換気扇の掃除方法教えます!つけっぱなしにした場合の電気代も解説

換気扇

家の中にある換気扇、掃除していますか?「年に1回の大掃除だけ」という方も多いと思います。しかし、空気を通すための換気扇には汚れが付着しやすいため、大掃除以外でも定期的に掃除しておきたいもの。

また、普段つけっぱなしにしている換気扇は、常に電気を使っているため、電気代がどのくらいかかっているのか気になりますよね。そこで今回は、換気扇の掃除方法やつけっぱなしにした時の電気代を詳しく紹介します。

また、換気扇を交換するメリット・デメリットや、おすすめの換気扇も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

換気扇の役割や種類

換気扇は、部屋の中の空気と外の空気を交換するために設置されています。室内にこもりがちな湿気やニオイを外に追い出し、屋外の新鮮な空気を取り込むことで建物や人への悪影響を最小限におさえるという役割を担っています。

設置場所によって多少役割は異なりますが、「室内の空気を排出して屋外の空気を取り入れる」という機能は変わりません。

換気扇の種類は形状やファンのタイプ、開閉の仕組みなどによって分けられ、用途や場所に合わせて最適なものが設置されます。おもな換気扇の種類は次のとおりです。

【形状】

・スリム型
・フラット型
・ブーツ型

【ファン】

・シロッコファン
・ターボファン
・プロペラファン

【開閉タイプ】

・連動式
・風圧式
・電気式

また、一般家庭によく設置されている、四角い枠の中にプロペラがついている形の換気扇は「一般換気扇」、キッチンに設置されている大きなフードがついている換気扇を「レンジフード」と呼びます。

換気扇のおもな設置場所

次に、換気扇が設置されている主要場所を紹介します。普段何気なく使っている換気扇ですが、意外と家の中にもたくさんの換気扇が設置されているので、今一度確認しておきましょう。

浴室

浴室には、天井や天井付近の壁に換気扇が設置されています。入浴中に発生する湿気を外に逃したり、カビや結露を予防するために設置されます。

また、マンションの場合は浴室やトイレの換気扇を一ヶ所でまかなっていることも多く、その場合、浴室の天井裏に設置されている換気扇の本体に各ダクト部分がつながっています。

キッチン

キッチンでは、調理中に発生する油煙やにおいを排出するために換気します。最近ではコンロの真上に大きなレンジフードを設置し、その中に換気扇を組み込むのが一般的になっています。

なお、キッチンでは火を扱うことから一酸化炭素中毒を起こす可能性があり、法律で換気設備の設置が定められています。また、調理中に水分が蒸発することでカビが発生しやすいため、換気扇を回して湿気を逃すことでカビを防ぐ役割もあります。

トイレ

トイレの換気扇は、トイレ内の悪臭や湿気を排出するために設置されています。屋外とつながる壁、もしくは天井に設置されることが一般的で、付けっ放しにしているご家庭も多いと思います。

トイレには常に水が溜まっているため湿度が高まりやすく、意外とカビが発生しやすい場所でもあります。換気扇をつけておくことでニオイのついた空気を湿気とともに排出し、綺麗な空気を取り込むことができます。

ビルなどでは通気口や通風口としても

ビルや商業施設などの広い空間では、通気口などの目的として換気扇が設置されています。とくに、この数年で感染症対策として以前よりも多くの通気口や通風口を設置し、常に空気を入れ替えて衛生面に配慮している施設やお店が増えています。

換気扇の掃除方法を紹介

換気扇の掃除方法や使用する洗剤などはさまざまなため、ここでは一例として必要なものと手順を解説します。何度か換気扇を掃除しているうちに自分なりのやり方が出来てくると思いますので、まずは以下の方法を試してみて、やりやすい方法を探していきましょう。

また、とくにキッチンの換気扇は油汚れがすぐに溜まってしまうため、フィルター(換気扇カバー)をつけておきましょう。換気扇に直接汚れがつくのを防ぐことが出来て、掃除も楽になります。フィルターに油がこびりついてしまうと空気の流れが悪くなりやすいので、こまめな点検が必要になります。

すでに換気扇が回らなくて困っている方や、自分で故障の前兆を確認したい方は、以下のリンクもあわせてご覧ください。

「換気扇が回らない」原因を知るだけでいいの!? メンテナンスで確実予防

換気扇に必要な道具と掃除手順

それでは換気扇の掃除手順と必要な道具を紹介していきます。

【必要な道具】

・ほうき、掃除機
・ゴム手袋
・中性洗剤または台所用洗剤
・ふきん、スポンジ
・乾いた布
・歯ブラシ
・バケツ、洗面器

①電源をオフにする

最初に換気扇の電源をオフにして、安全に作業できるようにします。電源プラグを抜くか、換気扇とつながっているブレーカーを切っておきましょう。換気扇カバーをつけている方は、このタイミングで外しておきましょう。

②フィルターを取り外す

換気扇の外側についているフィルターを外します。フィルターが汚れていると換気効果が低下するため、拭き掃除だけでも定期的におこないましょう。「毎回外して中まで掃除するのが面倒」という方も多いと思いますが、フィルターを綺麗にしておくだけでも効率の低下を防げて見た目も綺麗に保てます。

③フィルターの掃除

フィルターを外したら、ほうきや掃除機を使って、まわりに付着しているほこりやゴミを取り除きます。細かな網目部分は歯ブラシを使って隅々まで優しくこすり落としておくと、この後の洗剤で汚れが落としやすくなります。

次に、中性洗剤や台所用洗剤を使ってよく洗い、十分にすすぎます。洗ったあとは、しっかり乾燥させてから装着しましょう。もし油汚れがひどい場合は、30分〜1時間程度つけおきしておくと落としやすくなります。

④プロペラやシロッコファンの掃除

フィルターを外した中に取り付けられている、プロペラやシロッコファンも取り外してほこりを落とします。長期間掃除していない換気扇にはほこりが溜まっていることが多く、掃除機を使って大きなほこりを吸い取っておきましょう。

40〜60℃のお湯に中性洗剤や重曹をいれた洗浄液を作り、1〜2時間程度つけ置きしておきます。また、取り外せないパーツについては、重曹スプレーを作って吹きかけておくと良いです。

つけ置き時間が経過したら、スポンジをつかtで優しくこすり洗いします。全体の汚れが落とせたら、ある程度水分を拭き取り、風通しのよい場所で完全に乾かしておきましょう。

⑤外したパーツを組み立てる

フィルターやファンなどの外したパーツが十分に乾いたら、元の位置に戻して取り付けます。各パーツが正しくはまっていることを確認し、プラグを差し込んで電源を入れます。

もし換気扇の周りが汚れていれば、中性洗剤を薄めた洗浄液に布を濡らし固く絞って、汚れを取り除いてから組み立ててくださいね。

換気扇の電気代を自宅の場所別に解説!

換気扇の電気代は、使用する換気扇のタイプや機能、使用時間によって異なります。電気代は以下の3つを使って計算します。

  • 消費電力(kW)・・換気扇を稼働する際に消費する電力量
  • 使用時間・・換気扇を稼働させる時間
  • 電気料金単価(kWh)・・1時間あたりの電気料金の目安(2022年以降は31円/kWhに引き上げ 全国家庭電気製品公正取引協議会

上記の要素を次の計算式にあてはめて電気代を出していきます。

1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×電気料金単価(kWh)

では、自宅の換気扇をつけっぱなしにした場合、電気代はいくらになるのでしょうか?

以下で、どのご家庭にも設置されている換気扇を場所別に、「1日つけっぱなしにした場合」と「1ヶ月つけっぱなしにした場合」の2パターンに分けて紹介します。(小数点以下切り捨て)

トイレの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代

まずはトイレの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代を計算していきます。トイレの換気扇はコンパクトな換気扇を使っているため消費電力が3W(0.003kW)程度と少なく、1ヶ月の電気代も数十円で済む程度となっています。

  • 消費電力:3W(0.003kW)
  • 使用時間:24時間(1日中稼働)
  • 電気料金単価:31円/kWh

上記の要素を電気代の計算式にあてはめると、次のようになります。

1日の電気代は、3W(0.003kW)×24時間×31/kwh=約2円

1ヶ月の電気代は、約2円×30日=約60円

お風呂の換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代

次に、お風呂の換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代をみていきましょう。最新の換気扇は消費電力がおさえられてている製品もあり、換気扇によって電気が左右されます。正確な電気代は、ご自宅に設置されている換気扇の消費電力を確認して計算してみてください。

  • 消費電力:13W(0.013kW)
  • 使用時間:24時間
  • 電気料金単価:31円/kWh

上記の要素を電気代の計算式にあてはめると、次のようになります。

1日の電気代は、13W(0.013kW)×24時間×31/kwh=約9円

1ヶ月の電気代は、約9円×30日=約270円

キッチンの換気扇をつけっぱなしにした場合の電気代

キッチンの換気扇は強度を調節できるタイプが一般的で、強いほど消費電力も高くなります。ここでは例として、「強」の状態でつけっぱなしにした場合の電気代を計算してみます。

  • 消費電力:25W(0.025kW)
  • 使用時間:24時間
  • 電気料金単価:31円/kWh

上記の要素を電気代の計算式にあてはめると、次のようになります。

1日の電気代は、25W(0.025kW)×24時間×31/kwh=約18円

1ヶ月の電気代は、約18円×30日=約540円

換気扇を交換するメリット・デメリット

換気扇をつけっぱなしにしていると、電気代が気になる・・という方は、省エネ効果の高い換気扇への交換を検討してみましょう。とくに設置から10〜15年以上経っている換気扇は寿命を迎えていることも多く、運転効率が悪くなっている可能性があります。

換気扇交換を検討している方は、これから紹介するメリット・デメリットを踏まえて検討してみてください。

メリット

換気扇を交換するメリットは、次の通りです。

換気効率アップ

新しい換気扇に交換することで、古い換気扇よりも換気効率の向上に期待できます。最新技術が搭載されている換気扇も多くあるので、より効果的に空気を循環させてくれるでしょう。

また、換気効率が高まることで換気扇の稼働時間を短縮できれば、電気代の節約にもつながります。

静かになる可能性もある

古い換気扇は、汚れの蓄積や部品の摩耗によって稼働中に騒音がすることもありますが、基本的に換気扇はあまり大きな音を立てる機械ではありません。そのため、新しい換気扇に交換することで、騒音がしない静かな換気扇に付け替えることができます。

省エネにもつながる

最新の換気扇はエネルギー効率が高く、電気代の節約にも期待できます。とくにトイレやお風呂場などの換気扇のように長時間稼働させる場合、省エネ効果が高いほど電気代をおさえることが可能になります。

デメリット

次に、換気扇を交換するデメリットをみていきましょう。

交換費用

当然ながら、換気扇を交換するとなれば費用がかかります。交換したい換気扇本体や設置場所によって費用は変わりますが、数万円〜数十万円かかることもあります。

以下に、換気扇交換の費用相場を場所別にまとめてみました。

  • トイレの換気扇交換:20,000円〜50,000円
  • お風呂の換気扇交換:70,000円〜100,000円
  • キッチンのレンジフード交換:120,000円〜250,000円(部品交換は15,000〜30,000円程度)

換気扇の交換には、換気扇本体と交換工事、諸経費を合算した費用がかかります。ただ、交換時に費用はかかっても、日々の電気代が節約になればトータルで安くなるケースも多くあります。どの方法がよいかは換気扇や状況によっても異なるため、一度専門業者に調査を依頼するのもよいでしょう。

取り付け工事を依頼する必要がある

換気扇の交換には電気工事を含む取り付け作業が必要なため、自分でできない場合は専門業者に依頼する必要があります。日程の調整のやりとりや当日の立会いなど、忙しい方にとっては負担となるでしょう。

ただ、大規模なリフォームでなければ換気扇交換は1日で完了する工事のため、少しの期間だけ時間と手間がかかると考えておくとよいですね。

換気扇の人気&おすすめ商品をご紹介

ここからは、換気扇の人気商品を3つ紹介します。設置場所によって取り付けられる換気扇のタイプは異なりますが、交換を検討している換気扇があれば、参考にしてみてください。

パナソニック(Panasonic)【FY-17C8】ルーバーセットタイプ

天井に埋め込む形の換気扇です。お風呂場で使用できるタイプで、カバーとファンの取り外しが簡単なので、掃除しやすく衛生面を気にする方にもおすすめです。消費電力が低く静音性が高いというメリットの反面、パワーが弱めと感じる方もいるようです。

メーカーパナソニック(Panasonic)
カラーホワイト
サイズ寸法177mm角、パイプ部分の直径100mm
設置場所お風呂場

パナソニック(Panasonic) パイプファン 排気形 FY-08PD9

屋内用パナソニック製の換気扇です。ワンタッチで羽根が着脱できるため掃除しやすく、低騒音・低消費電力のモーターを搭載。壁と天井のどちらにも取り付けられるタイプですが、お風呂場には使用不可となっています。

メーカーパナソニック(Panasonic)
カラーホワイト
サイズ寸法100mm角、パイプ部分の直径100mm
設置場所トイレ、部屋、ガレージなど

富士工業 FUJIOH BDR-3HL-601W レンジフードファン 深型 60cm幅

こちらはスタンダードなレンジフードです。スリット状のフィルターが細かな油の粒までしっかりとキャッチしてくれて、内部の詰まりを防止。本体には油汚れを水玉状に弾く素材を使っているので、手入れの時間短縮にもつながります。

メーカー富士工業
カラーホワイト
サイズ600mm×600mm×605mm
設置場所キッチン

換気扇関連で困ったことがあればDENKI110にご依頼ください!

今回は、換気扇の役割や掃除方法、交換のメリット・デメリットなどを紹介しました。換気扇は家の中の空気を外部と入れ替えてくれる重要な役割を担っており、トイレやお風呂場では24時間つけっぱなしにしている方も多いと思います。

消費電力が低いトイレの換気扇などはつけっぱなしでも電気代はあまり高くなりませんが、それでも複数箇所で換気扇を稼働させていると、少しでも安くおさえたいですよね。

換気扇の調子が悪かったり、電気代が急に高くなったりと、換気扇に関するお困りごとがあれば、『DENKI110』までご相談ください。換気扇の交換には電気工事をともなうため、電気工事士の資格が必要になることも多々あります。

DENI110では、電気工事士の資格をもった担当者がご自宅へお伺いし、調査〜修理や交換まで一貫しておこないますので、ぜひ一度ご連絡ください。

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