浴室換気扇が回らない【三菱 VD-10ZC12 に交換】事例を解説します!

換気扇

換気をするために、浴室の換気扇をつけっぱなしにしている、という人も多いのではないでしょうか?湿気の多い浴室にカビが繁殖するのを防ぐため、とくに窓が付いていない浴室では、換気扇の稼働時間も増えるでしょう。そんな換気扇が故障してしまうと、湿気を外に排出できないので困ってしまいますね。

ユニットバスなどで使われる天井埋込式の小さな換気扇なら、ご自身での交換も可能かもしれません。ただ、換気扇に電線を接続する作業は、電気工事士の資格がないとできないことになっているのです。

今回は、実際に故障した換気扇を交換した事例を交えながら、当日の作業内容をわかりやすく解説させていただきます。

目次

浴室換気扇が回らないので交換したい

「浴室の換気扇が回らないので、交換してほしい」というご依頼を、都内中央区のお客様からいただきました。換気扇は長く使っているとホコリがたまり、異音が発生することがあります。その場合は、清掃して対応するのか、交換したほうが良いのか、判断に迷うケースも多いのです。今回のご依頼のように「交換してほしい」と言っていただけると、作業はスムーズに進行します。

現地に到着し、お客様に浴室まで案内していただきました。既設の換気扇を確認すると、ホコリやカビによる汚れが目立つ状態です。試しに、手元のスイッチをONにすると「ウーン」と唸るような音がするだけで、ファンは回転していないようです。

浴室やトイレの天井埋込式換気扇のトラブルの場合、依頼内容は下記の4つが多いです。

①スイッチを入れても、電源が入らない

②スイッチを入れても、換気扇が回らない

③換気扇の稼働音がうるさい

④稼働するが、吸い込みが弱い

①の場合は、スイッチを入れても換気扇が反応しません。換気扇の不良、スイッチの不良、接続不良が考えられます。②③④は、換気扇が反応するので、電源はきていることになります。一度、換気扇自体を取り外し、内部の清掃を実施します。最近では、工具を使わずに簡単に分解清掃できるタイプの換気扇も多いですが、長く使われていた古いタイプの換気扇も分解清掃は可能です。

今回のご依頼は「換気扇の交換」なので、清掃は実施しませんでした。

【三菱 VD-10ZC12】に交換して完了

早速、浴室の換気扇を交換します。まずは、分電盤で該当する安全ブレーカをOFFにします。ユニットバスなど、通常は浴室に点検口が設置されているので、天井内の状況を確認しましょう。換気扇にアルミテープでとめられている排気ダクトを外し、可能であれば電源ケーブルも外してしまいます。天井面からカバーを外し、ビスを緩めることで換気扇本体が外れました。

通常は、外したときの逆の手順で新しい換気扇を設置します。天井内が狭く作業しにくい場合は、開口部から電源ケーブルをたらして先に電線を接続したり、換気扇本体から排気ダクトに接続するアダプターを外して先にダクトを接続する、というように手順を工夫することで対応します。今回は、天井面に換気扇を固定したあと、天井内でケーブルを接続し、排気ダクトをアルミテープで固定しました。交換完了です。

新しい換気扇に交換するときは、既設の換気扇のメーカー名モデル名を控えておきます。既設換気扇の開口部の埋込寸法や、排気ダクトの適用パイプ径を確認して、それに合う換気扇を選ぶようにしましょう。

三菱電機 VD-10ZC12:https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/wink/ssl/displayProduct.do?ccd=1040121713&pid=307074

今回交換した「三菱 VD-10ZC12」は、埋込寸法180mm、ダクト径は100mmで、大きさに関しては既設の換気扇と同等でした。この換気扇の特徴としては、高効率羽根「デルタシロッコファンβ」や高効率モーターを採用したことによる、省エネ性能があげられます。さらに、低騒音設計となっているのも、うれしいポイントです。

浴室換気扇を交換するタイミングとは?

不具合で動かない浴室換気扇

換気扇の寿命が来た

電気を使う家電製品である以上、換気扇にも寿命があります。通常は設置後、8~10年程度で寿命となることが多いようです。今までのように快適に稼働していないと感じたとき、製造から8年以上が経過していたなら、交換も視野に入れて対処するようにしましょう。

異音がする

いらない空気を吸い込んで排気している換気扇には、大量のホコリが付着します。回転する羽根にホコリが付着すると、微妙に回転軸がゆがむことで異音が発生することもあります。また、回転軸を支える、軸受けの部分にホコリがたまることで、異音が発生することもあります。換気扇とホコリは、切っても切れない関係なので、定期的な清掃を心がけるようにしましょう。清掃しても異音がなくならない場合は、交換を検討します。

吸い込みが弱い

換気扇の吸い込むパワーが落ちた、と感じたときも羽根の清掃を実施しましょう。羽根が汚れて目詰まりを起こすと、正常に空気が排出されないこともあります。もしくは、排気ダクトがホコリで詰まっている可能性もあります。一度、換気扇を外して、状態を確認してみましょう。

振動している

換気扇からの異音を放置して清掃を怠ると、細かく振動する状態になるかもしれません。羽根が回転する軸にゆがみが生じることで、スムーズに回転できない状態です。すみやかに、分解清掃を実施しましょう。

関連記事『風呂場浴室の換気扇が動かない! 故障の修理・交換や乾燥機の後付けも対応』も併せてご参照ください。

ファンが回るのに換気ができない

換気扇は稼働しているのに、換気ができていないと感じるときは、排気ダクトに問題があるのかもしれません。排気ダクトと換気扇がしっかりと接続されていない場合は、浴室の湿気が外に排出されず、天井内にこもってしまうこともあります。点検口から、天井内の状況を確認してみてください。通常、換気扇と排気ダクトはアルミテープで固定されるので、材料が用意できれば、ご自身での作業も可能です。

換気扇のトラブルは業者へ依頼しよう

不要な空気を排出する換気扇に、ホコリが付着するのは避けられません。正常に稼働できていないと感じたときは、すみやかに清掃を実施しましょう。

換気扇本体は、排気ダクトが接続されているアダプター部分と、ファンの部分を引き離せる構造になっています。清掃が必要なファンの部分は、ビスを緩めることで取り外すことができます。電源もプラグ式であれば外せるケースも多いので、一度、分解清掃を実施するのも良いでしょう。万一のために、ブレーカーを落とすのも忘れずに。

また、換気扇の交換が必要な場合でも、既設の換気扇と同じモデルが入手できれば、ファンの部分を交換するだけで対処できることもあります。

『DENKI110』では、換気扇の交換にも迅速に対応しております。資格を持った作業員が担当しますので、お気軽にご相談ください。

※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。


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