エアコンとオイルヒーターを併用して電気代を抑えるコツ教えます！

エアコン

更新日 : 2024年04月05日

皆さんは、冬の寒さ対策に何を使っていますか。多くの方がエアコンを利用しているでしょう。しかし、エアコンだけでは部屋の隅々まで暖かくできなかったり、電気代が高くなることがあります。そこで今回、エアコンとオイルヒーターを併用して快適な室温を保ちつつ電気代を抑える方法を紹介します。

当記事でご紹介している料金は目安になります。現場状況や作業内容によって変動しますので詳細はお問い合わせください。

オイルヒーターの電気代を抑えるコツは？

オイルヒーターを上手に使うと、快適な室温を保ちながら電気代も節約できます。エアコンとオイルヒーターを併用して電気代を抑えつつ乾燥を防ぎながら快適に過ごすコツを紹介します。

オイルヒーターはどのくらいの電気代になる？

厳しい冬を快適に過ごすため、暖房器具の選定は重要です。特に子どもがいる家庭では、安全性が優先され、気密性の高いマンションでは、石油ストーブの使用に制限があることもあります。一方で、エアコンは広く普及している暖房器具ですが、使用すると室内の空気が乾燥する問題があります。

ここではオイルヒーターを始めとする暖房器具の電気代、消費電力と他の暖房器具との比較について詳しく紹介します。オイルヒーターは、その安全性と温かさをゆっくりと部屋全体に行きわたらせる特性から、火災のリスクを避けたい家庭に適しています。

エアコン：一般的で効率的ですが、室内の空気を乾燥させます。
オイルヒーター：安全性が高く、室内の空気を乾燥させずに暖かさを提供しますが、電気代が気になるかもしれません。

オイルヒーターの使用を検討する際、気になる電気代ですが、電気代は使用する暖房器具の種類や使用頻度、電力会社の料金プランによって異なります。

結論として、暖房器具の選定では、安全性、経済性、使用環境を総合的に考慮し、家族のニーズに最適なものを選択することが重要です。オイルヒーターは、その安全性と空気の乾燥を防ぐ特性から、冬の厳しい寒さに対応するための有効な選択肢です。

1時間・1日・1ヶ月毎にかかるおおよその電気代

エアコンを含む暖房器具の電気代を比較しましょう。冬の暖房の選択肢を考えている方には、どの暖房器具が節約につながるか気になるところです。多くの賃貸物件ではエアコンが設置されていますが、エアコン以外にもさまざまな暖房器具があります。電気代を一度比較することで、自分のライフスタイルに合った選択をすることができます。

暖房器具ごとの一日10時間使用した場合の電気代は以下の通りです。
※料金単価は電力料金の目安単価とされる27円／kWhです。

	1時間	1日(10時間)	1ヶ月(30日で1日10時間)
オイルヒーター	15.7円	157円	4,710円
エアコン	2.8～39.9円	28～399円	840～11,790円
ストーブ	8.9～27円	89～270円	2,670～8,100円
こたつ	2.2～4.3円	22～43円	660～1,290円
パネルヒーター	27円	270円	8,100円
セラミックファンヒーター	14.9～32.4円	149～324円	4,470～9,720円

この結果よりこたつは電気代が最も低く、簡単に快適な暖かさを得られることが分かります。エアコンは使用状況により差が大きいですが、効率的に使用すれば比較的経済的です。セラミックファンヒーターやパネルヒーターは適度な電気代で部屋を素早く暖めるのに適しています。

この比較を参考に、自分にとって最適な暖房方法を見つけましょう。

オイルヒーターより電気代が高い器具

オイルヒーターは低い運転コストから多くの方に好まれていますが、他にも暖房器具は多く、それぞれの電気代や暖め方に大きな違いがあります。ここでは、オイルヒーターより電気代が高くなりがちな暖房器具とその特徴を紹介します。

・セラミックファンヒーター
スポット暖房に適していますが、広い範囲を暖めるのには不向きです。
・電気ストーブ（ハロゲンタイプ／カーボンタイプ）
瞬時に部屋を暖めますが、連続使用で電気代が増加します。
・パネルヒーター
壁に取り付けるタイプが多く、見た目がスマートですが、消費電力が高めです。
・床暖房
足元からじんわりと暖めますが、設置や運転コストが高いです。

オイルヒーターは全体を均一に暖めるのに向いていますが、上記の暖房器具はスポット暖房や急速な温度上昇に有利ですが、電気代が高くなりがちという点を理解することが大切です。

オイルヒーターより電気代が安い器具

オイルヒーターは安全性が高いと評価されていますが、電気代が気になる方も多いでしょう。今回は、オイルヒーターより電気代を抑えられる暖房器具を紹介します。

・エアコン
空間全体を暖めることができますが、設定温度によっては電気代が高くなることがあります。
・ホットカーペット
床を直接暖めるため、足元から暖かくなり、局所的な暖房に最適です。
・こたつ
足元だけでなく、布団で覆われる部分も暖めることができるため、集中して暖を取りたいときに便利です。

それぞれの暖房器具には明確な特徴があります。例えば、エアコンは室内全体を均一に暖めるため、一定の温度を保つことで部屋を快適に保つことができます。しかし、設定温度によっては電気代が予想以上にかかる場合があるため、注意が必要です。一方、ホットカーペットやこたつは局所的な暖房で、すぐに手足を暖めたいときに最適です。

このように、同じ「暖房」という目的でも、使用する状況や希望する暖かさに応じて最適な器具を選択することが大切です。特に賃貸アパートにお住みの方は、設置のしやすさや移動の便利さも考慮すると良いでしょう。

オイルヒーターの電気代を抑える方法

オイルヒーターを使用する際の懸念点は電気代です。オイルヒーターは比較的安全で、部屋全体を均一に暖めることができますが、その電気代は使用方法によって大きく変わります。ここでは電気代を抑える方法について解説していきます。

他の機器と併用して使う

まず一つは、他の暖房器具との併用です。

オイルヒーターは部屋全体を均一に暖めることができますが、暖まるまで時間がかかります。この時間を短縮すれば、電気代を節約できます。

効果的な併用方法として、エアコンやセラミックファンヒーターの活用が挙げられます。これらの暖房器具は短時間で空間を暖めることができるため、オイルヒーターが部屋を効率良く暖め始めるまでのサポート役として最適です。

この方法により、暖房器具全体の消費電力を抑えることができます。

サーキュレーターを使用する

サーキュレーターを併用することで、暖かい空気を部屋全体に行き渡らせることができます。

ただし、サーキュレーターを使うだけではなく、その設置場所が重要です。暖気は軽く天井に向かって溜まりやすいです。そのため、以下のポイントを抑えることが大切です。

サーキュレーターは、真上または壁に向かって設置して、送風させます。
これにより、天井近くに溜まった暖気を部屋中に広げることができます。

この方法により、暖房器具の効率が上がり、部屋全体をより早く均等に暖めることができます。さらに、効率的な暖房により設定温度を下げることができ、電気代の節約にもつながります。

セラミックヒーターやエアコンの後に使う

エアコンやセラミックヒーターとオイルヒーターを上手に併用することで、快適な室温を保ちつつ、電気代の節約が可能です。

併用のポイント

速効性のある暖房で部屋を急速に暖めましょう。
電源を入れた直後から素早く室内を暖められるセラミックヒーターやエアコンを使用して、最初に室温を上げます。
オイルヒーターでじんわりと維持しましょう。
部屋が一定の温度になったら、オイルヒーターに切り替えます。オイルヒーターは、設定温度をゆっくりですが確実に保つことができ、エネルギー効率が良くなります。

オイルヒーターの設置場所を選ぶ

全ての部屋を暖めると電気代が高くなる可能性がある為、効果的に使用するために設置場所の選定が重要です。

第一に、オイルヒーターは部屋の中央に近い場所が理想的です。これにより部屋全体に温かい空気を均等に分配することができます。

また、使用しない部屋のドアを閉め、暖かい空気が他の部屋に逃げるのを防ぐことも大切です。これにより、必要な部屋だけを効率良く暖めて、電気代の節約にもつながります。

窓際に置く

エアコンの問題に対応する上で、冬の暖房方法は特に気になります。そこで、部屋を暖かく保つためのオイルヒーターの配置を見直しましょう。特に、オイルヒーターを窓際に置くことは、電気代を節約することにもつながります。

窓際にオイルヒーターを置く理由は次のとおりです。

効率的な暖房: 窓際は外からの冷たい空気が入りやすい場所です。オイルヒーターをここに置くことで、寒い外気が部屋に流れ込むのを減らし、効率よく暖房できます。

窓際にスペースがあれば、この配置を試してみてください。窓際にヒーターを置くことで、寒い季節も快適に過ごせます。

使用時間を減らす

オイルヒーターには、電源を切った後も温かさが持続する特徴があります。これを活かして、暖房使用時間を減らし、電気代を節約しましょう。

就寝の少し前にオイルヒーターのスイッチを切りましょう。余熱で部屋を暖かく保ち、寝ている間も快適に過ごせます。
電気代を節約するだけでなく、早めに暖房を切ることで快適な睡眠環境を作れます。
これらの工夫で、快適な室温維持と節電を実現できます。賢く暖房を使用して、冬の賃貸生活を快適にしましょう。

運転モード設定をうまく活用する

エコ運転モードを使う

一部のオイルヒーターには、電力消費を抑えるエコ運転モードが備わっています。このモードを利用すると、電力使用量を自動的に削減し、節電効果が期待できます。

近年の家電に見られるこのようなエコモードは、消費電力を抑えつつ高性能を保つため、エコ運転モード搭載のオイルヒーターを使用する際は、その機能を積極的に活用することが推奨されます。

タイマーモードをうまく活用する

エアコンやオイルヒーターなどの暖房器具の効率的な使用が重要です。その中でも、オイルヒーターのタイマーモードを上手に使うことで、快適な室温を保ちつつ、電気代を抑えることができます。

部屋を温めたい時間帯にタイマーをセットすることで、希望する時間に自動でオイルヒーターが作動し、設定温度を無駄に上げることなく、部屋を効率的に暖めることが可能です。

タイマーモードを利用することは、電力消費を抑える上で非常に有効です。無駄な時間に暖房器具が作動することを防ぎ、必要な時間だけ部屋を暖めることにより、エネルギーの無駄遣いを減らすことができます。

密閉した空間で使う

部屋のサイズに適したエアコンの選択は非常に重要です。小さ過ぎると、十分な暖かさを提供できず、大き過ぎると余分な電気代がかかります。また、オイルヒーターはもともと断熱性と密閉性の高いヨーロッパの建物向けに設計された暖房装置で、ヨーロッパの石やレンガ製の建物は熱が外に逃げにくい構造のため、オイルヒーターが非常に効率的に暖かさを提供します。

日本の建物は一般的に断熱性が低いとされますが、オイルヒーターを使用する際は、可能な限り密閉された部屋で利用することで、温かさを最大限に体感できます。

カーテンを使用する

エアコンの効率を上げるためには、直射日光を避け、風通しの良い場所に設置することが重要です。また、部屋全体の温度を均一に保ちやすくするためには、部屋の中央に近い場所が望ましいです。

オイルヒーターと同様に、エアコンの暖房機能を使用する際にも、部屋の暖気を保ち、冷気の侵入を抑える工夫が必要です。カーテンを利用することで、部屋の断熱性を高め、冷気が窓から入るのを防ぐことが可能です。特に冷気は窓から侵入しやすいため、カーテンを閉めることで、その侵入を効果的に防げます。

カーテンは日差しや視線の遮断だけでなく、エアコンを使用する際の効率向上にも寄与する重要なアイテムです。

部屋の空気をうまく循環させる

オイルヒーターを最大限に活用するためには、部屋の空気を適切に循環させることが重要です。そのためには、次のポイントを押さえると良いです。

オイルヒーターの適切な設置場所
オイルヒーターを扉や窓の近くに設置することで、自然に空気の流れが生まれます。この流れによって、部屋全体の空気を循環させると、ヒーターの暖かさが部屋の隅々まで行きわたります。

こうして、オイルヒーターの設置場所に工夫を凝らすことで、室内の暖かさを保ちやすくなります。また、適切な空気の循環は、湿度バランスの維持にも役立ち、冬特有の乾燥や不快な寒さを防ぐ助けにもなります。

換気のタイミングを見計らう

オイルヒーターは他の暖房器具に比べて部屋を暖めるのに時間がかかりますが、換気を頻繁にすると消費電力が増えます。しかし、オイルヒーターを使用しているときは空気がそれほど汚れません。そのため、換気のタイミングは電源を切るときなどに効率的に行うことが大切です。
オイルヒーターの暖房特性を理解し、換気は消費電力の増加につながるため慎重に行う必要があります。空気の汚れが少ないため、電源オフ時の換気が推奨されます。

料金プランを見直す

電気代を節約する方法を探しているなら、まず現在の料金プランを確認してみましょう。電力会社にはさまざまな電気料金プランが用意されていて、個々のライフスタイルに合わせて設計されていますので、自分に合うプランが見つかるでしょう。

ライフスタイルに合ったプランの選択
人によって電気の使用量や最も多く使う時間帯が異なります。そのため、現在契約しているプランよりもあなたのライフスタイルに合わせたものに変更することで、電気をより経済的に使用できます。
電力会社への相談
どのプランが自分に適しているか分からない場合は、電力会社に相談するのも良い方法です。プロフェッショナルのアドバイスに基づいて、コストパフォーマンスの高いプランを選択できます。

この機会に電力料金のプランを見直し、電気代の無駄を減らしましょう。あなたの生活にぴったりのプランを見つけられるはずです。

電力会社を選ぶ

電気代の節約には料金プランの見直しとともにもう一つ効果的な方法があります。それは電力会社の変更です。各電力会社が提供する料金プランは多様で自身のライフスタイルに合ったものを選ぶことでより効率的な節約が可能です。

また、会社によっては特典が付いてくる場合もあります。割引制度やポイント還元など自分に合った特典がついたプランを選択することも節約への近道です。

まずはインターネットなどの情報源を活用して各電力会社の料金プランを比較し自分に最も合ったプランを見つけることから始めてみてください。

オイルヒーターの特徴

オイルヒーターは安全で静か、かつ部屋を快適に保つことができる暖房器具として優れています。そのほかの特徴も以下に紹介します。

部屋が暖まるまでは時間が必要

オイルヒーターは内蔵されているオイルを電熱器で加熱し、その熱を利用して部屋を暖める仕組みを採用しています。ただし、このオイルが十分に温まるまでには約30分の時間が必要です。そのため、オイルが十分に暖まった後に初めて、部屋全体へと暖かさが広がっていきます。

この特性から、電源を入れた瞬間からすぐに暖かい空気を送り出すタイプの暖房器具と比較すると、部屋全体が暖まるまでには時間がかかることが明らかです。急いで部屋を暖めたいという状況にも遭遇することがあるかもしれませんが、オイルヒーターでは即効性は期待できません。

しかし、一度温度が安定すると、オイルヒーターは長時間にわたって均一な暖かさを保ってくれる利点があります。このゆっくりとした暖まり方は、ひび割れや乾燥などの心配が少なく、室内環境を快適に保ちながら暖房を望む方にとって見逃せない特性です。

無風で柔らかな暖かさが得られる

オイルヒーターは独特の構造で暖かさを提供します。このヒーターには、フィンと呼ばれる放熱板があり、その中に入った難燃性のオイルを電熱器でじんわり暖め、熱を発生させます。この暖められたオイルによって生成された熱は、空気の自然な対流を通じて室内の空気を徐々に暖め、このプロセスで生み出されるエネルギーが電磁波の形で伝播するため、空気を直接動かすことなく部屋全体に均等な暖かさが行き渡ります。

キーポイントは下記のとおりです。

フィン内の難燃性オイルを使用した暖房機器
空気の対流と電磁波を利用して、無風で室内を暖める
ホコリが舞い上がらず、静かで自然な暖かさが特徴

この無風で柔らかな暖かさは、大きな利点で、ホコリが舞い上がることなく、静かで自然な暖かさが得られ、快適な室内環境を維持できます。

高い安全性

オイルヒーターは他の暖房器具、例えばガスストーブや石油ストーブと比較して、安全面で大きなメリットがあります。

低い表面温度
直接的に燃料を燃やさずに温めるため、他の暖房器具に比べて表面温度が低く保たれます。その結果、触れてしまっても、軽い火傷で済み、特に小さな子供やペットがいる家庭では安心して使用できます。

ガスストーブや石油ストーブは、燃料を燃やすことで発熱するため、誤って触れるとやけどするリスクがあります。しかし、オイルヒーターならそのような心配が軽減されるため、安全性を重視する方に適しています。

メリット・デメリット

その導入に際してはメリットとデメリットを理解することが重要です。ここでは、オイルヒーターを選ぶ際のポイントを、具体的に述べていきます。

メリット

1.空気が乾燥しにくい
オイルヒーターは、他の暖房器具と比較して空気を乾燥させにくく、皮膚や呼吸器系の乾燥を防ぎます。特に冬場の快適な居住環境を保つ大きなメリットです。
2.自然に部屋を暖めることができる
オイルヒーターは熱をゆっくりと放出し、部屋全体を均一に温めます。これにより、室内で春のような柔らかな暖かさを感じることができます。
3.お手入れが簡単
特別なお手入れが不要で、日々の忙しさの中でも、簡単に清潔な状態を保つことができます。
4.空気が汚れにくい
オイルヒーターは空気を汚す物質を排出しにくく、室内の空気が清潔に保たれます。敏感な子供やペットがいる家庭にもおすすめです。

デメリット

1.電気代が高い
オイルヒーターは比較的に電気を多く消費するため、使用する時間によっては電気代が高くなる可能性があります。コスト面では慎重な判断が求められます。
2.暖まるまで時間がかかる
熱源としてオイルを使用しているため、希望する室温になるまでに時間がかかります。急な寒波に即座に対応することが難しいとも考慮しなければなりません。
3.置く場所が必要
オイルヒーターは一定のスペースを必要とします。特に狭い賃貸アパートでは、適切な設置場所を見つけることが課題となることもあります。
4.部屋の換気をしづらい
暖房効率を考えると、窓を開けて換気をすることが難しくなる場合があります。これは、特に密閉性が高い賃貸物件において注意が必要です。