋の広さ」や「取り付けの不備」などは考えにくいです。 ただ、新品のエアコンや設置してすぐにエアコンの効きが悪い場合は、エアコンの性能よりも広い部屋に設置してしまっていることや、取り付け方に何らかの問題があることも考えられます。
また、エアコンの効きが悪くなるトラブルの原因として上位にくるほど多いのが「冷媒ガス漏れ」です。冷媒ガスは室内機に取り込んだ空気を室外機まで運び、また室内機へと戻す役割をしています。
このガスが抜けてしまうと空気が運べなくなり、温度調節できなくなるのです。冷媒ガス漏れの確認ができる室外機やその周りも、エアコンの温度調節に関わる部分となりますので、しっかりと点検しておくことが大切です。
今回ご相談いただいたエアコンも、ガス圧の調査や室外機周りを点検してみましたが、特に問題ないようでした。
次に考えられる、室内機の内部をみてみると、フィルター内に汚れが蓄積しているのを確認しました。エアコン内部には、空気を冷やしたり温める「フィン」や、「ファン」と呼ばれる空気を送り出す吹き出し口などが搭載されています。
本体カバーを開けてすぐの場所に設置されている、取り外し可能なフィルターは自分で掃除できますが、フィンやファンなどは手軽に掃除できない部分です。
そのため長年掃除せずに使っていると、ほとんどのご家庭で「知らないうちにホコリや汚れが溜まっていた」ということになるのです。不具合の原因が判明したところでお客様に説明し、清掃を実施することになりました。
エアコン内部の清掃に市販のエアコン洗浄用スプレーを使う方もいますが、スプレーしてはいけない部分にかけてしまったり、洗い残しがあったりと、故障の原因にもなります。
また、水漏れや故障、最悪の場合はトラッキング現象による火災に繋がることもあると言われています。
※トラッキング現象・・ホコリが水分を含み漏電して発火する現象
そのため、少しでも不安を感じる場合はプロのエアコンクリーニングに依頼することをお勧めします。
今回のお客様のエアコンも、内部清掃により綺麗になりました。 正常に動作することを確認して、作業完了とさせていただきました。
東芝【RAS-401JD】の特徴
今回清掃を実施したエアコンは、2011年に東芝から発売された【RAS-401JD】です。おもに14畳用サイズで、省エネ基準をクリアしたスタンダードモデルとなります。
東芝【RAS-401JD】のおもな特徴は、以下のとおりです。
- やわらかドライ機能・・直接風を当てずに除湿、外気温17℃以上で稼働
- 自動お掃除機能・・熱交換器と送風路を自動で掃除
- 快眠機能・・就寝中の体温リズムに合わせて温度を自動でコントロール
エアコンの平均寿命
エアコンには、それぞれメーカーが定めた「標準使用期間」があります。これは標準的な使い方をした場合、どのくらいの期間正常に動くのかを示したもので、室外機本体の下側に記載されています。
「標準使用期間」の具体的な年数はメーカーによって多少変わりますが、多くの場合は10年程度に設定されています。そのため、メーカー側が寿命としているのは、おおよそ10年程度と考えて問題ないでしょう。
ただ、実際には10年以上使えることも少なくありませんし、逆に使い方や設置状況によっては10年経たずに故障してしまうこともあります。 とくに一人暮らしの家に設置されているエアコンは使う頻度が低く、より長持ちする傾向にあるともいわれています。また、2人以上住んでいるご家庭でも、13年、14年、15年経っても問題なく使用されていることも珍しくありません。
ただ、10年を超えると多くのメーカーで部品製造を終了してしまうため、トラブルが生じたときに修理が難しくなるのも事実です。
以下の記事で買い替えのサインや、買い替えのタイミングについて解説していますので、あわせてご覧ください。
エアコンの寿命は何年?壊れる前に確認する方法を教えます!
エアコン関連で困ったことがあればDENKI110へご依頼ください!
エアコンのトラブルは原因も症状もさまざまです。パッと見てわからないことも多く、専門の知識や技術が必要になるケースがほとんどと言えます。
エアコン関連で何か困ったことがあれば、弊社『DENKI110』にご相談ください。トラブルの原因究明から対処まで、電気工事士の資格を持ったスタッフがしっかりと対応いたします。
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