換気扇フィルターはつけない方がいい?お風呂等の場所ごとの解説もします

換気扇

換気扇の上から取り付ける『換気扇フィルター』は、換気扇の掃除を楽にしてくれることもあり、使おうか悩んでいる方も多いと思います。

ただ、換気扇フィルターをつけることにはデメリットもあるため、「つけない方がよいのかな?」と不安に感じている方もいるかもしれません。よかれと思って換気扇フィルターをつけても、逆効果になればつけた意味がありませんよね。

そこで本記事では、換気扇フィルターをつけようか悩んでいる方に向けて、換気扇フィルターの役割や素材の種類、メリット・デメリットを紹介します。家の中の場所別に「つけた方がよいのかどうか」という内容にも触れていますので、ぜひ参考にしてください!

目次

換気扇フィルターの役割とは?

換気扇フィルターは、空気中に含まれるホコリや油などから換気扇を守る役割をしています。とくにキッチンに設置されているレンジフードは調理中に飛んだ油によって、ギトギトとした重みのある汚れが蓄積していきます。

換気扇のプロペラやファンに油汚れが蓄積してくると、回転軸がズレたり変形したりして、異音や故障につながることも…。換気扇フィルターをつけると、このように汚れが直接プロペラやファンにつくのを防ぐことができるようになります。

また、換気扇は空気や湿気がこもりやすい場所に設置されるため、蒸気を換気扇につきにくくする役割もあります。ただ、換気扇フィルターにはさまざまな種類があり、素材や網目の大きさ、機能性、値段などは多種多様です。

換気扇にあわせた換気扇フィルターを使わなければ効果を得ることはできないので、使用の際には適切に選ぶことも大切です。

換気扇フィルターの素材・特徴

代表的な換気扇フィルターの素材とそれぞれの特徴を以下で紹介します。

ガラス繊維(グラスファイバー)

ガラス繊維(グラスファイバー)の換気扇フィルターは、キッチンのレンジフードに取り付けるフィルターです。こちらの素材は不燃性で油を吸収してくれるので、火を使うキッチンでも安全に使うことができます。

耐久性が高く長持ちしますが使い捨て素材のため、掃除のたびに交換する必要があります。また、長く使うと目詰まりして換気能力が下がったり、商品によっては通気性が悪いものもあるので注意してくださいね。ガラス繊維製のレンジフードフィルターはサイズに合わせて取り付ける必要があるので、購入前に寸法を測っておきましょう。

不繊布

不織布は繊維を織らずに布状にしたもので、身近なものにもたくさん使用されています。換気扇フィルターのほかにも、マスクや少し高級なバッグを購入するとついてくる保管用の袋などにも使われています。

「不織布」とひと口に言っても、商品によって綿や麻、ウール、再生繊維、合成繊維など、さまざまな素材が使われています。使い捨て用の換気扇フィルターとしても販売されており、ハサミでカットできる素材のため、さまざまなサイズの換気扇に使用できます。

金属

キッチンのレンジフードにもともと搭載されているのが、金属製のレンジフードフィルターです。金属製のため油や水分が染み込むことがなく、洗って繰り返し使えるのが大きな特徴です。

金属フィルターは長年使える換気扇フィルターなので、新しく購入する場合はレンジフードのメーカー純正を選ぶことをおすすめします。なお、メーカー規格で設置されているため、規格にあわないものは取り付けられません。

換気扇フィルターをつけないメリット・デメリット

換気扇そのままで使ってきた方は、「今さらつけなくてもいいかな?」と思っているかもしれませんし、「本当に必要かな?」と感じている方もいるかもしれません。では、換気扇フィルターをつけると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、換気扇フィルターのメリットとデメリットをそれぞれ詳しく紹介していきます。換気扇フィルターの良い面とそうでない面の両方を知り、使用を検討してみましょう。

メリット

まずはメリットを3つ紹介します。

換気扇が汚れにくくなる

換気扇フィルターをつける最大のメリットといえるのが、換気扇本体に直接汚れがつかなくなることです。とくにキッチンでは油汚れや油煙(黒いスス)をフィルターがキャッチしてくれることで、換気扇が直接汚れるのを防いでくれます。

換気扇の手入れが楽になる

換気扇が汚れにくくなることで、掃除が楽になるというのもメリットの1つです。フィルターを定期的に交換したり洗ったりしておけば、換気扇自体の掃除の手間を減らすことができます。

ただし、「換気扇フィルターをつければまったく掃除しなくて良い」というわけではなく、どのフィルターも定期的な手入れは必要です。

虫の侵入を防げる

網目の細かな換気扇フィルターをつけていることで、屋外からの虫の侵入を防ぐことにも役立ちます。プロペラファンの場合、壁に穴を開けて屋外と屋内の間に設置しているため虫が入ってくることがありますが、フィルターをつけていれば通り抜けられないので、部屋まで侵入しなくなります。

デメリット

次に、換気扇フィルターをつけるデメリットを3つ紹介します。

定期的な交換や掃除が必要

換気扇フィルターは時間とともに効果が低下するため、定期的な交換や掃除が必要です。フィルターの汚れ具合にもよりますが、3ヶ月〜6ヶ月に1回程度メンテナンスのための手間がかかります。

「フィルターの手入れは年末の大掃除しかしない」という方もいるかもしれませんが、汚れで目が詰まった換気扇フィルターは換気効率が悪いので、定期的に交換や掃除しておきましょう。

とくにレンジフードの換気扇フィルターは、油が溜まりすぎると火災につながる恐れがあるので注意が必要です。

費用がかかる

どの素材の換気扇フィルターにもいえることですが、換気扇フィルターをつけると費用がかかります。使い捨てタイプの換気扇フィルターは1枚のコストは安いものの、交換のたびに新しい物に取り替えなければなりません。

一方、金属の換気扇フィルターは長持ちするので頻繁に交換する必要はありませんが、初期費用や交換が必要になったときに費用がかかります。

空気の通りが悪くなることがある

換気扇フィルターをつけると、空気の通りが悪くなることがあるのもデメリットです。手入れを怠ると汚れがフィルターの目に詰まってしまうため、空気が通りにくく換気扇の効果が薄れてしまいます。

また、多くの換気扇フィルターは、装着しても換気効率が落ちないように作られていますが、装着するとニオイや湿気がこもりやすくなる場合は、つけない方がよいかもしれません。

【場所別】一般家庭では換気扇フィルターをつけるべき?

換気扇フィルターは便利な一方で、「つけない方が良い」という声もあり、どうすべきか悩む方も多いと思います。あくまでも目安となりますが、これから紹介する場所別の換気扇の目的を把握して、状況に応じて検討してみてください。

レンジフード

実は、キッチンのレンジフードに換気扇フィルターをつけるのはメーカーでは禁止とされています。というのも、レンジフードの位置は、ガスコンロなどの火元から離さなければならない距離が決まっています。

しかし、距離が十分に取れていないレンジフードが設置されている場合があることや、フィルターに付着した油に引火する可能性があることから、メーカーでは使用を禁止しているのです。とはいえレンジフード用の換気扇フィルターは市販されていますし、使っている方も多くいます。

レンジフードの位置を勝手に変えることはできませんので、フィルターを使うのであれば、汚れを溜めすぎないことが大切だといえるでしょう。また、最近では吸い口に「整流板」と呼ばれる大きな板が取り付けられたタイプのレンジフードもあり、掃除を楽にする構造になっているものもあります。

「わざわざ上から換気扇フィルターをつけるのは嫌」「頻繁に掃除する自信がない」という方は、掃除の負担を減らしてくれるレンジフードへの交換を検討してみるのもよいかもしれませんね。

お風呂場

お風呂場に設置されている換気扇は、シャワーや浴槽に溜めたお湯の湿気を屋外に排出するために設置されています。キッチンのように油がついているわけではないのでギトギトとした汚れはありませんが、湿気が多いことによる「カビ」が発生しやすい場所でもあります。

そのため、換気扇フィルターを浴室内に取り付けてしまうと、湿気を逃す効果が減ってしまい、カビの発生を促進してしまいます。いくら換気扇をつけ続けていても、濡れたフィルターを乾かすには時間がかかるものです。

フィルターが濡れることによって、浴室内がしっかり乾燥するまでの時間が長くなればなるほど、カビはどんどん増えることに…。ただ、お風呂場はプロペラファンタイプの換気扇が取り付けられていることが多く、換気扇から虫が入ってくることもあります。

そこで、虫除けとして換気扇フィルターをつけたいと考えているのであれば、換気扇のついている位置に屋外から網戸を取り付けてみてはいかがでしょうか。網戸であれば虫の侵入を防げるうえに、空気の通り道を防ぐ心配もありません。

換気扇フィルターをつけてカビによる健康被害を引き起こすリスクを考えると換気扇フィルターをつけない方が良いでしょう。

トイレ

トイレも、換気扇フィルターをつけるべきか悩む場所の1つです。基本的にトイレは常に空気を入れ替えるために24時間付けっ放しにしておくものですが、換気扇フィルターを使う場合はしっかり手入れをする必要があります。

というのも、空間が狭いトイレでは目に見えないチリやホコリが舞いやすく、換気扇フィルターをつけると、フィルターにもホコリがたくさん付着することになります。頻繁にフィルター交換してホコリを溜めないようにすれば、衛生的な空間を維持できるようになります。

逆に、「換気扇フィルターをつけているから大丈夫」と、同じフィルターを長期間つけた状態にしていると、ホコリがフィルターに詰まって空気の循環やニオイの排出ができなくなりますので注意しましょう。

トイレの換気扇フィルターは、こまめに取り替えられるのであればフィルターを付けても問題ないと考えられます。ただ、「つけたまま放置しそう」と感じる場合は不衛生になりますので、つけない方がよいでしょう。

換気扇関連で困ったことがあればDENKI110にご依頼ください!

本記事で紹介したとおり、換気扇フィルターにはメリットもデメリットもありますので、最終的には良いと思う部分が多ければ使用するのもよいでしょう。こまめに掃除できる方であれば、フィルターをつけても問題ないと考えられます。

ただ、基本的にメーカーとしては「つけないでください」と注意喚起していることもあり、使用の際は注意しなければなりません。また、換気扇フィルターを交換しても吸い込みが悪かったり、ニオイや湿気がこもってしまう場合、換気扇そのものに不具合が起きている可能性もあります。

換気扇は複数のパーツが組み合わさっており、構造を理解していないと不具合が生じている箇所を特定するのは困難です。さらに、換気扇の修理や取り替えには電気工事がともなうため、電気工事士の資格が必要になります。

換気扇関連でのトラブルは、『DENKI110』へご依頼ください。電気工事士の資格を持った専門スタッフが迅速に対応いたします。トラブルの原因を調査し、お客さまとご相談のうえ修理や交換をおこないますので、お気軽にご相談ください。

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