テレビアンテナの台風対策!強風でテレビが映らなくなった時の対処法や八木式・BSアンテナ等種類別の対策を解説

アンテナ

テレビアンテナは台風で倒れることがあるため、台風が来ると予報がある時は、何かしらの対策が必要です。万が一テレビアンテナが台風の強風で倒れたり、テレビが映らなくなった場合は修理しなければなりません。その際の費用や修理方法が気になる方も多いと思います。そこで本記事では、次の内容を解説します。

  • テレビアンテナが台風で倒れる原因
  • テレビが映らない時にまず試す方法
  • アンテナ修理の注意点や修理費用
  • テレビアンテナの種類や特徴
  • アンテナの設置場所
  • テレビアンテナの台風対策

テレビアンテナが台風で倒れるのが心配な方やアンテナ修理を検討している方は参考にしてください。

目次

台風襲来!そして映らなくなるテレビ

豪雨による水害や強風による事故等、台風により様々な被害が発生します。大きな被害が出ない場合でも、アンテナを設置していると強風で飛ばされる、あるいは角度や向きが変わってしまうことがあります。そうすると電波が受信できなくなり、テレビが映らなくなってしまいます。


「今までは強風でも大丈夫だったのに」という場合でも、経年劣化によりアンテナを支える部品が破損してしまうケースや、周りの風除けになっていた建物の取壊しや木々の伐採により風の影響を受けやすくなってしまうこともあります。

こういった災害時に発生する修理の需要は、余程特殊なものでない限りは同一地域内の他の方にも起こっていることが多いです。そのため、すぐに直したいのに工事に来てもらえるまでの順番待ちで何日もかかってしまうこともあります。また、屋根の上に設置したアンテナが倒壊すると、その衝撃で屋根自体を損傷して雨漏り等の別のトラブルに発展する可能性もあります。 しっかりと対策するにはどうすればよいでしょうか?

テレビアンテナが台風で倒れる原因

台風の時にテレビアンテナが倒れる主な原因は「風」ですが、実はそれ以外にも原因はあります。ここでは、テレビアンテナが台風で倒れる原因をご説明します。

風の強さ

台風は非常に強力な風を伴います。強風により、アンテナが押し潰されたり、倒れたりすることがあります。特に台風の中心部に近い地域では、特に強い風が吹くことが予想されるため、アンテナの耐風性が重要です。また、台風時は強風のみならず、大雨を伴うこともあります。台風の後にテレビが映らないトラブルは非常に多いのですが、強風や大雨でアンテナが影響を受けることが原因の大半を占めます。

台風による構造物の被害

台風は建物や樹木などの構造物に大きな被害をもたらします。周囲の建物や樹木が倒れたり壊れたりすることで、アンテナに影響が及ぶことがあります。例えば、次のような被害が想定されます。

  • 台風の強風で屋根瓦がずれてしまい、テレビアンテナが落下してしまう。
  • 背の高い樹木が倒れてテレビアンテナに触れ、向きが変わってしまう。
  • 崩れた工作物の一部がアンテナに当たって倒れてしまう。

構造物の被害を最小限に抑えられるよう、アンテナ以外の部分にも台風対策が必要です。

不適切な取り付け

アンテナの取り付けが不十分だったり、強固ではなかったりすると、台風などの強風に対して耐えられなくなります。本来なら強風に耐えられたにも関わらず、テレビアンテナが不適切な方法で取り付けられていると、倒れたり故障したりするトラブルに見舞われるリスクが高くなります。適切な取り付けと耐風設計が必要です。

アンテナの老朽化

アンテナが長年使用されている場合、部品の劣化や錆、ひび割れなどが進行することがあります。老朽化したアンテナは、台風などの自然災害に対して弱くなります。

テレビアンテナの寿命は一般的に10年程度と言われています。アンテナの種類や設置環境に左右されますが、寿命の年数を交換の目安にすると良いでしょう。老朽化が進んだアンテナは、台風の時でなくとも倒壊の危険があります。不要なアンテナは撤去をし、古いアンテナは交換するようにしましょう。

テレビが映らない時にまず試す方法

台風でテレビが映らない時は、慌てずに原因を特定しましょう。まずは、テレビ本体かアンテナのどちらに問題があるのかを切り分けるために次の手順を実施してください。

①電源コードやケーブルの接続を確認する

まず、テレビの電源コードや映像ケーブル(HDMIやコンポジットケーブルなど)がしっかりと接続されていることを確認してください。接続されているにも関わらずテレビが映らない時は、ケーブル側に問題がある可能性もあります。不良接触やケーブルの断線が映らない原因になることがあるため、ケーブルの状態も確認してみましょう。

②リモコンまたはテレビ本体の電源ボタンを押す

テレビの電源が入っているか確認してください。リモコンまたはテレビ本体にある電源ボタンを押して、電源がオンになっていることを確認します。

コードの接続に問題がなく、テレビの電源ボタンを押しても電源がつかない時は、テレビ本体に問題がある可能性があります。問題なく電源が入るようでしたら、アンテナにトラブルが生じている可能性が考えられます。

③テレビチャンネルを変更する

地上デジタル放送を視聴している場合、テレビのチャンネルを変更してみてください。信号の弱いチャンネルや不良な受信状況で映らないことがあります。一部のチャンネルだけ映る、あるいはどのチャンネル映らないという時は、台風でアンテナの向きが変わってしまい、電波の受信が上手くできていない可能性があります。

電波の受信状況が悪くなると、テレビ画面にエラーコードと共に「アンテナレベルが低下しています」などの表示がされます。

エラーコード 表示 状態
E201 降雨対応映像に切り替わりました 雨などで電波の受信が弱くなり、低階層表示に切り替わった
E202 信号が受信できません

アンテナからの電波をテレビが受信できていない

上記はエラーコードの一例です。詳細は製品の取扱説明書や各メーカーのホームページでご確認ください。

④別のデバイスを接続して確認する

テレビが映らない場合、別のデバイス(DVDプレーヤーやゲーム機など)を同じ入力ソースに接続してみてください。別のデバイスでも映らない場合、テレビの問題かもしれません。反対に、別のデバイスならテレビが映る場合は、テレビアンテナか電波の受信に問題があると考えられます。

⑤リセットを試す

一時的な不具合の場合、リセットを試してみるのも有効です。テレビを一度電源から切り、ケーブルを外して数秒間待機し、数分後に再度電源を入れると解消されることがあります。リセットしてもテレビの映りが改善しない場合は、やはりテレビ本体かアンテナに問題があるかもしれません。

アンテナを修理するにあたり注意すること

台風の影響によりアンテナの修理が必要になった場合、注意すべきポイントがいくつかあります。自分で修理しようと考えている方や、業者に修理を頼むときの費用が心配な方は以下のポイントを確認してください。

屋根上でのDIYは危険が伴うので避ける

配線工事等を伴わなければ、アンテナを修理するのに資格は必要ありません。アンテナ自体も安いものは数千円から一万円前後で購入可能です。思ったよりも費用が安くなるということで、DIYで対応しようとする方もいるかもしれません。

しかしながら、アンテナの設置場所は屋外の高所、屋根の上等が多いため作業には危険が伴います。慣れない高所での作業により、転落とまではいかずとも思わぬケガをする可能性は高いです。 また、普段登らない屋根の上に立つことで屋根を壊してしまった場合、雨漏り等他の問題に繋がってしまいますし、屋根の修理にも別途費用が掛かってしまいます。修理を安く済ませるために、安易にDIYで対応しようとすると、思わぬ出費やケガに繋がりかねませんので注意が必要です。

アンテナ修理にも保険が適用される場合もある

アンテナ修理は業者に依頼するのが一番ですが、「修理費用が高くなりそうで心配」という人は多いと思います。そんな時は、保険が適用できないか検討してみてください。

火災保険は名前から火災のみなのかなと思われがちですが、火災以外にも強風などによる“風災”も適用範囲になっている場合があります。ただし、損害金額が一定に満たない場合やアンテナは適用外等、契約内容によっては使えない可能性があります。火災保険に入られている方は、補償内容を一度確認すると良いでしょう。

自分でテレビやアンテナの不具合を直そうとしても、高所作業にもなるので注意が必要です。テレビが映らない・受信しないトラブルでの対処法はこちらでご確認ください。 安全にテレビやアンテナの工事を行うなら専門業者にお願いしましょう。『DENKI110』では資格を持った作業員が実際に対応致しますのでお気軽にご相談ください。

詳しくは「台風で壊れたそのアンテナ、火災保険で直せるかも?」をご覧ください。

テレビ用アンテナには様々な種類がある

テレビアンテナと一言でいっても、実に様々な種類があります。ご自宅のアンテナがどれに該当するか、確認しておくのがおすすめです。

八木式アンテナ

アンテナのイメージ
アンテナのイメージ

魚の骨のような見た目が特徴の、現在最も多く普及しているタイプのアンテナです。正式名称はUHFアンテナとも言い、地デジの受信に使われています。値段も安く、設置は屋根上となるため電波受信もしやすいタイプです。
ただし、屋根に設置するということは周りからも見えるということで、やはり魚の骨のような見た目が景観を損ねるということで、最近ではあまり選ばれなくなってきているようです。

風の影響を受けやすい屋根の上に設置するため、強風で倒壊する等の被害を受けやすいです。 また、鳥がとまりやすそうな形をしていることもあり、鳥による被害等も考えられます。フン等による腐食や、嘴(くちばし)による損傷、飛び立つときの衝撃による損傷等々、様々な被害が考えられます。

ボックスアンテナ

アンテナのイメージ
アンテナのイメージ

八木式アンテナのデメリットである「景観」と「鳥害」問題を解決できるのが、このボックスアンテナです。正式名称はUHF平面アンテナで、八木式アンテナ同様に地デジの受信に利用されます。
アンテナらしからぬスッキリとした見た目からもデザイン性が良く、デザインアンテナとも呼ばれています。風の影響も受けにくいです。

設置も壁面やベランダ等になり、形の面でも鳥害とは無縁と良いことだらけに思えますが、屋根より低い位置に設置するため八木式アンテナよりも受信感度が悪くなります。また、周りの建物の状況によっては受信感度が良くない設置場所しか選択できない場合もあり、設置が難しい場合もあります。費用も八木式アンテナと比べると割高です。

パラボラアンテナ

アンテナのイメージ
アンテナのイメージ

パラボラアンテナはお皿のような形状をしたアンテナを指します。主に、BS放送やCS放送、スカパー等の衛星放送を受信するためのアンテナです。地デジがスカイツリーなどの電波塔から受信しているのに対して、衛星放送は赤道軌道上の人工衛星から電波を受信しており、方角と角度の調整が必要です。

人工衛星からアンテナの間に深い雲や大雨等が発生していた場合、電波が届きにくくなるなどの障害が起こる可能性があります。

アンテナの様々な設置場所

一般的にアンテナが設置されている場所は、「屋根の上」「外壁・ベランダ」「屋根裏」「室内」の4ヶ所です。それぞれの設置場所の特徴やメリット、デメリットをまとめました。

屋根の上

建物の中で最も高い位置にあり、遮蔽物が少ない場所のため、アンテナ設置の際に最も安定したテレビ映りが望める場所です。 しかしながら、風の影響を受けやすい場所でもあり、アンテナの位置や向きがずれた場合に、少し位置を直すだけでも素人には直すのが難しいことが難点です。また、屋根の上にアンテナが設置してあるのが周りからも見えてしまうため見栄えが悪くなりますし、八木式アンテナを設置してしまうと鳥が集まりやすくなってしまいます。

外壁・ベランダ

屋根と比べて目立ちにくく、アンテナを設置しても見栄えを損ねづらくなります。また、風でアンテナの向きが変わってしまって受信しにくくなってしまった場合でも、ベランダであれば安全にご自身で向きの調整も可能となります。 しかし、受信位置が屋根よりも低く、周りに遮蔽物が多い場合は電波を受信しにくい場合もあります。また、遮蔽物が多い場合は設置する場所が無いという可能性もあります。

屋根裏

天候に左右されることなく、また屋内であることから雨風に晒されることによる劣化もしにくいです。外からも全く見えないため、景観を損ねることもありません。ただし、屋内に設置するということから電波の受信がしにくいというデメリットもあります。

室内

室内専用のアンテナを使うことで、アンテナの設置工事が不要となります。しかしながら、室内という場所は電波を受信しにくいため、電波塔に近い場所等でなければ使えない可能性があります。 アンテナの設置や修理までに時間がかかってしまう場合に、応急処置として室内専用の安いアンテナを使って対処する方法もあります。

別ページで設置場所以外の注意点もまとめました。BSアンテナを設置する際の注意点はこちらからご参照ください。

アンテナの強風対策はどうすればよい?

台風に備え、アンテナの強風対策は早めに行っていきたいものです。ここでは、具体的な対策方法をご紹介します。

(1) アンテナの設置場所を風の影響が少ない場所に変える

壁面に取り付けた八木式アンテナ
壁面に取り付けた八木式アンテナ

場所の移動を検討してみましょう。

例えば、八木式は通常屋根の上に設置しますが、電波が受信できればボックスアンテナのように壁面へ設置することも可能です。 また、受信感度次第ですが、アンテナを屋根裏に設置することも可能です。電波塔の近くであれば、室内タイプを選ぶことで室内に設置することも可能となります。いずれにせよポイントとなるのは受信できる場所かどうかです。

ただし、元の位置から大幅に設置場所を移動する場合は、配線工事もやり直しとなる可能性があります。 大がかりな工事となった場合は費用も高くなってしまう可能性がありますので、ご注意ください。

(2) アンテナ本体を風の影響が少ないものに変える

形状的にはボックスアンテナ(平面アンテナ)が一番風の影響を受けにくくなります。
設置場所に合わせてアンテナを選択しましょう。壁面なら、工事内容次第で八木式、平面どちらも対応が可能となります。

(3) そもそもアンテナを使うのを止める

アンテナについて悩むのが面倒になってきた方は、アンテナを使わずにインターネット回線を経由して受信する方法もあります。この場合は、サービスの月額利用料やTVチューナー代、工事費用等が発生します。月々の支払いがある分、長期的に見た場合にはアンテナを使うよりも割高となります。

参考:地デジを受信する設備をアンテナとインターネットで比較

アンテナ経由 インターネット経由
導入時 アンテナ設置費用 インターネット回線工事費
専用TVチューナー代
導入後 なし サービス利用料(月額)

アンテナの自然災害対策まとめ

テレビアンテナはさまざまな原因から、台風の強風や大雨で倒れることがあります。自然災害に備えて事前に対策を行えば、倒壊のリスクは低減できるでしょう。しかし、それでも台風の影響を受けてアンテナが倒れてしまうことがあります。そんな時は、業者に修理を依頼するようにしましょう。

アンテナは設置する種類や場所によって、自然災害や鳥害等の影響を受けやすくなってしまいます。 実際に電波の受信感度を電気工事屋さんと確認しながら、自分に合った方法を選択してください。

DENKI110では、テレビアンテナの修理や設置交換、撤去などを承っております。テレビアンテナでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

参考サイト:DENKI110

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


【業者に依頼する場合】

電気の110番は3つの安全・安心をお約束します。 まずはお気軽にご相談ください。お見積もりやご相談は無料です。

①Pマーク取得企業。(登録番号:10862679(03)号)
個人情報の管理が行き届いている企業に付与されます。 あなたの個人情報を安全に保護します。

②お客様専用窓口を設置。
施工後もご安心ください。 あなたに寄り添い、しっかりご対応させていただきます。

③安心の無償保証。
保証期間内の1年間であれば、万が一施工に不備があった場合は無償で対応します。 施工技術に自信がある当社だからこそできるサービスです。

TOPへ戻るボタン

0120-905-832