BS・CS放送が映らない原因はアンテナ故障?急に電波を受信しなくなる不具合の原因と対処法

アンテナ

BSアンテナの故障でお困りではありませんか?

原因としては、アンテナの不具合、受信環境のトラブル、受信ブースターの故障、B-CASカードが抜けている等が考えられます。

アンテナはテレビの電波を受信するのに必須です。アンテナに不具合がある場合は、アンテナ本体の交換をしなければならない場合もあります。

弊社はBSアンテナの修理・交換が得意です。テレビアンテナでお困りの方は、創業10年の実績のある弊社にお任せください。

作業時間・料金・その他不明な事があれば些細な事でもお気軽にお問い合わせください。

どこに頼むかわからない方でも、些細な事から電話での無料相談を承ります。

BSデジタル放送やCSデジタル放送は、アンテナやケーブルなどさまざまな受信設備が原因で急に映らなくなることがあります。画面にエラーが表示されているなど、分かりやすいトラブルについては対処ができますが、エラーが出ずに画面だけが映らないケースも少なくありません。

受信状況が正しければ頻繁にトラブルが起きる心配はありませんが、ここでは、BSやCSが急に映らなくなった場合の原因と修理について紹介します。

目次

BSデジタル放送・CSデジタル放送が映らなくなる原因とは

BSデジタルやCSデジタルが受信できなくなると、業者を呼ぶかどうか迷うことでしょう。ですが、BSが映らなくなった原因には業者に頼らず自分で解決できる内容もあります。BS・CS放送の受信トラブルにはいくつかの原因があるのですが、その原因を抑えるためにはご自身がご覧になられているテレビの受信方法について知る必要があります。

アンテナテレビとは何か

BSデジタル放送・CSデジタル放送が映らなくなる原因とは

アンテナより電波を受信してテレビを映すといった方法です。地デジもBS・CSもテレビアンテナから受信するという仕組みでテレビを映しています。

また、アンテナ以外にもテレビを受信する方法として、ケーブルテレビインターネットテレビを経由してテレビを映す受信方法があります。
これらの受信方法は外見的に大きな違いがあります。下記の項目を確認してご自身のテレビの受信方法を確認してみて下さい。

・家の屋根上や壁面に地デジアンテナやパラボナアンテナがある
・電柱からの配線引き込みが無い

また、テレビの受信方法をより詳しく知りたい方は「電波受信の仕組みから学ぶ! テレビを映す原理と大切なアンテナ」も合わせてご確認下さい。

BS・CS放送が見れない原因はアンテナの寿命が原因で故障しているから?

BSアンテナの寿命は約10年と言われています。

パラボラアンテナ デザインアンテナ 室内アンテナ
見た目 パラボラアンテナ デザインアンテナ 室内アンテナ
寿命 約10年 約10年 約10年
BS・CS対応 対応 対応 非対応
電波強度
画質 2K~4K以上 2K~4K以上 2Kまで

※室内アンテナはBS・CS放送を受信することができません。デザインアンテナとよく似ていて一緒に区別されがちなので気をつけましょう。

最近テレビを見ていたら、地デジは見ることができるけどBS/CSは見ることができなくなった。BS・CS放送を見ていたらなんかノイズが走っている気がする。…このようなトラブルが発生したとします。

BS・CS放送アンテナを取り付けてから何年も経過しているので「もしかしたらBS・CS放送アンテナが寿命で故障したのではないか?」と考えている人がいるかもしれません。

ですが、BSアンテナの故障、不具合と決めつけるのはまだ早いです。BS放送を見ることができないのには必ず原因があります。

そこで、正確な対処をする事ができれば意外と簡単にBS・CS放送を見ることができるようになるかもしれません。では、BS・CS放送に不調が起こるのにはどのような原因があるのでしょうか。

BSアンテナの故障とよく似た症状は、BSアンテナが原因である場合とBSアンテナ以外が原因である場合があります。以下のチェック項目を確認して対処方法を確認しましょう。

BSアンテナの寿命とよく似た症状の一覧表

BSアンテナの寿命とよく似た症状 原因と対象方法
BSアンテナが原因でBS放送が見ることができないケース 悪天候によって電波を受信出来なくなった・アンテナの向きが変わった
電波の受信環境の問題(飛行機の滑走路・ヘリポートなど近くにある)
BSアンテナ以外が原因でBS放送が見ることができないケース アンテナケーブルの接触不良や配線ミス
アンテナケーブルの故障
B-casの不具合

テレビのアンテナレベルを確認する。(エラーコードが出ていない状態)

アンテナ受信でテレビを視聴している場合は、メーカーによって操作方法は異なりますが、テレビ本体の設定からアンテナレベルを確認することができます。

アンテナレベルが規定に満たず、受信不良が起こっている場合は以下が不調の可能性としてあげられます。

・アンテナケーブルの接触不良や配線ミス(分波器の不具合)
・アンテナケーブルの故障
・悪天候によって電波を受信出来なくなった・アンテナの向きが変わった
・電波の受信環境の問題(飛行機の滑走路・ヘリポートなどが近くにある)

これらはアンテナケーブルを抜き差しする、買い替える、天候の回復を待つなどの対処をとりましょう。それでも解決しない場合はBSアンテナが故障している可能性があります。

E201・E202・E203などのエラーコードが表示される場合

E201・E202・E203などのエラーコードが表示される場合

テレビの画面にE201やE202もしくはE203と表示される場合、受信環境にトラブルが起きていると判断できます。受信環境に何らかの障害が起きていないか確認しなければなりませんが、BSのアンテナに不具合が出ているケースが多くみられます。アンテナではなく、アンテナケーブルが抜けている場合もこのエラーが出ます。ケーブルもあわせて確認しましょう。

エラーコードに関して詳しく知りたい方は【テレビが映らない!】急に地デジ等が受信ができない原因や突然消える解決法を解説をご覧ください。

これらはテレビ画面に表示されているエラーコードを確認して、そのエラーコードに応じた対処方法をとってください。それでも解決しない場合は、BSアンテナが故障している可能性があります。

ご自身でアンテナやテレビの受信環境をチェックしても何の問題もなければ、一度専門の業者に依頼をすることをおすすめします。

アンテナケーブルを抜き差しや交換をする

BSアンテナの不具合でよくあるBS放送が映らない症状は、アンテナケーブルが原因である可能性があります。

同軸ケーブル RCAケーブル
見た目 同軸ケーブル RCAケーブル

アンテナケーブルとはアンテナからテレビまで伸びている同軸ケーブルやRCAケーブルなど配線全てのことを指します。
また、この中には自身で確認できる部分と電気修理業者に依頼しなければならない部分が存在します。以下をご参照ください。

アンテナテレビ受信
イメージ アンテナテレビ受信
対処方法 アンテナケーブルを抜き差しする・新しいものに交換する事でBSが見られるようになる事があります。
※分波器を交換するのも効果的です。

同軸ケーブルが以下のようになっていると、BS放送が見られない原因になります。この場合は無理やりテレビに接続しようとせずに新しいアンテナケーブルに交換しましょう。

同軸ケーブル アースの折れた同軸ケーブル
見た目 同軸ケーブル アースの折れた同軸ケーブル

アンテナ受信でテレビを視聴している場合は、アンテナコンセントから同軸ケーブルがチューナーなどの周辺機器やテレビまで伸びているハズです。アンテナコンセントからテレビまでの配線は自身で確認することができます。
アンテナコンセントからアンテナまでのケーブルの調査は、壁裏や高所の作業が要求されてきます。素人には極めて困難な作業であるため、電気修理業者に調査を依頼しましょう。

B-CASカードが抜けている

テレビやアンテナに大きなトラブルが起きている訳ではなく、単純にB-CASカードが抜けていた・抜けそうにゆるんでいた…ということが原因で映らないこともあります。

B-CASカード(表) B-CASカード(裏)
見た目 B-CASカード(表) B-CASカード(裏)

なお、B-CASカードが抜けている場合、BS放送以外の地上デジタル放送なども映らなくなります。

B-CASカードが抜けかかっている状態の時や、テレビ裏などに落ちている時には、以下のように再び奥まで挿入してください。

B-CASカードが抜けている場合

BS放送を視聴するためのB-CASカードは、赤色の小さなカードです。目立つデザインですがサイズは小さいので、うっかり無くしてしまうこともあるでしょう。

紛失してしまったB-CASカードは、B-CAS公式サイトより再発行可能です。どうしても見つからない時は活用しましょう。再発行の手数料が2千円ほど、さらに送料がかかりますが、着払いで配送してくれます。

B-CASカード公式サイト カード再発行はこちら

手続きはB-CAS公式サイトから直接、住所氏名など必要事項を入力して送信するだけです。

再発行されたB-CASカードは代引き着払いで送られるため、手数料なども事前振り込みの必要はありません。

中古のテレビなどを購入した際、最初からB-CASカードが付属していないこともあります。その際も、同じB-CASカードの公式サイトから申し込みできます。ただし、どんな理由でも再発行手数料と送料は発生するので注意しましょう。

受信ブースターの故障

本体もしくは電源にある受信ブースターが壊れていると、アンテナからの信号を正しく出力できなくなります。この場合ブースターを新しいものに交換しなければなりません。

受信ブースター

受信ブースター

受信ブースターにはいくつかの種類がありますが、セパレートタイプものは電源から出力される「DC電源電圧」をチェックすることで状態が分かるようになっています。

ブースターの信号の出力部分にDC15V(通常)の電圧がかかっているか見て、もしも正常に電圧がかかっていなければ、電源部分のケーブルが断線やショートなどを起こしていないか見なければなりません。

雷でテレビが映らなくなった場合には、ブースターの電源を抜いてからもう一度入れ直すことで正常に映ることがあります。ブースター故障の対処法については、「アンテナのブースターに異常が見られるときの対処法」で後述します。

アンテナに不具合が起きている

BSやCSが映らない場合、まず衛星アンテナの不具合をチェックしましょう。アンテナは気象状況の影響を受けやすく、台風などの自然災害によって向きが変わったり、設置に不具合が出ることがあります。

アンテナは人工衛星の方角に向けて設置されています。向きや設置状況が少しでも変わると、赤道上にある人工衛星から電波を受信できなくなります。日本の場合、南西の方角に向いていなければなりません。方角が外れているようであれば、向きを直すことで問題が解決します。

BS用のアンテナは、ひとつの方向からの電波の受信に特化しています。アンテナの方向が正しくなければ、衛星アンテナレベルが下がります。正しい方角を向くよう調整を行う必要があります。

受信できなくなった場合の対処方法

受信できなくなった場合の対処方法

急にテレビが映らなくなってしまったら、すべての部屋のテレビで受信ができなくなっているかを確認します。その後、順を追ってテレビ、ブースター、アンテナと確認していきましょう。

一部のテレビだけ映らない場合、該当するテレビに不具合が生じていると考えられます。テレビのコンセントやプラグが正しく接続されているか確認しましょう。接続が正しい場合、チューナー側の故障も考えられます。

すべての部屋のテレビで受信ができないときには、ブースターの電源部分のランプがついているか確認します。ランプがついていない場合、ケーブルを一度抜いて点灯するかを確認します。

ケーブルを外すとつく(入れるとつかない)場合、電源部分のラインがショートしている可能性が考えられます。ケーブルを外しても点灯しない場合は電源部を交換する必要があるでしょう。

つぎに、ブースターの電源部分のランプがついている場合です。通電ランプが点灯していれば、供給電圧の問題が考えられます。反対に通電ランプがついていない場合は、ケーブルの断線や接触不良を検討する必要があります。

通電ランプがついているが、供給電圧が15Vでない場合、接続不良による電圧の降下によって受信ができなくなっていると考えられます。

供給電圧が正常値である場合、アンテナのすぐ下での受信レベルを確認します。ここでは専用のチェッカーが必要になりますので、チェッカーを用意してレベルを出します。

レベルが正常値でない場合、アンテナの向きを変化させますが、それでもレベルが出ない場合にはアンテナそのもののトラブルが考えられるため、場合によっては交換も視野に入れることになります。

アンテナの下でのレベルが正常値である場合、アンテナそのものに問題はありません。ブースターに何らかの不具合が出ていると考えられるので、ブースターの交換を検討することになります。

自分でもできる改善方法

受信できない状況が続く場合、まずアンテナやテレビの状態を「受信できなくなった場合の対処方法」に沿って確認してみてください。微調整などを行うことで、映像が映るようになります。それでも不具合が直らない時は、次の方法でアンテナの状態を改善しましょう。

アンテナの傾きや脱落を確認する

アンテナの傾きや脱落を確認する

簡単にできる対処方法として、アンテナの向きを直すという方法があります。アンテナは少々傾いていたり脱落していたりいても、破損していなければ元通り使うことができます。大きな変形などが出ていないか確認し、傾きを立て直すなどして元の位置に設置するようにします。

BSやCSのアンテナは必ず南西に向いていなければなりません。角度の方向次第では映像が映らなくなってしまいます。受信できなくなった日付近に台風などでアンテナがズレていないか、思い当たるところがあれば、アンテナの状態を確認してみましょう。

近隣の住宅のアンテナと自宅のアンテナの向きを同時に眺めれば、自宅のアンテナのズレが目視でも確認できます。

アンテナには専用のネジが付いているため、自分でネジを緩めて角度を微調整できます。微調整のたびに、テレビに映像が映るか確認をします。ただしアンテナの設置場所によっては危険な作業になる場合があります。安全を確保したうえで、アンテナを取り落としたりしないよう注意してください。

正確な方向は、アンテナ調整専用のアプリを使うこともできます。アプリを起動させることで正確な方角が分かり、アンテナの向きを正しく合わせることができます。

素人が手を出さない方が良い理由

素人が手を出さない方が良い理由

例えアンテナが折れたなど、急いでなんとかしたい状況になったとしても、DIYなどで対応するのはおすすめできません。理由は主に3つあります。

①作業を行う場所の問題

アンテナが設置されている場所は、ほとんどが屋根の上です。屋根の上でなくとも高い位置や不安定な場所にあります。慣れていない作業を不安定なところで行うのは大きな危険を伴うものです。

屋根の上であればかなり急な角度が付いていますし、マンションなどの取付位置も屋上のような高所が大半です。少しでも高く、そして広い空間を求めてアンテナの設置場所を決めていくため、必然的にそういった場所になります。
いざその場に立ってみると、「想像以上に風が強い」などの不安を煽る要素も感じることでしょう。慣れていないことはうまくいく筈もなく、頑張ってはみたものの結局テレビが映らなかったと徒労に終わってしまうことが大半です。

テレビやアンテナの不具合を直す際は、高所作業になるので注意が必要です。テレビが映らないことでお困りでしたらこちらからご参照ください。安全にテレビやアンテナの工事を行うなら専門業者にお願いしましょう。『DENKI110』では資格を持った作業員が実際に対応致しますので、お気軽にご相談ください。

②複数人が必要な作業であるから

アンテナの交換・修理作業は、複数人が必要な作業です。慣れた職人であっても、2人以上で行います。素人なら3人とか4人とかが必要でしょうし、どんなに人数を増やしても作業がうまく進んでいくというものではありません。
足元が不安定なところで慣れない作業を行うのですから、それにかかわった人数分危険度も高まっていくのです。

1人が下から組み立てたアンテナを渡し、上でそれを受取ろうとしたもう一人が手を滑らせてアンテナを落下させそうになったと仮定しましょう。慣れている2人であれば、上の人は深追いせずに手を離し、下の人はアンテナを避けます。つまり、被害はアンテナが壊れるだけで済みます。新しいものを買ってくれば解決です。
しかし、慣れていない場合、手を滑らせた本人はバランスを崩し、下の人もとっさに身をかわせません。更に、周囲にいた人が手を貸そうとして2次災害を招くのです。もし、4人が関わっていたとしたら、4人全員が怪我をすることだって考えられます。

屋根の上から、バランスを崩して落ちたりしたら…。上から落ちてきたアンテナが体にぶつかったら…。考えれば考えるほど危険が増してきます。
お金をかけずにDIYをするつもりが、大怪我してしまっては元も子もないですよね。

③屋根そのものを壊してしまう

ちゃんとした講習を受けて経験を積んでいない人は、屋根の構造を分かっていないものです。家として作られていますから、それなりに考えられ一定の基準を満たしているのは事実です。しかし、構造により弱い部分もあります。
極端な例ですが、ここを踏んではいけないという場所があります。そこに重心をかけると屋根が大きく傷んでしまうのです。慣れた職人さんたちは、そういったところを瞬時に見極めます。そうでないと自分たちも安全に作業が行えないからです。

一方、素人はそんなことは分かりません。ただ、自分の体を安定させることしか考えられないため、必要に力をかけて屋根そのものにダメージを与えてしまうのです。
少し考えてみたらわかると思います。アンテナの交換と屋根の修理のどちらが高額になってしまうのか。自分でアンテナの修理をして安く済んだつもりが、屋根にダメージを与えてしまい雨漏れを起こしたときの修繕費が恐ろしい金額になって返ってきた。これでは全く意味がありませんよね。それを踏まえると、アンテナ修理は素人のDIYで賄えるものではないと分かって頂けたのではないでしょうか。

修理の前にやるべきことと故障のチェック

BS・CSアンテナの修理前に自分でやるべき事

衛星放送が受信できなくなったときは、アンテナやテレビを修理に出すまえに以下の方法を試してみてください。

テレビの設定や配線を調べる

アンテナが正常に動作し、遮蔽物なども特に確認されない場合、テレビの設定や配線に何らかのトラブルが起きている可能性があります。BSが映らないときは、アンテナのほかにテレビの設定や配線もチェックしてください。

配線は、老朽化や断線、腐食などにより受信状況が悪化します。ペットを飼っている場合、線をかじられるなどして断線することもあります。

テレビのアンテナ設定やチャンネル設定は、各テレビの説明書の記載に従ってください。アンテナ設定画面では受信強度を確認する画面を選びます。「電源連動」という項目を探し、一度「切」にしてテレビを再起動し、その後電源連動画面で「入」にします。この手順によって受信状況が改善するケースがあります。

端子を正しく接続する

テレビの周辺についている端子も、正しく接続されているか確認しましょう。アンテナのコンバータとブースターをつなぐケーブル、ブースターから室内へと伸びるケーブル、室内の壁面のテレビ端子からチューナーに繋がっているコードを確認します。

どこにも異常がなければ、最後にチューナーからテレビへとつながっているコードを確認しましょう。

BSであれば、壁面のテレビ端子からつながっているコードをテレビの「アンテナ入力」という場所の「BS/CS」端子につなぎあわせます。チューナーを間に挟んでいる場合は、チューナーから伸びているコードをつなぎます。

万が一配線に断線などの損傷が起きていると、ケーブルやコード類を新しいものにしなければなりません。老朽化以外にも、室内の掃除や模様替えの際コードに触れてしまい断線することがあります。ドアの開閉などによってコードが破損することもあります。

アンテナ付近の障害物を取り除く

アンテナの向きが正常でも、近くに建物や障害物があると受信が遮られます。結果、映像の映りに影響が出ます。この場合はアンテナの設置場所の変更を検討するか、障害物をどけるなどの対応が必要になります。

障害物が移動させられない場合、正しく受信できる環境にアンテナを移動させなければなりません。その際は、工事業者に依頼し、安全にアンテナを移しましょう。

見過ごしやすいですが、冬場に積もる雪も障害物です。大雪の日はアンテナに雪が付着するなどして、電波の受信を邪魔する場合があります。積雪時は、雪をこまめに取り除くようにします。

アンテナの配線を確認する

アンテナは室外に設置されているため、アンテナから伸びるケーブルも天候や障害物などによる影響を受けることがあります。ケーブルの配線に破損がみられる場合は交換を、外れている場合はつけ直すなどして対応しましょう。

配線部分の処置ができないときは業者に依頼し、防水加工や腐食防止、カバーの取り付けなど、耐久性も考えて取り付け直しを行います。

アンテナが故障しているか確認する

受信ができない場合、アンテナが故障しているとは限りません。しかし、万が一のケースも考えられます。アンテナが雷などに撃たれて故障するケースです。

また、台風時に飛来したものが当たって破損する、鳥が止まるなどしてアンテナの部品が破損するケースも確認されています。いずれの場合も、アンテナの構造に詳しくなければはっきりとした判断ができません。業者に依頼し修理や交換の必要性を判断してもらう必要があります。

アンテナが古い可能性も

アンテナが老朽化していると、ケーブルやブースターが正常に動作している場合も受信状況が悪くなります。

アンテナは常に外に出ているため、雨や風などにさらされて経年劣化していきます。購入・設置して10年以上が経っている場合は、老朽化の問題も視野に入れて交換を検討する必要があるでしょう。

正常なパラボラアンテナ 故障が疑われるパラボラアンテナ
見た目 正常なパラボラアンテナ 故障が疑われるパラボラアンテナ
原因① アンテナの塗装がしっかりとされている アンテナの塗装がはがれている・アンテナがさび付いている
原因② アンテナがしっかりと固定されている 風が強く吹いたらアンテナの留め具や支柱がぐらつく

アンテナの老朽化は、「BSは映るけれどCSが映らない」といったトラブルを起こすこともあります。古いアンテナについては購入してから10年を目安に取り替えると良いとされていますが、CSの高周波数域に対応したアンテナを購入し直すなどして、随時新しいものへの交換をおすすめします。

また、アンテナ線(同軸ケーブル)の老朽化にも注意が必要です。アンテナ側で受信ができるため映像は映るものの、一部映らないチャンネルが発生したり、ノイズが出るおそれがあります。BSとCSの両方に対応している「BS・110度CSアンテナ」を購入しましょう。

アンテナのブースターに異常が見られるときの対処法

「BSデジタル放送・CSデジタル放送が映らなくなる原因とは」の項目で説明した通り、受信ブースターの故障が原因でBSやCSが見られないことがあります。ブースターはアンテナ設置する際に活用することで電波状態を増幅することが可能な機器です。今の時代は各部屋にテレビを設置しているというケースも多く、家のすべてのテレビを快適に見るためには必要不可欠なアイテムでもあります。

ここでは、アンテナブースターに異常が見られるときの対処法を解説します。

ブースターとは

アンテナブースターとは、アンテナで受信した電波を増幅するシステムをもつ機器です。

アンテナブースター

アンテナブースター

一般的に、アンテナから離れた部屋ほど電波が弱くなってしまう傾向にあり、テレビの映りに問題が出ることがあります。

地デジであれば電波が弱くても映像は映るのですが、画質が大幅に落ちてしまう可能性は否めません。ブースターがないと、2部屋以上でテレビを見る場合に電波が分配されて弱くなり、正常に映らない事例も多いです。ですから、基本的にはブースターをアンテナに接続して利用します。放送電波の送信所から遠い場所や途中に大きなビルがある、山間間の住宅で受信障害が起きやすい場所、大規模なマンションなど電波受信が不安定な場所には必要不可欠な装置です。

通常、ブースターはアンテナからテレビの間に取り付けられます。

 

アンテナの電波が強すぎても正常に動かないケースもありますので、必ずしもブースターで電波を増幅させればよいというわけではありません。アンテナが屋根にある場合などは取り付けが高所作業になるため、修理業者に依頼するのをおすすめします。

ブースターの効果

ブースターは、テレビ受信で使用する地上波や衛星放送で使用する高周波用の増幅器です。分配損失やケーブル損失を補償し、信号強度の低下を防止できます。信号強度が低下すると雑音の影響を受けやすくなってしまうので、アンテナに近い位置に設置するのが効果的です。

種類としては、UHF、BSCS両方に対応した混合器内蔵タイプやUHF専用やBSCS専用のものがあり、屋外用と屋内用のものがあります。最近では、UHF、BSCSの4K8Kにも対応し322MHzまで増幅できるブースターが販売されています。ブースターを使っても、電源の入口であるアンテナの出力より信号品質が上がることはないので、アンテナの方向調節などを厳密に行うことが大切です。

ブースターの調整について「信号強度は強ければ強いほど良い」と思っている人も多いと思いますが、弱すぎても強すぎてもいけません。受信機には推奨レベルの信号を入力する必要があるのです。推奨レベルが確保できない場合にブースターが必要ですが、ブースターに70bB以上の信号を入力すると入力レベルオーバーになる可能性があります。

電測計で信号を測定し調節するのがベストです。デジタルテレビのレベル表示は信号強度ではなく信号品質に比例した数値なので、ブースターを入れても数値を改善できるとは限りません。自分でブースターを設置する場合は注意が必要です。ブースターの効果を十分に発揮させるには、不明点を自分で判断せず専門業者に確認することが大切です。

ブースターのトラブル

異常のあるブースター

※異常のあるブースター

アンテナブースターのトラブル内容を理解すればある程度の対処法が分かります。同時に、修理が必要なのか、交換が必要なのかを見極めることも可能です。ブースターのトラブルを早めに解決し、快適にテレビを見られるようになりたいですね。ここでは、よくあるブースターのトラブルをご紹介します。

ケーブルが抜けている

アンテナが受信したデータは、ブースターを経由してその上の各ケーブルを通して電波が届くようになっています。電波が通る途中でケーブルが抜けてしまうと、テレビに電波がうまく届きません。そのようなトラブルが起こってしまったときには、屋根付近でケーブルが抜けている可能性がありますが、修理業者に依頼すれば直してもらえます。

電波が強すぎる

ブースターは弱い電波を増幅してテレビに届けるための装置です。基本的にはテレビに届くアンテナの電波が弱い時に利用するものですが、電波が強すぎる場合ブースターが正常に作動しなくなってしまいます。このケースでは、ブースターとは反対の機能を持っている減退器を設置する必要があるため、修理業者やプロの方に依頼しましょう。

異常発振

ブースターを使用すると、異常発振と呼ばれる現象が起きてしまうことがあります。

異常発振とは、増幅された電波がブースターに入り込んでしまい、テレビの受信に必要な電波を妨害してしまうことです。シールド性能の低い同軸ケーブルを利用した上で、出力側のケーブルと入力側のブースターを接近させすぎると生じることがあります。専門的な解決が必要な場合もあるため、自分でどうにかしようと考えるのではなく、修理業者に相談しましょう。

ブースターの寿命

突然テレビが映らなくなった場合、アンテナの問題でなくブースターがトラブルを引き起こしている可能性もあります。他の電子機器と同じく、ブースターにも10年程度の寿命があるのです。設置場所や素材などにより違いがあるものの、10年以上使っているものは修理ではなく買い替えがおすすめです。

ブースターは熱を持ちやすい機械で、温度が高い場所で使い続けることにより寿命が短くなってしまいます。温度が低い場所なら長く使うことができますが、基本的にブースターの電源部がアンテナの直下に設置されているので、劣化しやすいことに違いはありません。状態を把握することができない場合は、一度業者にメンテナンスを依頼し、ブースターの状態を把握しましょう。

ブースターはアンテナ設置と同時に取り付けることが多く、アンテナの設置工事から年数が経っている場合はメーカー保証が切れている可能性も考えられます。アンテナを交換する際には、ブースターの状態についても確認して、交換が必要な場合には一緒に交換する必要があります。

 

アンテナ工事の費用と注意点

テレビアンテナ

※テレビアンテナ

アンテナ工事にかかる費用に関しては、作業代や配線工事、2部屋以上で視聴する際にはブースターが含まれているかどうかをしっかりと確認する必要があります。業者のホームページなどではアンテナ本体のみの価格を表示してあることがほとんどで、ブースターは含まれていません。

というのも、すでにアンテナが設置されている住宅への追加工事、あるいは電波の状態に問題がなくブースターが不要な工事の価格となっているからです。新しく設置する場合や家にテレビを増やすという場合には、そのことを業者に伝えて依頼する必要があります。

ちなみに、ブースターパックの工事料金に関してはブースターがない料金よりも高くなります。

実際、1万円で設置できると思っていたのにブースターが必要となり、見積りより高額になってしまったケースもあります。そうならないために、アンテナ設置の状況を正確に伝え、最初からブースターなどが含まれた料金を提示してもらいましょう。

アンテナ設置と同様に費用を記載している業者もありますが、ブースター本体は別売での購入となります。また、テレビが1台の場合はブースターは必要ありませんので、各家庭のテレビの設置により必要か不要か判断してください。ブースター取り付け費用の相場は15000円~ですが、良い環境でテレビを見るために必要な機器ですので、予算のうちに含めておいてください。

業者により費用に幅があり、中には利益優先の悪徳業者もいます。設置を依頼した時に内容をきちんと説明してくれる業者を選ぶことで、安心してアンテナ工事を行うことができるでしょう。

アンテナ工事業者の選び方

アンテナ工事業者の選び方

アンテナやブースターを設置する時は、工事費用の安さだけで選ぶとトラブルになる可能性があるため、信頼のできる業者を選ぶことが大切です。トラブルなく快適に見るために、重要なポイントを抑えておきましょう。

アンテナの性能や料金

はじめに、アンテナ業者が取り扱っているアンテナの種類をチェックする必要があります。今の時代、どこの業者でも八木式アンテナ、デザインアンテナ、室内アンテナなどを扱っています。しかし、稀に対応していない所があるため、事前にメニューや料金表を確認してみましょう。

ホームページにアンテナの写真や施工事例などを載せている業者も多く、どのように設置しているのか、どんな場所に設置するのかなど参考になると思います。自分の家に似ている住宅を確認することで、工事内容を理解することができるでしょう。ただし、アンテナの種類や性能により価格が変わってきますので、そちらは問い合わせなどで確認しておきましょう。

また、対応地域に自宅の地域は入っているかどうかも確認する必要があります。入っていない場合、アンテナ本体の価格と工事費用だけでなく出張料が加算される可能性が高いです。自分が住んでいる地域の業者を選択すれば、出張費の支払いなく設置することができます。

実績

工事業者の実績や歴史も重要です。歴史の長い業者は様々な事例があり、案件もたくさんこなしています。継続的に施工実績があるなら、様々な経験をしていることでしょう。工事に慣れている熟練した職人が対応すればアンテナ工事がスムーズに進みますし、工事のクオリティも安定しています。

電波の受信状態などに不安がある方は、その地域の知識に詳しい地元の業者に依頼するのがベター。難しい場所でも設置が可能です。

お客さんの評価

口コミやネット上の評価も参考になります。従来、広告などを目にしてアンテナ工事を依頼することが多かったでしょう。しかし、業者側が発信する広告だけでは本来のサービス内容を知ることができません。実際に対応を経験した人の口コミや評価に目を通すことで、満足できるかどうか判断できます。よい情報がたくさんある場合は信頼度が高いといえます。

チェックしたいポイントはいくつかありますが、中でも工事内容の丁寧さやスピーディーな対応、メールや電話での問い合わせの対応などが重要です。スタッフの人柄にも業者により違いがあるため、しっかり目を向ける必要があります。

まとめ

BSやCSが映らないときは、アンテナやブースター、ケーブル、テレビなどいずれかの場所にトラブルが起きていると考えられます。まずはテレビ自身に問題がないかを確認し、その後順に受信環境を見ていかなければなりません。

受信環境をすばやく調べる方法としては、テレビの「アンテナレベル」の確認が挙げられます。アンテナレベルの受信強度をチェックして、問題なければ正常に受信できている状態となりますが、受信レベルが0の場合はアンテナに何らかの不具合が起きていると考えられます。

受信状況の切り分け方法はアンテナレベルの確認のほかにも、アンテナの破損チェックや周辺環境の確認なども有効です。はじめから業者に相談するのも一つの方法ですが、自分でできる部分は先にやっておくだけでも安心できますよ。

工事業者に連絡をする際、あらかじめアンテナレベルの確認などを済ませておき、業者にその状況を伝えるようにすると、その後の対応がスムーズに進みます。

アンテナの受信レベルや角度をチェックする方法は別ページで記載しました。BSアンテナを設置する際の注意点をまとめたこちらも併せてご参照ください。

ただし、「アンテナに問題がある」「ブースターを交換しなければならない」など、確認をせずに判断をくだす業者もいます。点検作業をしっかりと行ったうえで判断してくれる業者を選ぶようにしましょう。

不具合の原因は各家庭や状況、環境により異なります。決してひとつではありません。どこに不具合が眠っているかは一概に判断はできません。場合によっては部品や本体が壊れており、修理や買い替えが必要になることもあります。しかし、アンテナの向きの変更などは自分でも簡単にできます。難しい修理ではありませんので、可能な範囲で対処をしてみてはいかがでしょうか。

快適にテレビを見るためには、定期的にアンテナのメンテナンスや買い替えが必要です。複数の業者で見積もりを依頼し、自分の希望に合った業者を選んでください。

DENKI110では、テレビアンテナやブースターの設置や交換に対応しております。お困りの際はお気軽にご相談ください。

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


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