暮らしの初めて物語: 携帯電話
今や小学生も持っている携帯電話。スマホがない生活は考えられないという方も多いのではないでしょうか。仕事用なども含め一人で複数の端末を所有している人もいますし、まさに一人一台って感じです。今回は私たちの生活になくてはならない携帯電話の歴史を紹介します。
携帯電話の初めて
携帯電話の前身は、第二次世界大戦中にアメリカ軍が使用したモトローラ製の「Walkie Talkie」といわれています。いわゆるトランシーバーですね、日本でいえば。戦後GHQのお達しにより日本の警察にも採用されました。現在でも警察はもちろん警備や野外活動などで使用されていますね。
携帯できる電話を開発する具体的な研究は古くから行われてきましたが、電波のノイズの問題やバッテリーの問題、また通信速度などの問題で電話機が大型になってしまうため、実現は難しかったようです。
携帯電話の歴史
日本で最初に携帯電話が登場するのは、1970年(昭和45年)の大阪万博の「電気通信館」で展示実演された電話線不要のワイヤレステレホンと思われます。一般加入電話と通話をするデモンストレーションも行われました。この時電気通信館ではカラーテレビ電話も登場しています。
1979年12月日本電信電話公社(現NTT)により、世界初の自動車電話サービスが始まりました。無線機本体は自動車のトランクなどに搭載され、電源は自動車のバッテリーから供給。当時の1ヶ月の基本料金は3万円、通話料金は3分で280円と超高かったため、社長専用車などごく一部の人の使用に留まっていました。
日本で初めて登場した携帯電話機は、1985年9月に日本電信電話(現NTT 旧 日本電信電話公社)がレンタルを開始した「ショルダーホン」の100型です。ショルダーホンは車外でも使用できる自動車電話という位置づけで、電話機の重量も約3kgと重かったため、ショルダーバッグのように肩にかけて使用していました。この時代に航空機電話なども登場しています。
その後通信が自由化されたことで、1988年から1989年にかけて、それまでNTTが独占していた自動車電話事業に旧IDOや旧DDIセルラーが新規参入を果たし、価格の引き下げ競争が始まります。それに伴いビジネスユースが広がっていきました。
1992年NTTが移動通信事業部門をNTT移動通信網(現 NTTドコモ)とその地域会社に譲渡し、1994年にはデジタルホングループ(現 ソフトバンク)が、6月にはツーカーグループ(KDDIの前身の一つ)が参入し、競争が激化します。
この頃から端末の買取制度(それまではレンタル制でした)が始まり、携帯電話が広く一般に普及する下地が作られていきます。同時期にPHS(personal handy-phone system)のサービスが開始され、端末や通話料の安さもあり女子高生など若年層を中心に“ピッチ”と呼ばれて普及していきます。PHSは携帯の端末や料金の値下げなどによって次第に劣勢となり、来年にはすべてのサービスが停止されます。
携帯電話の現在
その後ショートメール、着メロ、カメラ機能などがどんどん追加され高機能化、ドコモのiモードなど日本独自の進化を遂げて“ガラケー(ガラパゴス携帯)”と呼ばれるようになりました。2007年にはスマートフォンが登場し、現在につながっていくのはご存知の通り。電子決済やIoTなど進化はまだまだ止まらないようです。
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
DENKI110では電気工事や修理だけでなく、生活をする上での電気に関するお役立ち情報を発信しています。