コンセント故障―修理・交換は自分で出来るのか

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コンセント

コンセントの不具合や故障、主な原因やよく見られる症状などをまとめました。コンセントの仕組みに触れながら修理や交換の必要性について紹介していますので、気になる方はぜひご確認のうえ、感電や火災トラブルにならないよう注意してください。

①主な故障の原因

コンセントが故障する主な原因は、「たこ足配線」「埃」「容量以上の電気を使う」「コンセントや配線の状態」です。それぞれを分かりやすくまとめましたのでご覧ください。

1.1たこ足配線が原因

たこ足配線とは、コンセントに別のコンセントを何個も使い、差込口を分岐するなどして、そこからいくつもの電化製品の配線がタコの脚のように伸びてからまっている様子を言います。

たこ足配線で起こりやすいのは、「コンセントの定格容量オーバー」「埃(ほこり)によるトラッキング現象」です。

一般的に、一つのコンセントの定格容量は、15アンペアとなっており、それを超えると、コンセントが発熱して発火する危険性が高くなるのです。いくつもの電化製品を接続していると、その15アンペアを超えてしまうかもしれません。電化製品のアンペア目安を大きい順からまとめましたので参考にしてみてください。

エアコン暖房・・・13A
エアコン冷房・・・10A
電子レンジ・・・10A
ドライアー強・・・10A
アイロン・・・10A
電磁調理器・・・2~10A
掃除機・・・2~10A
電気カーペット全面・・・7A
炊飯器5合炊き・・・6A
こたつ強・・・5A
洗濯機5k・・・4A
冷蔵庫400l・・・1.5A
テレビ・・・1.3A

例えば、キッチンのコンセントに「電子レンジ10A」「電磁調理器5A」「炊飯器6A」を接続すれば、合計21Aとなってしまい、定格容量オーバーとなりますね。「アイロン10A」「ドライアー10A」といった組み合わせもやりがちですが、一つのコンセントでは危険です。

このように、たこ足配線でなくても、電化製品の種類によっては容量オーバーになる可能性もあるわけです。一度、ご自宅の電化製品に記載されているアンペア数を確認してみると良いでしょう。

また、たこ足配線で起こりがちなのが「埃の付着」です。配線が多いぶん、埃の付着も多くなりますね。そこに湿気が加わると、電源プラグの中で放電を起こし発火する可能性があるのです。それが「トラッキング現象」です。次の項に詳しくまとめましたのでご覧ください。

タコ足配線のイメージ
タコ足配線のイメージ

1.2埃によるトラッキング現象が原因

床に直接置いているコンセント、机の下やテレビの裏、など奥の方に押し込んでいるコンセントを確認してみましょう。埃がたくさん付着していませんか?

コンセントの差込口に付着した埃に「湿気(水分)」が加わると、差し込んでいる二本の金属刃の間で火花放電が繰り返されることがあります。それが、いわゆる「トラッキング現象」と言われるもので、電化製品を使用していなくても、電化製品の電源がOFF状態であっても、コンセントにプラグが差し込んであれば発生する可能性があります。

一つのコンセントにトリプルタップなどを接続して更に多くの電化製品を繋げる「たこ足配線」。分岐が多い分、トラッキング現象が発生する箇所が増えるわけですから、注意が必要です。コンセントの故障だけではなく、火災の原因にもなりうるため、心当たりがある方はすぐにでもチェックしてみましょう。

1.3容量以上の電気を使ったことが原因

一般的なコンセントの定格容量は15アンペアですが、それを超えるとどうなるのでしょうか?

埼玉県が行ったコンセントの商品比較テスト結果があります。ホームセンターや100円ショップなどで購入した、105円~3,465円までのコンセント(テーブルタップ)15個に電気機器を接続し、約200~1,850ワット(2~18.5A)まで消費電力を変化させたところ、製品によっては最高で67℃にまで上昇。室内が30℃を超えるような真夏の状況下なら、100℃近くにも達すると推測されるとありました。

コンセントの故障だけではなく、高熱による焼損が更には発火して火事の原因にもなりかねないのです。

15個の製品を比較したテストで、18.5Aの消費電力の場合14℃~67℃の上昇ということですから、製品によってかなりの温度差があるようですが、全体的に8Aを超えたあたりからコンセントの表面温度上昇が大きくなる傾向があるとの事。定格容量が15Aとはいえ、ある程度余裕をもって使用すべきでしょう。

1.4コンセントや電気コードの状態が原因

電気機器やコンセントのコード(配線)の中は、二つの細い導線の束をそれぞれ絶縁ビニール(電気を通さないビニール)で隔てて覆っています。この2本の別れた導線が、コードのねじれや破損などが原因で、切れたり、隔たりがなくなって接触したりすることがあります。そうすると、発熱して電気ショートが発生し、コンセントの故障に繋がるのです。

コードのねじれや破損は、コード(絶縁ビニール部分)の劣化や家具等の踏みつけなどが考えられます。コンセントのコード、電化製品のコードなどを確認してみましょう。

②トラブルの種類

こちらでは、コンセントに起こりやすいトラブルについてご紹介します。それぞれのトラブルの原因や、対処法などもわかりやすくまとめていますので、参考にして頂ければ幸いです。

2.1通電していない

壁コンセントから電気が来ていない場合、その部屋の電灯がつくのであれば「電源線と壁コンセントの接続不良」の可能性があり、電灯がつかなければ「分電盤のブレーカー」などの大元部分に原因があるかもしれません。

電源線と壁コンセントの接続不良は、配線がコンセントにたどり着く前にどこかで断線していることが考えられます。地震による影響やネズミにかじられるといったことが断線に繋がることもあるようです。

また、ブレーカーが落ちているなどの現象がみられる場合は、「使用電力の容量オーバー」「漏電」「ブレーカーの故障」などが考えられます。ブレーカーが故障している場合、関電の危険性がありますので触るのは避けましょう。

コンセントから外の部分は個人でも修理したり交換したりすることは可能ですが、コンセントより内側部分の修理、本体の交換などは資格を持った人でなければ出来ませんので、専門の業者に任せることをおすすめします。

2.2焦げた、火花が散った

コンセントの差込口から火花が散ったり、焦げたりする原因は、「電化製品をONの状態でコンセントに差し込んだ」「恐る恐る、ゆっくりと挿した」「抜けかかっている状態だった」「異物が付着していた」などが考えられます。

先に挙げたような「たこ足配線」や「トラッキング現象」、「劣化」なども原因となりますが、原因が何であったにしても、そのまま放置するのはおすすめできません。焦げたコンセントは、熱が移りやすいため、発火を誘発してしまう可能性があるのです。

感電する可能性があるので、個人でコンセントを外したり修理をしたりするのは避けてください。必ず専門の業者に見せて修理してもらいましょう。

2.3抜けてしまう、グラグラする

コンセントもコンセント内部も年数がたつと劣化します。

プラグを差し込んでも、しっかりとはまらず緩みがあるコンセントは、コンセント内部の刃受け金具の劣化が考えられます。その状態で使い続けていれば「発熱」の原因となり、コンセントの故障だけにとどまらず、電気ショートやトラッキング現象を誘発する可能性も高くなるのです。

この場合、コンセント本体の交換が必要となりますので、心当たりがある方は直ちに使用を控えて、資格を持った専門業者にコンセントの交換の相談をしてみると良いでしょう。

2.4カバーが割れている、取れている

コンセントのカバーがひび割れていたり、カバーごと取れてしまったりすることがあります。主な原因は、劣化によるものや、コード(配線)に足を引っかけて斜めに勢いよく外れたなどが多いです。

カバーが損傷したり取れたりしてそのままにしておくと、コンセントの裏側の導線に異物が接触して電気ショートする危険性があります。発熱から発火、火災へと繋がる可能性もありますので新しいカバーを取り付けることをおすすめします。

コンセントカバーは資格がない個人でも交換可能です。ホームセンターなどで気軽に購入することができますので、劣化などに気が付いたら早めに交換しておくと良いでしょう。ただ、簡単とは言え、製品や道具の扱い方や交換の仕方によっては、感電する可能性も0ではありません。

不安な方は一人で行わずに、知識がある人や電気工事士の資格を持った人に相談、依頼すると良いですね。

ひび割れのイメージ
ひび割れのイメージ

③コンセントを交換するタイミング

コンセントの不具合や故障はもちろん、10年以上経過したコンセントも点検や交換の対象となります。こちらでは、どんなタイミングでコンセントの交換をすべきかご紹介します。

3.1コンセントカバーの変色や変形に気づいた時

カバーの変色や変形、劣化が見られるときは、経年劣化の可能性や発熱による変色と変形の可能性があります。カバーを交換すれば済むと思いがちですが、内部の発熱によるものかもしれませんので注意が必要。内部に問題がないか、電気工事士の資格を持った人にチェックしてもらっておくと安心です。

3.2電気プラグの差込口が緩くて抜けやすい

電源プラグを差し込んでも、手ごたえや抵抗がなく緩くなっているのは、コンセント内部にあるプラグの刃を挟む金具が、劣化しているか破損している可能性があります。緩くなった隙間に埃などの異物が混入すると、火花が散るなど電気ショートの原因になりますので、本体の交換をおすすめします。

3.3コンセントが熱を帯びる

コンセントに異常な熱が感じられる場合は、まず、定格容量をオーバーしていないかどうかを確認しましょう。一般的なコンセントの容量は15アンペアです。それに近い、それ以上の電化製品を使っている場合は、電源プラグを抜いて負荷を取り除いてください。

15アンペアに満たなくても熱くなると言う場合は、本体内部に異常が起きているサインです。接触不良や劣化、配線の断線、さび、など原因は様々ですが、危険なサインですので迷わず使用をやめ、専門業者に相談してください。

3.4おおよそ10年経過している

コンセントやスイッチなどの取り換え時期の目安は10年と言われています。環境によっては経年劣化とともに傷みを生じている場合もありますので、早めの点検と交換をおすすめします。

電源プラグの抜き差し頻度が多いコンセント、容量ぎりぎりまで使いがちなコンセント、湿気や油気が多い部屋で使用しているコンセント、高温になりやすい場所で使用しているコンセントなどは、コンセント本体が傷みやすい環境です。定期的に点検しておきましょう。

④修理・交換は資格がないとできません

コンセントカバーの交換は個人で気軽に出来ますが、コンセント本体を交換したり修理したりする場合は、「電気工事士」の資格を持った人しかできません。

電気工事は、火災事故に繋がってしまう可能性もある、大変危険なものです。安全に工事を行うためにも、電気設備などの正しい知識がある電気工事士の資格を持った人でなければ電気工事は行ってはならないと法令で決められているのです。

個人でのコンセントの交換や修理は、感電や整備不良での漏電、発熱、電気ショートなどを発生させてしまいかねませんので、安易にコンセント内部や本体を触るのは避けましょう。

⑤故障したら必ず修理をしましょう

故障したコンセントの修理や交換をせずに、そのままにしている方もいらっしゃるかと思います。使わなければ問題ないと考えがちですが、本当にそれで良いのでしょうか?

通電していないコンセント、火花が散る、カバーが焦げて変色、損傷しているなど、コンセントの故障や不良は様々ですが、それぞれの症状には必ず原因があります。経年劣化による接続不良からくるもの、埃や異物が入り込んでいるなどの、「漏電」や「発熱」、「発火」を誘発しかねない危険な原因かもしれません。

家族の誰かが誤って電気プラグを差し込み、感電や火傷をしてしまう可能性もありますし、火災のきっかけともなり得ます。何事も危険因子は無い方が良いに決まっていますね。放置せずに、早期の修理をおすすめします。

まとめ

たこ足配線や容量オーバー、埃などが引き金となって発生するコンセント不良や故障。通電していない状態、カバーが焦げる、差込口から火花が散る、差込が緩い、などの危険なサインもあります。

コンセントの故障だけで済めばよいですが、最悪な場合は火災に繋がってしまう可能性もありますので、放置せずに原因を突き止め修理や交換を行いましょう。

コンセントカバーの交換は個人でも出来ますが、コンセント内部の配線やコンセント本体の修理交換は「電気工事士」の資格を持った人しか行うことができません。コンセントカバーの交換も感電などの可能性はゼロではありませんので、出来るだけ専門の業者や知識のある資格所有者に相談した方が無難です。