ルームエアコンの使用中に
エラーコードが表示されてお困りではありませんか?
室内ユニット(室内機)のランプが点滅している時、エアコンに何らかの不具合が生じている物と思われます。そんな時に不具合の原因を知らせてくれるのが、エラーコードです。
エラーコードは、リモコンに自動で表示される場合もありますが、手動で表示させる場合もあります。メーカーや機種によって異なりますが、多くは
エアコン本体にリモコンを向けて点検ボタンを押すことでエラー内容が表示されます。
エラーコードが表示されている時は、エアコンの動作が停止してしまうケースもあり、冷暖房の欠かせない時期に起こると大変です。
この記事では、お客様にご依頼いただいた事例をもとに、エラーコードが表示される
東芝のエアコン(RAS-402UDR)の点検方法をご紹介します。
エアコンに「室外機エラー14」のエラーコードが表示される
今回は、東芝のエアコン(RAS-402UDR)でエラーコードが表示されてお困りのお客様からのご相談です。
エアコンの運転中に室内ユニットのランプが点滅したのでエラーコードを確認したところ、
「室外機エラー14」と表示されたとのことです。
東芝エアコンのエラーコード「14」は、
室外ユニット(室外機)のインバータ過電流保護動作を意味します。簡単に言うと、室外ユニットの故障です。原因として、制御基板の不具合、もしくは配線やヒューズの断線、圧縮機の不具合、過電流・電圧異常などが考えられます。
ファンモーターは問題なく作動しているようですが、場合によっては買い替えが必要になるかもしれないとお伝えし、調査に向かいました。
東芝のエアコン(RAS-402UDR)のエラーコードを確認
東芝のエラーコードの確認方法は次の通りです。
- リモコンの点検ボタンを先の細いもので押す
- 設定温度表示部が「00」になるので、「おしえて」ボタンを押す
- 絵文字表示部が受信中になり、しばらく待つと二桁のコードが表示されるので確認する
- チェックコード表から、室内ユニットと室外ユニットのどちらの異常かを確認する
- リモコンの停止ボタンを押して解除する
エラーコードは数字やアルファベットで構成されており、詳しい内容は
メーカーサイトで確認できます。東芝の場合、家庭用エアコンと業務用エアコンではエラー内容が異なります。
<例>
- 04 室内外シリアル通信異常(渡り線の誤配線など)
- 0D 室内熱交センサ(TC)異常
- 1E 室外吐出温度以上
エラーコードが検出されたエアコンの点検調査を実施
お客様のご自宅では、エアコン本体に問題がないかの点検調査を実施しました。
室外機エラーは
冷媒不足で表示されることもあるため、ガス残量は十分か、ゲージマニホールドを室外ユニットに接続してガス圧を計測します。ガス圧は正常値で、風の温度にも問題ありません。
本来、エラーコード14は室外ユニットの故障で検出されます。しかし、室外ファンモーターは正常に回っているようでしたから、
誤作動を起こしている可能性も考えられました。
そこで、今回はエアコンのリセットおよびブレーカーの入れ直しを行ってみました。作業担当者の対応は正しかったようで、無事にエラーが解除されました。
ここでは、エラーコードが表示された
エアコンのリセット方法をご紹介します。
エアコンのリセット方法
1.エアコンの電源をオフにする
エアコンの電源をオフにし、運転を停止させます。
2.エアコンのコンセントを抜く
エアコン本体に接続されている電源プラグをコンセントから抜きます。エアコン専用コンセントは、たいていエアコンの近くに設置されています。
3.エアコン専用の子ブレーカーを入れ直す
分電盤の中で、右端にある安全ブレーカーを見ます。そこで、エアコン専用の子ブレーカーを落とします。ブレーカーにマークがついている場合、「入」「-」が通電中、「切」「〇」が遮断中の意味になります。
1分程度待ち、再度ブレーカーを入れましょう。
4.エアコンのコンセントを入れる
エアコン専用コンセントに電源プラグを入れます。この時、リセットされた状態ですが、再度ランプが点滅する場合はエラーコードが解除できていない可能性が高いです。
5.エラーコードを確認する
エアコンの電源をオンにし、動作確認を行います。エラーコードが表示されず運転にも問題なければ点検作業は完了。もし、エラーコードが表示されるのであれば、何らかの異常が発生しています。
東芝ルームエアコン(RAS-402UDR)の製品特長
東芝の大清快UDRシリーズは2010年製のエアコンです。
- 消費電力や電気代の目安など役立つ情報を表示する「とくダネ!モニター」
- スゴイオンでウイルスやカビ菌を除去する「空清」
- 予熱運転の設定で冬場の暖房運転の時に素早く温める「ダッシュ運転」
- 夏場の冷房運転時に低消費電力で冷風を届ける「涼風運転」
- フィルター掃除や内部乾燥運転を行う「自動クリーニング」
エアコンからエラーコードが発生した際の対処法を解説
エアコンのランプが点滅した時やエラーコードが発生した時は、慌てずに先述の方法でリセットしてみてください。それでもエラーコードが解除されない場合は、誤作動以外の原因が考えられます。
ここでは、
エアコンからエラーコードが発生した際の対処法をご説明します。
エアコンの汚れや取付け状態を確認する
エラーの内容によっては、エアコンの汚れや取付け状態が原因のことがあります。まずは室内ユニットのカバーを開けて、
フィルターが目詰まりしていないか確認してください。また、室外ユニットに異物が挟まっていないか、吹出口に障害物がないかも確認し、必要に応じて除去しましょう。
取付け状態に関しては、
ルーバーやフィルターなどの部品が外れていないかを確認します。
三菱電機のエアコンの場合、部品の取付け不良で以下のエラーコードが表示されます。
<例>
- FL 上下フラップの取付け不良
- CL エアフィルターの取付け不良
- dC ダストボックスの汚れや取付け不良
冷媒ガスを補充する
冷媒ガス漏れが原因でエラーコードが表示されている場合、冷媒ガスを補充することで解決します。例えば、ダイキンのエアコンでは「U0」のエラーコードが表示されます。
ガスチャージを行うには、冷媒ガスや真空ポンプ、チャージングスケール、ゲージマニホールドなどの専用器具が必要です。また、
専門知識を要するため、DIYでの作業は難しいでしょう。
修理や買い替えを行う
東芝のエラーコード14は、エアコンをリセットしても改善しない場合、圧縮機がショートしている可能性が高いです。電源や配線、ヒューズ、インバータ系部品の修理を行う必要があるため、
ご自分で対処することはできません。
エラーコードが表示された場合、基本的には
専門業者の点検が必要です。電気工事店に修理を依頼するか、エアコン本体の買い替えを検討しましょう。
関連記事:
ビーバーエアコンが点滅したら要確認!ランプとエラーコードを徹底解説
エアコンのエラーコードが表示された時は専門業者に点検を依頼しましょう
エラーコードが表示される東芝のエアコン(RAS-402UDR)の点検方法をご紹介しました。
今回は、誤作動が原因だったため、
リセットすることでエラーコードを解除することができました。しかし、リセットしても解除されない場合は、修理か交換を行う必要があります。
エアコンの一般的な寿命は10年程度です。東芝のエアコン(RAS-402UDR)は製造から10年以上経っている商品ですので、今後同じような異常が発生した時は買い替えを検討されることをお客様にご提案しました。
エアコンのエラーコードが表示された時は、『DENKI110』に遠慮なくご相談ください。修理・交換・冷媒ガス補充などのエアコン工事を一貫してお任せいただけます。
参考サイト:
DENKI110(電気工事) ※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
DENKI110では電気工事や修理だけでなく、生活をする上での電気に関するお役立ち情報を発信しています。