パナソニック ブレーカー(BJJ 23030)交換

漏電

「家のブレーカーが頻繁に落ちる」とお困りの方は、その原因を特定することをおすすめします。

分電盤にはアンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーの3種類のブレーカーがあり、どのブレーカーが落ちるのかによって原因が異なります。ブレーカーに不具合がある状態で使い続けると、家電製品の故障や漏電による火災に繋がる可能性があり大変危険です。

ブレーカーが落ちる頻度が高い時や、ブレーカーが上がらない時は、原因特定のために専門業者に点検してもらいましょう。

この記事では、老朽化により故障した漏電ブレーカーの交換取り付け方法を、実際の事例に基づき解説していきます。

目次

ブレーカーがすぐに落ちるので調査してほしい

今回は、戸建て住宅にお住まいのお客様からのご依頼で、ブレーカーの調査をして参りました。

現場に専門スタッフが伺うにあたり、事前にお電話でトラブル内容をお伺いしたところ、「電気を使うと頻繁にブレーカーが落ちてしまう」という不具合をお伝えいただきました。

また、配電盤が非常に熱くなっており心配されていました。ブレーカーには電気が流れているため、もともと発熱しやすいものなのですが、ブレーカーの故障や配線不良が起きていると、漏電による発火に繋がるため危険性が高いです。

そのため、お客様にはブレーカーを落としたまま、スタッフの到着をお待ちいただくことにしました。

経年劣化によるブレーカーの故障を確認

お客様のご自宅にお伺いし、さっそく玄関にある分電盤を調査させていただきました。

既存のブレーカーは何十年も使用されているとのことで、ご相談いただいた際も「故障しているようだ」と仰られていました。今回、頻繁に落ちるのは「漏電ブレーカー」と呼ばれるブレーカーです。

通常、漏電ブレーカーが落ちるのは、家電製品もしくは配線が漏電している時です。問題のある回路を特定するには、回路ごとの安全ブレーカーを一つ一つ「入」にしていき、どの回路で漏電ブレーカーが落ちるのかを確認する方法を取ります。

しかし、今回の調査では、どの安全ブレーカーを「入」にしても、漏電ブレーカーが落ちてしまいました。コンセントを抜いた状態でも漏電ブレーカーが落ちることもあったため、経年劣化による故障であると判断しました。

お客様にブレーカーの交換をご提案し、承諾を得ましたので、ブレーカーの交換にて対応させていただくことになりました。

ブレーカー交換工事の方法(作業内容)

ここでは、古くなった漏電ブレーカーを新しいブレーカー(パナソニックのBJJ 23030)に交換修理する作業内容をご紹介します。

既存のブレーカーをPanasonic「BJJ23030」に交換

1.既存の漏電ブレーカーを取り外す

ブレーカー工事を行う前に、アンペアブレーカーを落とします。電源が入ったまま施工すると感電の恐れがあるため注意が必要です。

ブレーカーを納めている分電盤のカバーを取り外し、既存の漏電ブレーカーを固定しているネジをドライバーで外します。ネジが外れたら、ブレーカー本体を取り外します。

今回の事例では、日東工業の漏電ブレーカー「GBN321」が設置されていました。製造年月を見てみると、1979年になっています。かなり長持ちしたようですね。

2.新しい漏電ブレーカーを取り付ける

新しい漏電ブレーカー(パナソニックの「BJJ23030」)を用意し、既存の漏電ブレーカーがあった場所にネジで固定して取り付けます。

取り付ける際は、付属の施工説明書にある回路図を参照し、電源側と負荷側の方向を間違えないように結線しなければなりません。また、ネジが緩まないように、締付トルクでしっかりと取り付けます。配線の接続は電気工事になるため、電気工事士の資格が必要です。

3.ブレーカーの動作チェックを行う

無事に漏電ブレーカーの交換が済んだら、分電盤のカバーを元に戻し、アンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーを「入」にします。

お客様にブレーカーの説明を簡単にさせていただき、ご理解いただいた上で、ブレーカーの動作チェックを行います。

お客様には普段通り家電製品のスイッチを入れていただきました。エアコンやテレビ、パソコンなどの電源を入れていただき、しばらく稼働させましたが、特に問題はなく、ブレーカーが落ちることはありませんでした。

Panasonic「BJJ23030」の主な特徴

  • 定格電流:30A/漏電感度電流30mA 
  • 主幹30Aの住宅分電盤用J型(JIS互換性形)漏電ブレーカー
  • 定格電圧・遮断容量:AC100-200V両用(定格短時間電流2.51kA)
  • 外形寸法:幅68×高さ70×奥行40(ハンドル含む56)mm
  • 重量:0.2㎏
  • 定期的な点検修理が必要。5年に1回程度、電気工事業者に端子ネジの増締め依頼を行うことが推奨されている

ブレーカーの寿命はどれくらい?故障の症状をチェック

一般的なブレーカーの寿命(耐用年数)は10~15年程度です。

ブレーカーの寿命は設置場所の環境や使用頻度によっても異なります。例えば、埃や塵が溜まりやすい場所や高温多湿な場所に設置されている場合、劣化しやすいといえます。

長く使用しているブレーカーは故障のリスクが高くなるため、不具合が生じたら業者に点検や修理、交換を依頼しましょう。

ブレーカーの故障の症状とは?

ブレーカーに以下のような不具合が生じたら、故障の可能性があるため要注意です。

  • 電気を使いすぎていないのに、ブレーカーが頻繁に落ちる
  • ブレーカーが発熱する、焦げ臭い
  • ブレーカーから異音がする

今回ご依頼いただいたお客様の事例のように、取り付けから年十年も経過しているブレーカーが頻繁に落ちるケースは、明らかに経年劣化による故障と判断できます。

しかし、まだ設置から間もないのにブレーカーが頻繁に落ちるというケースでは、必ずしもブレーカーの故障が原因とは限りません。

ブレーカーが落ちる原因とは?

ブレーカーの故障以外に、ブレーカーが落ちる原因があります。まずは、分電盤の中でどのブレーカーが落ちるのかを確認してください。ブレーカーの種類によって、以下の原因が考えられます。

アンペアブレーカー:契約アンペアを超えた

分電盤の左にあるアンペアブレーカーは、建物の契約アンペアを超えた電流が流れた際に電気の供給を止めるために落ちます。

アンペアブレーカーが落ちる場合は、電化製品の使い過ぎが原因ですから、電力会社に契約アンペア数を変更してもらうことを検討しましょう。

漏電ブレーカー:漏電している

分電盤の中央にある漏電ブレーカーは、漏電が起きた時に落ちます。配線や家電製品の漏電、もしくはブレーカー自体の故障が考えられるため、早急に専門業者に相談しましょう。

安全ブレーカー:一つの回路で電気を使い過ぎた

安全ブレーカーは「配線用遮断器」とも呼ばれ、各コンセントに繋がるブレーカーです。一つの回路で電気を使い過ぎる(20A以上使う)と落ちます。安全ブレーカーが落ちる場合、消費電力の大きい家電製品は別のコンセントで使用するようにしましょう。

参考記事『ブレーカーが落ちた時はどう対処する?解決の手順を徹底解説します!』

ご家庭のブレーカーが落ちて困った時は専門業者にご相談ください

今回は、老朽化により故障した漏電ブレーカーを、パナソニックの「BJJ23030」に交換取り付けする工事事例をご紹介しました。

ブレーカーが頻繁に落ちる原因はブレーカの種類によって異なりますが、長年使用しているブレーカーは老朽化が進んでいる可能性があるため、不具合が生じたらすぐに専門業者に点検を依頼してください。

DENKI110には工事実績豊富な電気工事士の資格を持ったスタッフが多数在籍しています。ブレーカーの点検や修理、交換などの電気工事はお任せください。

参考サイト: DENKI110(電気工事)

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


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