冷房が効かないのは何が原因?吉川市でエアコンが故障してしまった場合の対処方法
エアコンに良くある「冷えない」故障の原因は何?
冷えない、温まらないはエアコンの良くある故障
埼玉県吉川市のY様
冷房効かない、冷えないエアコン
埼玉県吉川市にお住まいのY様から、自室で使用していたエアコンが突然故障してしまったため、修理をしてほしいというご連絡をいただきました。エアコンの修理のご依頼の場合、まずは具体的にどのような症状が発生しているのかについて把握する必要があります。エアコンの故障には様々なパターンが有るため、それに応じて適切な修理の方法を試みる必要があるためです。
まず発生している問題がどのようなものなのかについて具体的にお伺いすると、冷房が効かなくなってしまったということでした。このような場合、風が出なくなっているケースと、風は出るものの冷えなくなっているケースとがあり、またこれによっても原因の違いを考えることができます。このどちらであるのかについてもより詳しくお伺いすると、今回については風は出ているものの冷房が効かない状態になっているということでした。
冷えない原因の特定のための前提
今回のように、風が出ていて冷房が効かない状態になっている場合、問題が発生している可能性が高い場所としてはいくつか考えることができます。まず考えることができるのは、コンプレッサーの故障です。コンプレッサーというのは、冷媒ガスというエアコンの冷暖房を機能させるために必要となるガスに対して圧力をかけることによって気化熱を発生させている部分で、冷暖房機能の心臓部とも言えるものです。コンプレッサーの故障があると冷暖房がともに使用できない状態となってしまいます。
次に考えられるのが、熱交換器の故障です。熱交換器は冷媒ガスに対して熱を乗せて外に排出させるための、熱の積み下ろし所だと考えるとわかりやすいでしょう。室内機側に金属部品で、ここに故障が発生すると冷暖房が使用できなくなることに加えて、場合によっては結露による水漏れなどを併発することもあります。
冷えない原因、可能性が高いのは
ただ、前述したような故障の可能性というのは、冷えないトラブルが発生している場合についてはそこまで高いわけではありません。最も多く発生している可能性が高いのは、冷媒ガス漏れというトラブルです。先にも簡単に説明したようにエアコンというのは冷暖房を働かせるためにこの冷媒ガスというものが必要で、通常はこれが抜けてしまうことがないように密閉されて使用されています。
ただし、これがどこからか抜けてしまっている場合があります。そうすると気化熱を発生させるのに必要な圧力がコンプレッサーの出力を超えるようになってしまい、冷暖房機能が使用できない状態になってしまいます。冷媒ガスはちょっとした場所から抜けてしまっている場合もあるため、この可能性が高いと考えながら実際の修理のためにもまずは現地点検を行う旨をお伝えしました。
現地調査によって分かった冷えない原因
コンプレッサー故障や熱交換器故障の場合にはパーツを発注して交換する必要がありますが、ガス漏れの場合には当日中に修理できる可能性が高いことをお伝えした上で、対応していただける日時で調整をして頂きました。
できれば早めに修理をしてほしいというご要望もありましたので、点検日についても近い日程で設定をして頂き、お決めした日時に現地にお伺いしました。現地にお伺いして、まず最初にエアコンの状態についてお客様のご連絡どおりの状態であるかどうかを点検しました。動作確認を行ってみましたが、確かに風が出ているものの冷暖房が効かない状態となっており、やはり冷媒ガスが原因となっている可能性が高いと考えられました。
そのため、早速冷媒ガスが問題となっているという想定でガス圧の測定を行ってみると、やはりこの冷媒ガスの圧力が規定されているものもよりも低い状態となっており、どこかでガスが漏れてしまっている事が考えられました。
場所を特定しガスチャージ作業
こういった場合、まずはガス漏れ箇所を特定し、その場所の養生を行う必要があります。その上で新しいガスを充填するガスチャージ作業を行わなければ、結局また同じ場所からガス漏れが発生してしまうためです。このガス漏れ箇所については、フレア加工部か配管部のどちらかである可能性が高い為、これらについて調査を行うと、今回に付いてはフレア加工部からのガス漏れが発生していることが確認できました。
そのため、この部分のガス漏れが発生しないように密閉加工を行った上で、新しいガスのガスチャージ作業を行いました。冷媒ガスのガスチャージは室外機側から行うことになります。また、正しい種類の冷媒ガスを使用しなければコンプレッサーの故障を引き起こすことになるため、慎重にその種類を確認して対応をする必要があります。今回についてはいずれについても事前のご連絡からその種類を把握していましたので、事前に準備していたものでガスチャージ作業を行うことができました。
エアコンが冷えない症状はDIY修理できる?
冷えない症状のDIY修理のポイント
ガスチャージはDIYも可能
エアコンが冷えないという症状が発生してしまった場合、この修理は業者でなければできないものなのでしょうか。費用の節約などを考えると自分で修理をできるならそうしたいと考える方も多いことでしょう。こういった冷えない症状については、DIYで対応できるものも中にはあります。
例えば、今回の事例でも紹介したガスチャージという作業はDIYでも行う事ができるものの1つです。ただし、いくつか乗り越えなければならないハードルが有るため、その点を考えて実際にDIYで行うべきなのかどうかを判断する必要があるでしょう。
まずガスチャージのDIYを行う場合にポイントとなるのは、チャージするガスの種類を間違わずに用意しなければならないことです。エアコンの機種によって使用されているガスの種類には違いがあり、中には複合ガスと言う、複数の冷媒ガスを適切な分量で配合して使用されているものもあります。こういった場合にはなかなかDIYでのチャージは難しいです。
そしてもう1つ、チャージホースという圧力を測定しながらガスチャージを行うためのホースを用意する必要があります。これらの準備ができているならば、ガスチャージはDIYでの対応が可能です。
ただし、自分では対応することが難しい種類の冷えない原因というのも存在しています。今回の事例の中でも触れましたが、例えばコンプレッサーの故障が発生している場合や、熱交換器の故障が発生している場合などについてです。これらの場合については当該のパーツを発注し、新しいものに交換することで修理を行うことになります。エアコンは精密機器であり複雑な構造をしていることもあり、こういったパーツの交換をDIYで行うことはどうしても難しい傾向があります。全く不可能というわけではありませんが、そうした結果修理が成功しなかったり、あるいはより重篤な故障を引き起こしてしまう可能性があることを考えるならば、最初から業者に修理を依頼したほうがメリットが大きくなるでしょう。
コンプレッサー修理の前に知っておきたいその役割
冷えない原因になりうるコンプレッサー
冷房が効かない故障の原因の1つ
今となっては快適な生活をおくるために必要不可欠なものとなったエアコンですが、実際にこのエアコンがどのような仕組みで動いているものなのかに付いては、良くわからないという方も多いのではないでしょうか。例えば冷房運転を1つ取ってみても、エアコンが内部でどのようにして風を冷やしているのか、そのシステムを理解しながら使用している人は少ないかと思います。
そんな冷房運転のシステムの中で、重要なパーツの1つとなっているのがコンプレッサーです。ある意味ではエアコンの心臓部とも言えるこのコンプレッサーは、冷媒ガスに圧力を掛けることによって液体化を行わせる役割があります。
冷媒ガスは高温高圧の状態になっていると、半液体になる性質を持っています。これがコンデンサーというパーツ内部を通過する際にファンによって冷却され、更に液体に近づくことになります。
こうして液体化した冷媒は、レシーバーと呼ばれる場所に送られます。このレシーバーは液体化がうまくできなかった冷媒を受け止めて動作に問題がないように分離するための場所です。エアコンによって違いがありますが、乾燥剤などが使用されることによって取り除かれることになります。
その後、液体化した冷媒ガスが膨張弁と呼ばれる部分に送り出されます。この膨張弁はエキスパンションバルブと呼ばれることもあります。ここには微細な穴が空いており、ここから噴射されることによって一気に気化させられることになります。
この気化するというのが重要で、液体は気化するタイミングで気化熱というものが発生します。この気化熱は周囲の空気中の熱を奪う形で発生することになるため、これが冷房の冷たい風の発生源となります。ここにブロワファンという、冷房用の風を作り出すファンからの風が当たることで、冷たい風として放出されるようになっているのです。
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