電動シャッターが故障したときの対処法

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この記事では、電動シャッターが故障したときの対処法について解説していきます。電動シャッターが上がらない、もしくは降りないといったときに考えられる原因や応急処置などを具体的にご紹介します。
電動シャッターの仕組みを簡単にご説明したあと、どこが故障の原因になりやすいか、故障の原因を知る方法をご説明していきます。
もしかすると電動シャッターの不具合が故障ではない可能性もあるため、落ち着いてこの記事の中から適切な解決策を見つけてくださいね。

まずは、皆さんがお使いの電動シャッターはどのような仕組みで上げ下げが行われているのか。シャッターの各部名称も併せてご説明していきます。

1.はじめに

電動シャッターは皆さんのご自宅のガレージや車庫に取り付けられている巻き上げ式の扉のことをいいます。主に防犯や防火の目的で用いられており、壁のスイッチやリモコンなどを操作することで開閉を行います。
スイッチでモーターを動かさなければ開けられないため、手動に比べて防犯性が高いと考えられています。

シャッターの扉部分は「スラット」と呼ばれており、開閉スイッチが押されることでこの部分が上がったり下がったりします。スラットは左右の溝である「ガイドレール」に沿って動きます。
スラットが上がっていくと、上部にある「ケース」に巻き取られていきます。スラットを巻き取るための部品は「巻き取りシャフト」と呼ばれています。

電動シャッターは文字どおり電気によって動作を行っているため、電気が供給されていない状態では開閉を行うことができません。
電動シャッターの不具合はさまざまな原因から起こりますが、故障してしまうと中に入れなくなる、あるいは閉じ込められてしまうなど重大なトラブルに繋がります。そのため、電動シャッターが故障してしまったときは、修理を行わなければなりません。

2.故障かなと思ったときにチェックするポイント

突然シャッターが動かなくなると、「故障した」と慌ててしまう方も多いと思います。すぐに専門業者に相談するのもアリですが、その前に少しだけ確認してみてほしいことがあります。ひょっとすると、シャッターの不具合は故障ではない可能性があるからです。ここでは、故障かなと思ったときにチェックするポイントを挙げていきましょう。

2-1.停電、コンセントの抜け

電動シャッターは、一般的な家電製品同様、コンセントが電源となっています。
そのため、シャッター一台に対して必ず一つのコンセントが必要です。シャッターが二か所ある場合は二つのコンセントが要ります。
つまり、コンセントからの電気供給がなければ電動シャッターは動きません。

故障かなと思ったときは、まず壁や天井に取り付けられたコンセントの抜けを確認してみましょう。
電源コードがコンセントから抜けていた場合は指し直します。単純なことですが十分あり得ます。

コンセントが抜けていないにも関わらず動かない場合は、停電の可能性が考えられます。ブレーカーが落ちていないかを確認してください。ブレーカーを入れ直すことで動くことがあります。
もし、使用アンペアを超えて電気を使用していた場合は、使用する電化製品の数を減らして様子を見ます。
自然災害などで住居が停電したときは、当然電動シャッターも動きません。電気の復旧を待ちましょう。

2-2.設定、施錠の確認

電動シャッターの中には、設定により手動で開閉する機能を持っているものもあります。何かの拍子に切り替えボタンを押してしまい、電動から手動に設定が変わっている可能性があります。
設定の再確認を行い、手動になっていれば電動に切り替えましょう。
「開」ボタンを押した時にモーター音がする場合、手動になっている可能性が高いです。

シャッターが閉まっている状態であれば、施錠されている状態ということも考えられます。
シャッターの鍵はスラット下部の座板と呼ばれる部品についています。ちゃんと解錠されているかどうか確認してみましょう。

2-3.温度上昇や凍結

シャッターの開閉はモーターの動きで行われるため、長時間連続で使用していると、モーターの温度が急激に上昇してしまいます。すると、保護装置が作動し、自動的に動作が停止します。
長時間連続で使用したときは、10~20分ほど操作を中止しましょう。モーターの温度が下がれば、正常に開閉できるようになります。

それとは逆に、気温が低いときにシャッターが凍結することがあります。この場合、自然に溶けるのを待ってから操作を行ってください。

2-4.ゴミや異物が挟まっていないか

電動シャッターの動きがスムーズでない場合、もしくはシャッターから異音がする場合はシャッター周辺にゴミや異物が挟まっている可能性があります。
シャッターケース内やガイドレール、スラットなどに動きの妨げになる物が挟まっていれば、それを取り除きます。また、細かい埃やゴミが原因になることもあるため、定期的に掃除すると良いです。
自力で取り除くことが難しい場合は、専門業者に依頼することをお奨めします。

2-5.リモコンの電池切れ

電動シャッターの開閉にはリモコンを使用しますので、そのリモコンの電池が切れていれば動作はしなくなります。リモコンのボタンを押しても反応しないというときは、まず、リモコンの電池を新しいものと交換してみてください。
また、あまり離れた場所から操作してしまうと、リモコンの操作範囲外となり、反応しないことがあります。シャッターとの距離を縮めて操作を試してみましょう。

以前よりリモコンの操作距離が短くなったと感じたときも、電池切れや電池の残量が少ない可能性があります。
単純にボタンの押しが弱いことが原因というケースもありますので、何度かリモコン操作を試してみると良いです。

3.電動シャッターを手動で開ける方法と注意点

故障かなと思ったときにチェックするポイントを確認してみても症状が改善されない場合、実際に電動シャッターが故障している可能性が高いです。
その場合、原因を確かめる必要があり、大半のケースで修理が必要となります。

しかしながら、シャッターが開かないと困るという方も少なくないでしょう。緊急の場合などに、電動シャッターを手動で開ける方法とその際の注意点をご説明します。

3-1.電動を手動に切り替える

まず、安全のためにブレーカーを落としシャッターの電源を切ってから作業を始めます。
電動シャッターの製品にもよりますが、シャッターケースに手動切替用のシリンダーもしくはリングが付いています。

これらは万が一のときに手動への切り替えができるようにほとんどの製品についている機能です。取扱説明書などを参考に、シリンダーやリングの操作を行ってください。
手動での開閉が済んだら、今度は電動復帰用のシリンダーもしくはリングの操作を行います。

3-2.手動で開けると危険やリスクを伴う

電動シャッターは、本来電動で動かすことを想定しているため、手動で開閉を行うのはあくまでも緊急時と考えておきましょう。
また、手動への切り替え時にはさまざまな危険やリスクが伴うため、注意しておくべきことがあります。

電源スイッチが入ったまま作業をすると、停電から復旧した場合などに突然シャッターが動き出す可能性があります。人が挟まって思わぬ事故に繋がることもあるため十分気を付けましょう。
開閉時に車などを置いた状態で操作を行うと、器物破損の恐れがあります。シャッターの周辺に物がないようにしてください。

シャッターケースはシャッター上部についているため、高所での作業を行うときは必ず安定した足場の確保を行います。スラットに触れる形でハシゴを設置しておくと、転倒の恐れがあるので避けてください。
あらゆる危険を考慮し、手動での開閉時はなるべく大人複数人で行うのが望ましいです。
女性や高齢者の方はもちろん、作業に関して不安を感じる場合は無理に行わず、専門業者に任せた方が無難です。

4.故障の原因と主な症状、対処法

故障かなと思ったときにチェックするポイントをご自身で確認してみましたか?ご紹介した5つのポイントを確認しても原因が分からない場合、シャッター本体や周辺部材に問題がある可能性が高くなります。

ここでは、電動シャッターが故障する原因と主な症状、そして対処法を併せてご説明していきます。
先に申し上げておくと、修理の内容が配線の処理を必要とする場合、資格を持った人が行わなければなりません。原因が判明したら、ただちに専門業者に依頼しましょう。

4-1.鍵の老朽化

故障の直接的な原因がシャッターにはない場合もあります。例えば、「シャッターの鍵が開かない」と「シャッターの鍵が閉まらない」というときは、鍵の老朽化が原因と考えられます。
鍵には寿命があり経年により摩耗や錆つきが起こると、鍵とシリンダーがかみ合わなくなることがあります。

この場合、シリンダーの交換など修理を行うことで解決可能です。交換は自分でもできますが、適合したシリンダーを選定し、正しい方法で取り付ける必要があるため、慣れていない方には難しい作業となります。

4-2.リモコンの故障、基盤の故障

リモコンの電池を交換してもシャッターが反応しない場合はリモコンの故障が原因と考えられます。この場合はリモコンの修理や交換を行うことで対処できます。
しかし、それでもシャッターが動かない場合は基盤に問題があるかもしれません。

基盤が故障していると「リモコンが受信しない」「シャッターが自動停止してくれない」「勝手に開閉したり動作停止したりする」などの症状がみられます。
専門家による原因調査および基盤の修理交換が必要と思われるため、これらの症状が出た場合は業者に相談した方が良いでしょう。

4-3.スラットの不具合

「シャッターが斜めに止まってしまう」という場合、スラットの不具合が原因と考えられます。
スラットが経年劣化でズレを生じてしまうと、シャッターを正常に巻き取ることができず、斜めの状態で止まってしまいます。

スラットの不具合は建て付けの調整や部品修理で対処できることがありますが、そうでない場合はスラットそのものを交換しなければなりません。そのため、おおがかりな作業になることも想定されます。

4-4.ガイドレールの変形や油切れ

「シャッターが毎回同じ場所で止まる」という場合は、ガイドレールに変形が生じている可能性があります。その際はレールの修理が必要です。
ただし、単にゴミが溜まっているだけというケースもあるため、メンテナンスで対処できることもあります。

また、「シャッターから異音がする」というときは、レールが油切れを起こしていることもあります。
専用の油を差すことで症状はなくなりますが、いずれにしても一度点検を行った方が良いでしょう。

4-5.ブレーキの故障

「シャッターがきちんと止まらない」という場合は、モーター内部のブレーキが故障している可能性があります。ブレーキが故障すると、シャッターが停止位置で止まらずに落下する危険も伴います。
事故や怪我を防止するためにも、早急に専門家へ修理・交換の依頼を行いましょう。

4-6.リミット装置の故障、検知トルクのズレ

「スイッチを押すと作動はするもののすぐに止まる」「停止位置とズレて止まる」という場合は、シャッター上部にあるリミット装置の故障が考えられます。
リミット装置の修理は部品交換で行いますが、配線に関わる部分のため素人では困難です。

また、同様の症状の原因として検知トルクのズレも考えられます。検知トルクは障害物を感知して止まる仕組みになっているため、まずはシャッター下に障害物があれば取り除きます。それでも改善しないときは検知トルクの調節を行います。
調節方法は電動シャッターの製品によるため、取扱説明書に従ってボタンの操作を行ってください。

4-7.シャッターの破損、サビ

誤って車をぶつけて破損させてしまったことが電動シャッターの故障のきっかけとなるケースもあります。
シャッターに大きな力が加わると凹みや変形、破損などが起こることが想定されます。シャッターの状態によっては、正常に作動しない可能性もあるでしょう。
対処法としては破損した部分の修理となりますが、破損が大きい場合は交換が望ましいです。

シャッターはほとんどの場合が住宅の外にあるため、365日雨風に曝されています。従って、経年により錆付きの発生や老朽化していくものと考えらます。特に、雨の多い地域や塩害を受ける沿岸部などの環境ではその傾向が強くなります。
シャッターが錆付いて老朽化した場合、修理では対応することが難しくなります。そのため、シャッター本体の交換を行う必要があります。

作業には配線なども付随するため、資格のない素人が行うことはできません。実際、ほとんどのメーカーでは一般の方にシャッターのみの販売は行っていません。

4-8.壁スイッチの故障

「リモコンでは操作ができるものの壁スイッチでは動作しない」という場合、壁スイッチ(押しボタン)が故障している可能性があります。壁スイッチの修理が必要です。
壁スイッチの修理にはスイッチの分解や制御盤の電源、配線などに触れる作業が伴うため資格保有者でなければ行えません。また、高所の作業が中心となり、事故や怪我の危険性も高まります。

5.電動シャッターの故障を自分で修理することは難しい

電動シャッターの仕組みや故障の原因、いざというときのチェックポイント、電動シャッターを手動で開ける方法などをご説明いたしました。
故障だと思っていたものの実は故障ではなかった、というケースではご自身で問題を解決することは可能です。故障が原因であっても、鍵やリモコンの交換であれば、部材を揃えて自分で対処することができるでしょう。

しかし、シャッター本体や内部の修理や交換が必要となる場合、ご自身で修理することは難しくなります。故障の箇所によっては電気工事士の資格がなければ作業できず、大変な危険を伴うこともあるでしょう。
「原因が分からない」「早急に対応してほしい」「電動シャッターの交換をしたい」というときは、迷わずに専門業者に依頼することをお奨めします。

6.まとめ

さて、以上が電動シャッターが故障したときの対処法となります。
車庫やガレージのある住宅では必須ともいえる電動シャッターですが、長年使用しているとどうしても不具合を生じてしまいます。突然シャッターの動きがおかしくなると、急いでいるときなどは特に慌ててしまいます。

しかし、電動シャッターには電気配線が繋がっています。取り付けにおいても電気配線工事が伴うため、資格保有者でなければ対応できません。
素人判断が思わぬ事故や怪我に発展する可能性も否定できませんし、症状が悪化する場合もあります。決してご自身で無理な作業は行わないようにしましょう。