サンヨー エアコン (SAP-252TVR) 点検清掃

エアコン

エアコンの不具合の一つに、エアコンの電源が勝手にONになる(またはOFFになる)といったものが挙げられます。
水漏れや冷暖房が効かないトラブルに比べると少ない事例ですが、「エアコンが勝手に動いた!?」と驚かれる方もいることでしょう。

室温ウォッチやみはり運転などの自動運転機能が搭載されている機種では、機能の一つとしてエアコンが自動でONになっていることが考えられます。
しかし、そうでない場合、エアコンの不具合が原因の可能性があるため、業者に点検してもらうことをおすすめします。

この記事では、実際の事例をもとに、エアコンの点検清掃の作業内容を解説します。

目次

エアコンの調子が悪い!電源が勝手にオンオフする不具合

今回、お客様より「エアコンの調子が悪く、いきなり点いたり消えたりするので見てほしい」という内容のご相談をいただきました。

最新の機種ですと、部屋の温度や湿度に応じて自動で運転をオンオフする機能が搭載されたものもあり、故障であると一概に言えないケースがあります。

しかし、お客様がご使用になられているのは、15年以上前に購入されたエアコンです。そのため、電源が勝手にオンオフになるのは、何らかの不具合が原因と考えられます。本体の状態によっては、交換した方が良い場合があるでしょう。

まずは、現地調査でエアコンの点検をさせていただきました。

本体の異常はないがホコリの詰まりを確認

お客様のご自宅に伺い、エアコンおよび配管の点検を実施したところ、特に異常はみられませんでした。

本体や配管に破損などはなく、リモコンの動作を確認しましたが、電源の入/切には問題ありません。スタッフが現地にいる間は、電源がいきなり点いたり消えたりすることはありませんでした。

エアコンを長年使用していると、「水漏れ」や「冷暖房が効かない」などさまざまなトラブルが生じやすくなりますが、そういった症状も見られません。

しかし、室内機のフィルターを確認したところ、ホコリの詰まりが目立ちました。そこで、お客様のご同意を得て、清掃を行い様子を見ることにしました。

SANYOのエアコン「SAP-252TVR」点検清掃を実施

お客様がご使用中のエアコンは三洋電機の「SAP-252TVR」です。今回実際に専門スタッフが行った点検清掃の方法と作業内容をご紹介します。

エアコンを点検清掃する方法と手順

1.エアコンのガス漏れ点検

はじめに、エアコンの冷媒ガスが漏れていないかを確認します。

確認方法は簡単です。エアコンを冷房運転で15分程度稼働させ、室外機の配管パイプや接合部に専用のリークテスターを近づけます。

ガス漏れがないことが確認できたら、配管パイプの破損や接続部分の不良はあまり考えられません。

また、別の家電製品との干渉による誤作動なども可能性が低いため、不具合があるとすれば、エアコン本体に原因がある可能性が高いでしょう。

2.内部清掃の下準備を行う

次に、エアコンを内部清掃するための下準備を行います。部屋の養生を行い、脚立やドライバーセット、バケツ、洗剤、ブラシ、雑巾などを用意し、ゴム手袋を装着します。

コンセントからエアコンの電源プラグを抜き、アース線を取り外します。

3.エアコンのパーツを取り外す

エアコンの前面カバーを開けてフィルターや上下ルーバーを取り外します。今回の清掃は一部のパーツのみを取り外す分解洗浄となるため、熱交換器や送風ファン、ドレンパンは分解しません。

フィルターはホコリを掃除機で吸い取った後、水道のある場所に移動させました。

4.エアコンの高圧洗浄を行う

熱交換器周辺のホコリを取り除き、専用の薬剤を用いて高圧洗浄を行います。熱交換器のみを残して洗浄する完全分解洗浄の場合、取り外した部品を一旦業者の方で預かるケースもあります。

高圧洗浄機での洗浄は、エアコン内部の汚れを浮かせて押し流す効果があり、普段のお手入れでは手の届かない場所の汚れを落とすのに有効です。

5.各パーツの洗浄を行う

取り外したパーツは、中性洗剤等で水洗いします。特に、フィルターはホコリが溜まりやすいため、念入りに洗浄します。

6.エアコンの組立てと試運転

エアコン本体や各パーツを拭き上げて乾燥させ、養生を取り除きます。

外したのと逆の手順でパーツを組立て、エアコンの電源プラグをコンセントに差し、アース線を取り付けます。ちなみに、今回は、配管穴のパテに劣化が見られましたので、そちらも補修させていただきました。

エアコンの冷房、暖房の運転機能に問題ないことを確認したら、作業完了です。

清掃後は正常動作を確認できたため、おそらく古いエアコンであることに起因した動作不良が考えられます。お客様は近いうちにエアコンの交換を検討されるとのことです。

SANYOのエアコン「SAP-252TVR」について

三洋電機(SANYO)は、2011年にパナソニックの子会社になり、メーカーはなくなりました。古い機種ということもあり、部品を取り寄せて修理というのは難しいでしょう。

リモコンの不具合であれば、市販の汎用リモコンで対応できる可能性があります。しかし、エアコン側の受信部や基板が故障している場合、交換修理ができないため、エアコンの買い替えをおすすめします。

一般的なエアコンの寿命と買い替えの目安について

エアコンの一般的な寿命は10年程度とされています。

実際の耐用年数は使用する環境や頻度によって差が生じますが、メーカーが定めている「設計上の標準使用期間」もおおむね10年となっていることが多いため、買い替えの目安になるでしょう。

エアコンを長期間使用し続けると、下記のような不具合が生じやすくなります。

  • エアコンから水漏れする
  • エアコンから異音がする
  • エアコンから異臭がする
  • リモコンでの動作が効かなくなる
  • エアコンから冷風や温風が出てこない

これらの症状はエアコンが故障する前兆ともいわれるため、該当するものがある場合は注意が必要です。

また、「買い替え」と「修理」で迷われる方も多いと思います。

ここでの選択も、エアコンの一般的な寿命である10年を基準に考えてみましょう。

10年を過ぎたエアコンは、補修用部品の最低保有期間が経過していること、最新機種と比べて省エネ性に劣ることから、買い替えの方がベターです。

参考記事『エアコンの寿命は何年?壊れる前に確認する方法を教えます!』

エアコンクリーニングや点検はDENKI110にお任せください

今回は、エアコンの点検清掃の作業内容について、SANYOのエアコン「SAP-252TVR」点検清掃の施工事例でご紹介しました。

エアコンは長く使用していると、水漏れや異音、異臭などさまざまなトラブルが生じる可能性があります。少しでも長く使用するために、定期的なエアコンクリーニングや点検を実施してください。

エアコンの不具合が気になる時、内部のクリーニングをしたい時は、専門業者に依頼することをおすすめします。エアコン関連でお困りの際は『DENKI110』にぜひお問い合わせください。

参考サイト: DENKI110(電気工事)

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