坂戸市で冷えないエアコンを徹底解明!部品交換で解決する方法

室外機を分解して故障の原因を特定

膨張弁を交換して室外機を修理

埼玉県坂戸市芦山町にお住いのD様

室外機内部のイメージ
室外機内部のイメージ

埼玉県坂戸市芦山町にお住いのD様から、「部屋が冷えない」とお問い合わせをいただきました。エアコンの冷えない原因は使用されている環境にもよりますが、冷媒ガス不足やセンサー劣化などの要因も関係してきます。D様は「突然冷えなくなった」とおっしゃられているため、故障の可能性が濃厚でしょう。さっそくD様宅へ伺い点検させていただきました。電源を入れて運転状況を確認します。10分経過しても冷えません。そこで室内機のカバーを開けフィルターや熱交換器を確かめましたが、目立った埃や汚れは見当たりません。
このような場合、多くは室外機の不具合からトラブルが起こっています。そこで室外機を点検させていただきました。室外機の配管に霜が付着していればガス漏れが起きていますが、霜は付着していませんでした。つぎに室外機本体のカバーを取り外し、内部を調査。運転している状態でコンプレッサーの動きを観察しましたが、特にこれと言った不具合もありません。

この状態で故障の可能性があるとすれば膨張弁です。膨張弁は冷媒ガスを液化させる部品ですが、不具合が起こると冷媒ガスの温度に支障が現れます。室外機の防音材を取り外してみると、膨張弁が錆びていました。長年エアコンを使っているうちに、結露した膨張弁がショートしたようです。膨張弁の軸はステンレスですが、枠は鉄素材。つまり素材の違う金属同士が電食を起こしたのでしょう(電食=金属が接触して液漏れが起こり、腐食している状態)。原因が膨張弁と判明したので、新しく交換させていただきます。
古い膨張弁を取り出し、新しい膨張弁を取付けます。コネクタの差し込み配線を固定。絶縁抵抗計で漏電測定も行いました。測定値に異常はありません。室外機のカバーをはめ、エアコンを試運転させてみます。設定温度を25℃にし、室内の温度を測定します。外気温は32℃。3分ほど経過し、28℃まで下がりました。その後はD様にも確認をしていただき、26℃の快適さを体感していただけました。

「原因は何ですか?」とご質問をいただいたので、膨張弁について説明を行いました。冷媒ガスを減圧して低温へ調整する膨張弁は、暖房を使用す場合でも作用が変わりません。冷房時も暖房時も同じ働きを担っており、冷媒ガスの状態を検知しながら開き具合を変化させます。今回は膨張弁が錆びて機能しなかったことから、冷えない状況が生まれてしまいました。
膨張弁と似たような作用として、「キャピラリーチューブ」と呼ばれる部品があります。キャピラリーチューブは圧力差で冷媒ガスを通す2mm程度の細い銅管です。このキャピラリーチューブが詰まっている場合も部屋は冷えません。膨張弁やキャピラリーチューブは減圧装置と呼ばれ、室外機に取付けられる部品ですが、除湿機能が搭載されていれば室内機に備わっていることもあります。D様宅のエアコンは除湿機能のない機種だったので、室外機の膨張弁だけで修理を終えることができました。

室外機
室外機

膨張弁はエアコン以外に自動販売機や製氷機で使われています。また、エアコンは電子膨張弁を採用しており、冷媒ガスが通過すれば減圧する仕組みになっています。よく間違われる部品に「電磁弁 」もありますが、こちらは冷媒ガスを減圧させる作用がありません。冷媒ガスを通過させる。もしくは停止させる。その際の切り替わりに機能します。冷えない原因にガス漏れを思い浮かべる場合も多いですが、室内機や室外機の部品不具合で故障することもあるため、気になる症状があれば業者へご相談ください。
エアコンは冷媒ガス蒸発時に周囲の熱を奪い、熱交換器を通って冷たい空気を吹き出し口から送ります。汗をかいて乾けば体温が下がる原理と同じです。そのため冷媒ガスがスムーズに循環されなければ、どれだけ高機能なエアコンでも冷房の効果を感じられません。D様宅は膨張弁を交換し、冷媒ガスの減圧が可能となったため温度調整ができるようになりました。

そもそも冷媒ガスとは熱を移動させる熱媒体、熱交換器を使って循環させる物質です。熱媒体は熱交換器を腐食させることもなく、不燃性・安価・無毒であることからさまざまな電化製品に利用されています。ただ、無色無臭のガスなので、漏れていたとしてもなかなかわかりません。フロンガスに分類され、オゾン層破壊の原因物質に指定されているため、業者にしか回収が認められていません。
冷媒ガスは取り扱いやすい物質ですが、それをうまく働かせる部品に問題があればエアコンは機能しません。見てすぐに判断できる状態なら対応できるかもしれませんが、多くはエラーコードが表示されて初めて気づくお客様もいらっしゃるため、修理依頼が集中すれば即日にお伺いできないこともあります。お手入れと並行して説明書を読み、いつもと違う様子を感じたらできるだけ早急に点検を依頼しましょう。

膨張弁の故障はDIYで修理可能?

構造を知らないなら業者に修理を任せよう

膨張弁の交換作業は難しくありません。ホームセンターや通販サイトで部品を購入すれば、お客様が手に入れることも可能です。そのため室外機のカバーを取り外し、交換するだけで修理できます。ただ、見慣れない部品を取り扱うことになるため、業者にお願いしたほうが確実でしょう。膨張弁にも種類があり、メーカーや機種によって違います。また、膨張弁はコイルを取付けて使いますが、このコイルにも種類があるため部品探しの手間があるかもしれません(コイル=螺旋状のバネ)。
コイルはリング状のカバーの中にあって外から確認できませんが、そのカバーが錆びていれば膨張弁に移る恐れもあります。一般的にカバーは黒い樹脂フレームで作られていますが、稀に金属が露出している種類もあります。仮に金属の露出したカバーであれば、コイルに問題がなくても膨張弁に錆が移ってしまうので、金属磨きで磨いておく必要もあります。

膨張弁がどのあたりに取付けられているかご存知ですか?膨張弁はコンプレッサーや四方弁と同じ側面にありますが、機種によって少し場所も違います(四方弁=冷媒ガスの向きを調整する部品)。熱交換器の反対側にあることが多く、周囲にはさまざまな配線も存在しています。初めて室外機のカバーを取り外したのであれば、膨張弁がどれかを見つけるのも難しいかもしれません。
大きくて目立つ部品であればわかりやすいですが、小さな部品は他の部品と混同したり、間違えて取り外すことも考えられます。説明書に構造が記載されていたとしても、実際に分解して作業するとなれば知識も技術も必要です。

ガス圧測定
ガス圧測定

膨張弁に不具合が現れた場合、冷媒ガスが漏れたときと似たような症状になります。ガス圧を測定すると運転停止時の圧力1.4Mpa(Mpa=圧力の単位)。運転を始めると真空引き状態になります。ガス漏れかどうかを判断するため、コイルに負荷される電圧を測定して確認しなければなりません。
膨張弁が開かなければ冷媒ガスは循環しないため、交換する必要があります。ただ、ガス漏れと膨張弁の不調を見定めて判断しなければならないケースもあり、その見極めにガス圧測定を行うことになれば、「ゲージマニホールド」と呼ばれる工具を用意しなければなりません。室外機の状態により対応方法も変わってくるため、業者へ依頼することが最も安全です。

取付け工事に使う配管について

隠ぺい配管を採用した工事とは

通常の配管
通常の配管

エアコンには「隠ぺい配管」と呼ばれる方法があります。隠ぺいはあまり耳障りの良い言葉ではありませんが、配管を天井や壁の内部に隠すことで外から見えないようにする方法です。部屋に窓がない。建物のデザインを壊したくない。そのような場合、隠ぺい配管を用いて取付け工事を行います。ただ、隠ぺい配管は複雑な工事が必要になり、量販店では受け付けてもらえないことがあるかもしれません。
通常の配管は室内機正面の穴から通し、外壁に沿って室外機へ接続します。隠ぺい配管は外壁の内部を通し、室外機近くへ穴を開け、配管を外壁に沿わせる必要がありません。ただ、この方法は新築やリフォーム工事の際にしか対応できないため、どんな建物でも工事可能なわけではないのです。そのため新築やリフォームをご検討されている場合は、隠ぺい配管を選ぶかどうか考えておきましょう。

隠ぺい配管を行うメリット

隠ぺい配管を行うデメリット

一部が切断されたイメージ
一部が切断されたイメージ

隠ぺい配管にし、最も注意したいデメリットは配管の修理です。外壁に沿わせていればすぐ対応できますが、壁の中に含まれている配管を修理するためには、大がかりな工事をしなければなりません。どのあたりが破損しているのか。劣化している場所はどこか。壁を壊して確認することになります。そうなれば家財道具を移動させ、工事する壁面スペースを確保しなければなりません。壁を壊さず修理できるケースもありますが、工事が終わるまで時間がかかります。
通常より配管が長くなることもあり、長くなればなるほど空調機能が低下します。冷媒ガスも漏れやすくなるため、そうならないよう工事業者の高い技術が求められるでしょう。

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


【業者に依頼する場合】

電気の110番は3つの安全・安心をお約束します。 まずはお気軽にご相談ください。お見積もりやご相談は無料です。

①Pマーク取得企業。(登録番号:10862679(03)号)
個人情報の管理が行き届いている企業に付与されます。 あなたの個人情報を安全に保護します。

②お客様専用窓口を設置。
施工後もご安心ください。 あなたに寄り添い、しっかりご対応させていただきます。

③安心の無償保証。
保証期間内の1年間であれば、万が一施工に不備があった場合は無償で対応します。 施工技術に自信がある当社だからこそできるサービスです。

電気のトラブルこんなことでお困りですか?

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。

\選んで安心!/
DENKI110が選ばれる6つの理由

サービスの流れ

  1. STEP 01

    まずは無料相談

    お電話(0120-905-832またはメールフォームからご相談ください。電話は年中無休で9時~22時の受付。メールは24時間受け付けています。

  2. STEP 02

    概算のお見積り

    ご連絡いただきましたら、コールセンターのスタッフがお電話にて概算のお見積り金額と作業スタッフの到着時間をご案内いたします。

  3. STEP 03

    スタッフのお伺い

    概算金額と到着時間にご納得いただきましたら、作業スタッフを派遣いたします。※交通状況によりスタッフの到着時間が前後する場合があります。

  4. STEP 04

    現場調査・お見積り

    作業スタッフが現場に到着しましたら、作業前にトラブルの調査を行いお見積り金額をご案内します。金額にご不満の場合はキャンセルください。

  5. STEP 05

    作業開始・問題解決

    金額にご納得いただきましたら、作業を開始いたします。作業時間は簡単なもので数分から、難しいものですと数時間いただく場合がございます。

  6. STEP 06

    お支払い

    作業が完了しましたら、スタッフからの内容の説明とご確認があります。問題なければお見積り時に提示した金額をスタッフへお支払いください。

TOPへ戻るボタン

0120-905-832