BS・CS放送が映らない不具合はアンテナの故障?受信状況の改善方法と対策

BS・CSアンテナのイメージ
BS・CSアンテナのイメージ

はじめに

BS放送やCS放送は、アンテナやケーブルなどさまざまな受信設備が原因で急に映らなくなることがあります。画面にエラーが表示されているなど、分かりやすいトラブルについては対処ができますが、エラーが出ずに画面だけが映らないケースも少なくありません。

受信状況が正しければ頻繁にトラブルが起きる心配はありませんが、ここでは、BSやCSが急に映らなくなった場合の原因と修理について紹介します。

1、BS・CSが映らなくなる原因とは

BSやCSが受信できなくなると、業者を呼ぶかどうか迷ってしまいますが、自分で解決できるケースもあります。受信トラブルにはいくつかの原因がありますので、以下の内容を確認してみてください。

アンテナに不具合が起きている

BSやCSが映らない場合、まずアンテナの不具合をチェックしましょう。アンテナは気象状況の影響を受けやすく、特に近年では台風などの自然災害によって向きが変わったり、設置に不具合が出ることがあります。

アンテナは人工衛星の方角に向けて設置されていますので、向きや設置状況が少しでも変わると、赤道上にある人工衛星から電波を受信できなくなります。日本の場合南西の方角に向いていなければなりませんので、方角をチェックしてずれているようであれば、向きを直すことで問題が解決します。

BS用のアンテナはひとつの方向からの電波の受信に特化していますので、アンテナの方向が正しくなければ、微調整を行う必要があります。

E202・E203エラーが出る場合

テレビの画面にE202もしくはE203と表示される場合、受信環境にトラブルが起きていると判断できます。受信環境に何らかの障害が起きていないか確認しなければなりませんが、BSのアンテナに不具合が出ているケースが多くみられます。

ご自身でアンテナやテレビの受信環境をチェックしても、何の問題もなければ一度専門の業者に依頼をすることをおすすめします。

受信ブースターの故障

本体もしくは電源にある受信ブースターが壊れていると、アンテナからの信号を正しく出力できなくなります。この場合ブースターを新しいものに交換しなければなりません。

受信ブースターにはいくつかの種類がありますが、セパレートタイプものは電源から出力される「DC電源電圧」をチェックすることで状態が分かるようになっています。

ブースターの信号の出力部分にDC15V(通常)の電圧がかかっているか見て、もしも正常に電圧がかかっていなければ、電源部分のケーブルが断線やショートなどを起こしていないか見なければなりません。

雷でテレビが映らなくなった場合には、ブースターの電源を抜いてからもう一度入れ直すことで正常に映ることがあります。

2、受信できなくなった場合の対処方法

急にテレビが映らなくなってしまったら、まずすべての部屋のテレビで受信ができなくなっているかを確認します。その後、順を追ってテレビ、ブースター、アンテナと確認していきましょう。

一部のテレビだけ映らないのであれば、該当するテレビに何らかの不良が隠れていると考えられます。テレビのコンセントやプラグが正しく接続されているか確認しましょう。接続が正しい場合、チューナー側の故障も考えられます。

すべての部屋のテレビで受信ができないときには、ブースターの電源部分のランプがついているか確認します。ランプがついていない場合、ケーブルを一度抜いて、それで点灯するかを見ます。

ケーブルを外すとつく(入れるとつかない)場合、電源部分のラインがショートしている可能性が考えられます。ケーブルを外しても点灯しない場合は電源部を交換する必要があるでしょう。

つぎに、ブースターの電源部分のランプがついている場合ですが、通電ランプが点灯していれば、供給電圧の問題が考えられます。反対に通電ランプがついていないときには、ケーブルの断線や接触不良を検討する必要があります。

通電ランプがついているが、供給電圧が15Vでない場合、接続不良による電圧の降下によって受信ができなくなっていると考えられます。

供給電圧が正常値である場合、アンテナのすぐ下での受信レベルを確認します。ここでは専用のチェッカーが必要になりますので、チェッカーを用意してレベルを出します。

レベルが正常値でない場合、アンテナの向きを変化させますが、それでもレベルが出ない場合にはアンテナそのもののトラブルが考えられるため、場合によっては交換も視野に入れることになります。

アンテナの下でのレベルが正常値である場合、アンテナそのものに問題はありません。ブースターに何らかの不具合が出ていると考えられるので、ブースターの交換を検討することになります。

3、自分でもできる改善方法

受信できない状況が続く場合、まずアンテナやテレビの状態を「受信できなくなった場合の対処方法」に沿って確認してみてください。場合によっては自分で微調整などを行って、映像が映るようになります。

アンテナの傾きや脱落を確認する

まずできる方法として、アンテナの向きを直すという方法があります。アンテナは少々傾いていたり脱落していても、破損していなければ元通り使うことができますので、大きな変形などが出ていないか確認し、傾きを立て直すなどして元の位置に設置するようにします。

BSやCSのアンテナは必ず南西に向いていなければならず、角度の方向によってはまったく映像が映らなくなってしまいます。受信できなくなった日もしくはその前に台風などでアンテナがズレていないか、思い当たるところがあれば、アンテナの状態を確認してみましょう。

近隣の住宅のアンテナと自宅のアンテナの向きを同時に眺めれば、自宅のアンテナのズレが目視でも確認できます。

アンテナには専用のネジが付いているため、自分でネジを緩めて角度を微調整できます。微調整のたびに、テレビに映像が映るか確認をします。ただしアンテナの設置場所によっては危険な作業になる場合がありますので、安全を確保したうえで、アンテナそのものを取り落としたりしないよう注意してください。

正確な方向については、アンテナを調整する専用のアプリを使うこともできます。アプリを起動させることで正確な方角が分かり、アンテナの向きを正しく合わせることができます。

4、修理の前にやるべきことと故障のチェック

衛星放送が受信できなくなったときは、アンテナやテレビを修理に出すまえに以下の方法を試してみてください。

テレビの設定や配線を調べる

アンテナが正常に動作しており、遮蔽物なども特に確認されない場合には、テレビの設定や配線に何らかのトラブルが起きている可能性があります。BSが映らないときは、アンテナのほかにテレビの設定や配線もチェックしてみてください。

配線は、老朽化のほかに断線や腐食などによって受信状況が悪化する可能性が高まります。ペットを飼っていると、線をかじられるなどして断線することもあります。

テレビの設定については、各テレビの説明書にしたがって、受信強度を確認する画面を選びます。「電源連動」という項目を探し、一度「切」にしてテレビを再起動し、その後電源連動画面で「入」にします。この手順によって受信状況が改善するケースがあります。

端子を正しく接続する

テレビの周辺についている端子も、正しく接続されているか確認しましょう。アンテナのコンバータとブースターをつなぐケーブルをチェックし、ブースターから室内へと伸びるケーブル、つぎに室内の壁面のテレビ端子からチューナーに繋がっているコードを確認します。

どこにも異常がなければ、最後にチューナーからテレビへとつながっているコードを確認しましょう。

BSであれば、壁面のテレビ端子からつながっているコードをテレビの「アンテナ入力」という場所の「BS/CS」端子につなぎあわせます。チューナーを間に挟んでいる場合は、チューナーから伸びているコードをつなぎます。

万が一配線に断線などの損傷が起きていると、ケーブルやコード類を新しいものにしなければなりません。老朽化以外にも、室内の掃除や模様替えの際にうっかりコードに触れてしまい断線することがありますし、ドアの開閉などによってコードが破損することもあります。

アンテナ付近の障害物を取り除く

アンテナの向きが正常でも、近くに建物や障害物があると受信が遮られるため、映像の映りに影響が出るおそれがあります。この場合はアンテナの設置場所の変更を検討するか、障害物をどけるなどの対応が必要になります。

障害物が移動させられない場合は、正しく受信できる環境にアンテナを移動させなければなりません。その際は、工事業者に依頼などをして、安全にアンテナを移すことをおすすめします。

障害物と気づかずに見過ごしやすいものとしては、冬場に積もる雪などが挙げられます。大雪の日は特にアンテナに雪が付着するなどして、電波の受信を邪魔する場合がありますので、雪をこまめに取り除くようにします。

アンテナの配線を確認する

アンテナは室外に設置されているため、アンテナから伸びるケーブルも天候や障害物などによる影響を受けることがあります。ケーブルの配線に破損がみられる場合は交換を、外れている場合はつけ直すなどして対応しましょう。

配線部分の処置ができないときは業者に依頼し、防水加工や腐食防止、カバーの取り付けなど、耐久性も考えて取り付け直しを行います。

アンテナが故障しているか確認する

受信ができなくなっているからといって、アンテナが故障しているとは言い切ることができませんが、万が一のケースも考えられます。アンテナが雷などに撃たれて故障するなどのケースは、事例こそ少ないものの可能性としてはゼロではありません。

また、台風時に飛来したものが当たって破損する、鳥が止まるなどしてアンテナの部品が破損するケースも確認されています。いずれの場合も、アンテナの構造に詳しくなければはっきりとした判断ができないため、業者に依頼し修理や交換の必要性を判断してもらう必要があります。

アンテナが古い可能性も

アンテナそのものが老朽化していると、ケーブルやブースターが正常に動作していても受信状況が悪くなることがあります。

アンテナは常に外に出ているものなので、雨や風などにさらされて経年劣化していきます。購入・設置して10年以上が経っている場合は、老朽化の問題も視野に入れて交換を検討する必要があるでしょう。

アンテナの老朽化は、「BSは映るけれどCSが映らない」といったトラブルを起こすこともあります。古いアンテナについては購入してから10年を目安に取り替えると良いとされていますが、それ以前に古くなってしまった場合でも、CSの高周波数域に対応したアンテナを購入し直すなどして、随時新しいものへの交換をおすすめします。

また、アンテナ線(同軸ケーブル)の老朽化にも注意が必要です。アンテナ側で受信ができるため映像は映るものの、一部映らないチャンネルが発生したり、ノイズが出るおそれがあります。BSとCSの両方に対応している「BS・110度CSアンテナ」を購入しましょう。

まとめ

BSやCSが映らないときは、アンテナやブースター、ケーブル、テレビなどいずれかの場所にトラブルが起きていると考えられます。まずはテレビ自身に問題がないかを確認し、その後順に受信環境を見ていかなければなりません。

受信環境をすばやく調べる方法としては、テレビの「アンテナレベル」の確認が挙げられます。アンテナレベルの受信強度をチェックして、問題なければ正常に受信できている状態となりますが、受信レベルが0の場合はアンテナに何らかの不具合が起きていると考えられます。

受信状況の切り分け方法はアンテナレベルの確認のほかにも、アンテナの破損チェックや周辺環境の確認なども有効となります。はじめから業者に相談するのも一つの方法ですが、自分でできる部分は先にやっておくだけでも安心感があります。

工事業者に連絡をする際、あらかじめアンテナレベルの確認などを済ませておき、業者にその状況を伝えるようにすると、その後の対応がスムーズに進みます。

ただしはじめから「アンテナに問題がある」「ブースターを交換しなければならない」など、確認をせずに判断をする業者もいますので、点検作業をしっかりと行ったうえで判断してくれる業者を選ぶことも大切です。

不具合の原因は各家庭によりさまざまで、決してひとつではありません。どこに不具合が眠っているかは一口に判断はできませんが、自分自身で調べておけば、業者が高額な修理代金を求めにくくなりますし、点検作業にも誠実な対応が期待できます。

場合によっては部品や本体が壊れており、修理や買い替えが必要になることもありますが、アンテナの向きの変更などは自分でも簡単にできます。難しい修理ではありませんので、可能な範囲で対処をしてみてはいかがでしょうか。

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