
エアコンの設定温度は何度にすると良い?室温を快適にするコツを解説!


2011年の東日本大震災で、原子力発電所の事故による電力不足が問題となりました。それ以前から、夏場の軽装による冷房の節約を目的とした「クールビズ」は叫ばれていましたが、この電力不足により政界や官公庁が取り入れたことで、一気に世間に広まりました。
夏場の電力不足が問題視されていたので、エアコンの設定温度の目安は28℃、ネクタイや上着は着用しない、というクールビズのスタイルが浸透してきたのはこの頃からです。さらに進化した「スーパークールビズ」では、ポロシャツやアロハシャツ、チノパンツやスニーカーまで着用可能と、環境省が提示しておりその本気度がうかがえました。クールビズの秋冬版「ウォームビズ」では、エアコンの設定温度の目安は20℃、上着の下にベストを着用したり、体が暖まる飲み物を積極的に取るように提案されました。
ただ、実際のところエアコンの設定温度は何度にするのが正しいのか?また、それにともない室温を快適にする、快適に保つコツなども解説させていただきます。
エアコンの設定温度を変えると、どのくらい節電になるの?
エアコンの設定温度によって得られる節電
環境省は、夏の冷房時の室温は28℃を目安に、冬の暖房時の室温は20℃を目安に、と提案しています。
夏の冷房時に設定温度を1℃あげると、約10~13%の消費電力を節約できるそうです。今まで24℃だった設定温度を28℃にするだけで約40%も消費電力を節約できる、ということになります。さらに、冬の暖房時に設定温度を1℃下げると、約10%の消費電力を節約できます。今まで24℃だった設定温度を20℃にするだけで約40%も消費電力を節約できる事になります。

2021年11月現在、6畳用売れ筋のエアコン「ダイキン S22YTES-W」を例にとりましょう。このエアコンの1年間の電気代の目安は、期間消費電力量(kWh)×電気代単価(27円/kWh)、から導かれます。製品カタログより、期間消費電力量は717kWhなので
年間のエアコン電気代=717kWh×27円/kWh=19,359円
計算により1年間の電気代の目安は19,359円となります。これを節約前の電気代だと仮定すると、冷暖房ともに年間を通じて10%の節約になるので1935.9円の節約となり、設定温度を見直すことで年間の電気代は、約17,423円まで節約できます。
年間のエアコン電気代19,359円が節約後の電気代だと仮定すると、10%上乗せした節約前の電気代は、2,1510円となります。あくまでも目安ですが、ある程度はイメージできたと思います。「年間で2000円くらいしか変わらないのか」と思うかもしれませんが、参考にしたエアコンは6畳用で消費電力も低めであり、エアコン1台分です。10畳用のエアコンが自宅に3台ある場合は、2000円×3台=6000円以上の節約になることは確実なので、設定温度は控えめにしましょう。

また、エアコンの風量は「自動」に設定しておきましょう。設定温度と室温に大きな差があると、エアコンは全力運転するので風量も最大となります。設定温度が室温に近づくと徐々に少ない風量へと移行していきます。室温とともに変化するエアコンの状態は目に見合ないので、風量はエアコンにおまかせしましょう。暑い、寒い、と感じたときは、こまめに設定温度を調節して対応しましょう。
エアコンの設定温度って、何度くらいが快適なの?
設定温度から考えられる快適さとは?
環境省が提案している、夏場の28℃、冬場の20℃とは、部屋の室温のことです。その温度を目標温度とし、エアコンの設定温度は25~28℃を目安にしてを調整しようといっています。
老若男女、人によって快適と感じる温度はさまざまですし、同じ温度でも湿度が違うと快適とはほど遠い環境になることもあります。一般的に男性よりも、女性のほうが寒がりな傾向があるようです。これは、男性に比べて女性のほうが基礎代謝が低いため、同じ室温でも女性は寒いと感じることが多いのです。

基礎代謝とは、生命を維持するために必要な最小限のエネルギーのことです。人間は何もしないでじっとしていても、心臓が鼓動して血液を循環させ、それにより筋肉や臓器も活動しています。この最小限のエネルギー量が基礎代謝であり、筋肉量が多い男性のほうが基礎代謝は高いのです。
男女がともに働くオフィスのような空間では、夏場は寒くなりがちですが、あまりに冷えすぎてしまうと、冷房病になることもあります。人間は、暑いときには血管を膨張させて熱を体の外に逃がし、寒いときは血管を収縮させて熱が外に逃げないように体温調整をしています。過度の冷房により、この体温調整がうまくいかない状態になることを、冷房病と呼びます。
この冷房病は、外気温と室温の温度差が5℃以上あると発症しやすいとされていますので、室温目標の28℃というのは、妥当な数値といえるでしょう。たた、近年では最高気温が35℃以上の猛暑日が続出するような、危険な暑さに襲われることも多いです。熱中症対策としてエアコンを利用する場合は、冷えすぎを気にする必要はありません。
エアコンで部屋の温度を快適にするコツ
コツを知って快適に過ごせる!
一般的に人が快適と思える温度は、夏場25~28℃、冬場18~22℃、くらいが目安とされています。ただ、夏場28℃の室温であっても、湿度が80%であればジメジメと蒸し暑く感じますし、湿度が50%ならカラッと心地よい涼しさを感じることができます。そんな快適さを求めるのなら除湿が必須となりますが、除湿器を導入すると電気代がかさみそうです。
最近のエアコンに搭載されている再熱除湿機能は、外に捨てるはずだった熱を利用して空気を室温まで暖めるので、比較的少ない消費電力で除湿できるように設計されています。次回、エアコンを買い替えるときには、再熱除湿機能を搭載したエアコンも候補に入れてみましょう。
除湿機能がなくても、サーキュレーターを利用すれば涼しさを感じることができるでしょう。冷房時は、エアコンの真下に、エアコンに背を向ける方向にサーキュレーターを設置し、床面に対して平行方向に風を送ります。こうすることで床面に溜まった冷気が拡散され、効率よく部屋を冷やすことができます。

暖房時のサーキュレーターは、エアコンの反対側に向かい合わせで設置します。そしてエアコンに向けて上向きに風を送ることで、天井面にとどまりやすい暖気が拡散され効率よく部屋が暖まります。このように、冷房時にも暖房時にも効果が期待できるので、サーキュレーターの導入を検討してみてください。
冬場20℃の室温であっても、湿度が20%であれば寒く感じますが、湿度が50%あれば暖かく感じやすいです。加湿器などを併用するのも良いでしょう。
電気代をおさえて快適に過ごすなら、除湿機能付きエアコンがおすすめ
エアコンの修理や交換は業者にお願いしましょう
環境省から提案された、夏28℃、冬20℃、という目標室温は妥当な数値といえそうです。エアコンを自動運転にして設定温度をこまめに変えることで、室温を調整するようにしましょう。
また「以前よりエアコンが冷えない」と感じたときに、ご自身で解決できない場合は、信頼のできる専門の業者さんに相談するようにしましょう。とくに、本格的にエアコンが必要になる夏場は依頼数も増えるので、作業の予約が取りづらくなることも考えられます。暑くなる前に、一度エアコンの試運転をして気になる点があれば、業者さんに相談するようにしましょう。
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