富士通 エアコン(AS-A228H)ガス充填
「急にエアコンの効きが悪くなった」「冷たい風が出てこない」とエアコンの調子が悪くなったとき、本体の故障ではないかと焦ってしまいますよね。効きが悪かったり、冷風が出ない場合の多くは、ガス切れが原因です。今回は実際にあったガス切れが原因のエアコントラブルを元に、ガス切れの改善方法手順を解説していきます。
冷房が効かないトラブル
東京都足立区のお客様から、エアコンを付けても全く冷えないから調査してほしいとのご依頼がありました。風は出ているそうです。何が原因で冷えなくなってしまっているのかを確認するために、お客様のご自宅へ訪問しました。
ガス切れが原因
お客様のご自宅でエアコンを調査したところ、ガス切れを確認しました。ガス切れが原因の場合は、ガスをチャージすれば改善します。現場にてガスチャージを行い、作業完了です。
エアコン【AS-A228H】にガスチャージ
エアコン【AS-A228H】にガスチャージをしていきます。
ガスチャージに必要なもの
まずガスチャージには補充する冷媒ガス、ガス補充量を測るチャージングスケール、圧力計のゲージマニホールド、室外機とポンプを繋ぐためのチャージングホースが必要です。
真空引き
はじめに、室外機や配管内に残っているガスを除去するために、真空引きという作業を行います。室外機の低圧側のバルブにチャージングホースを繋ぎ、真空ポンプと接続します。接続できたら真空ポンプの電源を入れて10~15分ほど運転させ、ガスを除去します。マニホールのゲージ圧が−0.1MPa以下まで下がったら、バルブを閉めます。真空ポンプの電源を切ってもマニホールドのゲージ圧に変化がなければ気密が保たれており、ガス漏れの心配はありません。これで真空引きは完了です。
ガスチャージ
続いて、冷媒ガスをチャージしていきます。チャージする冷媒ガスの量はエアコンの機種によって規定されているので、必ず守らなくてはいけません。チャージングスケールを使って、慎重に規定量をチャージしていきます。チャージングスケールの上にガスボンベを乗せて、マニホールドとガスボンベを接続して、室外機の低圧側のバルブに繋ぎます。バルブを開けたらガスがチャージできます。規定量のガスがチャージできたら、マニホールドのバルブを閉めてからガスボンベのバルブを閉めます。室外機とガスボンベからチャージングホースを外します。最後にエアコンを稼働させてみて、きちんと冷えるようになっているかを確認して、ガスチャージ作業は完了です。
【AS-A228H】の特徴
今回ガスチャージを行なった【AS−A228H】は、富士通ゼネラルnocriaAHシリーズのエアコンです。nocriaAHシリーズは薄型スリム室内機で、省エネ基準をクリアしていることが特徴です。運転停止後に室内ユニット内部を乾燥させてカビや雑菌の発生を防ぐ「内部クリーン」や最大パワーですばやく部屋を冷やせる「ハイパワー運転」といった便利な機能が搭載されています。
エアコンが冷えなくなえる原因と対処法
今回の事例では、エアコンが冷えなくなったのはガス切れが原因でしたが、他にはどのようなことが原因でエアコンが冷えなくなるのでしょうか。改善方法と合わせて解説します。
ガス漏れ
今回のように冷媒ガスが何らかの原因で漏れている場合、エアコンが冷えなくなります。この場合はガスチャージをすれば改善します。ガスの取り扱いには注意が必要なので、無理に自分でなんとかしようとせず、業者に依頼しましょう。
部屋が広すぎる
エアコンには適切な部屋の広さが設定されています。それよりも広い部屋で使用してしまうと、冷えが悪くなります。エアコンを買う際には設置する部屋の広さとエアコンのスペックをしっかりと確認するようにしましょう。この場合は部屋の広さに合ったものに交換するのが1番です。しかし、買い直すのが難しい場合にはサーキュレーターを使用して空気を循環させるのがおすすめです。
フィルターが汚れている
エアコンのフィルターに汚れが溜まっていると、風の通りが悪くなってエアコンの効きも悪くなります。この場合はエアコンフィルターを掃除することで改善します。フィルターのお掃除は定期的に行うのがおすすめです。
室外機の異常
室外機は室内の熱を外に排出する役割があるので、室外機のフィンが汚れていたり周りに物が置かれていると熱が排出されづらくなります。この場合は室外機の掃除をしたり、周辺に置いているものは撤去しましょう。
エアコン本体の故障
電源がつかなったり、風も出てこない場合にはエアコン本体が故障している可能性が高いです。この場合にはタイマーランプが点滅していたり、エラーコードが出ている場合が多いです。エラーコードはメーカーによっても違ってくるので、取り扱い説明書やメーカーのサイトを見て調べてみてください。
エアコンを長持ちさせる方法
家電の中でも高価なエアコンは、一度購入したらなるべく長持ちさせたいところですよね。長持ちさせるために気をつけておきたいことがあります。
適切な温度で使用する
外の温度と極端に違う温度でエアコンを運転させると、その分エアコンに負担がかかります。そのため、適切な温度で使用するのは大切です。できるだけ外の温度と設定温度の差を5度以内に収めるようにしましょう。
月に一度試運転を行う
月に一度、試運転を行なってエアコンの調子を確認しましょう。エアコンは長期間使わずに放置すると、故障しやすくなってしまいます。10分ほど運転し、きちんと冷たい風が出てくるか、異臭は異音はないかを確認してください。
室外機を日陰に置く
室外機に直射日光が当たっていると、本体や周辺の空気が熱くなってしまい、その分室外機が熱を逃す際により多くのエネルギーが必要になります。室外機の寿命が縮むことにつながってしまいます。そのため、室外機を日陰に置くことは大事です。室外機を置ける場所に日陰ない場合には、室外機カバーを付けると良いでしょう。
エアコン関連で困ったらDENKI110へ
エアコンの効きが悪くなってきたと感じたら、業者に依頼して一度点検してもらいましょう。DENKI110では、エアコンの修理や取り付けといった幅広いトラブルに対応しています、年中無休即日対応していますので、お気軽にご相談ください。
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