換気扇から異音がしてうるさい!対処法から予防方法まで解説します!
キッチンやバスルームで使っている換気扇の動作音が、最近気になるようになった、ということはありませんか?以前は、静かに、快適に使えていたのに、動作音が気にようになったのなら、油汚れやホコリの付着が原因かもしれません。もちろん、故障による不具合も考えられます。
外気を取り入れたり、不快な空気を排出したり、生活に欠かせない換気扇を、常に正常な状態に保つにはどうすれば良いのでしょうか?
今回は換気扇の異音について、対処法から予防方法まで詳しく解説させていただきます。さらに、近年の主流である、レンジフードのトラブル事例や掃除方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
換気扇からどんな音がする?
換気扇がうるさいと感じるとき、どんな音がしてるのでしょうか?原因によってもさまざまな音がするようです。
「キュルキュル」音
ファンの回転にともなうキュルキュル音は、ファンモーターがスムーズに回転していないのが原因でしょう。回転軸の軸受け部分には、オイルレスメタルをもちいた金属パーツが配置されています。通常はメンテナンスフリーとなっていますが、長く使っている換気扇ではオイル切れとなるケースがあるかもしれません。
少量で良いのでスプレータイプのグリスを、ファンを外した状態で、軸受け部分に吹きかけてみると効果が期待できそうです。
「カラカラ」音
ファンを回すモーターが破損したり、回転軸にズレが生じるとカラカラと音がするケースが多いようです。ファンを外せるタイプの換気扇は、一度、ファンを外した状態で回してみてください。ファンを外すと異音が減る場合は、汚れて重さが増したファンを装備することで、回転軸にゆがみが生じているのかもしれません。
ファンを清掃して、汚れを一掃することで、回転軸のゆがみがなくなり異音が解消するかもしれません。
「ゴー」という音
油汚れやホコリが大量に付着したファンが回ると「ゴー」という音がする場合があるようです。汚れたファンの回転により、空気抵抗が増えることが原因でしょう。
ファンを清掃することで、改善されることが多いでしょう。
「ジー」「ジジッ」という音
サビが原因でファンの回転にストレスがかかると「ジー」という音がすることがあります。湿気の多い、バスルームの換気扇で起こりやすいです。
バスルーム用の換気扇は天井埋込型で、シロッコファンを採用した製品が多いですが、ファンの羽根が取り外せるタイプも登場しています。分解清掃できるタイプの換気扇であれば、定期的の取り外して清掃を実施しましょう。そうでない場合は、天井面に設置されたままなので大変かもしれませんが、可能な範囲で清掃を実施してみましょう。
「キーン」という音
経年劣化により、モーターの内部から「キーン」という音がする場合があります。内部にホコリがたまったり、回転軸にズレが生じたり、複合的な要因が考えられます。
清掃やグリスを吹きかけても効果がない場合は、新品の換気扇への交換が必要です。
換気扇から異音がしたら、そろそろ寿命なの?
換気扇の異音は動いている部分である、ファンモーター、回転軸、軸受け、ファン、のどこかから発生しています。対策として、ご自宅でほどこせる作業は、分解清掃やグリスアップなどです。換気扇自体の寿命が近いなら、新品への交換も検討しましょう。
換気扇の交換はこちらの記事も併せてご参照ください。費用や事例などを記載しました。
換気扇の寿命
換気扇の寿命は、10~15年といわれています。もちろん、使用する環境やメンテナンスの頻度、個体差によっても、その寿命には幅があるでしょう。ただ、換気扇のメンテナンスを実施しても異音などの問題が解消されないとき、10年以上使用しているなら、新品への交換も検討してみましょう。
放置して使い続けると、火災に発展する
換気扇から異音がしたり、勢いよくファンが回らないときは、どこかにトラブルを抱えているというサインでもあります。電気を使う家電製品の性質上、最悪の場合は、発火して火災に発展することが考えられます。
具体的な事故例として、2021年12月、1名が亡くなった福岡の集合住宅の火災では「換気扇から煙が出ている」と、近くの住人から消防に通報があったそうです。
換気扇にトラブルがあったときは、「火災に発展する危険性がある」と認識した上で、定期的なメンテナンスを実施したり、新品への交換を検討するようにしましょう。
異音を予防するにはどうしたら良い?
換気扇からの異音を予防するには、動く部分の汚れを排除したり、汚れが付かないように工夫する必要があります。
定期的な清掃
「半年ごと」など、間隔を決めて定期的に清掃するのが、一番効果がありそうです。パーツごとに分解できる換気扇は、ファンを外して洗剤用液につけておくだけ、簡単に汚れを落とすことも可能です。
換気扇の掃除手順は以下のとおりです。
- ①あらかじめ重曹をぬるま湯に溶かしておく
- ②換気扇のカバーを外す
- ③ファンを止めているネジを外す
- ④ファンを外す
- ⑤1〜2時間程度つけおき
- ⑥スポンジやブラシでこすりながら水洗い
- ⑦元に戻す
油汚れがとくにひどい換気扇の場合は、カバーと一緒に重曹を直接ふりかけて1〜3時間程度放置してから洗い流すと汚れが取れやすいです。
また、以下のような効率よく油汚れをそぎ落とすことができる、シロッコファン専用の清掃用ヘラも販売されています。
汚れがつかない工夫
油汚れが付着しやすいキッチンまわりの一般的な換気扇では、各メーカーからフィルターを装着できるタイプの換気扇も販売されています。
フィルターを装着できない通常の換気扇にも、後付けで装着できる換気扇カバーが販売されています。サイズも15cm、20~25cm、30cmと3種類が用意されているので、試してみてはいかがでしょう?
レンジフードタイプの換気扇から異音がする場合
レンジフードは調理をする際に活用する必要がありますが、調理をする際には様々なニオイが発生します。そのニオイを効率よく吸い込んでくれるタイプで、換気扇としても調理をする際に最適に使うことができます。調理用という事もあり、効率的にニオイを吸い込んでくれますので部屋の中に調理の様々なニオイを残すことなく活用することができるものを取り入れるようにしましょう。
レンジフードとは
レンジフードとは、ファンが取り付けられた換気ユニットとフードと呼ばれるカバーが組み合わさったタイプの喚起ステムのことです。主に住宅のキッチンに取り付けられることが多く、ガスコンロなどの火を利用する設備には換気システムを設けることが法律で定められていて、レンジフードを利用することにより調理の際に発生する二酸化炭素や油煙、ニオイなどをダクトを通して外に排出してくれるという役割を持っています。レンジフードに関してもファンの形式などが異なってきますが、プロペラファンやシロッコファンに分類されることもありますが、何よりもキッチンには換気扇を取り入れる必要があり、換気扇の種類の中でも専用のレンジフードが一番おすすめできます。
レンジフードのトラブル事例
レンジフードを取り入れている家庭も多くなっていますが、トラブルなどが発生した場合には自分で対処することができないという場合が多いのですが、そんな場合にはどのように対処していけばよいのでしょうか。事例を知ることによりスムーズに対応することができると思います。
汚れがつかない工夫
動かなくなった
レンジフードに設置されている換気扇が動かなくなってしまい、調理をする際にも部屋にニオイが残ってしまい、窓を開けたりそれなりに対処していたのですが、すぐにニオイがなくならず調理に支障が出てしまうので業者に修理を依頼しました。自分では原因がわからなかったのですが、調査してもらうと本体に損傷があるという事がわかり新規部材を発注して交換で直るという事がわかり、部品の交換を依頼しました。部品を交換すると今までのように快適に使えるようになり良かったと思っています。
また、レンジフードの交換はこちらも併せてご参照ください。料金表、事例、トラブルの解決法等も記載しています。
故障してしまった
台所に設置しているレンジフードが動かなくなってしまい、長く使っていたし手入れも行ったことがなく買い替えを考えて業者に相談しました。自分でどのようなタイプを使っているか把握してなくて調査に来てくれて、同じ型のものと交換することができて工事などの必要がないという事でお願いしました。取り替えを行って快適に使えるようになり、以前使っていたものを目にするとビックリするくらい汚れていて、どのように掃除をすればよいのかわからなかったのですが、新しいものはしっかり掃除ができるように業者の方が掃除方法を教えてくれたので大事に使っていきたいと思っています。
調子が悪くなった
換気扇の調子が悪くなってしまい、業者に連絡するとどのような換気扇を使っているか聞かれたのですが、キッチンのレンジフードという事を伝えました。調査に来てくれて確認してもらった結果、汚れが原因となっていることがわかり、業者の方が掃除をしてくれたのですが、調子が悪かった換気扇がスムーズに動くようになり、そのまま使うことができる状態になり、交換を検討していたのですが、掃除で換気扇を元の状態に戻すことができるとわかり、これからは定期的に掃除を取り入れて使っていこうと思っています。
スイッチの故障
キッチンでレンジフードを使っていたのですが、レンジフードのスイッチを切っても止まらなくなってしまい、ずっと動いている状態でした。コンセントを抜くこともできず業者に依頼したのですが原因がスイッチ側にあるという事でスイッチを交換してもらったのですが、スイッチを交換する事で解決することができました。自分ではレンジフードの故障と思っていたので、まさかスイッチが故障していると思ってもいなかったのですが、無事に解決することができてよかったと思っています。
レンジフードの選び方
レンジフードの設備については、キッチンの換気を目的としたシンプルな機能のためにどの製品機種を選んでも違いはありません。使い勝手については個人で違いはあると思いますが、最近の機種はレンジフードの買い替えのメリットがたくさんあり、最新型のスリム型のレンジフードについては大掃除をする際にも面倒なフィルターがなくノンフィルタータイプの機種やガスコンロを付けると自動さ作動するものやコンロを消すと停止するという機能が付いているものも増えています。
便利な機能だけでなくレンジフードについては手入れなどがしやすいものを選ぶことにより快適に使っていく事が可能といえますが、機能やお手入れについては各製品により違いがありますのでしっかりと様々な商品を比較し自分にあったタイプのものを選ぶ必要があります。
レンジフードは、定期的に手入れが必要となり手入れをしないままで使うことにより故障やトラブルを招いてしまうのですが、手入れが簡単なレンジフードを選ぶことにより、使い勝手だけでなくレンジフードを長く使っていく事が出来ます。
今の時代は様々なタイプのレンジフードが販売されていますが、横幅の規格が共通化されていて、60㎝、75㎝、90㎝の3つが標準のサイズで横幅の違いによる機能に関しては違いがなく、横幅が広がることにより本体の価格が高くなります。レンジフードは吊り戸棚と吊り戸棚の間や吊り戸棚の間に隙間なく設置される場合が多く、幅の変更が難しいために交換する際には、以前使っていたサイズのものに交換することが一般的となっています。
買い替えを考える場合でも実際に設置している横幅を基準として決める必要がありますのでその辺もしっかりと考えて選ぶ必要があり、違いサイズになると大掛かりな工事が必要になってくる場合もありますし、工事しても取り付けが不可能な場合がありますので業者の方に相談してから決めるようにしましょう。
レンジフードの掃除方法
レンジフードの掃除方法については、多くの方が大掃除などでレンジフードの掃除を取り入れると思いますが、何よりも大切なことは正しい方法で行っていく必要があります。
①コンロに新聞を敷く
レンジフードの掃除を行う際には、掃除をしている時にレンジフードから汚れが垂れたり、部品を取り外している最中に落としてしまうとコンロを傷つけてしまう可能性がありますのでそれを防ぐためにコンロの上に新聞紙を敷きましょう。
②付け置き洗い
換気扇フィルターなどレンジフードの各パーツを取り外して掃除を行っていきますが、すぐに洗っても汚れを綺麗に落とすことができませんし、かなりの根気が必要になってきますので、ごみ袋などを用意してその中に取り外したパーツを入れて重曹スプレーなどを吹きかけてそのまま30分程度つけ置きしておくようにしましょう。そうすることにより重曹の効果で汚れを浮き出すことができます。それでも落ちない汚れに関しては、割りばしなどを使って落としていくようにしましょう。
③外側の掃除
レンジフードの部品は浸け置きが一番効果的ですが、浸け置きしている間に外側の掃除を行いましょう。重曹スプレーをレンジフードの外側に吹き付けて雑巾や布を使って拭き掃除を行いましょう。レンジフードにはボタンが付いていますが、ボタン回りなどの細かい箇所については歯ブラシなどを使うと狭いボタンとボタンの間の汚れを綺麗に落とすことができます。
④コーティング
掃除を行ったら最後に市販のリンスでコーティングを行っていきます。界面活性剤の働きにより汚れが付きにくくなる効果がありますので、最後の仕上げとしてキレイな雑巾や布にリンスを染み込ませてレンジフードの表面に薄く伸ばしながら拭き上げていきます。レンジフードは汚れが溜まりやすい場所なので定期的に掃除を取り入れる事により、きれいな状態で使っていく事が出来ます。
レンジフードの便利な機能
レンジフートについては、たくさんの種類がありその中で機能が違っていますが、レンジフードを設置する場合にはどのような機能が付いているのかしっかりと確認した上で便利に活用できるものを選択するようにしましょう。
照明機能
レンジフードの機能としては手元を照らす照明機能が備わっている製品があり、調理をする際に手元を照らすことにより明るくなり、安全な作業環境を生み出すことが可能となっています。照明に関してはLEDが主流をなっていますので照明を点ける際にも省エネで電気代についても節約しながら使っていく事が出来て便利です。
エコカーテン機能
調理の汚れを防ぐことができるエコカーテン機能は、フードの3辺から風を出して空気のカーテンを作りだして、煙を周りに逃さないようにすることが可能で部屋の中を綺麗に保つことができます。主に実壁がないアイランド型キッチン向けの機能となっていますので、部屋の中の環境を守ってレンジフードを使っていく事が出来ますのでしっかりと設置や取り替えを検討している場合にはこの機能を取り入れていきましょう。
加熱調理器と連動
コンロやIHヒーターを点火すると換気が自動的に開始して、消火すると換気が自動的に停止する機能で、換気ファンのオン、オフの忘れを解消することができて、実際に今の時代は仕事から帰宅して料理をするという事でバタバタしながら作業を行っていく中でレンジフードのスイッチを入れるのを忘れてしまうという方も多いと思いますが、連動に対応しているコンロやヒーター製品と同時に使うことにより便利に活用することができます。
レンジフードのトラブル解消法
レンジフードに関しては使っている間にトラブルなどを引き起こしてしまうケースもありますが、何よりも大切なことは日常でしっかりと掃除や点検などをしっかり行っているかどうか考えてみるようにしましょう。
レンジフードにトラブルが起こってしまった際にはまずは、掃除を行ってみるようにしましょう。汚れによりレンジフードが動かなくなってしまったりするケースも少なくありません。掃除を行うと今までと同じように使うことができる場合も多いので、自分が使っているレンジフードの説明書などを参考にして正しい掃除を行ってみましょう。
また、スイッチなどがトラブルを起こして使えなくなってしまう場合もありますが、掃除をしてもトラブルを解消することができない場合には、レンジフードの故障とスイッチなどのトラブルが原因となっているケースが多いのですが、自分では判断することが難しいといえますので、専門業者の方に依頼してしっかりと原因を把握することが大切になります。
専門業者に依頼することにより、原因を解決に導くことができて、レンジフードの故障の場合には買い替えが必要となり、スイッチなどは配線やスイッチの交換を行うことによりトラブルを解決することが可能となっています。レンジフードに関しては掃除をしない状態で使う場合としっかり点検や掃除をして使っていく状態とでは寿命や故障率などが異なってきますのでしっかりと正しい方法で掃除を行っていくようにしましょう。
自分で掃除ができないという場合には、クリーニング業者依頼することによりキレイな状態で使っていく事が出来ます。また、掃除については年に3回程度行うようにして、日常で汚れている箇所についてはその都度、雑巾などで拭くことによりキレイな状態で使っていく事が出来ます。
対処できない換気扇やレンジフードのトラブルは業者へ依頼しよう
換気扇・レンジフードの異音に関しては、こまめに清掃することが一番効果がありそうです。必要であれば、後付けのフィルターの設置も検討してみましょう。レンジフードや、バスルームの換気扇の不具合で、ご自身での対処が難しい場合は、専門の業者さんに相談してみましょう。10年以上経過した換気扇を使用しているなら、修理が可能かどうか、新品へ交換したほうが良いか、などアドバイスもしてくれるはずです。
電気を使う換気扇は、「トラブルにより火災に発展することもある」ということを、心の片隅に置いて、対処するようにしましょう。『DENKI110』では、換気扇の交換にも迅速に対応しております。お気軽にご相談くださいませ。
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