前橋市で水漏れするエアコンの対処法!ガス充鎮や修理でトラブル解決
前橋市でルームエアコンの水漏れ修理
エアコンが水漏れ&冷えない原因を特定!
群馬県前橋市文京町のU様
エアコンが故障したかも?
群馬県前橋市文京町のU様からご相談いただいたのは、8月のもっとも暑い時期でした。
「自宅のルームエアコンから水漏れする」「冷えないし、故障したかもしれない」とのことで、大変慌てたご様子が電話口からも伝わってまいりました。
お客様にとっては一大事、だけど非常に多いトラブルです。実際、エアコン使用者の30%近くが水漏れトラブルを経験しているといいます。つまるところ、いつ誰が見舞われてもおかしくないトラブルということ。
今回、U様もエアコンからの水漏れは初めてということで弊社にお電話くださっています。それだけならまだしも、エアコンが効かないとなると急を要します。U様が暑さで体調を崩されないうちに、スタッフがご自宅に駆けつけることにしました。
建物は2階建て、問題のエアコンは2階の部屋にあるとのこと。今回のケースでは二つの症状があったため、原因が一つではない可能性も考えられます。慎重に調査を進めていきました。
水漏れや効かない原因を調査!
まずは室内機のフィルターを拝見します。
エアコン内部の汚れは、水漏れや冷えない原因になります。室内機のドレンパンは空気を冷却した際に出る水を受け止める役目をもっているため、埃などが蓄積していると正しく排水されません。これが水漏れの原因の一つです。
また、汚れが送風口や吸気口を塞いでしまうと、冷えない原因になります。見たところ、室内機に目立った汚れはなさそうです。
次に確認したのは屋外に続いているドレンホースです。ドレンホースは排水のために室内機に接続されているものですから、不具合があれば排水に支障が起き、水漏れの原因になります。とはいえ、U様が使用されていたのは購入後まもないエアコンです。そのため、ホース内にゴミが詰まっている可能性は低いと思われます。
また、ドレンホースの先端が塞がっていたり、水に浸かっていたりすると水漏れの原因になります。しかし、ドレンホースの施工状態にも問題はありませんでした。となると、考えられるのは冷媒ガスの不足です。
冷媒ガスが不足するとどうなる?
冷媒ガスはエアコンの冷房機能だけでなく、暖房機能においても重要な役割を担っています。その役割というのは、空気中の熱を運ぶこと。冷房運転時には室内の熱を外に運び、暖房運転時には外気中の熱を室内に運びます。通常、室内機と室外機の間を循環していますが、何らかの原因で漏れ出てしまうことがあります。すると、熱の移動ができなくなり「エアコンが効かない」となってしまうわけです。
ガス不足にはいくつかの原因が挙げられます。一つめは、冷媒管(室内機と室外機を繋ぐ配管)に亀裂が生じることによるガス漏れ。経年劣化で起こることもあれば、エアコンの移設で起こることもあります。
二つめは、取り付け工事の際の施工不良です。配管接続作業、特に接続部分のフレア加工の仕方に問題があるとガスが抜けてしまうため注意が必要です。
三つめははじめから製品に規定量のガスが入っていないこと。稀なケースとはなりますが、初期不良ということでメーカーに対処してもらうことが可能です。
水漏れ&冷えない原因はガス漏れ
調査の結果、今回起きた二つのトラブルはガス漏れが原因であることが判明しました。
U様のお話によると、数日前にベランダの掃除をしたところ、室外機を無理に動かしてしまったそうです。室外機を動かす際は、一旦取り外してから行わないと、冷媒管に亀裂が生じたり室外機と配管の接続部分に隙間ができてしまうリスクが高くなります。
室外機の移動から短時間でガス漏れする場合もあれば、1ヶ月~半年後にガス不足の症状が起きる場合もあります。経年劣化しているエアコンであれば、買い替えた方が早いのですが、そうでないエアコンはガス漏れ箇所を特定し修復を行うことで対処します。
ガス漏れ箇所の見つけ方にもいくつかありますが、ガス漏れ検知器もしくは検知スプレーの使用、ガス圧を計測するなどが一般的です。また、漏れ出てしまった冷媒ガスを再度チャージしなければなりません。「少し動かしただけのつもり」でも、重大なトラブルに発展することがあります。
フレア加工と真空引き、ガス補充
ガス漏れの箇所が冷媒管の接続部分ということが判明したため、フレア加工のやり直しを行いました。
フレア加工とは配管の先端をラッパ状に広げる作業のことです。それとともに、ガスチャージも行っていきます。室外機に多少なりともガスが残っていれば、空にする作業(真空引き)も必要なのです。
まずは配管内の冷媒を回収(ポンプダウン)します。その後、配管を取り外し、フレア部分を切断。フレア加工と配管の接続を行ったら真空引きの開始です。
15~20分程度で真空状態になるため、ようやくガス補充に入ります。最後に試運転を行って、問題なければ作業はすべて終了です。「買ったばかりのエアコンなのでヒヤヒヤしましたが良かったです」と、U様にも喜んでいただけました。
エアコンの移設&廃棄の前に行うポンプダウンの方法
自分でポンプダウンをする方法・手順
引越しやレイアウト変更などでエアコンを移設する際、もしくは不要になったエアコンを廃棄する際、冷媒を一旦室外機に回収しなければなりません。この作業を「ポンプダウン」と呼びます。
ポンプダウンを行わないと、エアコン内部の冷媒ガスが大気中に放出されて地球温暖化の原因になりかねません。そのため、エアコンの取り外しにおいてポンプダウンは法律で義務付けられていいます。
通常通り回収できる状況であれば特に資格などは必要なく、自分で行うことも可能です。ここでは、ポンプダウンに必要な道具と方法、手順をご説明します。
ポンプダウンの手順1
まずはポンプダウンに必要な道具を揃えましょう。最低限用意しておきたいのは、六角レンチ、モンキースパナ、ドライバー、ゲージマニホールド(チャージングホース含む)です。エアコンの取扱説明書があれば作業がよりスムーズに進みます。
作業の前に、5~10分程度エアコンを運転させます。この時、設定温度は最低温度にしておいてください。
室外機カバーをドライバーで外し、2本の配管(低圧、高圧)のバルブキャップをモンキースパナで緩めて取り外します。モンキースパナを2本使用するとより緩めやすいでしょう。チャージポートのバルブを外し、低圧側のサービスポートにゲージマニホールドのチャージングホースを接続します。
室外機のファンが回っている状態で高圧側のバルブを六角レンチに差し、右回転させてしっかりと閉じます。
ポンプダウンの手順2
冷媒ガスの回収が行われると、ゲージマニホールドのメモリが0MPaに近づいていきます。2~3分経過するとメモリが0になりますが、マイナスになるまでエアコンを運転させると不具合の原因になります。0MPaを指す前に低圧側のバルブを閉じ、エアコンを停止させるようにしてください。
ゲージマニホールドのチャージングホースを外し、サービスポートのバルブキャップをモンキースパナでしっかりと締めます。同じ要領で2本の配管のバルブキャップも締めましょう。これで作業は完了となります。
一点注意したいのが、ポンプダウンはあまり長時間かけて行うとコンプレッサーの故障に繋がるということ。コンプレッサー修理となると業者を呼ばなければならないため、せっかくDIYでポンプダウンを行っても元も子もありません。作業はなるべく15分以内に終わらせるようにしましょう。配管を外す際に「プシュー」という音が聞こえたら、ポンプダウンが失敗した可能性があります。
ポンプダウンについては以上ですが、エアコンの取り外しの全体の流れはこちらでも解説しています。併せてご参照ください。
水漏れ&冷えないのは故障?異音で原因を特定
異音別でエアコンのトラブル原因が分かる
室内機の「ミシッ」「カタカタ」
エアコンの室内機は部屋の中にあるため、静かな環境だとどうしても音が気になってしまいます。
しかし、異音がするからといって必ずしも故障しているわけではなく、正常な動作音ということもあります。例えば、「ミシッ」「キシッ」というような音は、室内機のプラスチックや金属の部品などがきしむときに鳴るものなので故障ではありません。
「カタカタ」「ガタガタ」というような音もよくみられます。フィルターやダストボックスがきちんと取り付けられていない可能性があるため、正しく取り付けされているか確認してみましょう。特に、フィルターの自動おそうじ機能が付いているエアコンに多い異音です。
室外機の「カラカラ」「プシュッ」「シュルシュル」
エアコンの室外機は屋外にあるため、普段はあまり気にならないことが多いでしょう。だからこそ大きな音が聞こえると思わず故障を疑ってしまうもの。
例えば、「カラカラ」というような音。これは、故障とは言い切れないものの、ファンに異物が入り込んでいる可能性が考えられます。自分で除去できれば良いのですが、無理に取ろうとすると故障の原因になるため、どうしても除去できない場合は業者に分解してもらう必要があります。
ほかにも「プシュッ」という音がよく聞こえますが、これは特に問題ありません。運転の切り替わりなどの正常な動作音です。
「シュルシュル」という音も同様で、冷房や暖房の機能に必要な冷媒ガスが流れる音のため故障の心配はないでしょう。室外機の音が必要以上にうるさいと感じたら、設置に問題がないか確認してみる必要がありそうです。
室内機の「ピーピー」室外機の「ガガガ」
エアコンの異音の多くは故障が原因ではありませんが、音の種類によっては本当に故障している可能性もあります。
例えば、「ピーピー」という音です。この音が鳴ったときは、一旦エアコンを停止し、コンセントを抜くもしくはブレーカーを切り、1分程度経ってから再度電源を入れてください。音が止まれば故障ではなく、フィルターやダストボックスの取り付けに問題がある、もしくは誤作動である可能性が高いです。それでも音が止まなければ故障の可能性があるでしょう。
また、室外機の「ガガガ」というような音の場合、ファンが故障している可能性があります。これらの異音が続くときは専門業者に点検、修理を依頼した方が良いです。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
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