エアコンクリーニング後、急に冷えない?原因と対処法を教えます

エアコン

エアコンクリーニングは、カビや埃を取り除き、エアコンの性能を維持するために重要です。しかし、クリーニング後に冷房が効かなくなるトラブルを経験したことはありませんか?

この記事では、エアコンクリーニング後に見られる冷えない問題の原因とそれに対する具体的な解決策を紹介していきます。また、定期的なメンテナンスの重要性とエアコンを最適な状態で保つためのポイントも紹介します。エアコンに関する疑問が解消して、これからの季節も快適に過ごせるようにしましょう。

目次

クリーニング後に冷えない原因

クリーニング後に冷えない原因

クリーニング後に冷えなくなる原因はいくつかあります。早速見ていきましょう。

エアコンクリーニング前の点検をしていない

まず、エアコンが以前と同じように冷えない場合、本体の損傷や冷媒ガスの不足が原因の可能性があります。また、エアコンから異音がする場合、内部機器の故障が考えられます。これらはエアコンクリーニングでは解決できない問題です。そのため、エアコンクリーニング業者に依頼する前に、次の点を自分で確認することをお勧めします。

  1. 1.エアコンの風量に問題がないか。
  2. 2.冷気がしっかり出ているか。
  3. 3.エラー表示やランプの点滅がないか。

もしエアコンに気になる症状がある場合は、クリーニングを依頼する際に業者に伝えましょう。これにより、クリーニングの効果を最大限に引き出し、クリーニング後も快適な室内環境を保つことができます。

クリーニング自体が原因で本体の故障

エアコンクリーニングを間違えると、本体や部品にダメージを与える可能性があります。この点で重要なのが、エアコンクリーニングを行う業者の選び方です。業者によっては、内部を洗浄せず本体カバーをつけたまま表面のみを洗う場合もあります。

適切なエアコンクリーニングは、専門の業者がエアコンを分解し内部を洗浄することで、エアコンの機能を維持することです。しかし、専門性の低い業者に依頼すると、電子基板が濡れ故障リスクが高まります。

クリーニング時には、水に弱い部分を保護しなければなりません。特に電子基板は水に弱く、適切な養生をせずに水漏れが起きると故障の原因になります。また、クリーニング後はドレンホースから水が流れるかを確認する必要があります。逆流が起きると本体やモーター、基板にダメージがあります。

したがって、エアコンクリーニングの業者を選ぶ際は、業者がどのようにエアコンを分解し内部を洗浄するか、口コミでリサーチして依頼することが大切です。適切な知識と技術をもつプロに依頼することで、エアコンの性能を長く保ち、快適な生活空間を保つことができます。

使用環境が汚い

使用環境がエアコン効率を下げることもあります。エアコン内部が清潔であっても、周囲の環境が悪ければ効果は半減します。キッチンのそば、24時間連続運用、部屋干しのスペース、カーペットの上など、特定の条件下で、送風ファンが数ヶ月でホコリで覆われ、カビが生える原因になります。エアコンを長時間使用すると、内部が結露しやすくなり、汚れやカビの温床になります。一般的な使用推奨は1日4時間ですが、24時間使用すると、平均の6倍汚れが蓄積しやすくなります。

解決方法として、室内の空気清浄を心掛けてください。定期的な掃除でホコリを防ぎましょう。エアコン運転中は、芳香剤やアロマの使用を控えることが重要です。これらはエアコン内部で酸化し、不快な臭いの原因になります。適切な使用環境を整えることで、エアコンクリーニングの頻度を減らし、長期間快適な空調環境を保つことができます。

クリーニングを自分で行った

クリーニングを自分で行った

エアコンを自分で清掃することは経済的で手軽なように思えますが、実はいくつかのリスクがあります。特にエアコンが冷えなくなる二つの主な原因には注意が必要です。

一つ目の原因は、エアコン内部および室外機の汚れです。使用することで外気や家の中のホコリが内部に蓄積され、これらの汚れはエアコンの熱交換効率を低下させ、冷却能力を落とします。自分でクリーニングをしても、専門的な技術やツールなしではこれらの汚れを完全に除去することは難しいです。特に室外機の深部に蓄積した汚れは、自分では清掃しづらい場所であり、放置すると冷却効果が大幅に損なわれます。

二つ目の原因は、故障した電子部品や冷媒の漏れです。自分でエアコンを分解・清掃する過程で部品を損傷させたり、回路基板に水分が侵入することがあります。また、不適切な組み立てにより冷媒が漏れ出すケースも考えられます。これらの問題は、単に清掃するだけでは解決できず、冷却性能の低下や故障の原因となります。

エアコンのクリーニングを自分で行う際には、これらの二つの主要な問題点を念頭に置いて慎重に作業を進める必要があります。しかし、エアコンの構造を完全に理解していない場合や、専門的なツールを持っていない場合は、プロの技術者に依頼することをお勧めします。プロならエアコン内部の細かな部分まで徹底的にクリーニングし、エアコンの性能を最大限に引き出すことができます。自分でのクリーニングが原因で高額な修理費用が発生するリスクを避けるためにも、専門家に相談することが賢明です。

クリーニングで冷却性能は改善されるのか

冷えなくなったエアコンの問題は、快適な室内環境を保つ上で重要な課題となります。ここではエアコンクリーニングが冷却性能の回復にどのように役立つのか、またどのような状況でクリーニングが推奨されるのかについて解説します。

効きが良くなる場合

エアコンが冷えなくなる主な原因は、フィルターや熱交換器、シロッコファンに溜まるホコリや汚れです。定期的なフィルター掃除やエアコンクリーニングを怠ると、これらの部品に汚れが蓄積し空気の流れを妨げ、結果的にエアコンの冷却効率が低下します。室内の暖かい空気を効率良く冷たい空気に変える機能が低下し、エアコンから出る空気が冷たくなくなります。

特にフィルターが詰まると、エアコン内の熱交換器を通る空気の流れが悪くなり冷房効率が低下します。さらに、熱交換器自体にホコリや油汚れが溜まると冷えが悪くなります。最近のフィルター自動掃除機能付きエアコンでも、フィルターが完全に清潔に保たれるわけではなく、定期的な手動での清掃が推奨されます。

また、シロッコファンがホコリやカビで大きく汚れると、空気を十分に押し出せず冷却効率が低下します。これらの部品の汚れは、専門のエアコンクリーニングで除去でき、その結果エアコンの冷却性能が向上しエネルギー消費が削減されます。さらに、カビや悪臭の発生を防ぐ副次的効果もあり、エアコンをより快適に、より衛生的に使用できます。

洗浄をしても効きが良くならない場合

エアコンの冷却性能が低下している場合、その原因がフィルターや熱交換器の汚れ以外にあると、クリーニングだけでは問題は解決しません。冷媒ガスの減少は空気を冷やすために不可欠な成分で、このガスが漏れるとエアコンの冷えが悪くなるだけでなく水漏れを引き起こすこともあります。通常、冷媒ガスはエアコンの寿命まで持つはずですが、微量の漏れは避けられず、設置時の不手際で漏れが激しくなることもあります。特にエアコンを移設した際に冷却性能が低下している場合は、施工ミスによるガス漏れの可能性があります。

また、エアコンがうまく冷えない別の原因として、熱センサーや基盤の異常が挙げられます。エアコンは室温を適切に感知し、その情報を基に冷却するために熱センサーが必要です。しかし、このセンサーやそれを制御する電子基板に異常が生じると、室温を正確に感知したり適切な温度制御を行ったりできず、結果として冷却性能が落ちます。これらの問題も、洗浄では対処できないため、専門技術者による診断と修理が必要です。

したがって、エアコンの洗浄を行ったにも関わらず、冷却性能が改善しない場合は、冷媒ガスの減少や熱センサー・基盤の異常が原因である可能性があり、これらの問題を解決するには専門の技術者による対応が必要です。エアコンの問題解決を効率的に行うためには、洗浄だけでなく、これら潜在的な原因も考慮する必要があります。

エアコン洗浄で不具合は解消されるか

エアコン洗浄で不具合は解消されるか

すべてのエアコンの問題が洗浄だけで解決されるわけではありません。例えば、エアコンが冷えない、暖まらない、異音がするなどの症状は単に汚れが原因とは限りません。エアコン内部の機械的な不具合や冷媒の不足が原因である可能性もあります。こうした場合、エアコン洗浄を行った上で、さらに専門の技術者による診断が必要です。

エアコンを長く健康的に使用するためには定期的な洗浄と適切なメンテナンスが鍵です。清潔なエアコンは快適な室内環境だけでなく、健康を守るためにも大切です。エアコンの不具合にお困りの際は、まずは洗浄から始めることをおすすめします。それで解決しない場合は、追加の対策として専門家に相談することが最善の策です。

メーカーにクリーニングを促されるも…

エアコンの効きが弱まったり水漏れが発生するなどのトラブルに直面した際、メーカーから「クリーニングを行うと改善されます」とアドバイスされることがあります。実際、エアコンの内部の汚れは性能低下や不快な臭いの原因となり、クリーニングが推奨されます。

しかし、メンテナンスをしてみると、クリーニングだけでは解決しない不具合があることがわかることがあります。例えば、内部の部品が故障しているか、システムに問題が生じている場合があります。この場合、クリーニングだけでは問題の根本解決にはなりません。

そのため、エアコンメンテナンスは、メーカーからのクリーニング推奨が一つの目安になりますが、トラブルが解消されない場合は、深い診断と適切な対策が必要です。専門の業者に依頼することで、見落とされがちな部品の故障やシステムの不具合を特定し、最適な解決策を見つけることができます。

メーカーの診断は参考程度に

メーカー診断によるエアコン洗浄推奨は慎重に行うべきです。エアコンの故障や問題をメーカーに診てもらうと、エアコン洗浄が推奨されることがあります。これはエアコンが内部の汚れが原因で不具合を起こしていることが多いためです。メーカー派遣の担当者はまずエアコンの自己診断機能を使って制御系の異常を調べます。異常がなければ熱交換器やファン、ドレンパンやホースなどの部位に蓄積したホコリやカビが原因かもしれないと考え、クリーニングを勧めます。

しかし、エアコンクリーニングがすべての問題を解消するわけではありません。実際にはクリーニングで問題が解決するかのような印象を与えがちですが、これには誤解のリスクが伴います。そのため、メーカーの診断や提案を参考にし、エアコンの状態をより詳しく理解するためにも別の専門家の意見を求めることが重要です。

まとめ

エアコンのメンテナンスは私たちの快適な生活空間を保つために重要です。定期的な清掃やチェックは、一般的な問題を防ぐだけでなく、最悪の場合エアコンが冷えない事態を避けるためにも必要です。

エアコンメンテナンスの重要性を再認識し、ご自宅のエアコンが常に最適な状態で稼働するようにしましょう。

※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。


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