解約したBSアンテナの取り外し(撤去)がしたい! 費用と安全な方法を解説


地上デジタル放送に完全移行してから数年になります。すでに、ほとんどのご家庭が地デジ対応のアンテナに変更したことでしょう。古いアナログ放送対応アンテナは、もう撤去したこと思います。
集合住宅にお住まいの方であれば、以前使用していたテレビアンテナの取り外しおよび撤去は管理人が行います。しかし、本来テレビのアンテナの取り外しや撤去は自分で行うものです。
特にbsおよびcsアンテナがその代表的なものです。
おそらくこの記事をご覧になっている方の多くは、BS・CSアンテナの撤去や取り外しを検討中か、処理方法を調べているところでしょう。
加えて、撤去費用がどれほどかかるのか?自力でやるにはどうしたらいいのか?自分でできない場合はどこに依頼したらいいのか?など、さまざまな疑問があるはずです。
撤去や取り外しが面倒くさい、分からない、工事料金が高そうという理由から放置している方もいらっしゃいます。しかし、放置するとアンテナは劣化し、後にトラブルを招きます。不要となったBS・CSアンテナは速やかに取り外しましょう。
そこで本記事ではBS・CSアンテナの取り外しと撤去の方法について具体的に解説します。是非チェックいただき、あなたにとって最適な方法を見つけてくださいね。
①BS・CSアンテナの取り外しが必要になるケース
BS・CSアンテナの取り外しが必要になるケースとしては下記があげられます。
・新しいアンテナを購入したとき
・アンテナが故障したとき
・引越しなどで取り外しが必要になったとき
新しいアンテナを購入した方・現在利用しているアンテナが故障した方は古いものを取り外し、付け替え作業を行います。しかし、引越しに関しては、古いアンテナを旧居へ放置するケースが多いようです。
BS・CSアンテナは住宅の屋根に設置されることが多いため、放置すると劣化します。この劣化がやがて二次災害を招くこともあります。そうなる前に、早急な撤去が必要です。
では、BS・CSアンテナの取り外し方法をいくつか紹介したいと思います。
まず1点目は「引越し業者に依頼する」方法ですね。
引越し業者は、荷物の運搬だけではなく、住宅におけるさまざまな工事や作業を請け負っています。例えばクロネコヤマトの宅急便が有名なヤマトグループは、引越し業務からアンテナの取り付け・取り外しまで行っています。
様々な業者が自由に業務を展開できる理由は、アンテナ作業に免許や資格が必要ないためです。取り付けと取り外しの知識と技術があれば、誰でも取付工事や取外し工事の作業が可能です。
続いて2点目は「取り外しをしてくれる業者を探す」方法ですね。
アンテナの撤去作業を請け負う業者は数多くあります。運送業者ではなく電気工事業者に依頼したい方は、お住まいエリアから探しましょう。インターネットを活用すれば、工事を請け負っている業者をリストアップできます。業者それぞれに独自サービスがあり、出張サービスが安いところもあれば、予約なしで即日対応の業者もあります。
3点目は「自分で取り外す」方法になります。
アンテナの取り外し作業は非常に難しく見えるかもしれません。一見すると、難しい技術や専門知識を必要としているように感じるでしょう。しかし、実際の作業は簡単です。
BS・CSアンテナを取り外しや撤去は、自力で作業することが可能です。重労働でもありません。
しかし、作業中にアンテナのパーツを損傷させると保証が効かなくなります。作業は簡単でも、ハイリスクではあります。リスクを避ける観点から申しますと、専門業者などに依頼したほうが良いでしょう。
②撤去が必要になるケース
BS・CSアンテナは、お手入れや確認の機会があまり無いでしょう。放置しても動作などに支障がない場合は、特に問題のないアンテナです。
しかし、使用していない状態での放置は禁物です。撤去せずに放置していると劣化が進み、住宅に被害を及ぼす可能性があります。
では、放置されたアンテナは具体的にどのような被害を引き起こすのでしょうか。
その典型が「屋根の損傷」です。
放置により劣化したBS・CSアンテナは次第に耐久性が失われ、天候の影響を受けやすくなります。特に台風などの強風時に破損する可能性がきわめて高く、屋根材の破損を招きます。放置はせずに撤去しましょう。
放置したBS・CSアンテナによる被害はほかにもあります。
たとえば「倒壊することで起こる事故」です。
放置すると劣化を進行させため、倒壊の確率が高まります。倒壊時の被害は自宅だけに留まりません。近隣住宅へ落下するなどの被害も考えられます。最悪の場合、風に飛ばされたアンテナが通行人にぶつかる事故へ発展する可能性もあります。他人や他人の住宅への損害は法的トラブルの原因となります。大きな事故を起こす前に撤去しましょう。
そして、「壁の劣化」も起こします。
劣化が進行したBS・CSアンテナは錆びます。屋根に錆びたアンテナが放置されると、雨などで住宅の壁面に錆びが移ります。錆びが壁に付着するとシミに変化し、最終的に壁が腐食します。
ステンレス支線で固定されたアンテナは錆びにくいメリットがあります。しかし、経年劣化は避けられません。絶対に錆びないという保証もありません。そのため、アンテナの錆びには十分な注意が必要です。
③自分でアンテナを取り外しする方法

BS・CSアンテナの取り外しが本記事のメインですが、アナログ放送用アンテナなど他のテレビアンテナを取り外したいという方もいることでしょう。
BS・CSアンテナに限らず、どんなアンテナも放置してしまうとトラブルの原因になります。もっとも注意しなければならないのは近隣住宅への被害です。放置したアンテナが破損し、その一部が隣家に直撃した結果、人身事故に発展したら大変です。
では、実際の作業手順を具体的に解説していきます。
最初に用意するのは「ハシゴ」です。
アンテナは屋根の上に設置されることが多いです。設置場所の高さにあわせて適切なハシゴを用意し、しっかりと安全を確保してください。
続いて「支持線の切断」を行います。
ハシゴに登っていきなり外そうとしてもアンテナの取り外しはできません。なぜならアンテナ本体は支線(ワイヤー)によって固定されているため。これを切断しないかぎり取り外しができないので、慎重に作業してください。
次は「アンテナの取り外し」です。
支線を切断したら固定が解除されるのでアンテナ本体を取り外します。基本的に一般的なテレビアンテナはパーツがそれなりに多いので落下しないよう注意してください。
そして「支柱撤去」に移ります。
アンテナを取り外したら支柱を撤去し、設置されていた箇所に異常がないかチェックしてください。
これでテレビアンテナの撤去作業は終了です。撤去したものを下に降ろす工程が、もっとも注意が必要になる作業です。最終作業ですが、とくに慎重さが要求される工程です。誤って落下してしまわぬよう十分に気をつけてください。
撤去したテレビアンテナの処分にはいくつかの方法があります。お住いの地域の分別や手順に従いごみとして処分するか、専門業者に処分を依頼しましょう。適当な場所への放置は不法投棄扱いとなり、犯罪です。廃棄物処理法に違反しないよう、細心の注意を払って処分してください。
3.1BS・CSアンテナの取り外し方
続いては衛星放送用BS・CSアンテナの取り外し方について解説していきます。
基本的な作業工程は上項で説明したとおりです。ただし、パラボラアンテナなどはナットを外して同軸ケーブルを切断するなどの工程が必要になります。この項目ではそのようなケースの作業について解説していきます。
まずは「ナットを外す」を工程です。
パラボラアンテナはフラットアンテナと比較すると、屋根ではなくベランダの手すりに取り付けされるケースが多いです。その場合、六角ナットなどで固定されています。専用工具を使ってナットを外していきます。
続いて「同軸ケーブルを切断」する工程です。
微弱な電気が流れている点に注意してください。感電するほどの電気ではありませんが、電源を切って絶縁手袋着用のもとで作業するのが良いでしょう。
④撤去を専門業者に依頼する場合
BS・CSアンテナの取り外しが面倒という理由で放置する方は少なくありません。しかし、日ごろからDIYなどに親しんでいる方であれば難なく作業が可能です。
また、BS・CSアンテナの撤去には費用がかかるという理由から放置するという方もいらっしゃいます。
BS・CSアンテナを撤去するために必要な費用はどのようになっているのでしょうか。
工事内容と工事料金など、費用の内訳は以下のとおりです。
・アンテナ本体の撤去にかかる費用
・アンテナを処分するために必要な費用
・高所作業にかかるオプション費用(※必要な場合のみ)
このようにアンテナ撤去費以外にも作業とそれにともなう費用が発生します。また、基本的に撤去作業は高所作業になります。危険が伴う高所作業になる場合は難易度も上がります。別途追加料金が必要になるケースが多いです。
専門業者にアンテナ撤去を依頼する場合はしっかり作業にかかる費用の見積りをとった上で検討しましょう。
4.1引越し業者に依頼する場合
引越し業者をはじめ、運送業者がBS・CSアンテナの撤去を行うサービスを展開しています。取り外しだけではなく、取り付けまで行うため、トータルで依頼することもできます。
引越しの際は利用する業者にすべてお任せすると手間が少ないでしょう。ただし、これらの作業にはそれぞれ費用が別途発生するため注意が必要です。
以下に大手運送業者「クロネコヤマトの宅急便」が提供しているアンテナ撤去及びその他にかかる工事費を掲載します。参考にしてください。
・ベランダ置きタイプ
取りはずし工事・・・5,500円(税込)~
取り付け工事・・・16,500円(税込)~
・新設パック ベランダ置きタイプ
アンテナ本体をお持ちの場合・・・22,000円(税込)~
・屋根・壁面置きタイプ
取りはずし工事・・・7,700円(税込)~
取り付け工事・・・19,800円(税込)~
・新設パック 屋根・壁面置き
アンテナ本体をお持ちの場合・・・27,500円(税込)~
※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。
4.2 外壁・屋根塗装業者に依頼する場合
引越し業者へのアンテナ撤去依頼はためらいがある方は、外壁や屋根塗装を専門とする業者に依頼すると良いでしょう。
お住まいのエリアで長年にわたって愛されている実績と信頼がともなった専門業者であれば、安心して依頼できます。地域密着型のサービス業者は費用の交渉もスムーズに進むことでしょう。
ただし、場合によっては引越し業者よりも高額になる可能性もあります。高所作業は、作業時に足場を組み立て、安全を十分に整えてから作業することから別途費用が発生するためです。専門業者に依頼する場合は、撤去と処理以外にかかる費用と内訳を明確にしてから話を進めましょう。
また、外壁・屋根塗装業者は電気工事の専門家ではありません。BS・CSアンテナの取り付けや撤去は業務外の作業です。
なかにはアンテナ工事自体を引き受けていない業者もいます。依頼の前に確認しましょう。確認の結果引き受けていない場合は、アンテナ工事を専門としているプロに依頼することをおすすめします。
以下に専門業者に依頼した場合にかかる費用の目安を掲載します。ぜひ参考にしてみてください。
・A社
BS・CSアンテナ基本工事(アンテナ本体は別)・・・¥10,000~
アンテナ受信状態調整(屋根および壁面)・・・¥7,000~
アンテナ受信状態調整(ベランダ)・・・¥5,000~
・B社
BS・CSアンテナ手すり取付もしくは撤去工事(ベランダ)・・・¥12,000
BS・CSアンテナ手すり取付もしくは撤去工事(コンクリート)・・・¥15,000
専門業者に撤去を依頼する場合はだいたい10,000円ほどの費用が必要になることを意識しましょう。
まとめ
BS・CSアンテナの撤去工事は自力でも可能です。しかし、安全かつ正確に取り外しを行うのであれば、専門業者などに依頼することをおすすめします。
撤去にかかる費用の相場としては10,000~15,000円です。そこまで高額というわけではありません。
無理に自力で撤去した結果、怪我を負うこともあります。その場合、治療費などが発生するだけではありません。大怪我であれば生活に支障が出てしまいます。そうなる前に、プロに依頼したほうが何事もスムーズに進むうえ、早急に解決できるでしょう。
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