長い間エアコンを使っていると、「いつ」「どのような」原因で故障するかは誰にもわかりません。しかし、エアコンの電源を入れても稼働しなかったり、冷たい空気が出てこなかったりするなどの不調があれば、修理もしくは交換を検討しなければなりませんよね。
今回は、弊社に寄せられた古いエアコン機種の交換事例を紹介します。エアコンが動かないときの原因や改善方法も解説しているので、エアコンの調子が悪くてお悩みの方は参考にしてください。
古いエアコンの調子が悪いとのご相談
先日お客様より、「エアコンの調子が悪い」というご連絡をいただきました。現在設置されているエアコンは古い機種のため、修理不可なら交換をご希望されるとのことです。
どのような状態かを拝見するため、早速お客様のご自宅へお伺いすることにしました。
エアコンの冷房の調子が悪いトラブル
お客様のご自宅へ到着後、早速トラブルの起きていそうな部分を確認していきます。既存のエアコンは三菱重機の霧ヶ峰【MSZ221YW】です。
こちらの機種は2011年に販売されたもので、実際にお客様のご自宅でも10年以上使用されているとのことです。冷房の調子が悪いとのことですが、本体が経年劣化していることを確認しました。
事前に、修理不可や修理費用がかかる場合は交換も検討されている旨を聞いていたので、交換をご提案させていただきました。お客様からもご承諾をいただき、後日新しいシャープのエアコン【AY-N22N-W】に交換取付をおこないました。
シャープ【AY-N22N-W】の特徴
今回新しく設置したエアコンは、シャープから2021年に販売されたN-Nシリーズ【AY-N22N-W】です。シャープ独自の技術であるプラズマクラスター7000が搭載されており、部屋の空気を綺麗に保ってくれます。
こちらの機種のおもな特徴は以下のとおりです。
- 熱交換器についた汚れを浮かせて流す「親水性コート」採用
- 効率的に風邪を送る構造の「エアロダイナミックフォルム」
- 就寝時の冷えすぎ防止「すこやかシャワー気流」
- 無線LAN接続でAIが自動で温度調節 スマホアプリとの連携が可能
エアコンが動かない原因や改善方法
エアコンが動かなくなる原因はさまざまですが、いくつか大まかに分けることが可能です。ここでは、エアコンが動かない原因とその改善方法を紹介していきます。
また、コンセントが抜けていたりリモコンの電池が切れていたりと、単純な理由の可能性があれば、先にチェックしておきましょう。
電気がきていない
電源を入れようとしても全く反応しない場合、エアコンまで電気がきていない可能性があります。この場合はエアコン本体の故障かリモコンの故障などが考えられますが、単にブレーカーが落ちているのかもしれません。
このケースでは、「ブレーカーが上がっているか?」や「自宅が停電していないか?」を確かめましょう。ブレーカーに問題がない場合は修理もしくは交換になるので、専門業者に相談してみてください。
室外機の周辺状況
室外機には熱交換をして、エアコンからでる空気の温度調節をする役割があります。しかし室外機にカバーをかぶせていたり、周辺にモノを置いていたりすると、うまく放熱できなくなってしまいます。
また、室外機は年中屋外に設置しているため、雨風にさらされ続けています。頑丈な作りになっているとはいえ、コンプレッサーやファンなど、中でトラブルが起きている可能性もあります。
室外機の周りにものを置いている場合は別の場所へ移動させて、ひどい汚れがあれば雑巾などで拭き取り掃除をしてみましょう。
水が漏れる
フィルターのひどい汚れやドレンホース(結露した水を排出するホース)のつまりなどによっては、室内機から水が漏れることがあります。
エアコンの内部は温度差によって結露が発生します。フィルターがひどく汚れていると、結露が必要以上に発生してしまい、うまく排出できないことも。また、ドレンホースの先にものを置いたり先が上を向いていたりすると、水が屋外に排出されずに逆流してくることもあります。
これらの原因ではなく水が漏れてくる場合には、エアコン自体が斜めに設置されている可能性もあります。専門業者に点検を依頼してみましょう。
冷媒ガスが不足している
エアコンには必ず『冷媒ガス』というガスが充填されています。具体的には、室内機と室外機をつなぐ配管の中にあり、冷媒ガスが空気の熱を奪って冷たい空気を送り込む役割をしています。
しかし、配管の劣化や設置ミスなどによって冷媒ガスが漏れて不足すると、冷房が効かなくなってしまいます。冷房運転の際に室外機から出ている細い配管に「霜」が付いていないか確認してみましょう。
霜が付いている場合は冷媒ガスが不足している可能性が高いです。専門業者にガスチャージもしくは交換を依頼してください。
エアコンの寿命や交換の目安
一般的なエアコンの寿命は約10年とされています。室内機の下側を見ると「設計上の標準使用期間」などの記載があり、メーカーによって違いはありますが、おそらく10年程度になっているはずです。
メーカーではこの試用期間をすぎるとパーツの製造が中止になり、修理の際に必要な部品を取り寄せられなくなります。エアコンは長期間使っているうちに経年劣化しており、この期間をすぎているエアコンはいつ故障してもおかしくないと考えられます。
そのため、「設計上の標準使用期間」もしくは約10年を過ぎたエアコンは交換を検討してもよいでしょう。
エアコンを長く使うために気を付けること
少しでも長くエアコンを使うためには、以下の2つを心がけましょう。
オフシーズンも試運転をおこなう
どのような電化製品でも、電源を入れた後の始動にもっともパワーを使います。この時、電化製品には大きな負担がかかっており、経年劣化しているエアコンの場合は不具合をおこしてしまうかもしれません。
春や秋などのエアコンを使わないシーズンであっても、試運転をおこない、定期的に動作をチェックしておきましょう。
こまめな掃除を心がける
「エアコンを掃除するのが面倒くさい・・」という人も多いでしょう。しかし、ホコリの溜まったエアコンは綺麗な状態のエアコンよりも多くの負担がかかってしまいます。
吹き出し口やフィルターなど、自分で掃除できる部分は定期的に掃除して、内部のクリーニングは専門業者に依頼しましょう。
修理と買い替えのどちらがお得かや、古いエアコンの処分方法などを以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
エアコンの寿命は何年?壊れる前に確認する方法を教えます!
エアコン関連で困ったことがあればDENKI110へご依頼ください!
今回は、10年以上使用していたエアコンの交換取付けの事例を紹介しました。どのような電化製品にも寿命があるように、エアコンもいつかは故障します。
長期間使っているエアコンが不具合を起こしたり、冷たい風が出てこなくなった場合は、弊社『DENKI110』へご相談ください。
エアコンにまつわる修理や交換、新品の設置などに迅速に対応いたします。エアコン関連でお困りの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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