換気扇の掃除を自分でやる方法を解説!プロペラの簡単な掃除方法も解説
換気扇の掃除を自分でやりたいけれど、汚れの落とし方が分からない…という方は多いと思います。
換気扇はキッチンや浴室、トイレなどに設置されており常時回しておくものです。キッチンにはレンジフードが設置されている場合もありますね。
知らず知らずのうちに、油汚れやホコリなどが蓄積しており、いざ掃除しようと思うと、なかなか汚れが落とせないこともあるでしょう。
そこで本記事では、換気扇の掃除を自分でやる方法を徹底解説していきます。
- 換気扇の汚れの原因
- 掃除前の注意点
- 換気扇の汚れを落とすコツ
- 換気扇の掃除方法
- 換気扇掃除の頻度
上記の内容をご紹介しますので、一つでも知りたいことがあれば、ぜひ最後までご覧ください。換気扇の種類についても、プロペラファンタイプとシロッコファンタイプの両方の掃除方法を挙げますので、参考にしてくださいね。
換気扇の汚れの原因は主に3つ!
換気扇(レンジフード)は、掃除をしても使っていくうちに必ず汚れてしまいます。
- ①油汚れ
- ②ホコリ
- ③タバコのヤニ
換気扇が汚れる主な原因は、以上の3つが考えられます。
換気扇の汚れがひどい場合が「油汚れ」が原因です。また、換気扇にはホコリを追い出す役割もあるため、油汚れや水蒸気とともに「ホコリ汚れ」が付着します。さらに、換気扇の近くでタバコを吸う人がいる場合は、「タバコのヤニ」で換気扇が汚れてしまいます。
換気扇を掃除する前の注意点
換気扇を自分で掃除する時は、いくつか注意したい点があります。ここでご紹介する事項は、換気扇掃除を安全に行い効率よく進めるために必要なことですので、必ず確認するようにしてください。
- 1.電源を切る
- 2.部品を取り外す
- 3.換気扇の周りをクリアにする
- 4.掃除用具を用意する
- 5.保護対策を行う
作業する前に必ず換気扇の電源を落としておきます。部品やフィルターを取り外した際に換気扇の周りの作業スペースがクリアになっていると円滑に作業することができます。また、掃除道具やマスクを着用しておくことで万全に換気扇の掃除を行うことができます。
換気扇の油汚れを落とすコツ
換気扇やレンジフードにこびりついた油汚れは、乾拭きや水洗いだけでは簡単に落ちないものです。換気扇掃除を自分でやるにあたり、もっとも大変だと感じる部分はここではないでしょうか。そこで、換気扇の油汚れを効率よく落とすコツをご紹介していきます。
中性洗剤を使う、浸け置きする
中性洗剤を水に混ぜ、柔らかい布やスポンジに付けて汚れを拭き取ります。また、洗剤をお湯でとかしてつけ置きする方法も効果的です。
中性洗剤に含まれる界面活性剤には乳化作用(水と油を混ぜ合わせる作用)があり、油汚れを剝がしやすくしてくれます。酸性の油汚れに強いアルカリ性洗剤に比べると洗浄力は低いですが、その分人の肌にも優しいです。
重曹などのアルカリ製品を利用する
アルカリ性の性質をもつ製品は、酸性である油汚れを落とす効果が高いです。
しかし、換気扇の汚れを落とすのにアルカリ性洗剤は使用できませんので、代用として重曹やセスキ炭酸ソーダなどを利用してください。重曹は洗浄のほかに脱臭の効果もあるため、換気扇の油臭さやヤニ臭さを抑えるのに役立ちます。
重曹を洗剤代わりに使用する際は、水に重曹を混ぜてペースト状にし、油汚れに塗布してから拭き取ると効果的です。また、オキシクリーンを使用する方法もおすすめです。ただし、オキシクリーンは金属には使用できません。
キッチンやトイレの換気扇を掃除する方法
換気扇の準備や心構えが整ったところで、換気扇を自分で掃除する方法をご紹介していきます。ここでは、キッチンやトイレで一般的に使用されている換気扇を例にして手順を追っていきましょう。
まずは、必要な物がすべて揃っているかを確認しましょう。
- 中性洗剤または重曹
- 温水(60℃以下)
- 柔らかい布またはスポンジ
- 歯ブラシ
- 乾いたクロス
- ゴム手袋(オプション)
換気扇掃除をするなら、カラッとした晴れの日に行うのがおすすめです。気温が低く湿度が高い時は、油汚れが落としにくい上に水洗いしたパーツが乾きにくいですから、雨の日よりも晴れの日の方が掃除に向いています。
換気扇の掃除を楽にする重曹水の作り方
・約40℃のお湯1L
・鍋
・重曹大さじ5〜6杯
換気扇の外した部品がすべて浸るくらいを目安にお湯を準備しましょう。
- 1.中性洗剤や重曹の入った溶液を準備する
- 2.フィルターを外す
- 3.フィルターを掃除する
- 4.換気扇の外側を拭く
- 5.内部を掃除する
- 6.フィルター以外の部品を中性洗剤や重曹溶液に1時間浸す
- 7.水気を拭き取って乾燥させる
- 8.フィルターを取り付ける
- 9.電源を入れて動作確認する
フィルターの取り外し方
プロペラファンタイプ、あるいはワンタッチ式のシロッコファンタイプの換気扇などでプロペラが外れる場合は、取り外して掃除するとよりきれいに仕上げられます。羽根はルーバーの内側にありますが、オリフィスというパーツで固定されている製品もあります。その場合、ネジやオリフィスを外してからプロペラを取り外してください。 |
フィルターがホコリで目詰まりしている場合は、ホコリを掃除機で吸い取りましょう。
洗えるタイプのフィルターは、中性洗剤を混ぜた温水に漬けて油汚れを取り除きます。
必要に応じて歯ブラシを使って細かい部分も掃除して乾かすと綺麗に汚れを落とすことができます。
掃除と取り付けが終わったら、換気扇の電源を入れて正常に動作するか確認します。万が一、コントローラー(スイッチ)にエラーコードが表示された場合は、故障している可能性があるため、業者に点検を依頼してください。問題なく動作すれば、作業は完了です。
換気扇掃除の頻度はどれくらい?掃除しないデメリットはある?
換気扇の掃除は自分で行うことが可能ですが、実際にやってみると手間や時間がかかります。一度掃除してしまえば、しばらくは掃除しなくてもいいのではないか?と思うはずです。換気扇掃除はどれくらいの頻度で行えばよいのか、掃除しないデメリットはあるのか、疑問を解消していきましょう。
換気扇掃除のおすすめ頻度は月一
換気扇掃除のおすすめの掃除頻度は月に1回です。しかし、場合によっては季節ごとでもOKです。掃除頻度の目安は、換気扇の使用頻度が影響します。
月に一度
毎日調理するなど、キッチンを頻繁に使用するご家庭、特に調理時に油煙や湯気が発生しやすい場合は月に一度の頻度でお掃除するのがおすすめです。(取扱説明書にも同様に記載があることが多いです。)
完全分解しての掃除が難しい場合でも、ルーバーの洗浄や本体の拭き掃除は月一ペースで行うようにしてください。
季節ごと
自宅でほとんど調理しない場合など、キッチンの使用頻度が低く、油煙や湯気が少ない環境であれば、季節ごとにお掃除するので十分といえます。
ただし、各メーカーも「3ヵ月に1回程度はルーバーや羽根の洗浄や本体の拭き掃除を行う」ことを推奨しているため、きちんとお手入れをした方が換気扇の長寿命化にも繋がるでしょう。
掃除をする時間がない、換気扇が高所にあって作業が難しいなど、どうしても自分で掃除できない場合はプロのクリーニングサービスを利用するのがおすすめです。
フィルターの状態による調整
フィルターが使い捨てでなく洗えるタイプであれば、フィルターの汚れ具合に応じて頻繁に洗浄することが重要です。フィルターが詰まると換気効果が低下するため、清潔を保つことが大切です。
調理の内容による調整
揚げ物や脂っこい料理をよく調理する場合は、換気扇がより早く汚れる可能性が高まります。このような場合は、頻度を増やしてお掃除するのが良いでしょう。
換気扇掃除をしないデメリット
面倒だからといって換気扇掃除をしないでいると、さまざまなデメリットが想定されます。
換気効果の低下
換気扇が汚れていると、ファンやフィルターが効率的に動作せず、換気効果が低下します。これにより、調理中に発生する油煙や湯気を十分に排出できなくなり、キッチン内の空気が悪化する可能性があります。
特に、フィルターの汚れは換気効率に大きく影響を及ぼします。目詰まりを起こしていると、吸い込みが弱い、異音がするなどのトラブルに繋がります。
また、暖房機能や乾燥機能が付いている浴室換気扇では、温風が出ない、風量が弱いなどの不具合が起きやすくなります。
火災の危険性
換気扇が油で汚れている場合、油が蓄積することで火災の危険性が高まります。油は引火性があり、適切な換気がないと火災の原因となる可能性があるのです。
掃除が十分行き届いていても、換気扇内部のパーツが劣化していると、ショートや漏電が起きて火災につながる恐れがあるため、古くなった換気扇の交換も検討しましょう。
異臭の発生
換気扇が汚れると、その汚れが蓄積されることで異臭が発生する可能性があります。特に調理中に発生する匂いや油の臭いが換気扇から拡散され、キッチンや住居全体に広がる可能性があります。
故障のリスク
換気扇の部品が汚れていると、過度な負荷がかかりやすくなり、故障のリスクが高まります。特に、ファンの回転が妨げられると、モーターや他の機械部品に負担がかかり、寿命が短くなる可能性があります。油汚れが凝固した場合、ファンやモーターが正常に動作できず、故障してしまうケースもあるため注意が必要です。
電気代の上昇
換気扇が汚れていると、通常より多くのエネルギーを使用する為、電気代が高くついてしまいます。節電の為にもこまめに掃除しましょう。もし、換気扇を掃除しても電気代が気になる場合、換気扇の劣化による性能低下が原因と考えられます。
換気扇クリーニングや修理が必要な場合はDENKI110にお任せください
今回は、換気扇の掃除を自分でやる方法や汚れの落とし方、洗剤の使い方などをご紹介してきました。一般家庭であれば、換気扇掃除は月に一度を目安に行うのが望ましいです。
とはいえ、実際に換気扇掃除をやってみると、時間も手間もかかります。「思った以上に大変」「油汚れがなかなか落ちずに困った」という方は非常に多いです。一人暮らしの方や共働きの方など、忙しい現代人にとっては換気扇掃除は大きな負担になるかもしれません。
換気扇掃除を自分でやるのが難しい場合、換気扇クリーニングを専門業者に依頼することを検討しましょう。DENKI110のような電気工事店であれば、クリーニングと同時に点検や修理もまかせることが可能です。クリーニングではなく換気扇本体の交換を承ることもできますので、担当者にお客様のご要望をお聞かせください。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
DENKI110では電気工事や修理だけでなく、生活をする上での電気に関するお役立ち情報を発信しています。