暮らしの初めて物語: 冷蔵庫

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おそらく普及率が限りなく100%に近い家電が冷蔵庫ではないでしょうか。よほど自給自足で昔のライフスタイルで生活しているといったこだわりのある方以外、冷蔵庫のない生活は考えられないといっていいと思います。

冷蔵庫の初めて

冷蔵庫の起源は奈良時代頃に作られた氷室(ひむろ)が起源だとされています。氷室とは山の洞窟や竪穴に扉をつけ、底に敷いた茅(かや)の上に雪や氷を貯蔵する天然の冷蔵庫です。今でも秩父などでは冬の間に大量の氷をストックしておいて、夏になるとかき氷などで使用し人気になっているようですね。。

冷蔵庫の歴史

電気冷蔵庫ができるまでは氷を入れて冷やしていました
電気冷蔵庫ができるまでは氷を入れて冷やしていました。日本は冬にストックできますが、温かい国では厳しいですね
現代の冷蔵・冷凍技術の発端は1748年、スコットランドの科学者であるウィリアム・カレンが行った実験と言われています。エーテルを沸騰させたときに発生する気化熱を利用して、少量の氷を生成することに成功したのです。1803年にはアメリカのトマス・ムーアが「氷を使って冷蔵する道具」を作り、これを「refrigerator(冷蔵庫)」と名づけました。

1834年アメリカの発明家・物理学者であるジェイコブ・パーキンスはエーテル圧縮型と呼ばれる製氷機を発明しました。この製氷機が電気冷蔵庫のルーツと言われています。構造としては、まずコンプレッサーによりガス化したエーテルを高温・高圧化した後、コンデンサーで放熱しエーテルを液化。次にエバポレーターという装置を使い、液体状のエーテルを気化することによる気化熱を利用し冷蔵庫の中を冷却するという工程を繰り返す仕組みです。現在の電気冷蔵庫にも、この原理は適応されています。

1856年にアメリカで冷蔵庫の商用化がなされ、1918年にアメリカのケルビネーター社が世界で初めて電気冷蔵庫を製造販売しました。1923年には三井物産がアメリカのGE社から日本に初輸入。これが日本で最初の電気冷蔵庫となりました。

国産第一号の電気冷蔵庫は芝浦製作所(現東芝)が1930年に制作した「SS-1200」であり、GE社の製品を研究して開発されました。この冷蔵庫は容積125L、重量157kgと金庫を思わせる大きさで、密閉型首ふりシリンダー圧縮機と凝縮器および制御装置がキャビネットの上に露出したモニタートップ型が特徴です。

その後1933年、芝浦製作所が純国産電気冷蔵庫として発売を始めます。この頃は「電気冷蔵器」と呼ばれ、少し遅れて日立、三菱も販売するようになりました。当時、冷蔵庫といえば氷で冷やすのが一般的でしたが、その氷冷蔵庫を持っている家庭も少なかった時代に発売された冷蔵庫の価格は720円で、小学校教員の初任給1年分以上に相当する程、高価だったと言われています。

1935年には、圧縮機や凝縮器をキャビネットの下部に納めた冷蔵庫が発売され、この頃から「電気冷蔵庫」という呼称が定着していきます。戦後の高度成長期にはテレビ、洗濯機と並んで三種の神器として人気になり、日本の家庭に徐々に普及していったのはご存知の通り。

昭和30年代の台所に鎮座する冷蔵庫
昭和30年代の台所に鎮座する冷蔵庫。懐かしい気持ちになる方もいらっしゃると思います。朝ドラに出てきそうな台所ですね

冷蔵庫の現在

日立の最新型冷蔵庫35L 6ドア フレンチドア 真空チルド 新鮮スリープ野菜室 R-WX74J XH
日立の最新型冷蔵庫35L 6ドア フレンチドア 真空チルド 新鮮スリープ野菜室 R-WX74J XH。25万くらいしますが、真空で密閉保存することで酸化と乾燥を抑える構造らしい

食品保存と製氷ができる電気冷蔵庫の機能は日本人のライフスタイルを大きく変え、今では除菌・脱臭をしながら鮮度を長持ちさせたり、野菜を生のまま冷凍できるものが登場するなどさらに便利な機能が搭載されています。超高機能高価格タイプから、シンプルで低価格な小型タイプまで日本人の生活になくてはならない家電としてキッチンに居座り続けています。