エアコンの冷媒ガスチャージの方法!故障で不足したガスの補充方法を徹底解説

エアコン

「最近エアコンの効きが悪い!」「中古エアコンのガスが抜けていないか不安!」ということで悩みを抱えている人はいませんか?そのような悩みを解決する手段のひとつがエアコンの冷媒ガスのチャージです。エアコンの冷媒ガスは、エアコンの内部で循環して、部屋の中の空気を冷やしたり暖めたりする役割を果たしています。

ところが、中には、エアコンの冷媒ガスが漏れてしまう事もあるのです。そうなると、冷媒ガスが不足して、エアコンは部屋の空気の温度を下げることができなくなってしまうのです。この記事では、エアコンの冷媒ガスの役割やチャージが必要なエアコンの特徴、ガスチャージの方法を御紹介します。「エアコンの効きをよくしたい!」という方は、ぜひ参考にしてください!

目次

エアコンのガスの役割とは?

エアコンのガスは、主に冷媒(れいびょう)として使用されます。冷媒はエアコン内部で循環し、冷却や暖房のプロセスにおいて熱交換を行う役割を担っています。

エアコンは、冷房時は暖かい空気を冷やし、暖房時は冷たい空気を温める機械ですよね。冷房時、エアコンガスを圧縮することで温度を上昇させ、それを外部へ排熱することで室内で取り込んだ空気から熱を奪います。そして、ガスが膨張すると温度が下がり、それを室内に送ることで冷却効果を生み出します。

逆に暖房時には、室外機の中にある熱交換器で空気中の熱を乗せ、その熱を室内に送り込むという役割をしています。

冷媒はエアコン内部で循環し、室内から吸収した熱を外部へ排熱するという熱交換プロセスを助けます。これにより、効率的な冷却・暖房運転が可能になるのです。

①冷媒ガスのチャージが必要なエアコンとは?

冷媒ガスのチャージをすることで、長年使ったエアコンや中古のエアコンの効きを改善することができます。
しかし、これはすべてのエアコンに当てはまるわけではありません。それでは、冷媒ガスのチャージで性能が回復するエアコンとは、どのようなエアコンのことをいうのでしょうか?以下で具合的に紹介していきます。

1.1取り付け・移設工事で不備があったエアコン

エアコン本体を設置する際に、配管作業がキチンとなされていないと、その箇所からエアコンの冷媒ガスが漏れだしてしまいます。
しかし、このような状態のエアコンにいくら冷媒ガスを補充してもすぐに抜け出してしまうので、これではチャージの意味がありません。配管の接続工事からやり直して、冷媒ガスをチャージしていきましょう。

1.2故障しているエアコン

エアコンの平均寿命はおよそ10年と言われています。この10年に近づいて、エアコン本体のどこかに故障が起こった場合、そこからエアコンの冷媒ガスが漏れる場合もあります。工事不備の場合と同様に、原因箇所の特定をした上、修理をしてから、冷媒ガスのチャージとなります。

1.3修理工事により配管が損傷したエアコン

エアコンの故障箇所を修理した際、配管が曲がったり傷ついたりして、そこから冷媒ガスが漏れているケースです。配管は少しの損傷でも冷媒ガス漏れを引き起こします。この場合は、取り付け・移設工事で不備があったエアコンと同様に、配管の接続からやり直してから、冷媒ガスをチャージしなければなりません。

1.4素人がエアコンを取り外したエアコン

素人が取り外したエアコンを再度取り付け・移設する場合には、冷媒エアコンが漏れてしまっている場合があります。取り外し作業の際に、ねじの締め方を怠ったなどの理由で、冷媒ガスが抜けてしまっている可能性があるからです。
この場合は、お使いのエアコンに合った冷媒ガスをチャージすれば、エアコンの性能を回復させることができます。以上が、冷媒ガスの補充が必要になるエアコンです。
しかし、上の説明からもわかる通り、冷媒ガスが漏れ出すときはエアコンの故障や配管の損傷など、他の箇所にも原因がある可能性が高いです。その場合は、エアコンのガスのみをチャージしても、故障箇所からまたガスが漏れ出してしまいます。上記の内容に心当たりがある方は、各メーカーの修理窓口にお問い合わせください。

②家庭用エアコンの冷媒ガスチャージ料金は?

「エアコンのガスをチャージしてもらうといくらぐらいかかるのだろう?」とお考えではありませんか?夏のエアコンのトラブルに多いのが「エアコンの冷媒ガス漏れ」ですね。ガスが漏れてしまうと、エアコンからは風が出ているのに、ぬるくて室内がまったく冷えないという状況になってしまいます。

2.1エアコンのガスチャージ料金はいくら?

およそ1,500円~25,000円程度です。
ガスのチャージにかかる費用は、チャージするガスの種類や量、真空引きなどの作業内容、業者さんの出張料や技術料などで、結構変わってきますので、あくまで参考程度にしていただき、作業される際にはしっかりと見積もりをとってもらって下さいね。

2.2ガスのチャージは自分でできる?

安く済ませるために、自分でやってみようかなと思われるかもしれませんが、よほど知識や経験のある方でなければおススメはできませんね。
冷媒ガス自体も結構高いものですし、そのガスの取り扱いや漏れ箇所の補修、ガス漏れ箇所の特定に使う検知器、その他ガス量の測定器や電流計、真空ポンプなど、必要な工具を揃える事を考えれば、プロに任せた方が安心ですし、むしろ安く済みます。ガスチャージ作業だけなら一時間くらいでしてくれますよ。

2.3ガス漏れの原因特定が重要

エアコンのガス漏れ自体は結構ありえるトラブルなのですが、問題は、どこからガスが漏れているかを特定できるかどうかということが重要です。ガスが漏れてしまう原因としては、購入時の施工ミス、エアコン本体または室外機の接続部やバルブからの漏れ、その他配管の腐食や変形などの要素が考えられます。
電気業者さんに依頼すると、ガスチャージと同時にガス漏れ箇所の特定をしてもらうことになりますが、漏れている箇所が特定できれば当然修理してもらうことになりますね。ガス漏れを防がないと、ガスを補充してもまた次々漏れていってしまいますからね。
補修費用は修理する箇所や内容によって違ってきます。配管を全て交換ということもあれば、接続部の小さな部品交換だけで済むというような場合もあります。
修理した分は、ガスのチャージ料金とは別途かかりますので、例えば配管交換ということになれば、部品代と技術料などで、プラス30,000円~程度は見ておいた方がよさそうです。

2.4買い替えたほうが良いかも?

ガス漏れ箇所が特定できない、あるいは特定できても、ガスの補充料金と合わせてかなり修理費用が高額になってしまう、また、購入から10年近く経っているという場合には、新しいものに交換することも考えてもよいですね。

3年や5年の保証期間内であれば修理をおススメしますが、ある程度年式が古くなってきたものですと、ガス漏れ修理をしたけど、またすぐに電気基盤などの違う箇所が故障してしまうというようなことも考えられます。
もちろん現在のエアコンの状況と、業者さんの修理見積もりを見てからの判断になりますが、新品購入との差額があまり大きくないようであれば、これから先のことを考えて思い切って新しいものと交換することも視野に入れてみてくださいね。

③エアコンガスのチャージの方法は?

エアコンを設置して実際に利用し始める前には、ガスチャージをすることが必要になります。エアコンは、フロンガスとコンプレッサーの油で冷媒を循環するシステムになっており、しっかりとガスが入っていませんと、冷房効果を発揮できないことになります。最近の冷媒のフロンガスは二種類の混合冷媒となっていますので、圧力が高く、専門家によるガスチャージを必要とするものになっています。

エアコンガスチャージは大きく二つの方法があります。プロに依頼する方法と、個人で行う方法があります。取り付け方法に間違いがなければ、専用のガスを充填します。その際にガス抜けがないか接合部分をしっかり締めておくのがコツになります。ガスを入れたにも関わらず、冷却効果が上がらない場合は、空気の混入が考えられるためその場合は、ガスをすべて抜いて、真空にしてから、再度ガスの充填を行って下さい。ガスの充填は多すぎても少なすぎてもいけないため、測定メーターを利用することが重要です。個人で行うことが不安な場合は、電気屋さんやエアコン専門店に依頼しましょう。

3.1真空引きをおこなう

エアコンガスチャージの具体的な手順を説明します。まず二種類のフロンガスを用意し、配管に空気が入らないようにまず真空引きをします。それが終わったところで、この二種類のガスを高圧でチャージしていく事になります。
チャージには専門のゲージやポンプ、バルブ、真空ポンプなどが必要となります。ガスの量はメーカーが推奨するレベルを規定値として正しく充填することが求められます。すべて規定に基づく使い方をすることによって、もっとも高いパフォーマンスが維持できるようになるのです。規定にそったチャージを行ったエアコンはフルにその機能を発揮するため冷房能力もスペックどおりのものを発揮するようになります。

3.2冷媒ガスの充填前にフィルターを掃除しておく

エアコンガスチャージを依頼する時に覚えておくとよいポイントとして、事前にエアコンの掃除をしておくと効率がよくなります。理由としてはエアコンは長時間使用していると、フィルターにホコリやゴミが蓄積されていきます。これがガスチャージにおいて効き目を鈍くしてしまうため、依頼する前に必ずフィルターの掃除をしておくことをおススメします。
使い方や手順についても、フィルターをエアコンから外して水洗いして日光に当てて乾燥させるだけで効果がありますから、こういった手間を少しかけるだけでも、ガスチャージしやすくなるので、これをポイントとして活用すると修理する時の作業効率が上がります。

3.3できれば専門業者に依頼する

エアコンのフィルターであれば、自分でも掃除や手入れができますが、ガスチャージについては専門業者に依頼をした方がよいです。エアコンに使用するガスについては取り扱いが難しいので、専門知識がない一般の方が行うと失敗する可能性がとても高いです。
また、ガスチャージをする際にも専用の道具を使用するため、一般の方には利用する機会もないものとなります。さらにガスを補給するのも特殊な技術がいるため、無理をしないで、専門業者に依頼する方が効率が良くなります。特にエアコンの構造を理解していないと、作業中にトラブルを発生させてしまうこともあります。

3.4冷媒ガスの補填作業は冷房運転しながらおこなう

エアコンの冷媒ガスの量は適量でなければなりません。多いと電気の消費量が無駄に増えて、その割にエアコンの能力は低下します。一方、冷媒ガス量が少ない場合は、電気の消費量は少なくなるものの、やはりエアコンの能力は低下するのです。
エアコンガスチャージは少なくなっている冷媒ガスを適量にするための作業ですが、今残っている冷媒ガスに追加で冷媒ガスを補填するのではなく、一旦冷媒ガスを全て抜き取った上で、改めて必要な量の冷媒ガスをチャージするという工程になります。また、冷媒ガスの補填の作業は冷房運転をしながら行う方が容易です。その分、冬場の作業はより難易度が高まる可能性があります。

3.5冷媒ガス専用の道具を用意する

冷媒ガスの補填のためには、ゲージマニホールドという道具とボールバルブ付きのホース、100グラム以下まで計量できる計量器が必要です。具体的な作業手順は、ボンベを計量器に乗せて重量を計りながらゲージマニホールドとボールバルブ付きのホースを使います。
使い方は予めゲージマニホールドの真ん中の黄色いホースをボンベに接続し、残りの青か赤のいずれかのホースを太い方のパイプのサービスポートに接続します。尚、この接続の前にボンベとゲージマニホールドのバルブを少し開き、空気を追い出します。あとは、冷房運転をしながらバルブを操作して規定量だけ冷媒ガスを液体の状態でゆっくりと入れていき、規定量に達したらバルブを閉めて終了です。

④エアコンガスチャージの注意点

エアコンガスのチャージする際、いくつかの注意点があります。エアコンガスチャージを失敗すると、エアコンそのものが故障する可能性もあるので、十分に注意したうえでおこなうようにしてください。

以下で注意点を2つ紹介します。

4.1エアコンガスチャージの注意点1

エアコンが以前よりも冷えにくくなったと感じたら、エアコンガスチャージが必要になります。意外と多くの人がそのことを知らなくて、単純にエアコンの故障かなと思うようです。ガスをチャージするだけなので修理が不要で冷えが復活します。
自分でガスチャージができるのかと疑問を持つ方もいるでしょうが、基本的にプロに任せたほうがいいと思われます。特殊な技術も必要ですし、安全面からいってもプロの手が必要です。エアコンは使い続けていると2.3年でガスが減ってくるようです。快適な涼しさを求めるのであればガスチャージをしてみてはいかがでしょうか。

4.2エアコンガスチャージの注意点2

昨今の賃貸住宅にはエアコンが備品になっている場合が多くあります。そのため、引越しなどでエアコンを外して、転居先に持っていったとき、すぐに使わない場合があります。本来は、すぐに室外機と室内機との接続設置工事をするものですが、しばらくそのまま置いておくと、エアコンガスが抜けてしまうということが起こります。
取り外した時の始末が悪い場合でもこうしたガスが減っている状態はあります。その場合は設置料金以外にエアコンガスチャージのためのガス料金が必要となります。エアコンを引越し先に持っていく場合はよく考えたほうがいいです。

4.3エアコンガスチャージの注意点3

エアコンガスチャージをするには、まずは残ているガスを回収します。そしてマニホールドとサービスポート、そしてマニホールドとガスボンベとはそれぞれチャージ用のホースで接続します。ガスは液体なので、マニホールドのゲージで重みをチェックしながら、規定の量を入れます。
しかし、寒い時期だと、ガスが入りにくいことがあります。その場合はガスボンベをぬるま湯などで温めるという方法でガスの移動を誘導するとよいです。既定の量が入ったら、ガスボンベのバルブを閉めて、冷房運転をしながらホースに残ったガスを入れて完了です。

まとめ

ここまで、エアコンの冷媒ガスチャージ方法についてご説明させて戴きました。エアコンの冷媒ガスのチャージ作業は、十分な知識と高度な技量が要求されます。また、エアコンに故障や不備がある場合には、素人が見て故障箇所を特定するのは、非常に難しいと言えるでしょう。
そのため、冷媒ガスのチャージ作業は専門業者への依頼がおススメです。専門業者による作業だと、エアコンの取り付けが安全で確実なうえ、エアコン取付に必要な工具類の用意も不要なので、結果として安く済む場合も多々あるからです。エアコンの冷えが悪いなあと感じている人は一度専門の業者に相談してみてください。

エアコンが故障したり、交換が必要になった場合のエアコンの取付は専門業者にお願いしましょう。エアコンの取付の詳細はこちらでご確認ください。エアコンの取付や交換などの工事がしたいのであれば『DENKI110』にお任せ下さい。

※弊社にて確認した時点の価格を表記しております。金額や内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


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